« 10月20日(火)のフラワーレポーターは、ニューヨークにお住まいになっておよそ7年。海老名 敦子さん! | メイン | 【Webラジオ】10月21日(水)カナダ・モントリオール »

10月21日(水)は、カナダ・モントリオール在住のフラワーレポーター、關 陽子さんからの報告です!

關 陽子さんは、モントリオール在住15年。フリーランスでジャーナリストをされています。
    
★シルク・ドゥ・ソレイユの創設者ギ・ラリベルテ氏、宇宙へ行く!
guy_laliberte_space_suit.jpg
photo credit: space Adventures Ltd.
  
「民間宇宙飛行士」としては7人目、カナダでは初。彼は、以前から宇宙に行くのが夢で、シルク・ドゥ・ソレイユの世界的な成功により、約35億円の費用を支払って、民間宇宙飛行士となることができました。宇宙旅行は長年の夢だったそうですが、その機会をチャリティー活動にも活かそうと、10月9日には、Poetic Social Mission(詩的な社会活動)と名付けて、国際宇宙ステーションと世界14カ所をつないでイベントを行ないました。
   
ラリベルテ氏は、自身を「宇宙に出掛ける最初のピエロ」と表現し、トレーニング中から赤い鼻をつけて写真を撮られ、12日に地球に戻ったときも、やはり赤い鼻をつけていました。
   
ラリベルテ氏は、世界中の人々(特に子供たち)が安全な水を得られることを願い、水という貴重な資源に対する人々の意識を高めるために「ワン・ドロップ財団(One Drop Foundation))を設立、様々な活動を行っています。
 ワン・ドロップ基金HP⇒http://www.onedrop.org/en/default.aspx
今回のPoetic Social Mission(詩的な社会活動)は、なかでも圧倒的に大規模なチャレンジです。
   
★滞在中の国際宇宙ステーションと世界14カ所をつないでイベントを行う!2時間のショーの模様は、こちら。
http://broadcast.onedrop.org
   
当日は、世界中の人々がテレビやインターネットを通じ、リアルタイムで中継を観ることができました。
中継が行われたのは、モントリオール(カナダ)、ヨハネスブルグ(南アフリカ)、リオ・デ・ジャネイロ(ブラジル)、パリ(フランス)、メキシコ・シ ティー(メキシコ)、ニューヨーク(アメリカ)、シドニー(オーストラリア)、ロンドン(イギリス)、マラケシュ(モロッコ)、ムンバイ(インド)、大阪(日本)、サンタ・モニカ(太平洋に浮かぶ船/アメリカ)、タンパ(U2のライブ会場/アメリカ)、モスクワ(ロシア)、そして、国際宇宙ステーション。
    
自分は「アーティストであって、科学者ではない」というラリベルテ氏が、アーティストであるからこそ可能なミッションに取り組みました。
   
オープニングでは、元米副大統領アル・ゴア氏と、カナダではとても有名なサイエンティスト、デヴィッド鈴木氏が、環境と水の問題を解説。その後、シルク・ドゥ・ソレイユの本拠地、モントリオールを皮切りに、各地からのパフォーマンスが繰り広げられました。
  
全体を貫く詩的な物語は、『Life of Pi』でブッカー賞を受賞したカナダ人作家、ヤン・マーテル氏が担当。太陽と月と水のしずくが主人公のお話を、各地のナビゲイターが順番に語ってゆきます。
日本からは、黒柳徹子さんが語り手として登場。その後、石井竜也さんが大阪から中継で『遠い出来事』を披露しました。
ニューヨークからは、シャキーラと、タイムズ・スクエアで踊る大勢のダンサーが登場。
タンパでは、U2のボノとラリベルテ氏のやり取りがあり、ピエロの赤い鼻をつけたラリベルテ氏がライブ会場のスクリーンに映し出されました。
宇宙ステーションから地球はどんな風に見えるかというボノの質問に、彼は、とても素晴らしいと同時に、とても壊れやすいものだと答えました、
「地球という星に住んでいることの恩恵をあらためて感じる」とも。U2の演奏は、ありきたりな感想ですが、エネルギーに満ちていてカッコ良かったです。

そして、モスクワからは、ボリショイ・バレエのニコライ・ツィスカリーゼとシルク・ドゥ・ソレイユ。

「これまでに出会うことのできた素晴らしい人々」と共に作り上げたという2時間のショーに拍手を贈りたいですね。

ラリベルテ氏は、「すべてが素晴らしい経験で、すぐにでもまた(宇宙に)戻りたい」と話しています。35ミリオン・ドルの費用については、「1ペニーたりとも無駄になってはいない」とのこと。
   
ギ・ラリベルテ氏は最後に再び赤い鼻をつけ、ピース・サインで “任務”を終えました。
Mission accomplished!
   

このイベントに関しては、関さんのブログでご覧になれます。
http://canadays08.jugem.jp


★役に立つひとこと
“Mon dieu!":英語の“Oh my God!" に相当す る言葉です。
上記のオンライン・イベントが進む間、OMG(Oh My God)
とこの言葉を書き込んだ人がたくさんいました。