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1月14日(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポーター、佐藤めぐみさんからの報告です!

Hello from NYC!!

カリブの島国ハイチの大地震、ニューヨークでは水曜日1日中トップの報道でした。

というのも、
ニューヨークには20万人とも40万人とも言われるハイチからの
移民のコミュニティがあるんです。もちろんアメリカで最大のコミュニティです。
中でもよく知られているのが、元フージズのワイクレフ。
彼はすでにハイチに飛んだようですが、
ニューヨークでは多くの人達が故国の家族や友人と連絡をとろうとしています。
ご存知のようにハイチは政治的混乱や自然災害に次々に見舞われているため、
そのたびにニューヨークの移民コミュニティが結束して対応して来たわけですが、
今回はこれまでのどんな災害とも違って、どこから手をつけていいかもわからない、
という困惑と焦りが広がっているようです。
ブルームバーグ市長はハイチ人コミュニティで会見を行い、
「準備が出来次第、医療関係者や技術者を送る用意がある。」
一般市民に対しては「今はとにかく赤十字などから寄付を」と呼びかけました。
ハイチは西半球で最も貧しい国、人口の8割が貧困ライン以下で暮らしていると
言われています。
また企業や団体では、ニューヨークヤンキースが5000万円を寄付すると
発表しています。

CNNなどのニュースメディアはもちろんですが、
ハイチに住むアメリカ人の一部はTWITTERで連絡をとりあっているようなんですね。
携帯SNSには「今OOさんが崩れた家の中にとじこめられている」とか
「OOさんとやっと連絡がとれた」などの生々しい情報が刻々とアップされていて、
胸がいたくなります。

まだまだ被害が広がる恐れがあるとも伝えられていますが、
一刻も早く救助の手が届くようお祈りしたいと思います。

さて、今日はそんなニューヨークから、
少しでも元気が出る話題をレポートしたいと思います。

日本もアメリカも冬のまっただ中、
特にニューヨークの1月これまでの気温は軒並み平年を下回り、
連日最高気温が0度以下の日が続くなど、
記録的に寒い冬になっています。
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(雪のタイムズスクエア、歩行者天国も真っ白!)
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さてマンハッタンの街、クリスマスのイルミネーションも片付けられ、
すっきりした感じの街で目立つのは、セールの看板。
ほとんどが70%オフというディープなディスカウント
でもニューヨーカーは、クリスマスの前にないソデをかなり無理して振ってしまったため、今セールでトクをしているのはツーリストだけかも。

かつて1月のニューヨークは、1年で一番静かな時期でしたが、
ここ数年は強いユーロ(弱いドル)も手伝って、ヨーロッパ人を中心に
観光客が絶えません。
サブウェイには大きなバックパックの若者たち、
地図を見ながら異国の言葉を話す若者がいっぱい。
もちろん日本語もかなり聞こえてきます。
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(SOHOのブティックの前には、観光客をターゲットに防寒グッズの出店が)

景気がどんなに悪くても、ツーリストのおかげで何とかなっているのがニューヨーク。
2009年にはトータルで4千5百万人もの人が訪れました。
そのうち860万人が外国人でした。

でも去年の海外からのツーリストは、前の年に比べて10%も減ったそうです。
世界的な不景気、新型インフル、テロ防止のための入国チェックの厳しさなどが
理由にあげられています。
ところが、アメリカ国内からの観光客の減少は、4%足らずに留まりました。

実はアメリカ人が一番訪れる国内の観光スポット、ここ数年は
ディズニーワールドのあるフロリダ州オーランドがトップを独走していました。
ところが去年、ニューヨークが20年ぶりに返り咲いたそうです!

ツーリストには人気最高のニューヨークですが、こんなデータもあります。

昨年末に発表された全米50州の住民の幸せ度ランキング

ニューヨーク州はなんと、
「最下位」でした。

これは、住民が感じる幸せ度、そして街の混雑度、空気のクリーン度や
家賃の高さなど居住環境のデータをかけあわせたもので、トップはルイジアナ州、

この話を聞いて、そうかなるほどーと思いましたね。

毎月給料をもらっても、すぐに家賃を払っておしまい。。。
時間がないランチタイム、やっと買って食べたサンドイッチは高くてまずいし、
街はうるさいしゴミもいっぱい落ちてるし、
しかも毎日こんなに寒いし、モコモコに厚着した人で朝の地下鉄は満員だし。。。
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(モコモコになったニューヨークのこどもたち)

と、
ニューヨーカーは世界一愚痴が多い、と言われていますが、
しかもその愚痴がパワフルで。。。聞かされてますますウンザリ

なんて愚痴っていても仕方ない。。。と
ニューヨークのタウン誌、ニューヨークマガジンがこんな特集記事を出しました。

「50 steps to simple Happiness」

小さなシアワセを手に入れるための50の方法

少しでもハッピーになるための50の提案、
その中でニューヨークらしいもの、すぐに実行できるものをピックアップしてみると、

- Make Your Bed.

起きた後きれいにベッドメーキングする。
そんなの当たり前? 
特に狭いワンルームでは、片付けこそ心の平和をもたらします。
特に朝一番の達成感は1日中継続?

- Leave Your Mouth in that slightly upturned position

常に口の両側、
口角を上げ目にしておきましょう。リラックスして自信ありげな表情に見えます。
上げすぎるとニヤケ顔になるから注意。

- Offer to Help a stroller person

地下鉄の階段でベビーカーを持つのを手伝ってあげましょう。
ニューヨークはベビーカーで地下鉄乗るお母さん多いんです。
小さな親切が自分もハッピーにしてくれます。

- Eat One Ounce of dark chocolate a day

毎日ダークチョコレートを
1オンス(28グラム)食べましょう。
新たなスーパーフードと言われるほど身体にいい成分が豊富だそうです。

- Give the people. Pushing in the subway

地下鉄で押してくる人を許してあげましょう。何かきっと理由があるんですよ。

- おスシを食べましょう。日本人は世界一長寿だから。

- 身の回りに青リンゴとキュウリの匂いがするものを置く。

不安を沈め気分をアップする効果があるそうです。
キャンドル、シャンプー、ローション、なんでもOK

- エレベーターの中で、知らない人と立ち話をしましょう。

その場の緊張がほぐれて、かなり気分がよくなります。

たとえば寒かったら「今日寒いですね」と声をかけると、
結構相手も「待ってました!」とばかり「明日は雪らしいですね」なんてね。
こういうのsmall talkといいますが、知らない人通しのこういうsmall talkは
ニューヨークでは普通。
ただあまり愛想良くしすぎると、「気があるのかな」と誤解されるので、
会話はサラリと、しかも相手を見てから声をかけましょうね!


まだまだ色々あるんですが、
ニューヨーカーだってどうしても気分が滅入ってどうしようもない事はあります。
そういう時は、ホントに指一本動かすくらいの小さな事でも、効果があったりします。

お互いにまだまだ寒い季節が続きますが、
みなさん少しでもハッピーにお過ごしくださいね。
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(大人気セントラルパークのスケートリンク、日向はけっこう温かい!)

佐藤めぐみ   ジャーナリスト、プロデューサー ニューヨーク在住、J-POPからベースボールまで、 日本文化がアメリカでどう受けいられているかを中心にレポートするジャーナリスト、 アメリカのJ-POPファンのためのイベント 「SAMURAI BEAT RADIO(サムライビートレイディオ)」をプロデュース。 BLOG:http://ameblo.jp/meguminyFlowers