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9月13日(月)イギリスから小林恭子さんのレポートです

今日はイギリスに住んで8年、現地でジャーナリストとブロガーをされている小林恭子さんのいレポートです。

ラブ・アクチュアリーとフォー・ウェディングでのロケ地を紹介です。


*現地の天気などは?

イギリスは夏がすっかり終わってしまい、朝晩は肌寒い9月を迎えています。気温
は北のスコットランドと南のイングランドでは若干違いますが、ロンドンですと昼間
の最高気温が22度、夜が11度ぐらい。半そでで通りを歩いている人もいますが、
長袖やアノラックを着ている人も見かけます。私は洋服ダンスを8月末には秋物に
すっかり入れ替えました。


―「フォーウエディング」のロケ地
 ヒュー・グラントが主演俳優、脚本がリチャード・カーティスというコンビが組ん
だロマンチックコメディー映画の最初ですね。原題をそのまま訳せば、「4つの結婚
式と1つの葬式」(Four Weddings and a Funeral)となります。

最初の結婚式は、南部サリー州のBetchworth(ベッチワース)村にある、
St.Michael’s Church(聖マイケル教会、ベッチワース駅下車)です。2つ目はロンドンのグリニッジ(グリニッジ天文台や19世紀に建造された快速帆船で、中国からイギリスまで紅茶
を輸送したカティーサーク」で知られていますねーカティーサークは2007年に火事で焼けてしまったので、今修復中。2011年からオープンです)にある、
Old Royal Naval College(旧海軍大学)のチャペルです(ドックランズ・ライト・レールウェーで、カティー・サーク駅下車、またはチャリングクロスからグリニッジ駅下車)。
3つめはスコットランドの設定ですが、サリー州のMansion Albury Park(マンション・オールベリー公園、ロンドン近郊ギルフォード駅下車)、
4つめがロンドンのスミスフィールドにあるBartholomew-the Great Church(聖バーソロミュー・ザ・グレート教会)(地下鉄バービカン駅下車)です。
お葬式は、エセックス州にある聖クレメント教会 St. Celement Church, West Thurrock(ロンドン・チャリングクロス駅から南東部へ28キロ)です。
聖クレメント教会は建物の維持にお金がかかるということで拝観料を取ることになって、最近話
題になりました。


 ヒュー・グラントがアンディー・マクダウェル演じる米国人女性と初めてベッドを
ともにするのが、バッキンガムシャー州アメシャム(ロンドンからメトロポリタン線
アメシャム駅下車)にある、Kings Arms Hotel(キングズ・アームズ・ホテル)。
ただし、2人がベッドにいるあの部屋はここではなくて、近くにあるクラウン・ホテルです。
ここは、映画のおかげでゲストが一挙に増えたそうです。

 グラントが、弟と一緒に、マクダウェルに会う場面は、British Film Institute
(●英国映画協会●)サウスバンク。毎年、ロンドン映画祭が開かれる場所で、ウオータールー駅から歩いて10分ほどです。

―「ラブ・アクチュアリー」のロケ地

 フォーウェディングの脚本を書いたリチャード・カーティスが、今回は脚本のみな
らず監督もした作品です。クリスマスのロンドンを舞台にオムニバス形式で、複数の
男女の愛の物語をつづる話ですが、著名スターもたくさん出ていまして、どこのロケ
地をご紹介するか、迷ってしまいます。

 まず、映画の最初と最後のロケ地は、英国に来る方にはお馴染みのヒースロー空港
です。ここなら、絶対に間違えようがありませんね!

 企業経営者役を演じるアラン・リックマンが、ついネックレスを買ってしまうのは、オックスフォードストリートにあるデパート、セルフリッジです。なんと1909年からこの場所で営業しているそうです。この時、時間をかけてネックレスをラッピングしようとするのが、日本でも「ミスター・ビーン」で知られるローワン・アトキンソンでした。


 年老いたロック歌手ビル・ナイがクリスマス用の曲を録音したスタジオは、
●ノッティングヒルのウェストウェ・スタジオ。
●レコード会社の事務所はロンドン市庁の建物のようです。地下鉄ロンドンブリッジ駅を降りて、ロンドン市庁舎のサインを見ながら歩いていくと、テムズ川べりにあります。
卵が横に傾いたようなおもしろい建物です。


 ヒュー・グラント演じる首相がいる官邸は、スタジオ・セットだったそうです。
本物の首相官邸(ダウニング街10、通称「ナンバー・テン」)は、ウェストミンスター駅下車にあります。また、ぽっちゃりしてかわいい元秘書のナタリーの家を探して歩く印象的な場面は、設定では、庶民的な界隈として知られるワンズワースということになっていますが、実際は、102 Poplar Road, Herne Hill(ラフバラー・ジャンクション LoughboroughJunction駅下車)だったそうです。


 私が一番好きなエピソードはコリン・ファース扮する作家が、ポルトガルのレストランでウエイトレスとして働く女性に求婚するところでした。ロンドンからは離れてしまうのですが、これはポルトガルではなくて、実際には、●南仏マルセーユにあるル・バル・デラ・マリーンというレストランだそうです。


 ●オックスフォードサーカス界隈は、結構、スターが歩いていたりします。「ラブ・アクチュアリー」でロックスターを演じたビル・ナイを、紳士物洋品店のウィンドウの前で見かけましたし。
 ロンドンに来られましたら、あなたの隣を歩いている人が著名なスターだったりす
るかもしれません。是非気軽な散歩をエンジョイしてください。

映画ロケ地場所参考サイト
http://www.movie-locations.com/movies/f/4wandf.html#kings
http://www.movie-locations.com/movies/l/loveact_1.html


ロンドン写真館
小林さんのお家で育てられているお花たち

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小林さんのお家の近くの公園

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小林さんの隣家にある像

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