« 【Webラジオ】1月21日(木)アメリカ ニューヨーク | メイン | 【webラジオ】1月25日(月)中国・上海 »

1月25日(月)中国・上海から野田道貴さんのレポートです

今日は中国・上海から「コンシェルジュ」という日本語の雑誌の編集長をされている野田道貴さんのレポートです。

街の様子を空から見た写真です。
R0011083.JPG

夕焼けに包まれる上海
綺麗ですね。
R0011090.jpg


今年の5月1日~開催される上海万博の用意や、間もなく訪れる旧正月のことについてお話をいただきました。

国際都市としても知られる上海。現在も急速な発展を続けています。
そして万博に向けて会場の建設はもちろんのこと、急ピッチで街が整備されています。

R0011073.JPG


例えば地下鉄。

続々と新しい路線が営業を開始しており、昨年末で総延長距離ではすでに東京を抜いて世界3位になっているとのこと。万博が始まるまでには420kmとなり、ニューヨーク、ロンドンを抜いて
世界一になる見込みです。

さすがですね。

地下鉄の車両はこんな感じです。

R0010957.JPG

真新しい車両がいいですね。


上海でけの人口が2000万人を超えたといわれていますが、これまでは公共交通機関が追いついていない状態でしたので、これで一気に便利になると思いますとのこと。

野田さんは「終電が早い(22時頃)のが難点だけど、タクシーをやめて地下鉄を利用する機会が大幅に増えた」そうです。


さらに上海では新しい建築物も増え続けているそうで、特にホテルはオープンラッシュ。
高級ブランドホテルの場合、通常は「1都市1軒」が慣例ですが、上海ではそれを破り、同一ブランドが複数ホテルを建てているそうなんです。

中国の物価からすると宿泊料金は消して安くないですが、日本と比べるとリーズナブルなプライスなので、世界の五つ星ホテルを体験するにはいいかもしれません。

ただし、万博イヤーの今年は相当の値上がりが予想されています。

よく、上海という都市は東京と比べてどうか、という話になります。
街としてはまだまだ未完成の部分が多く、改善が望まれるのも事実ですが、規模感としてはすでに東京を越えていると思います。
市中心部をぐるりと囲む高速道路の環状線もありますが、そのエリア内の住宅価格は東京都心部と同じかそれ以上。物価を考えるととんでもない価格であり、すでに一般市民に手が出るものではないそうです。
野田さんは「地下鉄の開通によりこれから郊外がベッドタウン化していくでしょうから、
今後都心を離れ郊外に住む人たちが増えていく」と思います。

現在野田さんが住んでいるのは、東京でいえば銀座の表通りから一本入ったような場所に建つ高層マンション。勤務先までは徒歩10分、職住近接で非常に快適なんですが、こんな都心の一等地に住んでいられるのも残念ながらあと少しなのかもしれません。

R0011109.JPG

上海での日本人の暮らしはどうなのか伺ってみました。

在上海日本国総領事館の登録ベースで約5万人が、実数としては8万人程度の在留邦人がいるといわれている上海は、ニューヨークなどと並んで世界一日本人が暮らす海外の都市のひとつです。

日本語の情報誌も充実していますし、(意外ですね!)日本人が経営する日本食のお店も何百軒とあるそうです。
海外にありがちな「なんちゃって和食」ではなく、専門店や相当レベルの高いお店がしのぎを削っています。

日本人用に造られたマンションも多数ありますし、日本語で受けられるサービスも豊富。
ここでは(それがよいことかどうかは別にして)、日本人が日本人として生活できる環境が整っています。

こういうところが充実しているといいですね。


また、海外ならではの「県人会」や、大学の同窓会、趣味の集まりなど、何百というサークルなどの日本人同士のコミュニティも活発に活動しているので、こういった会合を通じて、異業種交流なども盛んに行われています。

野田さんが編集をされている雑誌「コンシェルジュ」が作っている上海の日本人コミュニティーを特集したページです。

http://www.chainavi.cn/mag/mag0912/sh/flash/F_viewer_standard.htm


そして間近に迫った「旧正月」に関して伺ってみました。

なかなか日本人にとってはその感覚に慣れないのですが、中国ではそろそろ年末が近づいています。
中国は旧暦を採用しているので、毎年お正月が変るんですね。

お正月のことを「春節」といい、今年は2月14日が旧正月に当たります。
その前日から一週間が休暇となるのが一般的です。
街には春節用の飾り付けが増え、年末のあわただしい雰囲気が流れ始めているそうです。

中国の人たちは、大晦日は基本的に家族で過ごすそうで、一家でごちそうを食べた後、日付が変わるタイミングで爆竹と花火をやるのが習わし。

それからマージャン大会もあるみたいですよ!?

明けて新年は、親類めぐりが通例だそうです。
中国では家族の結びつきが非常に強いので、お互いが行き来をして多くの親戚と挨拶を交わします。ちなみにお年玉もあるそうですよ。

基本的に春節休暇中は、どこかにでかけるなどといったアクティブな動きよりも、家で家族や友人たちとのんびり過ごすというのが今も変わらない春節の過ごし方のようです。

野田さんは、中国の春節を経験したことがないそうです!!
意外なお答えだったのですが、何故かというと、

その時期はほとんどのお店がお休みに入ってしまうし、旅行も値段が跳ね上がるので、日本のお正月と同じように毎年帰省してしまうからだそうです。

ということで、野田さんは今年も中国の春節を体験することなく、帰国する予定だそうです。

次回は旧正月の様子を生でレポートしてくれたらと思います。