白木加絵さんは、ルクセンブルク在住2年。ピアニストで、ピアノ教師もしていらっしゃいます。
★ルクセンブルクのお祭り
8月21日から9月9日までの2週間、ルクセンブルク最大のお祭りシューバーファウアー(Schueberfouer)が、町の中心地にて開催されます(会場はセンターの大駐車場 Place Glacis グラスパーキング場、 時間は毎朝11時から次の日の朝2時まで)。
ルクセンブルク人からはファウアーの名前で親しまれていて、夏の終わりを告げる風物詩ともなっています。今年で669回。
<祭りの歴史>
ファウアーは1340年ヨハン・フォン・ルクセンブルク(独:Johann von Luxemburg, 1296年8月10日 - 1346年8月26日後に病によって失明したため、盲目王、der Blindeと呼ばれる)により開催され、初めの目的であった博覧会とともにお祭り的な要素が加わっていきました。
今年の人気の乗り物は新しく来たカタプルトではないでしょうか。
↑カタプルト
<お祭りが人気の理由>
代々伝わってきた伝統のお祭りだから、というのもありますが、子供たちの学校が始まる前の最後の大きな催し物ですので、思う存分楽しんでおきたいのもひとつの理由なのではないかとひそかに思ってもいます。成人のルク人は入り口の近くにあるお店にて、知っている人がいるかチェックしてから、ビールを飲みに行くのが主流なようです。お年寄りの方は朝早くに行って市場のほうを散歩したり買い物したりというのも人気があるよう。
↓ファウアー入り口
↓地元の人の集合場所に。
↓ビールの広告
↓市場のほう
↓大観覧車
★食べ物
ファウアーといえばこれ!という地元では有名な食べ物が2つあり、ひとつはグロンパーキッッヒェルシャーGromperkichelcher,ジャガイモを短冊切りのように切って揚げたもの(ジャガイモは昔からルクセンブルクでとても好まれていました)。
↓ジャガイモフライ お店の人
↓ジャガイモフライ 揚げる前
↓ジャガイモフライ 揚げたて
↓ジャガイモフライの名前がずらり
もう一つはゲバッケ フェッシュGebake Fësch (鱒の姿揚げ)です。お祭りでジャガイモのほうはスタンドで、魚はレストランで食べられます!
↓魚のフライ
<その他>
ジロス(シシカバブの肉をピタパンに詰めたもの)、チュ-リンガーソーセージ、生クリームと苺たっぷりのワッフルを食べるのも楽しみ。
<レシピ>
グロンパーキッッヒェルシャーの作り方(10個分)
1 kg ジャガイモ
3 にんじん
2 エシャロット
パセリ少々
4 から 6個 卵
大匙2 小麦粉
塩、胡椒、ナツメグ、揚げるための油
1. ジャガイモとにんじんの皮をむく。
2. 1を短冊状にマシンを使って細く切って、キッチンペーパーかキッチンタオルな
どで水分を絞る。ボウルにあける。
3. エシャロットとパセリを細かく切って2に加える。
4. 塩、胡椒、ナツメグで味付けをする。
5. 卵を加えて、力強く混ぜる。
6. フライパンに油を注ぎ、暖める。そこに5をスプーンですくって入れ、押しつぶ
しながら焼く。(1分から2分くらい。厚さにもよる。)
7. こんがりと黄金色に焼きあがったらキッチンペーパーで少し油を吸わせて、できあがり!
★お花
どうやらルクセンブルクは今は銀行、少し前は鉄鋼業、さらに昔はバラの栽培で有名だったらしいです。
<リンパーツベルクのバラ栽培>
ルクセンブルクのいわゆるショッピング街から徒歩10分くらいはなれた閑静な住宅街がリンパーツベルグと呼ばれる一角です。今では、ルクセンブルクで一、二を争う高級住宅街ですが、20世紀の初めのころはバラ栽培で世界的に有名な場所でした。ルクセンブルクのばら栽培の歴史は1855年にジャン スポーとピエール ノッティングにより始まりました。さまざまな新しいバラの種類を誕生させ、数々の国際コンクールで成功を収め、バラ栽培の第一人者として活躍。1880年以降はリンパーツベルグのバラ栽培最盛期を迎え、3つの大きなバラ園芸会社、その他15の園芸会社が、世界中にバラを輸出しています。顧客の中にはオランダ国王、スウェーデン国王、ルクセンブルク大公、イタリア国王の母などが含まれ、260の新しいバラの種類を世に送り出しています。リンパーツベルグの真ん中にある住宅街はrue des Rose、バラ街道と名づけられています。ルクセンブルク市によるツアーもあり
ますので、ご興味のある方はHP(http://www.lcto.lu/en/fid/1/66/82/rosali/)をご覧ください。
↓バラ街道
↓バラ街道 街並み
★覚えると便利なルク語はやはり挨拶から!
Moien!(モイエン こんにちは、昼でも夜でも使えます。Helloみたいな感じ)
Vilm ools merci (フィルモルス メルシー ありがとうございます)
Auml;ddi (アディー さようなら)
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