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5月13日(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポータ、佐藤めぐみさんからの報告です!

寒い。。。寒すぎます!。。。今日の最高気温たったの10度。
おかしな気候ですが、明日は18度まであがる予想でほっ。。。

ところでストリートミュージシャン、
東京でも最近よく見かけます?

ニューヨークは音楽の都。
ストリート、そして地下鉄の中、
通勤途中でも、どこからともなく音楽が聞こえて来ます。

ジャズのバンドだったり、R&Bシンガーだったり。。。
オペラシンンガーがいたり、、ノコギリをひいている女の子まで。。。

世界の人が集まるニューヨークだから、
音楽もミュージシャンも世界中から集まって来る。
中にはとてもうまい人も。
心がいやされることもしばしば。

地下鉄で合法的に演奏するには
ある「オーディション」を受けなければなりません
これ、実はニューヨーカーもあまり知らないんです。

毎年5月、ニューヨーク交通局が主催するオーディション
実は昨日行われました。
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日本人も参加!!

今日はそのもようをレポートします。

ニューヨークの地下鉄で、合法的にストリートミュージシャンをやるための、
年に1度のオーディション。
昨日5月11日火曜日、ニューヨークのターミナル駅グランドセントラルステーションの
構内で行われました。

メディアのみに公開されたオーディションでは、今年は書類選考で選ばれた
66組のアーティストが次々に出演。

駅の構内だから、音響装置もなければ、駅のノイズも聞こえまくり。
でもそんな中みんなせいいっぱいのパフォーマンス。

ギター弾き語りのフォークシンガーから、ニューオーリーンズジャズ、カントリー、
マイケル・ジャクソンをカバーするR&Bシンガー、ソンブレロをかぶったメキシカンシンガー、
オペラシンガー、ハーピストまで、ニューヨークならではのバラエティあふれる演奏を
審査員の前で披露。

オーディションの正式名称は
「MUSIC UNDER NEW YORK」
1985年からスタート、現在100組以上がオフィシャルサブウェイミュージシャンとして登録。
今年も最高25人が選ばれて、晴れてオフィシャルミュージシャンになります。
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オーディションを受けたアーティストにちょっと声をかけてみました。

ニューヨークに住むシンガーソングライター、ALISON TARTAGLIAさんは
「既に地下鉄で演奏する仲間たちにも評判がとてもいいから、受けてみたの。
受かるとうれしいわ」
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なんとオハイオからわざわざ引っ越してきた若い3人組のバンド、ASTRIA BOULEVARDは、
「ニューヨークこそ音楽をやる場所。沢山の人に聞いて欲しい」
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<アーティスト−3A>
ニューヨーク、ブルックリンに住む4人組ROOSEVELT DIME
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「これに合格すれば、警察に追い回されずに地下鉄で演奏できるからね!」

そう、オーディションを受けた多くのミュージシャンは、既にストリートやサブウェイで演奏しています。
注意されるとやめて他に行く、みたいな事が多いそうです。

でもこれに合格すれば、MUSIC UNDER NEW YORKという名前と、バンドの名前が入った
立派なバナー(垂れ幕)を作ってもらえて、それを持って指定の時間と場所で演奏することが
できるんです。

ところで地下鉄で演奏すると、けっこうもうかるんでしょうか?
ROOSEVELT DIME のメンバーたち、
「そりゃもちろん、上手ければかなりもうかるよ。調子がよければ1日100ドル以上かせげるね。」
と言っていましたが、人によってはライブハウスで演奏するより全然稼げるミュージシャンも
けっこういるんです。

さあこのMUSIC UNDER NEW YORKのオーディション、
日本人も参加していました.

GO TAKEUCHIくんは名古屋生まれ、お母さんが日本人のシンガーソングライターです。
この日は次作のMISO SOUPという歌を、英語と日本語で弾き語りしました。
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「最初の3ヶ月、アメリカを旅行したんです.音楽が好きだからニューオーリンズとかシカゴとか。
バックパック旅行して最後にニューヨークに来て。僕日本で生まれ育ったんだけど、
自分の外見が日本人に見えないってことで、コンプレックスあったところがあるんですよ。
それがニューヨークに来て、歩いている人から何からみんな違うから、それでワーオと思って。
他のアメリカの街も行ったけど、ニューヨークほどいろんな人種がミックスしているところもないし。
あと音楽が好きだから、そういう場所とか、機会もたくさんあるのがニューヨーク」

もうひとり日本人をキャッチ、楠本太郎さんです。
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「2年前にもこのオーディション受けて落ちちゃったんですけど、その雪辱と、
やっぱり地下鉄の中で歌いたい。
音楽でまだ食えないから、音楽で生活できるようになりたいと思っています。」

音楽以外の仕事をしながら、音楽の夢をおいかけている楠本さん、竹内さん
がんばってます!

世界の人が集まるニューヨークは、肌の色もどこで生まれたかも関係ない。
いいものなら必ず認められる、
でもそのためにはまず、人に見てもらわなければ! ということで、
オーディションにチャレンジする勇気、すばらしい!

二人の、そして前半登場したアーティストたちの演奏のもよう、
ブログにアップしておくのでぜひ見て下さいね!

さて、この日演奏した66人のうち、合格するのは最高25人まで。
何しろ合格すれば、1日500万人が乗り降りする世界最大の地下鉄システムの
“ビッグステージ”が与えられます

ふたりとも合格してほしいですね!

佐藤めぐみ   ジャーナリスト、プロデューサー ニューヨーク在住、J-POPからベースボールまで、 日本文化がアメリカでどう受けいられているかを中心にレポートするジャーナリスト、 アメリカのJ-POPファンのためのイベント 「SAMURAI BEAT RADIO(サムライビートレイディオ)」をプロデュース。 BLOG:http://ameblo.jp/meguminyFlowers