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8月13日(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポーター、佐藤めぐみさんからの報告です!

さて、真夏でイベントも多いニューヨークなんですが、
アメリカでは今週末、宮崎駿監督のPONYOがついに全米公開です。
宮崎監督は、日本のディズニーなんて言われて、
アメリカでもファンが少しずつ増えているんですが、
今回のPONYOがこれまでで最大規模の公開ということで、
結果が期待されています。

そんなジャパニーズアニメ、世界で大ブレイク中という話は、
聞いた事がある方も多いと思います。
実はアメリカには、長いことそんなアニメやマンガ人気を育ててきた、
草の根イベントがあるんです。

アニメコンベンションと言われるモノ。
全米に大小あわせると年に100回近く開かれています。
大きいものは数万人を動員。
名前も、コミコン、カツコン、サクラコン、オタコン。。。(コンがつく)
サンディエゴのコミコンには、宮崎監督もゲストに招かれました。

オタコンはその名のとおり、まさに「オタクのコンベンション」
ボルチモアで開かれたオタコンに行ってきたので、それをレポートします。
アメリカの夏は、アニメコンベンションのシーズンです。
LAアニメエクスポ、
サンディエゴコミコン、
そして、ボルチモアのオタコン。
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中でもオタコンは最も歴史が古く、15年前の1994年にスタート。
最初はたった400人の動員だったのに、
今年は3日で2万7千人という大イベントになりました。
同時に、全米のアニメ、マンガファンがどんどん増えていきました。
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7月下旬の週末、会場のボルチモアコンベンションセンターは、
アメリカのオタクでいっぱいに。
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アニメコンの楽しみは大きくわけて3つ。

1)広—いイベント会場に、あらゆるお店のブースが出ること。
マンガ、DVD、ゲーム。。。絶版になった日本のマンガも。。
ガンダムなどのオモチャ、そしてコスプレに使う衣装や小道具、
あらゆる種類の剣、もちろん日本のカタナ。
ワラジとか。
アキハバラとフリーマーケットが合体したような感じ?


2)お客さんの7割はコスプレでやってくる。
これがすごい
詳しくはブログで見てほしいんですが。
アメリカでは、コスプレはCOSPLAY、コスプレする人は、
COSPLAYER(マンガ、アニメ、オタクと同じようにもう英語)

考えられるあらゆるコスチュームが。。。。

コスプレイヤーたちに話かけてみました。

ディーラーズルームで買い物しまくり!というクリスとサミーは、
キングダムハーツのゼムナスとロクサスのコスプレ。
次のキャラさんは日本の留学経験があって、ちょっと日本語もしゃべって
ましたね。オタコンは同じ趣味の人が集まって、お互いのコスプレをほめ合ったり、
とても楽しいしほっとする。なぜって私の近所では私の格好を誰も理解してくれないからね。
そして、最後の二人は。。。ポッキーでした。
歩く巨大なポッキーの箱。笑えます。
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アメリカのオタクが日本と違うのは、
みんな主張する、楽しいオタクだということ。

若者が中心ですが、こんな人たちもいました。
黒執事のシルハントム・ハイブ、
かなりゴージャスなお姫様コスプレなんですが、
これを作ったのはなんと、お母さん。
そのお母さんもいっしょに来てて、
「オタコンは最高! 何が楽しいって“そのコスチュームすごい! 
写真とらせて!” と褒められることよ。」とノリノリでした。
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お母さんが娘のコスプレ衣装を作って、
いっしょにコンベンションにやってくる!
こういう家族連れとも何人も出合いました。

同じ趣味同士で集まって、
ほしいモノも全部見つかるオタコン。
まさにお客さんが主役、のイベントですが、
実はもうひとつ楽しみがあります。
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セレブに会えること。
彼らにとってのセレブは、宮崎カントクなどのアニメクリエイター、
声優さんや、主題歌を歌っているJ-POPのアーティスト。

ゲストに招かれた一人が、アーティストのBECCA
彼女はアメリカ人ですが、 黒執事、そして新しいアニメ、
ULTRAVIOLETの主題歌もを歌っています。
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メレディス・ブルックスに見いだされたというロック少女のBECCA 、
こういうアニメコンベンションは初めてだそうですが、
そんなBECCAのサイン会には熱心なファンが列を作りました。
そのタイミングで、ちょっと話を聞いてみました。

オタコンはもちろん、アニメコンベンションに参加するのも初めて、という彼女、
ディーラーズルームのクレイジーな品揃えと雰囲気に、ブっとんじゃった!と言っていました。
黒執事はダークで不思議な雰囲気で、私好みのアニメ。
主題歌を歌うチャンスがあってとてもうれしい、というベッカ。
日本にも何度か行ってますが、日本は食べ物はおいしいし人も素晴らしいし、
嫌いなところが全然見つからない。いつか日本に住んでみたいけれど、
その前に日本語を何とかしなきゃ、と言いながら、
「コンニチワ、ワタシハベッカデス」とちょっとだけ日本語で話してくれました。
照れて大笑いの彼女でした。

ボルチモアのオタコン、限りなくオタク指数高い私にとってはめちゃめちゃ楽しいイベントでした。

佐藤めぐみ  
ジャーナリスト、プロデューサー ニューヨーク在住、J-POPからベースボールまで、
日本文化がアメリカでどう受けいられているかを中心にレポートするジャーナリスト、
アメリカのJ-POPファンのためのイベント
「SAMURAI BEAT RADIO(サムライビートレイディオ)」をプロデュース。 BLOG:http://ameblo.jp/meguminy