ちょっと変わった所で、「叫び!」をテーマに、お送りしました。
「叫ぶ」という行為には、色んな意味がありますね。
怒る、わめく、雄叫びを上げる、歓声を上げる、さらには、救助を求める際の
悲鳴だったり、絶叫だったり・・・。
「叫ぶ」と一言で言っても、そこにはいろんな感情があります。
それを表現した1番有名なものと言えば、やはり、エドヴァルド・ムンクの
「叫び」でしょうね~。
ムンクは、1863年生まれで、ノルウェー出身。日本で言えば文久3年、
幕末で、薩英戦争が起こったりした年です。
ムンクが最初に「叫び」を書いたのは、1893年、ドイツのベルリンです。
“最初に”と言ったのは、実はムンクの「叫び」は、1つではないのです。
ノルウェーのオスロ国立美術館に、油彩画が1点、同じくノルウェーにある
ムンク美術館には、油彩画、パステル画、リトグラフの3点があります。
さらに、昨年5月のことですから、皆さんも覚えているかもしれませんが、
1895年に制作されたパステル画が、ニューヨークのサザビーズで競売に
かけられ、美術品として史上最高の、1億1992万ドル、当時のレートで約96億円で
落札されました。
それだけ、ムンクの「叫び」は人の心に残っているのでしょうね。
ノルウェーでは、紙幣にも顔が載っているほどの、国民的な画家ですが、
日本でも、もちろん超有名で、「叫び」の絵をもとに、色んな商品になっています。
その中でも、今、大変な人気なのが、「叫び」の起き上がりこぶしです!
これは、ムンクの生誕150周年を受けて、スカンジナビア政府観光局が
福島への、震災支援プロジェクトとして話をしたことから始まっています。
ムンクの「叫び」は、過去に何度も盗難されたことがありますが、なぜか
必ず戻って来ることと、何度倒しても、必ず立ち上がる、福島の民芸品
「起き上がりこぶし」を掛けたとも言われています。
そして生まれたのが、驚きのコラボレーション・グッズ「起き上がりムンク」です。
売上の一部が、東日本大震災ふくしまこども寄附金へ届きますので、
是非とも一家に1個! と言わず、一人1個、「起き上がりムンク」はいかがでしょうか?
また、日頃のストレスや、胸に抱く思いなどを、思いっきり「叫びたい」という方もいるのでは?
そんな方にご紹介したのが、各地で行なわれている「叫びイベント」です。
後免(ごめん)という地名がある高知県南国市では、先日、第一回「ごめんな祭」が開かれました。
これは「見栄も体面もプライドも捨てて、素直な気持ちで心の底から“ごめんなさい”を
叫んでみませんか!?」という、コンセプトだそうです。
さらに、群馬県嬬恋村で行なわれている、通称「キャベチュー」こと、
「キャベツ畑の中心で、妻に愛を叫ぶ」イベントや、鳥取砂丘で毎年10月に行なわれている、
「砂丘の中心で愛を叫ぶ」などをご紹介しました
ムンクは、生前は、ほとんど絵が売れなかった画家でした。
それが今や、「叫び」は史上最高額の美術作品です。
ムンクが生きてたら、叫びたくなるのではないでしょうか~
本日の、大橋画伯の作品
♪本日のオンエア楽曲♪
M. 「Heaven Knows」 by MARLENE
M. 「雄叫び」 by 遊助
M. 「SHOUT」 by TEARS FOR FEARS