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4月19日(月)中国・上海から野田道貴さんのtレポートです

今日は中国・上海から野田道貴さんにレポートをしていただきました。

先週の木曜日から昨日の日曜日まではF1の上海GPが行われていました。
そして間もなく上海万博もスタートします。
今回はプレス対応取材も行われるそうです。


そんな中国では、現在ある規制が行われています。
それはインターネット検索・・・。

自由に世界中の情報が入手できるのが
インターネットの最大の利点ですが、中国では当局により政治・思想・歴史などに
まつわるコンテンツは検閲が入り、アクセスすることができないものがあります。

規制の仕方はさまざまですが、「グレートファイヤーウォール」と呼ばれるシステムがよく知られています。

簡単に言うと、特定のサイトにアクセスできないようブロックがかけられており、
「有害である」とみなされるサイトには中国からはアクセスすることができません。


例えば・・・
・「天安門事件」など、歴史問題に関わるもの
・「ダライラマ」など、政治や思想に関わるもの
・アダルトサイトや非合法なサイトなど

このあたり、何が有害なのか、は見解が分かれるところですが
社会主義国家なのである程度は仕方がない部分があるのは理解できます。


あと、は日本でもおなじみになったフェイスブックやツイッターなどのサイトは中国ではブロックされています。
今は可能ですが、一時はウィキペディアにもアクセスできない時期がありました。
というと、日本の皆さんは驚かれるかもしれません。
コミュニケーションルーツとしてのインターネットの
根幹の部分が危機にさらされているといえるかもしれません。

これにはいろいろな見解があると思いますが、一般ユーザーとして「不便」なのは事実です。

ただし、VPNを通すなどの抜け道がないわけではなく、実際に外国企業などはグレートファイヤーウォールを回避する手段をとっているのが一般的なようです。

また、一般ユーザーでも、抜け道を利用することは珍しくありません。
自由なネットサーフィンを要求するユーザーと政府とのイタチごっこ状態にあるといっていいでしょうかね。

日本でも、Google撤退問題が大きく報道されていました。
政府の反応を見る限り、今後も今の状態が改善されるとは考えにくいでしょう。
ただし、ネットワークでつながっている以上、どれほど規制をかけようともそれをくぐり抜けて
情報にアクセスするユーザーは存在しますし、中国のユーザーも規制下にあることは十分理解しています。

不便はありますが、悲観している状態でもないのでは?というのが率直な感想です。

とはいえ、総体で言えばとにかく不便。
iPhoneとツイッターがビジネスツールとして一般化しているなか、その流れから遅れているのは事実ですし、日本に帰るたびにその部分での落差を感じなければいけないことはストレスです。


どうにかして!というのが本音だそうです。