Program -2022-

2022年12月30日〜01月02日放送

『坂崎音楽堂』

ビートルズ・スペシャル その1

写真:坂崎幸之助 これでスタジオもあったかいです♪

坂崎さんから:

年末・年始と言えば、この番組では「THE BEATLES」。
色んなネタが毎年あるものです。
今回は全部一人でやっちまった「リボルバー」のカバー。
なかなな良かったのですが、改めて思うのはビートルズの演奏力、歌唱力、録音技術などです。
あの時代に、よく作ったものですなぁ。

この時期恒例の『ビートルズ・スペシャル』。2週連続でユニークな最新ビートルズ・カバー・アルバムをご紹介!

今回はあの『リボルバー』をマルッとカバーしてしまった作品をピックアップ。
作ったのは、アメリカのオレゴン州ポートランドを拠点に活動する【モー・トローパー(Mo Troper)】。
(本名:モーガン・トローパー、1992年生まれ 30歳)
彼が、ボーカル、コーラスをはじめ、全ての楽器を1人で演奏しています。

まず最初にご紹介した曲は、ボーナストラック的に14曲目のあとに収録されている2曲の中からの1曲。
これは、ビートルズが『リボルバー』発表の前にリリースしたシングル曲で1966年に通算12曲目の全米No.1に輝いた曲です。
  ♪ペイパーバック・ライター(Paperback Writer)

ということで、パワーポップ・マルチ・ミュージシャン“モー・トローパー”が、コロナ禍の中で、ほとんど1人で演奏、 録音した『リボルバー』丸ごとカバーアルバムを1曲目からご紹介しました。
  ♪タックスマン(Taxman)
  ♪エリナー・リグビー(Eleanor Rigby)
  ♪アイム・オンリー・スリーピング(I'm Only Sleeping)
  ♪ラヴ・ユー・トゥ(Love You To)
  ♪ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア(Here,There and Everywhere
  ♪イエロー・サブマリン(Yellow Submarine)
   *このカバーアルバムの中で、この曲だけ彼の友人“タイラー・ブルー・ブロデリック”がリードボーカルを担当。
  ♪シー・セッド・シー・セッド(She Said She Said)
  ♪グッド・デイ・サンシャイン(Good Day Sunshine)
  ♪アンド・ユア・バード・キャン・シング(And Your Bird Can Sing)
  ♪フォー・ノー・ワン(For No One)
  ♪ドクター・ロバート(Doctor Robert)
  ♪アイ・ウォント・トゥ・テル・ユー(I Want To Tell You)
  ♪ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ(Got To Get You Into My Life)

  ♪トゥモロー・ネバー・ノウズ(Tomorrow Never Knows)

来週は、バラエティに富んだビートルズ・カバーをご紹介!

2022年12月23日〜12月26日放送

『坂番連想音楽会』

第39回

写真:坂崎幸之助 2008年のALFEEツアー・グッズだった“ひざ掛け”。あったかいです。

坂崎さんから:

やっぱりピンキーとフェラス、来ましたね。
マンチェスターとかリバプールとか、イギリスの街の名前って何となくロマンがあるなぁ、って小学生〜中学の頃、思ってました。
マージービートやリバプールサウンドも好きで、今でも、そんなバンドを動画サイトで見たりしてます。

今回は、前回最後にかけた曲【ピンキーとキラーズ「恋の季節」】から連想する曲でスタート。

⇒“ピンキーとキラーズ”という名前から、スコットランド出身の女性1人・男性5人のグループ【ピンキーとフェラス】を連想!
曲は「恋の季節」と同じ年1968年に日本だけで大ヒットした曲です。
  ♪マンチェスターとリバプール(Manchester and Liverpool)/ピンキーとフェラス
   *「恋は水色」を作ったアンドレ・ポップによる曲。
   *元々のグループ名は【フェラス(The Fellas)】でしたが
    【ピンキーとキラーズ】の人気にあやかり【ピンキーとフェラス】にしたとか。

⇒「マンチェスターとリバプール」という曲名から、マンチェスター出身のこのグループの大ヒットに繋げました。
  ♪バス・ストップ(Bus Stop)/ホリーズ
   *1966年に全英&全米共に最高5位を記録。

⇒1960年代初めにリバプールやマンチェスター、ロンドンなどイギリスの大都市圏から登場したロックンロールムーブメント。
ビートルズ(リバプール)をはじめ、ホリーズ、ハーマンズ・ハーミッツ(マンチェスター)、ローリング・ストーンズ、 デイヴ・クラーク・ファイヴ(ロンドン)などの音楽を総称して現地では“マージービート”と言っていました。
これは、リバプールがマージー河の沿岸部だったことから由来している名前だとか。
(“リバプールサウンド”は日本独自の呼称だそうです)
ということで、続いてはこんな曲に繋げてみました。
  ♪マージービートで唄わせて/竹内まりや
   *1984年リリースのアルバム『VARIETY』に収録。11枚目のシングル。

⇒続いては“竹内まりや”さんから連想して・・・まりやさんの大学の先輩で音楽サークルでも一緒に活動していたあの人!
杉真理さんのシングル曲に繋げました。
  ♪バカンスはいつも雨(レイン)/杉真理
   *1982年リリース、8枚目のシングル。

⇒「バカンスはいつも雨(レイン)」は、当時チョコレートのCMソングとして使われていましたが、 杉さんが作ったCMソングと言って思い出すのは・・・石川さゆりさんをはじめ、 数々の歌手の皆さんが歌っていらっしゃるウイスキーのCMソングじゃないでしょうか?!・・・ということで、このCMソングの最新カバーに繋げました。
  ♪ウイスキーが、お好きでしょ/グリム・スパンキー
   *この曲は、石川さゆりさんが1990年にSAYURI名義でウイスキーのCMソングとして発表、
    翌年にシングル盤が発売され、2000年以降に数々のカバーヴァージョンが作られています。

⇒続いては、ウイスキーと言えば酒場!・・・と連想して「安酒場(ホンキー・トンク=Honky Tonk)の女性たち」を歌った、 この大ヒット曲に繋げてみました。
  ♪ホンキー・トンク・ウイメン(Honky Tonk Women)/ローリング・ストーンズ
   *1969年に全英&全米1位。本国イギリスでは、メンバーだったブライアン・ジョーンズが亡くなった翌日、
    1969年の7月4日にリリースされています。

⇒この「ホンキー・トンク・ウイメン」の冒頭♪メンフィスのバーでジンで酔っぱらったクイーンに出会った♪という歌詞から、 ストーンズも影響を受けたロックンロール・レジェンドの曲に繋げました。
  ♪メンフィス・テネシー(Memphis,Tennesse)/チャック・ベリー
   *1959年発表。当時、全英チャートチャートで最高6位を記録。


★次回は【チャック・ベリー「メンフィス・テネシー」】から連想する曲でスタート!

2022年12月16日〜12月19日放送

『坂番連想音楽会』

第38回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

全くの直球から始まりましたが、あとはまぁ、ちょっとした変化球もあり、なかなか楽しい展開でありました。
次は“ピンキーとキラーズ”の「恋の季節」からなので、グループ名か、曲名なのか、どうぞお楽しみに!!

今回は、前回最後にかけた曲【テイスト・オブ・ハニー「今夜はブギ・ウギ・ウギ」】から連想する曲でスタート。

⇒今回はストレート、直球でスタートします。
グループ名“テイスト・オブ・ハニー(A Taste Of Honey)”そのままの曲名に繋げました。
  ♪蜜の味(A Taste Of Honey)/ザ・ビートルズ
   *元々は同名のミュージカルのために作られたインスト曲で、のちに歌詞が付けられました。
   *この曲を「カバーしよう」と言ったのはポール。
    実はジョンはこの曲が好きではなくライヴでは♪A Waste Of Money(金の無駄遣い)♪と歌っていたとか・・。

⇒「蜜の味(A Taste Of Honey)」ということで、続いては“蜜(Honey)”から連想し、あのスーパーバンドに繋げます。
【レッド・ツェッペリン】のロバート・プラントとジミー・ペイジ、それにジェフ・ベック、 【シック】のナイル・ロジャースが加わったグループ【ハニードリッパーズ】が1985年に全米3位を記録した大ヒット曲です。
  ♪シー・オブ・ラヴ(Sea Of Love) /ハニードリッパーズ

⇒この【ハニードリッパーズ】から連想するのは・・・ジェフ・ベックが【ハニードリッパーズ】に参加する12年前、 【ヴァニラ・ファッジ】のベース、ティム・ボガートとドラムのカーマイン・アピスと結成したスーパーロックトリオ! 【ベック・ボガート&アピス】1973年発表のデビューアルバム『ベック・ボガート&アピス(Beck,Bogert&Appice)』からの曲です。
  ♪迷信(Superstition)/ベック・ボガート&アピス
   *この曲は、ジェフ・ベックがスティーヴィー・ワンダーのアルバム『トーキング・ブック』に参加したことのお礼として
    スティーヴィーが書いた曲でしたが、スティーヴィーのマネージャーの意向で、
    スティーヴィーが先に録音、シングルとした発表し全米1位を獲得。
    その後スティーヴィーはお詫びとして、ジェフ・ベック初のソロアルバム
    『ブロウ・バイ・ブロウ』に「哀しみの恋人達」を提供しています。

⇒続いては・・・直球でスティーヴィー・ワンダーの曲へ。
1972年のアルバム『トーキング・ブック』からシングルカットされ大ヒットした「迷信」の次にシングルカットした曲です。
  ♪サンシャイン(You Are The Sunshine of My Life) /スティーヴィー・ワンダー
   *1973年・全米1位を記録。

⇒さて「サンシャイン」と聞いて思い出すのは、やはり“太陽”ですよね?!ということで、こんな曲に繋げてみました。
  ♪太陽がくれた季節/青い三角定規
   *1972年のシングルチャート1位を記録(作詞/山川啓介、作曲/いずみたく)
   *村野武範さん主演の学園ドラマ『飛び出せ!青春』の主題歌。

⇒続いてもシンプルに・・・
「太陽がくれた季節」を作曲した“いずみたくさん”繋がりで、タイトルに「季節」が付く大ヒット曲に繋げました。
  ♪恋の季節/ピンキーとキラーズ
   *1968年のシングルチャート17週連続1位という大ヒット(作詞/岩谷時子、作曲/いずみたく)
    デビュー曲にして最大のヒットシングルとなり売り上げ枚数は(公称で)270万枚!
    なんと日本発のダブルミリオンシングルとなっています。


★次回は【ピンキーとキラーズ「恋の季節」】から連想する曲でスタート!

2022年12月09日〜12月12日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第259回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

モット・ザ・フープルのギタリストであるイアン・ハンターさんの変形ギターを見て、 昔、高見沢と「変わった人がいるもんだ」なんて言っていたのに、何てこたぁない、 今や世界的に見ても一番変なギターを持っているのはアナタですよ。
イアン・ハンターさんもビックリだ。笑

今回は「モ」で始まるアーティストの4回目。ラインナップは・・・・

『モーターヘッド(Motorhead)』
★1975年にイギリス・ロンドンで結成。ボーカルとベース担当のレミー・キルミスターを中心に、ギター、ドラムスというシンプルな3人組編成で、 爆音かつスピーディなハードロックバンド。
本国イギリスでは圧倒的な人気を誇り、常にライヴは満杯。アルバムも大ヒット。ただしアメリカでは今ひとつの人気でした。
今回は、そんな【モーターヘッド】が、1980年リリース、全英アルバムチャート4位を記録したアルバム『エース・オブ・スペーズ』から、 シングルにもなったタイトルトラック曲を。
  ♪エース・オブ・スペーズ(Ace Of Spades)
   *グループは、リーダーのレミー・キルミスターが2015年に亡くなるまで、40年間活動していました。

『モット・ザ・フープル(Mott The Hoople)』
★1969年にイギリス・ロンドンで結成されたグラムロックバンド。
デヴィッド・ボウイやTレックス等によるグラムロック旋風吹き荒れる中にデビュー。
大いに注目を集めますがヒットに恵まれず1972年に解散を決定。
しかし、デビュー当時から彼らのファンだったデヴィッド・ボウイが解散の話を聞きつけメンバーを説得。
そして、書き下ろしの楽曲を提供&プロデュースまで手掛け、このボウイ提供の楽曲は見事ヒット。
彼らの解散の危機を救っています。
  ♪すべての若き野郎ども(All The Young Dudes)
   *デヴィッド・ボウイ提供&プロデュース曲。
   *1972年・全英3位(全米37位)を記録。
デビュー以来、何度もメンバーチェンジ、解散、再結成を繰り返してきましたが、現在もリーダーのイアン・ハンターを中心に活動を続けています。

『モーリス・ホワイト(Maurice White)』
★1941年 12月19日、アメリカ・テネシー州メンフィス生まれ(2016年2月4日に74歳で死去)。
幼い頃からドラムを始め、25歳の時に有名なジャズピアニスト“ラムゼイ・ルイス”のバンドに加入。
そして1970年に弟たち(ヴァーダインやフレッド)と一緒に10人編成の大所帯バンド【アース・ウインド&ファイアー】を結成。
最初の2枚のアルバムはヒットしませんでしたが、1972年にレコード会社を移籍後アルバム、シングル共に次々とヒット。
一躍有名になっています。
そんな【アース・ウインド&ファイアー】のリーダー“モーリス・ホワイト”は1985年にグループの活動が一時停止、 各メンバーそれぞれがソロ活動という中、生涯唯一となるソロアルバム『モーリス・ホワイト(Maurice White)』を発表。
ここから2曲のシングルがヒットしています。
  ♪スタンド・バイ・ミー(Stand By Me)
   *1985年・全米50位。
  ♪アイ・ニード・ユー(I Need You)
   *1986年・全米95位。

『モーリン・マクガヴァン(Maureen McCovern)』
★1949年7月27日、アメリカ・オハイオ生まれのアダルト・コンテンポラリー系の女性シンガー。
1967年に高校を卒業後、秘書をしつつ地元のフォークバンドで歌っていたところスカウトされ、1972年の年末に公開された映画『ポセイドン・アドベンチャー』 の主題歌となった「モーニング・アフター(The Morning After)」をデビューシングルとしてリリース。
映画の大ヒットと共に シングルもチャートを急上昇し、彼女にとって唯一の全米ナンバーワン・ヒットに輝きました。
  ♪モーニング・アフター(The Morning After)
   *映画公開の翌年(1973年)全米1位を記録。(日本での映画公開は1973年)
★モーリン・マクガヴァンは、この後も歌手活動と共にブロードウェイなどの女優業で活躍。
しかし今年(73歳で)病気のため歌手としての活動を引退することを発表しています。

『モントローズ(Montrose)』
★1973年、サンフランシスコで結成されたハードロックバンド。
メンバーは(ヴァン・モリソンやエドガー・ウィンター・グループなどで活動してきた)ギタリストのロニー・モントローズを中心に、 ボーカル・サミー・ヘイガー、ベース・ビル・チャーチ、ドラムス・デニー・カーマッシという4人組。
活動期間は短く、1976年の解散まで4枚のスタジオアルバムを発表。
今回は1973年のデビューアルバム『ハード☆ショック(Montrose)』からシングルになった曲を。
  ♪ロック・ザ・ネーション(Rock The Nation)
   *『ハード☆ショック(Montrose)』は全米アルバムチャートでは133位ながら、売り上げ枚数は100万枚を突破!
★1974年に2ndアルバムを発表後、リードボーカルのサミー・ヘイガーは脱退、1976年からソロ活動をスタート。
そして1985年にはデイヴィット・リー・ロスが抜けた【ヴァン・ヘイレン】にリードボーカルとして加入しています。

2022年12月02日〜12月05日放送

『坂番連想音楽会』

第37回

写真:坂崎幸之助 「膝掛けがねぇと冷えるんだよ!」(by坂崎)

坂崎さんから:

そっか、「ヒロシ」の曲はペピーノ・ガリアルディさんが唄っていたのですね。でも名前が覚えられない...笑
サザンはさすが。
あの頃にもうGSサウンドを奏でていたのだ。
メロディーも当時の香りがするし、早かったんだねぇ。

今回は、前回最後にかけた曲【ザ・スパイダース「ノー・ノー・ボーイ」】から連想する曲でスタート。

⇒“ボーイ”を日本語にすると“少年”ということで、彼らのデビュー曲に繋げてみました。
  ♪硝子の少年/KinKi Kids
   *1997年リリースのデビューシングル(作詞/松本隆、作曲/山下達郎)
    シングルチャート1位、ミリオンセラーに輝いています。

⇒続いては、「硝子の少年」という曲名からストレートに連想して、 1969年に製作され、日本では翌70年に大ヒットしたイタリア映画の主題歌に繋げました。
  ♪ガラスの部屋/ペピーノ・ガリアルディ
   *映画『ガラスの部屋』の主題歌。

⇒映画『ガラスの部屋』を知らない世代も、この曲はお笑い芸人ヒロシさんのネタ「ヒロシです・・・」でおなじみですよね。
というか、この曲を聞いたら「ヒロシです・・・」しか思い出せない!ということで「ヒロシ」繋がりで。
  ♪そんなヒロシに騙されて/サザンオールスターズ
   *1983年発表のアルバム『綺麗』収録。
   *同年(1983年)高田みづえさんがカバーしシングルヒット。

⇒次は、「そんなヒロシに騙されて」の歌詞の中で何度か登場する地名繋がりで、こんな曲を選んでみました。
  ♪横須賀ストーリー/山口百恵
   *1976年発表、通算13枚目のシングル。
    チャートで1位獲得、売り上げでは最大のヒットを記録。

⇒この「横須賀ストーリー」の作詞は阿木燿子さん、作曲は宇崎竜童さん・・ということで、 次も同じく、この御夫婦の大ヒット曲で、同じくタイトルに“ヨコスカ”が入っている曲へ!
  ♪港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ/ダウン・タウン・ブギウギ・バンド
   *1975年のチャートで5週連続の1位を記録。
   *元々、4枚目のシングル「カッコマン・ブギ」のカップリング曲でしたが、
    有線チャートで「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」が急上昇したため、
    発売1ヶ月後にA面となり再発売。

⇒続いては【ダウン・タウン・ブギウギ・バンド】というグループ名から連想した、この曲に繋げてみました。
  ♪今夜はブギ・ウギ・ウギ(Boogie Oogie Oogie)/テイスト・オブ・ハニー
   *1978年・全米シングルチャート1位を獲得。


★次回は【テイスト・オブ・ハニー「今夜はブギ・ウギ・ウギ」】から連想する曲でスタート!

2022年11月25日〜11月28日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第258回

写真:坂崎幸之助 Collingsはメッチャいい音&いい匂いがします。

坂崎さんから:

好きだったなぁ。中学に入った頃かな。
曲も良いし、テレビも面白かったし。
ちょうどビートルズが大人になってしまって(笑)
あまり聞かなくなった頃だったので、若くてキラキラしていたモンキーズにハマったのかも。
僕も若かったからね。
ビートルズを理解するには子供すぎたのかな。

今回は「モ」で始まるアーティストの3回目、「モンキーズ・スペシャル」です。

『モンキーズ(The Monkees)』
★1964年、イギリスを皮切りに全世界で吹き荒れた“ビートルズ旋風”。
これを目の当たりにしたアメリカ・・・
コロムビア映画のテレビ部門が「ビートルズに対抗するアイドルグループを作ろう」と計画。
1965年、オーディションで約400名の若者の中からデイビー・ジョーンズ、ミッキー・ドレンツ、 マイク・ネスミス、ピーター・トークの4人を【モンキーズ】として選出。
そして【モンキーズ】のデビューシングルは、1966年に見事 全米1位に輝きました。
  ♪恋の終列車(Last Train To Clarksville)
   *作ったのはモンキーズの座付き作家チーム「トミー・ボイス&ボビー・ハート」。
   *リードボーカルはミッキー・ドレンツ。

★ちなみに【モンキーズ】のオーディションには、シンガーソングライターで俳優の“ポール・ウィリアムズ”をはじめ、 【CSN&Y】の“スティーブン・スティルス”、【スリー・ドッグ・ナイト】の“ダニー・ハットン”、 【ラヴィン・スプーンフル】の“ジョン・セバスチャン”なども参加していたそうです。

デビューの1ヶ月後(1966年9月)にスタートしたのが【モンキーズ】をスーパーアイドルにする計画の1つでもあった “全編がプロモーションビデオのような”TV番組『ザ・モンキーズ・ショー』!
  ♪モンキーズのテーマ((Theme From)The Monkees)
   *『ザ・モンキーズ・ショー』のテーマソング。
   *作詞・作曲/トミー・ボイス&ボビー・ハート。リードボーカルはミッキー・ドレンツ。

★そして翌月10月発売の1stアルバム『恋の終列車(The Monkees)』は13週連続で全米1位を獲得!
売り上げ枚数も500万枚を突破し、TV番組も高視聴率を獲得。
年末にリリースされた2ndシングルも全米ナンバーワンに輝いています。
  ♪アイム・ア・ビリーヴァー(I'm A Believer)
   *作詞・作曲/ニール・ダイアモンド。リードボーカルはミッキー・ドレンツ。

★翌年の1967年には何と3枚ものアルバム『アイム・ア・ビリーヴァー(More Of The Monkees)』 『ヘッドクォーターズ(Headquarters)』『スターコレクター(Pisces,Aquarius,Capricorn & Jones Ltd)』を発表。
この3枚すべてが全米アルバムチャート1位を獲得!
  ♪プレザント・バレー・サンデイ(Pleasant Valley Sunday)
   *1967年にリリースされた6枚目のシングル曲。全米3位を記録。
   *作詞・作曲/ジェリー・ゴフィン&キャロル・キング。リードボーカルはミッキー・ドレンツ。

★1967年4月からカナダ・全米ツアーをスタートさせていた【モンキーズ】。
メンバーはこの合間にレコーディング&TV番組の撮影と、まさに殺人的なスケジュールをこなしています。
そんな中リリースされた7枚目のシングル曲は、全米シングルチャートで4週連続の1位を記録しました!
  ♪デイドリーム・ビリーヴァー(Daydream Believer)
   *作詞・作曲/キングストン・トリオのジョン・スチュワート。リードボーカルはデイビー・ジョーンズ。
   *この曲、のちの1980年代に日本ではTVコマーシャルに使われたり
    『ザ・モンキーズ・ショー』再放送などの影響で日本でも再ヒット、再リリースされています。

★1968年3月になると、テレビシリーズ『ザ・モンキーズ・ショー』が終了。
その直後に発表された5枚目のアルバム『小鳥と蜂とモンキーズ(The Birds,The Bees and The Monkees)』は、 全米アルバムチャートで最高3位となり、4作連続続いていた全米アルバムチャート1位を逃します。
さらに同年の秋、オーストラリア、ジャパン・ツアーを敢行するものの、帰国後にピーター・トークが脱退。
その後、デイビー・ジョーンズ、ミッキー・ドレンツ、マイク・ネスミスの3人で活動を行ないますが、 翌1969年発表のアルバム『インスタント・リプレイ(Instant Replay)』が全米チャート32位。
続く『プレゼント(Present)』は最高100位・・・・。
セールス的にも不発に終わったこともあって、音楽志向が高かったマイク・ネスミスがソロ活動のためにグループを脱退。
デイビー・ジョーンズとミッキー・ドレンツの2人となった【モンキーズ】は、1970年にアルバム『チェンジズ(Changes)』を発表、 しかしチャート圏外・・・そして【モンキーズ】は解散となりました。

今回の「モンキーズ・スペシャル」最後は日本でも大ヒットした曲を・・・。
日本では「デイドリーム・ビリーヴァー」の次にリリースされたシングル「モンキーズのテーマ」のB面にカップリングされ、 若い女性を中心に人気を博した曲です。
  ♪自由になりたい(I Wanna Be Free)
   *1966年のデビューアルバム『恋の終列車(The Monkees)』収録。
   *作詞・作曲/トミー・ボイス&ボビー・ハート。リードボーカルはデイビー・ジョーンズ。

★1970年にモンキーズ解散後、デイビー・ジョーンズとミッキー・ドレンツは、 彼らの座付き作家チームだったトミー・ボイス&ボビー・ハートと【ドレンツ・ジョーンズ・ボイス&ハート】を結成。
日本では【ニューモンキーズ】として紹介され、アルバムを出したりライヴを行なったりしています。
その後、何度か【モンキーズ】のリバイバルブームが巻き起こり1996年には結成30周年を祝ってメンバー4人が集まり新作を発表。
2011年にも結成45周年を記念して再結成。全英・全米ツアーを行なっています。
しかし、2012年にデイビーが享年66歳で、2019年にピーターが享年77歳で、2021年にはマイクが享年78歳で亡くなり、 ミッキー・ドレンツ(現在77歳)1人となってしまいました。

2022年11月18日〜11月21日放送

『坂番連想音楽会』

第36回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

バンプ・オブ・チキンは意外だったでしょ。
あとは麻美さんとか田辺社長のあたりは昔話で、自分でも懐かしんでました。
スパイダースは良い曲が多いから、またたっぷり聞きましょう。

今回は、前回最後にかけた曲【フィフス・ディメンション「輝く星座/レット・ザ・サンシャイン・イン」】から連想する曲でスタート。

⇒「輝く星座」というタイトルから“星座を観る”→“冬の夜空の星座を観る”といった連想で、こんな曲に繋げてみました。
  ♪天体観測 / BUMP OF CHICEN
   *2001年リリースのシングル曲。ドラマ『天体観測』の挿入歌でした。

⇒「天体観測」に続けるのは、やっぱり“天体モノ”“宇宙モノ”ですかね?!ということで、この曲を連想しました。
  ♪宇宙のファンタジー(Fantasy) / アース・ウインド&ファイアー
   *1978年・全米チャートでは32位でしたが、日本の洋楽チャートでは堂々の1位を獲得。

⇒続いては、【アース・ウインド&ファイアー(土・風・火)】というグループ名から連想。
こんな曲(火と水(雨))を選んでみました。
  ♪ファイアー・アンド・レイン(Fire And Rain) / ジェームズ・テイラー
   *1970年・全米3位を記録。

⇒ジェームズ・テイラーの「ファイアー・アンド・レイン」に続けるのは・・・“レイン(雨)”繋がりです。
雨”と言えば、やっぱりこの曲でしょう!!
  ♪悲しき雨音(Rhythm of the Rain) / カスケーズ
   *1963年・全米3位を記録。

⇒次はこの邦題(日本語タイトル)「悲しき雨音」から連想。雨音といえば・・・日本にはこんな大ヒット曲がありました!
  ♪雨音はショパンの調べ / 小林麻美
   *オリジナル曲は、イタリアのシンガーソングライター【ガゼボ】の大ヒット曲「アイ・ライク・ショパン」。
    こちらは本国イタリアをはじめ、ドイツ、スイス、オーストリアで1位を獲得。
   *「雨音はショパンの調べ」の日本語詞は松任谷由実さん担当。

⇒“小林麻美さん”というと、どうしても田辺昭知さんを連想してしまいます・・・ ということで小林麻美さんのダンナ様でもある田辺昭知さん唯一の作詞作品に繋げてみました。
  ♪ノー・ノー・ボーイ / ザ・スパイダース
   *1966年リリース。作曲は かまやつひろしさん


★次回は【ザ・スパイダース「ノー・ノー・ボーイ」】から連想する曲でスタート!

2022年11月11日〜11月14日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第257回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

「モ」の2回目は50年代のドゥワップグループが印象的でしたね。
シンプルながらも、やはりアメリカのグループはコーラスが上手いや。
大滝さんや山下達郎さんが影響されてるのも良くわかりますね。
最近はこの手の音楽、減ったなぁ。

今回は「モ」で始まるアーティストの2回目。ラインナップは・・・・

『モーメンツ(The Moments)』
★1963年、ニュージャージーで活動をスタートさせたR&B男性ボーカルトリオ。
コーラスワークをメインに1968年からR&Bチャートではスマッシュヒットを連発。
1970年には、R&Bチャートでは初の1位、一般ポップチャートでも3位を記録するシングルヒットを放っています。
  ♪孤独なハイウェイ(Love On A Two-Way Street)
   *1970年・全米シングルチャート3位を記録。
★この曲の大ヒットのあと約10年間、モーメンツとして活動。
1980年からはメンバーの名前を並べた【レイ・グッドマン&ブラウン】に改名し再スタート。
「スペシャル・レディ(Special Lady)」という曲で全米5位を記録する大ヒットを放っています。

『モニカ(Monica)』
★1980年10月24日生まれ、ジョージア州アトランタ出身のR&B歌手兼女優(42歳)。
若い頃から教会の合唱団で歌い始め、1993年・13歳の時にアマチュアを集めたショーケースでスカウトされ1995年にデビュー。
次々にシングルヒットを放ち、1998年には【ブランディ】とのデュエット曲「ザ・ボーイズ・マイン」で13週連続の全米1位を獲得。
その売り上げ枚数は259万枚以上を記録。その後モニカは2曲続けて全米シングルチャートで1位を獲得しています。
  ♪ザ・ファースト・ナイト(The First Night)
   *1998年・全米1位
  ♪エンジェル・オブ・マイン(Angel Of Mine)
   *1999年・全米1位
★このあともコンスタントに作品を発表、それと同時に女優としてもTVを中心に活動を続けています。

『モノトーンズ(The Monotones)』
★1954年、アメリカ・ニュージャージー州で結成された6人組のドゥ・ワップ・グループ。
彼らを有名にしたのはヒット曲は、のちに(1970)映画『アメリカン・グラフィティ』でも使われました。
  ♪ブック・オブ・ラブ(Book Of Love)
   *1958年・全米5位を記録。
   *ドゥ・ワップのスタンダードとなっているこの曲、
    のちに【フォー・シーズンズ】等、多くのコーラスグループがカバーしています。

『モーリス・アルバート(Morris Albert)』
★1951年、ブラジル・サンパウロ生まれのシンガーソングライター。本名はマウリシオ・アルベルト・カイザーマン。
1972年にレコードデビューし、1974年に母国ブラジルでアルバムチャート1位を記録。
約半年に渡ってロングセラーを続けたこのデビュー作を『フィーリング(Feelings)』というタイトルでアメリカをはじめ、 翌1975年に全世界で発表すると、アダルト・コンテンポラリー系のラジオ局を中心に大ヒット。
この中からのシングル曲「愛のフィーリング(Feelings)」は見事、全米シングルチャートで6位まで上昇。
売り上げ枚数も100万枚以上のゴールドディスクを記録しています。
  ♪愛のフィーリング(Feelings)
   *ちなみに日本では、1976年末に“なかにし礼”さんの作詞で【ハイ・ファイ・セット】がカバー。
    翌1977年に大ヒットしています。

『モーリス・ウィリアムス&ザ・ゾディアックス(Maurrice Williams & The Zodiacs)』
★1955年にサウスカロライナ州ランカスターで結成された、モーリス・ウィリアムスを中心とした6人組のドゥ・ワップ・グループ。
1960年発表のシングル「ステイ」はR&Bチャートでは最高3位でしたが、ポップチャートでは堂々の1位を獲得。
わずか1分36秒のこの曲は「史上最も短い全米ナンバーワンソング」となっています。
  ♪ステイ(Stay)
   *この曲は、のちに多くのミュージシャン達にカバーされています。
    ホリーズ(1963年・全英8位)、フォー・シーズンズ(1964年・全米16位)、
    ジャクソン・ブラウン(1978年・全米20位)等々。

2022年11月04日〜11月07日放送

『坂番連想音楽会』

第35回

写真:坂崎幸之助 ↑手相が良く見えます??

坂崎さんから:

今回は直球が多かったですね。
それも大谷くんバリの豪速球!!165km。
でも、なじみの曲も多かったのでお楽しみ頂けたのでは。
次回はどうなるのか、お楽しみに。

今回は、前回最後にかけた曲【山崎まさよし「中華料理」】から連想する曲でスタート。

⇒“中華料理”からストレートに連想して・・・
  ♪ラーメンたべたい/矢野顕子
   *1984年発表、9枚目のシングル。作詞・作曲/矢野顕子、編曲/坂本龍一

⇒続いてもストレートに行きます!
矢野顕子さんの元ご主人・坂本龍一さん、そして細野晴臣さん、高橋幸宏さんが結成したイエロー・マジック・オーケストラです。
今回は【YMO】を世界的に有名にした1979年リリースの2ndアルバム『Solid State Survivor』から選んでみました。
  ♪デイ・トリッパー(Day Tripper)/イエロー・マジック・オーケストラ
   *ビートルズのカバーで、高橋幸宏さんのボーカルはオクターブユニゾンで歌った裏声をハーモナイザーで機械的に加工。
   *ギターには鮎川誠さん(シーナ&ロケッツ)が参加。

⇒今回はとにかくストレートで、素直に連想する曲に繋げていますが、続いてはYMOの「デイ・トリッパー」にギターで参加していた鮎川誠さんが、 奥さんのシーナさんと組んだバンドの代表曲です。
  ♪ユー・メイ・ドリーム/シーナ&ロケッツ
   *1979年発売のアルバム『真空パック』からのシングルカット。
   *プロデュースは細野晴臣さん。

⇒続いては「ユー・メイ・ドリーム」という曲名から「ドリーム」繋がりで、こんなヒット曲を選んでみました。
  ♪ドリームス(Dreams)/フリートウッド・マック
   *1977年・全米シングルチャート1位を獲得。

⇒【フリートウッド・マック】はメンバー5人の内、2組が夫婦(スティーヴィー・ニックス&リンジー・バッキンガム/クリスティン・マクヴィー&ジョン・マクヴィー)に、 +1でリーダーのミック・フリートウッドというグループ構成。
他に“2組の夫婦+1”という構成のグループといえば・・・・ということで【赤い鳥】に繋げてみました。
  ♪忘れていた朝/赤い鳥
   *1971年発表。
   *実際に“2組の夫婦+1”というグループ構成になったのは、この曲の発表後、
    1973年に山本俊彦さんと潤子さんが、翌1974年に後藤悦治郎さんと平山泰代さんがご結婚。
    ちなみに、もう一人のメンバーは大川茂さん。
   *【赤い鳥】解散後は、後藤夫妻がフォークグループ【紙ふうせん】を、
    山本夫妻+大川さんの3人がコーラスを主体とした【ハイ・ファイ・セット】を結成。

⇒【赤い鳥】は“和”“民謡”そしてフィフス・ディメンションを代表とするコーラスを融合させた音楽スタイルでした。
ということで【赤い鳥】も良くカバーしていたという【フィフス・ディメンション】のヒット曲に繋げてみました。
  ♪輝く星座/レット・ザ・サンシャイン・イン(Aquarius/Let The Sunshine In)/フィフス・ディメンション
   *1969年・全米シングルチャート1位。
   *レコーディングはハル・ブレイン(Dr)をはじめ【レッキング・クルー】のメンバーが参加。


★次回は【フィフス・ディメンション「輝く星座/レット・ザ・サンシャイン・イン」】から連想する曲でスタート!

2022年10月28日〜10月31日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第256回

写真:坂崎幸之助 ↑寒暖差疲労でふわっふわっ状態の坂崎さん。

坂崎さんから:

「モ」に突入しましたね。
マミムメモが終わると...あとはヤユヨ〜ラスト。
そろそろラストスパートに入るかな。
いやいや、まだ安心は出来ませんな。
ダラダラ続けますヨ〜。

今回は「モ」で始まるアーティストに突入!ラインナップは・・・・

『モダン・イングリッシュ(Modern English)』
★1979年、イギリス・エセックスで結成された男性5人組のニューウェイヴ・バンド。
1981年発表のデビューアルバム『メッシュ&レース』は暗く鬱積した雰囲気で一部のファンには受けましたが、セールス的には残念な結果に。
翌1982年発表の2ndアルバム『アフター・ザ・スノウ』は前作とは打って変わって軽快かつ明るいメロディアスなサウンドで構成。
この中からのシングルは彼らにとって最大のシングルヒットとなりました。
  ♪メルト・ウィズ・ユー(I Melt With You)
   *1983年・全英インディチャート18位、全米ロックチャート7位。
   *1990年にはこの曲のニューバージョンをリリース、全米シングルチャート76位まで上昇。
★1990年代初め、グループは一旦解散。しかし1995年に再結成。
その後もコンスタントにアルバム、シングルを発表。ライヴも精力的に行なっています。

『モーテルズ(The Motels)』
★1971年、ボーカルのマーサ・デイビスを中心にアメリカ・カリフォルニア州バークレーで結成されたポップロックバンド。
デビューを夢見てロサンゼルスの有名なクラブ“ウィスキー・ア・ゴーゴー”や“ロキシーシアター”などで演奏。
数々のレコード会社にデモテープを送り、1979年、ついにキャピトルレコードとの契約に漕ぎつけます。
デビューアルバム『ようこそモーテルズへ(Motels)』は全米175位でしたが、翌年1980年発表の2ndアルバム『御用心(Careful)』は全米45位を記録。
そして1982年発表の3rdアルバム『L.A.から来た女(All Four One)』は全米16位とグループ最高の記録達成となりました。
  ♪オンリー・ザ・ロンリー(Only The Lonely)
   *アルバム『L.A.から来た女』からのシングル曲。全米9位を記録。
★この後、プロデューサーや事務所が「より完成度の高い演奏」を狙ってスタジオミュージシャンを多用したため、元々のバンドメンバーは次々に脱退。
そんな中、前作の勢いに乗って1983年に作られた通算4枚目のアルバム『可愛い泥棒たち(Little Robbers)』は全米22位まで上昇。
その中からの1stシングルも見事、全米トップテン入り(全米9位)を果たしています。
  ♪想い出のラスト・サマー(Suddenly Last Summer)
   *1983年・全米9位を記録。
★その後1987年にリードボーカルのマーサ・デイビスのソロ転向に伴いグループは一旦解散。そして1998年に再結成。
現在もグループ名を【マーサ・デイビス&ザ・モーテルズ】名義でアメリカ、オーストラリアやニュージーランドでのライヴツアーを中心に活動を続けています。

『モトリー・クルー(Motley Crue)』
★1981年にロサンゼルスで結成された4人組のハードロックバンド。1982年にメジャーレーベル(エレクトラ)と契約。
デビューアルバム『華麗なる激情(Too Fast For Love)』は全米77位ながら、売り上げ 100万枚を記録。
“グラムロック真っ青の派手なメイク、ヘアスプレーで大きく膨らませた髪型、それに伴う激しいステージパフォーマンス・・・中でもドラム、 トミー・リーの360度回転するドラムセットでの演奏は有名。
ロサンゼルスを中心に若者たちに音楽やファッションなど一大ムーブメントが生まれています。
その後【キッス】の前座や【ヴァン・ヘイレン】【オジー・オズボーン】などとの共演でロサンゼルスだけではなくアメリカ全土、 イギリス、ヨーロッパ、そして日本でも人気を獲得。
私生活ではメンバー全員、女優と結婚。一方ドラッグやアルコール癖の悪さで色々と事件、事故を起こしていますが、 音楽活動では1985年の3枚目のアルバム『シアター・オブ・ペイン(Theatre of Pain)』(全米6位)の大ヒットを足掛かりに、 1987年発表の4枚目のアルバム『ガールズ、ガールズ、ガールズ(Girls,Girls,Girls)』は全米アルバムチャート2位を記録し人気を確立。
  ♪ガールズ、ガールズ、ガールズ(Girls,Girls,Girls)
   *アルバム『ガールズ、ガールズ、ガールズ』からのシングル曲。
   *全米シングルチャートでは12位を記録。
★1989年には『ガールズ、ガールズ、ガールズ』を上回るアルバムを作ろう!ということで、メンバー全員がドラッグを絶ち、 初めて正常な状態で通算5作目となるアルバム『ドクター・フィールグッド(Dr.Feelgood)』を制作。
このアルバムには【エアロスミス】のスティーヴン・タイラーをはじめ、ブライアン・アダムス、【チープ・トリック】のロビン・ザンダーとリック・ニールセン、 【ナイト・レンジャー】のジャック・ブレイズ、そして【スキッド・ロウ】のメンバーなどがゲスト参加。
彼らにとって、初の全米アルバムチャート1位を記録(全米だけで売り上げ枚数600万枚以上)。
  ♪ドクター・フィールグッド(Dr.Feelgood)
   *1989年・全米シングルチャートでは6位を記録。
  ♪ウィズアウト・ユー(Without You)
   *1990年・全米シングルチャートで8位を記録。
   *アルバム『ドクター・フィールグッド』からの3枚目のシングルカット。
    リーダーのニッキー・シックスがドラムのトミー・リーと妻のヘザーに捧げたバラード曲。
★1992年には、ボーカルのヴィンス・ニールが解雇され、ジョン・コラビがリードボーカルに採用されましたが、 1997年にヴィンス・ニールが復帰することとなり、オリジナルメンバーとして再出発。その後2015年には活動終了を宣言。
しかし4年後の2019年から再び活動を再開。
これまでリリースしたアルバム9枚の総売上が、アメリカだけで2500万枚以上、全世界では1億枚以上と言われています。

2022年10月21日〜10月24日放送

『坂番連想音楽会』

第34回

写真:坂崎幸之助 ↑所ジョージ製作取っ手付きギター。この糸巻き必要?

坂崎さんから:

さて今回はどんな選曲だったのか、皆さんの予想はいかがでしたか?
懐かしい曲もあったり、意外なところからってのもありましたね。
次は山崎まさよし君から、どうつながって行くのか、お楽しみに!!

今回は、前回最後にかけた曲【スリー・ドッグ・ナイト「ワン」】から連想する曲でスタート。

⇒スリー・ドッグ・ナイト】の曲名「ワン」から“ドッグ(犬)”を連想して「ワン」の作者でもあるハリー・ニルソンの作品から犬にまつわる曲につなげてみました。
  ♪子犬の歌(The Puppy Song)/ハリー・ニルソン
   *1969年発表のアルバム『ハリーの肖像(Harry)』収録曲。

⇒“犬”とくれば…やっぱり“猫(Cat)”でしょう!ということで、この曲へ。
  ♪ホンキー・キャット(Honky Cat)/エルトン・ジョン
   *1972年・全米8位まで上昇。全米アルバムチャート1位のアルバム『ホンキー・シャトー』からのシングル曲。

⇒続いては曲名の「ホンキー・キャット」から連想してみました。
“キャット”といえば、このアーティストを連想してしまいます!ということで キャット・スティーヴンスの曲です。
  ♪ムーン・シャドウ(Moon Shadow)/キャット・スティーヴンス
   *1971年発表のアルバム『ティーザー・アンド・ファイアキャット』からの1stシングルで全米30位を記録。
   *このアルバムからは「ピース・トレイン」全米7位、「雨にぬれた朝」全米6位のヒットも出ています。

⇒次は「ムーン・シャドウ」という曲名から“シャドウ”繋がりで、こんな曲を選んでみました。
  ♪ピンク・シャドウ/ブレッド&バター
   *1974年発表。ティン・パン・アレー参加のアルバム『バーベキュー』収録。

⇒さて“Bread & Butter”=“バター付きパン”といえばアメリカの典型的な朝御飯ということで・・・
「アメリカの朝御飯」を英語で言うと・・・ということで、この曲に繋げてみました。
  ♪ブレックファスト・イン・アメリカ(Breakfast in America)/スーパートランプ
   *1979年発表のアルバム『ブレックファスト・イン・アメリカ』からのシングル曲。
   *全米アルバムチャートで初の1位を記録していますがシングルチャートは最高62位。

⇒さて、ブレックファスト(=朝食)が“アメリカン”だったからランチは“中華”にでもしますかね?!
  ♪中華料理/山崎まさよし
   *1996年リリースの2ndシングル。


★次回は【山崎まさよし「中華料理」】から連想する曲でスタート!

2022年10月14日〜10月17日放送

『坂崎音楽堂』

ノーキー・エドワーズ「アンプラグス・ザ・ヴェンチャーズ」

写真:坂崎幸之助 ↑所ジョージ製作(改造)取っ手付きギターと専用ギターケース

坂崎さんから:

いやいや、こんな音源があったとは。
ファンとしては嬉しい限りです。
ノーキーさんはエレキギター弾き、というイメージではありますが(何せベンチャーズですから)本来は生ギターも上手いんだろうな、 とは思っておりました。
正解でしたね。笑

← 写真の所ジョージ製作(改造)取っ手付きギターはFenderのシールを張ってますがGibsonのギターです。

今回は、今から4年前に82歳で亡くなった【The Ventures】の初代ベーシストであり、2代目のリードギタリスト“Nokie Edwards”が、 1996年にレコーディングしながらも未発表となっていたアンプラグド・レコーディングによるアルバム『UNPLUGGED THE VENTURES』を特集。

≪Nokie Edwards(ノーキー・エドワーズ)≫
1935年に12人兄弟の1人としてオクラホマで誕生。音楽好きで楽器演奏もたしなむ家族・親族という恵まれた環境の中、5歳でギターを手にし、 9歳の時にはバンジョーをはじめ、マンドリン、フィドル、ベースなど数々の弦楽器を習得。
12歳でエレキギターを初めて弾き、17歳でナイトクラブやラジオ番組に出演し本格的なプロとしての活動をスタート。
有名なカントリーシンガー“バック・オーウェンス”のバックバンドを経て、 1959年にナイトクラブで演奏していたところを“ドン・ウィルソン(リズムギター)”と“ボブ・ボーグル(リードギター)”にスカウトされ 【ザ・ヴェンチャーズ】にベーシストとして参加。
そして、メンバーにクラブミュージシャンのドラマーを迎え1960年にレコードデビュー。
2ndシングル「急がば廻れ」(ノーキーがベースを担当したVer.)は全米2位の大ヒット!
その後、ボブ・ボーグルの申し出で担当楽器を交代することになり、 1964年にノーキーがリードギターで、ボブがベース、リーダーのドン・ウィルソンがリズムギターで、ドラムにメル・テイラーを迎え、 「急がば廻れ'64」を再録。全米8位となり再び全米トップテン入りを果たしています。

そんな“ノーキー・エドワーズ”が生前にレコーディングしたものの未発表となっていたアルバム『UNPLUGGED THE VENTURES』は、 その名の通り、ノーキーがいつものエレキではなく、アコギでヴェンチャーズ・ナンバーを演奏したアルバム。
フィリピンのギタリスト“ラモン・ジャシント”が、以前から親交のあったノーキーをフィリピンに招き、1996年7月〜9月の3ヶ月に渡って録音したもの。 収録曲はノーキー自身がヴェンチャーズ時代の思い入れのある曲を選曲しているそうです。

全15曲収録されているアルバムから今回番組内でご紹介した曲は・・・
  ♪急がば廻れ(Walk Don't Run)
  ♪インスタント・ギターズ(Instant Guitars)
  ♪レッド・ウィング・ツイスト(Red Wing Twist)
  ♪ベサメ・ムーチョ(Besame Mucho)
  ♪キャラバン(Caravan)
  ♪ブルー・スカイ(Blue Skies)
  ♪ブルドッグ(Bulldog)
  ♪マイ・ボニー(My Bonnie)
  ♪ロリータ・ヤヤ(Lolita Ya-Ya)

2022年10月07日〜10月10日放送

『坂番連想音楽会』

第33回

写真:坂崎幸之助 ↑↑坂崎さん、勝手に機材をいじらないで下さい。

坂崎さんから:

なじみのある曲ばかりの今回でしたね。
杉田二郎さんとオフコースのコーラスは全く違う声なのに上手い具合にハモってるなぁ、って再確認しました。
あの頃、オフコースの二人も苦労されてたんだなぁ、って、しみじみ。

今回は、前回最後にかけた曲【アメリカ「ヴェンチュラ・ハイウェイ」】から連想する曲でスタート。

⇒【アメリカ】のメンバーはデューイ・バネル、ジェリー・ベックリー、ダン・ピークですが、 彼ら3人の父親がロンドンに駐留したアメリカの軍人であったことから現地のアメリカンスクールの仲間でした。
ということで、【アメリカ】の結成地から連想して、こんな曲に繋げてみました。
  ♪たそがれのロンドン・タウン(London Town) / ウイングス
   *1979年・全米39位(全英60位)。

⇒次はバンド名“ウイングス”と曲名“ロンドン”の2つのキーワードからこの曲を連想。
  ♪北ウイング / 中森明菜
   *1984年発表の7枚目のシングル(シングルチャート2位/ザ・ベストテン1位))
   *歌詞の中に登場する「一度は諦めた男性を追いかけて、北ウイングからミッドナイトフライトで向かう場所」が
    “霧の街”つまりロンドンでした。

⇒続いては「北ウイング」から、空港⇒空の旅・飛行・・・と連想してこの曲へ。
  ♪浪漫飛行 / 米米CLUB
   *1987年のアルバム『KOMEGUNY』収録の1曲。
    3年後にシングル化されミリオンセラーとなりました。

⇒次もストレートに“飛行”から連想して、こんな曲に繋げてみました。
  ♪人力ヒコーキのバラード / 杉田二郎
   *ギターには、ガロの日高富明さんとオフコースの鈴木康博さん、ベースは高中正義さん。
    コーラスにはオフコースの2人(小田和正さんと鈴木さん)が参加。

⇒続いては、日高富明さん(トミー)繋がりで、ガロの曲へ行きます。
  ♪一人で行くさ / ガロ
   *作詞・作曲、リードボーカルが日高さん。
   *1971年のデビューシングル「たんぽぽ」のカップリングでした。

⇒そして今回最後の曲は、曲名「一人で行くさ」の“ひとり”から、♪one is the loneliest number♪という歌詞が出てくる、この曲に繋げました。
  ♪ワン(One) / スリー・ドッグ・ナイト
   *1968年リリースのデビューアルバム『ワン(原題Three Dog Night)』からの3rdシングル。
   *翌1969年に全米5位を記録。


★次回は【スリー・ドッグ・ナイト「ワン」】から連想する曲でスタート!

2022年09月30日〜10月03日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第255回

写真:坂崎幸之助 ↑↑リンパを探す坂崎さん。・・・なんで??

坂崎さんから:

メン・アット・ワークを初めて聞いた80年代初頭に、彼らの音は新しい時代のサウンドだな〜と思った覚えがあります。
もう40年も前のことかぁ・・・。
信じられない時間も早さ。
この先もっと早くなるのかねぇ。

今回は「メ」で始まるアーティストの5回目。ラインナップは・・・・

『メリル・ベインブリッジ(Merril Bainbridge)』
★1968年6月2日、オーストラリア・メルボルン生まれの女性シンガーソングライター。
9歳の時に訪れたカーニバルで歌い景品をもらったことがキッカケで歌手になることを決意。
10代初めから、いくつもの地元のバンドに参加。そして何と15歳の頃にはスタジオでプロのシンガーとして活動。
同時にソングライターとしても曲を提供。1994年に地元の新興レーベルと契約。
デビューシングル「マウス」を国内(オーストラリア)でリリースするも、ほとんど話題にならず…。
しかしレコード会社は、翌1995年この曲を再発。するとオーストラリアのチャートで6週連続の1位の快挙!
アメリカでも翌年(1996年)に4位まで上昇する大ヒットとなりました。
  ♪マウス(Mouth)
   *オーストラリアで“最も長期にわたって1位になった女性歌手”の栄誉を得ましたが今から10年ほど前に音楽業界を離れています。

『メレディス・ブルックス(Meredith Brooks)』
★1958年6月12日、アメリカ・オレゴン生まれの女性シンガーソングライター。
10代の終わりから地元のガールズバンド【サファイア】に参加。
その後1987年に女性3人組【グレイシズ】としてデビュー。一部では注目されるも1枚のアルバムと3枚のシングルを発表し解散。
そして1995年にメジャーレーベルとソロ契約。2年後の1997年アルバム『ブラーリング・ジ・エッジズ(Blurring the Edges)』から攻撃的なタイトルのシングルをカット。 そのタイトルも話題となり大ヒット。
  ♪ビッチ(Bitch)
   *1997年・全米2位を記録。
   *「Bitch」は「意地の悪い女性」「嫌な女」と言った意味で最近では「強気で自信に満ちた女性」に対しても使われるそうです。
★今から4年前、この「ビッチ」のメロディが使われた“ビービー・レクサ”という女性アーティストの「アイム・ア・メス(I'm a Mess)」 がヒットしたことで再びメリルは脚光を浴びています。

『メン・アット・ワーク(Men At Work)』
★1979年、オーストラリア・メルボルンで“コリン・ヘイ”(Vo&G)と“ロン・ストライカート”(G) のアコースティック・デュオとして結成。
その後メンバーに、ドラム、ベース、キーボード兼サックスの3人が加入し5人組に。
1981年にアルバム『ワーク・ソングス(Business as Usual)』をリリース。
その中からのシングル曲が全米チャートでいきなりのNo.1を獲得しています。
  ♪ノックは夜中に(Who Can It Be Now?)
   *1982年・全米1位を獲得。
  ♪ダウン・アンダー(Down Under)
   *1983年・全米1位を獲得。
   *同じく『ワーク・ソングス』から「ノックは夜中に」に続いてシングルカットされた曲。
★リードボーカル“コリン・ヘイ”の歌声と、レゲエ風の哀愁と陽気なサウンドが受けて、 当時は≪オージー・ロック(オーストラリアのロック)≫の代表的なバンドとして世界的な成功をおさめています。
アルバム『ワーク・ソングス』の大ヒットで、翌年1983年のグラミー賞では「最優秀新人賞」を獲得。
続く2ndアルバム『カーゴ(Cargo)』も大ヒット!
  ♪オーバーキル(Overkill)
   *1983年・全米3位を記録。
   *アルバム『カーゴ』からのシングル曲。
★1985年に3枚目のアルバムをリリースした後、メンバーの脱退もあって活動停止。
リードボーカルの“コリン・ヘイ”はソロ活動をスタートさせましたが上手くいかず何度も【メン・アット・ワーク】として再結成と解散を繰り返しています。
そして2019年からは“コリン・ヘイ”がバックバンドを従えてグループ活動を再開しています。

『メン・ウィズアウト・ハッツ(Men Without Hats)』
★1980年、カナダ・モントリオールで2人組としてスタートしたテクノ・ロック・バンド。
1983年にデビューするにあたり、メンバーは“アイヴァン”と“ステファン”の≪ドロスク兄弟≫と友人の“アラン・マッカーシー”からなる3人組に。
デビューアルバム『リズム・オブ・ユース(Rhythm of Youth)』からのシングルは全米ダンスチャート1位。
そして一般シングルチャートでも3位と大ヒットしています。
  ♪セーフティ・ダンス(The Safety Dance)
   *1983年・全米3位。
★ドロスク兄弟を中心にメンバー交代を繰り返しつつ、ライヴを中心に現在も活動を続けています。

2022年09月23日〜09月26日放送

『坂番連想音楽会』

第32回

写真:坂崎幸之助 ↑↑たまにはネックの後ろからどうぞ!

坂崎さんから:

今回は、クルマと道路関係に集中しましたねぇ。
この分で行くと、ずっと続けられそうですが、それじゃ能がないと叱られますので、次回はまた別の切り口でやりますよォ。

今回は、前回最後にかけた曲【斉藤和義「歩いて帰ろう」】から連想する曲でスタート。

⇒“歩く”つながりで【エアロスミス】の名曲・・・をラップでカバーした曲へ!
  ♪ウォーク・ディス・ウェイ/Run-D.M.C.(withスティーヴン・タイラー&ジョー・ペリー)
   *【エアロスミス】のオリジナルは1975年に全米10位。Run-D.M.C.バージョンは1986年に全米4位を記録。

⇒続いては“ウェイ(Way)=道”から“道路”を意味する「ロード(Road)」から連想した曲を!
  ♪セヴン・ブリッジズ・ロード(ライヴ)/イーグルス
   *1980年リリースの2枚組ライヴアルバム『Eagles Live』からのシングルカット曲。
   *1981年に全米21位を記録。
   *1969年にカントリー系のシンガーソングライター“スティーヴ・ヤング”が作った曲で
    セヴン・ブリッジズ・ロードは19世紀のイギリス・オックスフォードの環状道路の名称。
    現在は“ボトリー・ロード(Botley Road)”という名前に変更されているそうです。

⇒“ロード”といって連想するのはドライヴ!ということでこの曲に繋げました。
  ♪ドライヴ/カーズ
   *1984年・全米3位を記録。

⇒続いては“カーズ=車”から連想して、こんな曲に繋げてみました。
  ♪And I Love Car/奥田民生
   *2001年に発表されたクルマに関連する曲を集めたコンセプトアルバム『CAR SONGS OF THE YEAR』収録の1曲。

⇒次もストレートに“クルマ”から連想した有名なロックナンバーに繋げました。
  ♪ハイウェイ・スター/ディープ・パープル
   *1972年発売のアルバム『マシン・ヘッド』のオープニングを飾るパープルの代表曲。
   *ちなみに、英語の“ハイウェイ”は「幹線道路」のことで、アメリカなどの「高速道路」は“フリーウェイ”と言うそうです。

⇒次も直球で!“ハイウェイ”と言えば、やっぱりこの曲!
  ♪ヴェンチュラ・ハイウェイ/アメリカ
   *1972年・全米8位を記録。


★次回は【アメリカ「ヴェンチュラ・ハイウェイ」】から連想する曲でスタート!

2022年09月16日〜09月19日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第254回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

今日は女性ボーカルばかりでしたが、前にも言いましたが、 僕はあまり女性アーティストのアルバムやCDを持っていないのです。なんででしょう。
キーが合わないから自分で歌おうと思わないからかなぁ。
イケませんね。反省。

今回は「メ」で始まるアーティストの4回目。ラインナップは・・・・

『メリサ・エスリッジ(Melissa Etheridge)』
★1961年5月29日、カンサス州リーベンワース生まれ、ロック系のシンガーソングライター。
8歳でギターを始め、11歳にして曲作りをするようになり地元のバンドに参加。13歳の時には人前でライヴを披露。
18歳の時、アメリカの名門バークレー音楽院に在籍しつつクラブサーキットを行なっていたそうです。
そして1986年、アイランドレコードと契約し1988年にアルバム『メリサ・エスリッジ』でデビュー。
どちらかというと、アルバム・アーティストの印象が強いメリサ・エスリッジがシングルチャートで注目されたのが1994年。
4枚目のアルバム『イエス・アイ・アム』からの2ndシングルでした。
  ♪アイム・ジ・オンリー・ワン(I'm The Only One)
   *リリースの翌年1995年に全米8位まで上昇。
★アルバム『イエス・アイ・アム』は、全米アルバム・チャートに約100週間連続でチャートインという記録を打ち立て、 全米だけで 600万枚以上のセールスを記録。このアルバムで2度目のグラミー賞「最優秀女性ロック・ヴォーカリスト賞」を受賞。

『メリサ・マンチェスター(Melissa Manchester)』
★1951年2月15日生まれ、ニューヨーク出身のシンガーソングライター 兼 女優。
音楽環境 豊かな家庭に育ち、幼少時からクラシックからゴスペル、
サルサなど様々な音楽に親しみ15歳の時にはコマーシャルソングの吹き込みなどをしてプロとしての歌手活動をスタート。
16歳から有名な音楽出版社でスタッフライターとして活躍し、その後ニューヨーク大学の芸術学部に入学。
大学では、あの“ポール・サイモン”に師事し作曲を学んだそうです。
そして1972年にクラブで弾き語りをしている彼女を見かけた“ベット・ミドラー”と“バリー・マニロウ”に誘われ、“ベット・ミドラー”のバックコーラスに参加。
それをキッカケにアリスタ・レコードと契約。翌1973年にプロのシンガーソングライターとしてのデビューを飾ります。
最初の2枚のアルバムはヒットしませんでしたが、1975年の3枚目のアルバム『想い出にさようなら(Melissa)』が全米アルバムチャート12位とヒット。
  ♪ミッドナイト・ブルー(Midnight Blue)
   *アルバム『想い出にさようなら(Melissa)』がヒットするキッカケとなった1stシングル。
   *1975年・全米6位を記録。
   *元々『ディオンヌ・ワーウィックに歌ってもらいたい!』ということで作られた曲だったとか。
★続いては、1978年のアルバム『Don't Cry Out Loud』から、日本では“リタ・クーリッジ”や“伊東ゆかりさん” のバージョンでおなじみとなったバラードヒット曲です。
  ♪あなたしか見えない(Don't Cry Out Loud)
   *メリサ・マンチェスターのオリジナル楽曲。
   *1979年・全米10位を記録。
★1980年代に入ると時代の流れに合わせたダンサブルな曲にも取り組み、1982年には彼女にとって最大のシングルヒットが誕生。
  ♪気になるふたり(You Should Hear How She Talks About You)
   *1982年・全米5位を記録。

『メリー・ホプキン(Mary Hopkin)』
★1950年5月3日生まれ、ウェールズ出身のシンガーソングライター。
地元のフォークグループで活動していたメリー・ホプキンはグループ解散後、1968年にイギリスのオーディション番組に応募。
見事に合格。そして、この番組をたまたま観ていたツイッギー(ミニスカートの女王)が“ポール・マッカートニー”に推薦し、 ビートルズが設立したアップル・レコードの第1号としてデビューしています。
  ♪悲しき天使(Those Were The Days)
   *ポールがプロデュースしたメリー・ホプキンのデビューシングル。
   *1968年・全米2位、全英1位と大ヒット。
   *原曲はロシア民謡。英語版はジーン・ラスキンがアレンジ。
★翌年1969年リリースの2ndシングルはレノン・マッカートニーのクレジット(実際はポールの作品)による「Goodbye」(全米13位、全英2位)。
そして3枚目となるシングルとしてポールが選んだのが“ドリス・デイ”でおなじみの「ケセラセラ」のカバー。
ただし、録音はされたもののメリー・ホプキンが気に入らなかったということで、シングルリリースにはなりませんでした。
のちに日本ではシングル化されベストアルバムにも収録されています。
  ♪ケ・セラ・セラ(Que Sera,Sera)
   *アコギ、ベース、エレキをポールが担当し、ドラムはリンゴ・スターが担当。
★1970年代はじめ、結婚して音楽界を引退したメリー・ホプキンですが、1981年の離婚をキッカケに音楽活動を再開。
2000年代に入ると、自らのレーベル【メリー・ホプキン・ミュージック】を設立。現在も現役でシンガーとして活動を続けています。

2022年09月09日〜09月12日放送

『坂番連想音楽会』

第31回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

小学生レベルの誰でも思い付く連想もありましたが、曲としては、なかなか良い選曲だったのではないでしょうか?
次回は斉藤くんつながりか、「歩いて」「帰ろう」か。
お楽しみに。

今回は、前回最後にかけた曲【MISIA「Everything」】から連想する曲でスタート。

⇒MISIAさんの「Everything」が、松嶋菜々子さん主演のドラマ『やまとなでしこ』の主題歌だったということで、ドラマのタイトルから、こんな曲を連想!
  ♪ヤマトナデシコ七変化 / 小泉今日子
   *1984年1位を記録したキョンキョン11枚目のシングル。

⇒「ヤマトナデシコ七変化」の“七変化”から連想して・・・
“七変化”→“七”→“セブン”→“ウルトラ警備隊員モロボシ・ダンがセブンに変身!”ということで、こちらの曲です!
  ♪ウルトラセブンの歌 / みすず児童合唱団、ジ・エコーズ

⇒【ジ・エコーズ】というグループは、GS後期に活躍したコーラス中心のグループ【ザ・ワンダース】の別名。
「ウルトラセブンの歌」は所属レコード会社ではない会社からの発売だったため、別名で歌っています。
ということで続いては、「ウルトラセブンの歌」の冒頭♪セブン〜セブン〜セブン〜♪の3つ目の♪セブン〜♪を歌っている、この男性歌手の大ヒット曲に繋げました。
  ♪また逢う日まで / 尾崎紀世彦
   *1971年9週連続の1位を記録。
   *≪日本レコード大賞≫と≪日本歌謡大賞≫をダブル受賞。

⇒続いては、とてもシンプルに・・・
この「また逢う日まで」とタイトルが似ている洋楽のヒット曲へ繋げてみました!
  ♪またいつの日にか(Someday We'll Be Together)/ダイアナ・ロス&ザ・スプリームス
   *1969年・全米1位を記録。(この曲を最後にダイアナ・ロスはグループを脱退)

⇒【ダイアナ・ロス&ザ・スプリームス】と聞いて、1980年代の洋楽を聴いてきた人がパッと頭に浮かべるミュージシャンは?
そうです!彼のポップ・ミュージシャンとしての出世作は【スプリームス】のカバーでした!
  ♪恋はあせらず / フィル・コリンズ
   *1982年リリース。翌1983年に全米10位を記録。
   *ちなみに【スプリームス】のオリジナルは1966年に全米1位を記録。

⇒この「恋はあせらず」のリズム♪ダッダッダ―、ダッダッダ・ダーダー♪は“モータウン・ビート”と言われたりします。
ということで、世界に数多くある“モータウン・ビート”をベースにしたヒット曲の中からこの曲を選んでみました!
  ♪歩いて帰ろう / 斎藤和義
   *1994年リリースの4枚目のシングル曲。


★次回は【斉藤和義「歩いて帰ろう」】から連想する曲でスタート!

2022年09月02日〜09月05日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第253回

写真:坂崎幸之助 お気に入りの新しいレンズでご満悦の坂崎カメラマン

坂崎さんから:

「メ」の付くアーティストですが、今回はメラニーさん以外、あまり聞いた事のない人達で、 リスナーのみんなと一緒に勉強させて頂きました。笑
まだまだ知らないアーティストもたくさんいますねぇ。

今回は「メ」で始まるアーティストの3回目。ラインナップは・・・・

『メイヤ(Meja)』
★1969年2月12日生まれ、スウェーデン・ストックホルム出身のシンガーソングライター。
プロとして、ダンス・ミュージック・ユニット【レガシー・オブ・サウンド】のボーカルで活動後、1996年にアルバム『メイヤ』でソロ・デビュー。
このアルバムからのシングルが、日本全国のラジオ局でヘヴィー・ローテーションされ大ヒット!
  ♪クレイジー(How Crazy Are You?) 
   *アルバム『メイヤ』からの1stシングル。
★当時の北欧ポップ・ムーブメントの火付け役となり【カーディガンズ】と共に北欧ポップシーンを盛り上げたメイヤ。
デビューアルバム『メイヤ』は日本だけで 80万枚 以上の売り上げを記録しています。

『メイレイ(Melee)』
★カリフォルニア州オレンジカウンティ出身の男性4人組のロックバンド。
1999年にメンバー全員10代でバンド結成し、2004年にインディーズでアルバムをリリース。
これが認められ、2007年にワーナーからアルバム『デヴィルズ・アンド・エンジェルズ』でメジャーデビュー。
ここからシングルカットされた「永遠のハーモニー(Built To Last)」は本国アメリカでは不発でしたが、 オランダをはじめ、ヨーロッパ各国でヒット。日本でもFMを中心にOAされヒットしています。
  ♪永遠のハーモニー(Built To Last)
★このシングル曲ヒットの翌年、2008年に来日公演も行なっていますが2010年にバンドは解散しています。

『メーガン・トレイナー(Meghan Traibor)』
★1993年12月22日、アメリカ・マサチューセッツ生まれのシンガーソングライター。
高校在学中から、アメリカ各地で行なわれるミュージックフェスティバルに出場。
18歳の時、ナッシュビルの有名な音楽出版社とソングライター契約を結びますが、 2014年にはメーガンが書いた「オール・アバウト・ザット・ベース」がエピックレコードから本人の歌でリリースされることに。
ちなみに、当時レコード会社がつけた邦題は「わたしのぽちゃティブ宣言!」。
彼女をはじめ男女のポッチャリさんが身体を揺らして楽しく踊るだけのミュージックビデオも物凄い再生回数で爆発的に注目され、 全米シングルチャートで8週連続の1位を記録。アメリカ国内だけで1000万枚を売り上げる大ヒットとなっています。
  ♪オール・アバウト・ザット・ベース(All About That Bass)
   *この曲&デビューアルバム『タイトル』が大ヒットし第58回グラミー賞では「最優秀新人賞」を受賞。

『メラニー(Melanie)』
★1947年2月3日、アメリカ・ニューヨーク出身のシンガーソングライター。本名はメラニー・アン・ソフィカ・シュケリック。
4歳の時に地元のラジオ番組に出演し観客を前に歌声を披露。高校在学中からコーヒーハウスでライヴ活動をスタート。
1967年にレコードデビュー。
当初はフランスをはじめヨーロッパで人気を博し、 1970年には有名なゴスペル合唱団(エドウィン・ホーキンス・シンガーズ)を迎えたシングルが本国アメリカでも大ヒットを記録。
  ♪レイ・ダウン(Lay Down)(withエドウィン・ホーキンス・シンガーズ)
   *1970年・全米6位を記録。
   *彼女が“ウッドストック・フェスティバル”に出演した時のことを歌ったもの。
★この「レイ・ダウン」のあと、【ローリング・ストーンズ】の「ルビー・チューズディ」をカバーしシングルとしてリリース。
そして翌1971年にはメラニーにとって最初の全米ナンバーワンが生まれています。
  ♪心の扉を開けよう(Brand New Key)
   *アメリカだけでなく、オーストラリア、ニュージーランドで1位を記録、イギリスでは4位と世界的なヒットとなっています。

『メリー・ウェルズ(Mary Wells)』
★1943年5月13日生まれ、アメリカ・デトロイト出身で“モータウン初の女王”と称されるR&Bシンガー。
(モータウン・レコードで最初に売れた女性ソロ・シンガー)
弱冠17歳でデビュー。デビューシングルの「Bye Bye Baby」は全米45位、R&Bチャート8位。
その後、ソングライターとしてもミュージシャンとしてもモータウンの大黒柱だったスモーキー・ロビンソンが曲作りに全面協力。
幾つものヒット曲に恵まれ大人気を博しました。
  ♪マイ・ガイ(My Guy)
   *1964年・全米1位を記録。
   *ソングライティング、プロデュースはスモーキー・ロビンソンが担当。
★1960年代に数々のヒットを放ったメリー・ウェルズは、1992年の夏、49歳という若さで亡くなっています。

2022年08月26日〜08月29日放送

『坂番連想音楽会』

第30回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

今回は今までの中で一番変化球が多かったような気がします。
最後だけは超直球でしたが。
まさに直球と変化球の投げ分けは、大谷さ〜ん的な(笑)。

今回は、前回最後にかけた曲【町田義人「戦士の休息」】から連想する曲でスタート。

⇒「戦士の休息」が主題歌だった映画『野生の証明』が大ヒットした1978年。
この1978年に大・大・大ヒットした“洋画”の主題歌、あの3兄弟による全米ナンバーワンとなった曲に繋げました。
  ♪恋のナイト・フィーバー / ビージーズ
   *映画『サタデー・ナイト・フィーバー』の主題歌。
   *1978年に8週連続の全米1位を記録。

⇒続いては【ビージーズ】バリー、ロビン、モーリスによるギブ3兄弟から連想して・・・
当時16歳のアイザック、14歳だったテイラー、11歳だったザックからなる、この3兄弟の大ヒットに繋げました。
  ♪キラメキ☆MMMBop / ハンソン
   *1997年に全米1位を記録。

⇒「MMMBop」の「Bop」は「ダメ、やめておけ」といったダメ出しの時に使われる言葉ですが、 音楽界で「Bop」といえば、ジャズの一形態“BeBop”。「形式にとらわれない変化に富んだ音楽」となります。
これが転じて「ビーパップ」が「移り気な、浮気な」といったニュアンスで使われることもあるそうです。
ということで、次に繋げる曲はジョン・レノンやポール・マッカートニーもソロアルバムでカバーしていた曲。
  ♪ビー・バップ・ア・ルーラ / ジーン・ヴィンセント
   *1956年・全米7位。

⇒続いては“ジーン・ヴィンセント”の苗字、ヴィンセント(Vincent)から連想して・・・
あのヒット曲「アメリカン・パイ」でおなじみのドン・マクリーン が放ったヒット曲に繋げました。
  ♪ヴィンセント / ドン・マクリーン
   *1972年・全米12位。

⇒「ヴィンセント」という曲は、ドン・マクリーンがオランダの画家“ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ”に捧げた曲ということで、 “ゴッホの名作”といわれている名画「ひまわり」を連想。
ここからソフィア・ローレン主演の映画『ひまわり』のテーマ曲に繋げるのは、ちょっと安易なので、1996年に放映されたNHKの連続テレビ小説『ひまわり』 (主演:松嶋菜々子)の主題歌に繋げます。
  ♪DREAMING GIRL / 山下達郎
   *1996年リリース、29枚目のシングル

⇒続いては、松嶋菜々子さん繋がりで、2000年に松嶋菜々子さん主演で大ヒットしたドラマ『やまとなでしこ』の主題歌へ。
  ♪Everything / MISIA
   *2000年代の女性アーティストのシングルとして最大の売り上げ(200万枚以上)を記録。


★次回は【MISIA「Everything」】から連想する曲でスタート!

2022年08月19日〜08月22日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第252回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

メガデスとメタリカ。
やっぱりデイヴ・ムステインが元いたバンド(メタリカ)の名前を意識したのかなぁ。
そんなこたぁないか。笑
マーティ・フリードマンと、またギターの話がしたくなりました。

今回は「メ」で始まるアーティストの2回目。ラインナップは・・・・

『メイズfeatフランキー・ビヴァリー(Maze feat.Frankie Beverly)』
★フィラデルフィアで結成されたR&Bグループ。尊敬するマーヴィン・ゲイの前座を務めグループ名もマーヴィンに付けてもらったもの。
1977年のデビュー以来、ライヴを中心に圧倒的な人気と実力のもと全米R&Bチャートでは約20年間で29曲のヒット曲を放っています。
  ♪バック・イン・ストライド(Back In Stride)
   *1985年・全米R&Bチャートで初の1位に輝いた曲。
   *全米シングルチャートでは88位。
★マーヴィン・ゲイに付けてもらったグループ名の【MAZE】の意味は「迷路」ということで、 アルバムジャケットには掌紋と指紋を迷路のようにしたイラストが描かれていました。

『メイン・イングレディエント(The Main Ingredient)』
★1964年にデビューしたニューヨーク・ハーレム出身のR&Bボーカルトリオ。
実力はありながらもデビューから数年は全く売れませんでしたが、 リードシンガーが病気のため新メンバーを迎えた1970年からR&Bチャートを中心に次々とヒットを連発。
  ♪エヴリバディ・プレイズ・ザ・フール(Everybody Plays The Fool)
   *1972年に発表したシングル曲。
   *全米R&Bチャートでは2位、一般チャートでは3位と大ヒット。

『メガデス(Megadeth)』
★1983年に素行不良&メンバーとの確執が原因で【メタリカ】を解雇されたギタリスト“デイヴ・ムステイン”が「メタリカを超えるバンドを作る」 という決意のもと結成したスラッシュメタルバンド。
1985年にメジャーデビューしメンバー交代が繰り返されたのち、1990年の通算4枚目のアルバム『ラスト・イン・ピース(Rust in Peace)』から、 日本でもおなじみの“マーティ・フリードマン(G)” と、ドラマーの“ニック・メイザ”の2人が新加入。
このアルバムは全米アルバムチャート23位(全英8位)、売り上げも全米だけで100万枚以上のプラチナアルバムとなっています。
そして1992年に作られた5枚目のアルバム『破滅へのカウントダウン(Countdown to Extinction)』はグループにとって最大のヒット、 全米アルバムチャート2位(全英5位)、売り上げ200万枚を突破しています。
  ♪狂乱のシンフォニー(Symphony of Destruction)
   *アルバム『破滅へのカウントダウン』からのシングル曲。
   *1992年の全米シングルチャートで71位。
★この後1999年に“マーティ・フリードマン”が脱退。2002年には中心人物の“デイヴ・ムステイン”の腕の故障を理由に音楽活動休止。
それに伴い【メガデス】は解散・・・・でも、2004年に“デイヴ・ムステイン”の回復と共に【メガデス】再結成。
その後もメンバー交代を繰り返しつつも活動は続けられています。

『メジャー・ハリス(Major Harris)』
★1947年2月9日、ヴァージニア州リッチモンド生まれの男性R&Bシンガー。
1960年代初め〜70年代初めにかけ数々のグループに参加。1974年、27歳でソロシンガーに転向。
R&Bチャートを中心に数々のヒットを放っています。
  ♪ラヴ・ウォント・レット・ミー・ウェイト(Love Won't Let Me Wait)
   *1975年にR&Bチャート1位を記録。一般チャートでも全米5位まで上昇。

『メッセンジャーズ(The Messengers)』
★1962年にウィスコンシン州ミルウォーキーで結成されたポップロックバンド。
活動歴10年(1962年〜1972年)で4回のメンバーチェンジを繰り返しヒット曲を出そうとするものの、なかなか上手くいかず。
そんな【メッセンジャーズ】ですが、日本では本国アメリカ以上にヒットし知られている曲があります。
  ♪気になる女の子(That's The Way A Woman Is)
   *1971年の全米シングルチャートで62位。
   *日本のシングルチャートでは5位まで上昇!
    来日も果たし、TV出演やコンサートも行い大歓迎を受けています。
    また、この曲は数々のCMに使われています。

『メタリカ(Metellica)』
★1981年にロサンゼルスで結成された4人組のヘヴィメタルバンド。
1983年のデビュー作から2019年までの27年間(この間に発表したオリジナルアルバム10枚)で全米アルバム総売上、約1億2000万枚以上と、 世界的には最も成功を収めたヘヴィメタルバンドと言われています。
  ♪アンティル・イット・スリープ(Until It Sleep)
   *1996年の通算6枚目となるアルバム『ロード(Load)』からのシングル曲。
   *全米シングルチャート10位を獲得。(全英5位)
   *アルバム『ロード』は、全米・全英をはじめ、オーストラリア、カナダ、フィンランド、ドイツ、ノルウェー、
    ニュージーランド、スウェーデン、スイスでナンバーワンを獲得。
★これまでグラミー賞で18回ノミネートされていて「最優秀ベスト・メタル・パフォーマンス賞」をはじめ、8回受賞しています。

2022年08月12日〜08月15日放送

『坂番連想音楽会』

第29回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

今回も直球から変化球と、なかなか読み通りには行かない選曲でお楽しみいただけたと思います。
それにしても「聖母たちのララバイ」からのマドンナは直球すぎたかな。
大谷さんの160km級でしたね。

今回は、前回最後にかけた曲【岩崎宏美「聖母たちのララバイ」】から連想する曲でスタート。

⇒素直に!直球で!曲名の“マドンナ(聖母)”から、この方の最初の全米ナンバーワンとなった曲に繋げました。
  ♪ライク・ア・ヴァージン/マドンナ
   *1984年・全米ナンバーワンを獲得!

⇒「ライク・ア・ヴァージン」の大ヒットで一躍注目を集めたのがソングライターチーム(トム・ケリー&ビリー・スタインバーグ)。
彼らはマドンナの「ライク・ア・ヴァージン」を筆頭に、5曲の全米1位を作ったソングライターチームですが、 続いては、彼らが1987年に放った全米ナンバーワンの曲につなげました。
  ♪アローン / ハート

⇒続いても直球で・・・曲名「アローン」から連想した1972年の全米ナンバーワン楽曲へ。
  ♪アローン・アゲイン / ギルバート・オサリバン
   *1972年、ギルバート・オサリバンにとって唯一の全米ナンバーワン獲得曲。

⇒続いては“日本のギルバート・オサリバン”としてデビュー当時、ニッカポッカにハンチング帽という、ギルバート・オサリバン風の出で立ちで話題になった、 この方のデビュー曲に繋げました。
  ♪浅い夢 / 来生たかお
   *1976年のデビューシングル。
   *作曲は来生たかおさん。作詞は実の姉の来生えつこさん。

⇒来生えつこ&来生たかおという姉弟コンビが作ったヒット曲は数多くあるのですが、続いては、1981年にシングルチャート1位を獲得した曲へ!
  ♪セーラー服と機関銃 / 薬師丸ひろ子
   *薬師丸ひろ子さん主演の同名映画の主題歌。
   *来生たかおさんご自身も「夢の途中」というタイトルでシングル化(4位を記録)。

⇒続いては、薬師丸ひろ子さんが女優デビューを飾った角川映画『野生の証明(主演/高倉健さん)の主題歌へ繋げました。
  ♪戦士の休息 / 町田義人
   *元【ズーニーブー】の町田さんのヒット曲。1978年に最高6位を記録。


★次回は【町田義人「戦士の休息」】から連想する曲でスタート!

2022年08月05日〜08月08日放送

『坂崎音楽堂』

「ミニオン フィーバー」のサントラ盤特集

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

映画は観たことはないけど、可愛くて好きですよ。
ミニオン。
このサントラは70年代のカバー曲だらけで僕ら大人(?)が聞いていても、なじみがあって楽しく聞けると思います。
全世代におすすめ。

今週は、2010年公開の3Dコンピュータアニメーション映画『怪盗グルー』に登場して大人気となった、 黄色い謎の生物“ミニオン”達を主人公としたスピンオフシリーズの最新作『ミニオンズ フィーバー』のサントラ盤を特集。

ちなみにミニオンとは・・・地球上で生命が誕生した頃に生まれ、黄色いボディにオーバーオールを着てゴーグルをしている。
元々は海で暮らす単細胞生物だったミニオンたちは、種別関係なしに最強最悪の悪党に仕えることを生きがいとし、 地球史の中でティラノサウルス、原始人、エジプトのファラオ、吸血鬼、ナポレオンといった様々な悪党や実力者に仕えてきた・・・けど、 ことごとく失敗している。

この『ミニオンズ』シリーズでは毎回、様々な名曲、ヒット曲のカバーが登場しますが、今回は舞台が1970年代ということで、 その時代のヒット曲がカバーされています。

今回この『ミニオンズ フィーバー』サントラ盤からご紹介した曲は・・・
  ♪シャイニング・スター/ブリタニー・ハワードfeat. ヴァーダイン・ホワイト
   *アース・ウインド&ファイアーが1975年に放った全米No.1ヒットのカバー。
   *“ブリタニー・ハワード”はアラバマ出身の実力派ロックグループ【アラバマ・シェイクス】のボーカリスト。
    EW&Fのオリジナルメンバー“ヴァーダイン・ホワイト”も客演。

  ♪インスタント・カーマ/ブリーチャーズ
   *1970年にジョン・レノンがジョージ・ハリスンをギターに、そしてビリー・プレストンをキーボードに迎えて放ったヒット曲。
    これをブルース・スプリングスティーンの後継者と言われている“ジャック・アントノフ”率いる【Bleachers】がカバー。

  ♪バン・バン/G.E.M.
   *ソニー&シェールのシェールがソロとして1966年に大ヒットさせた曲のカバー。
   *G.E.M.(=ジェム)は上海出身、香港在住のシンガーソングライター。

  ♪フライ・ライク・アン・イーグル/サンダーキャット
   *スティーヴ・ミラー・バンドが1977年に全米2位を記録した曲。
   *“サンダーキャット”はソウル、ジャズ界隈で大人気の超絶ベーシストで音楽プロデューサー&ボーカリスト。

  ♪悪いあなた/ワイズ・ブラッド
   *1963年にディオンヌ・ワーウィックの妹であるディー・ディー・ワーウィックが歌っていた曲を、
    1975年にリンダ・ロンシュタットが歌い全米ナンバーワンとなった曲。
   *“ワイズ・ブラッド”はカリフォルニア州サンタモニカ出身のシンガーソングライター。

  ♪ブラック・マジック・ウーマン/ティエラ・ワック
   *フリートウッド・マックが1968年に発表し、1970年にサンタナがカバーして大ヒットした曲。
   *“ティエラ・ワック”はフィラデルフィア出身の女性ラッパー。

  ♪いとしのセシリア/ザ・ミニオンズ
   *1970年にサイモン&ガーファンクルが全米4位に送り込んだ曲。
   *ミニオン達が・・・・つまり声優をやっている役者さん達がカバーしています。

2022年07月29日〜08月01日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第251回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

知らないアーティストの曲を聴く機会は、なかなか僕ら音楽関係の仕事をしていても少ないものです。
その点、このコーナーはリスナーの皆さんと一緒に勉強できる、とても良い企画ですな。
自分をほめる大人。

今回は「メ」で始まるアーティストの1回目。ラインナップは・・・・

『メアリー・J・ブライジ(Mary J. Blige)』
★1971年1月11日、ニューヨークのサウス・ブロンクス生まれ、女性R&B歌手。
7歳の頃から教会の聖歌隊で歌い始め、10代の終わりにレコード会社と契約。21歳でデビュー。
ヒップホップのビートで正統派のR&Bを歌うスタイルが“ヒップホップ・ソウル”の先駆者として“クイーン・オブ・ヒップホップ・ソウル” とか“ニュー・アレサ(アレサ・フランクリン)”と称され、多くのボーカリスト達にもリスペクトされています。
1992年リリースのデビューアルバム『ホワッツ・ザ・411?』からは、彼女にとって最初のトップテンシングルが誕生しました。
  ♪リアル・ラヴ(Real Love)
   *1992年・全米7位を記録。
   *全米だけで 300万枚以上のセールスを記録した『ホワッツ・ザ・411?』からは
    「リアル・ラヴ」をはじめ5曲がシングルカットされています。
★デビュー5年目となる1997年には、通算3枚目となるアルバム『シェア・マイ・ワールド(Share My World)』をリリース。
全米アルバムチャート初の1位を獲得。売り上げ枚数も全米だけで400万枚以上のセールスを記録。
  ♪エヴリシング(Everything)
   *スタイリスティックスやダイアナ・ロスでおなじみの「ユー・アー・エヴリシング」と
    ジェームス・ブラウンの「ペイバック」をサンプリングし、さらに坂本九さんやテイスト・オブ・ハニーがヒットさせた
    「スキヤキ(上を向いて歩こう)」のメロディラインの一部を採用した曲。
   *1997年・全米24位。
★今年でデビュー30周年となるメアリー・J・ブライジは、音楽活動と共にTVドラマや映画で女優としても大活躍中。
今年の“スーパーボウル”のハーフタイム・ショーには、エミネムをはじめヒップホップ界のスーパースター達が出演しましたが、 その中に紅一点としてメアリー・J・ブライジも出演。そのステージでも熱唱した曲を・・・。
        ♪ファミリー・アフェア(Family Affair)
         *2001年、6週連続の全米1位を記録。

『メアリー・マッグレガー(Mary MacGregor)』
★1948年5月6日、ミネソタ州セント・ポール生まれのシンガーソングライター。
6歳の頃からピアノをはじめ、10代になった頃にはバンドで歌うようになり、大学卒業後はアメリカ国内のライヴハウス巡り。
その歌声を【ピーター・ポール&マリー】の“ピーター・ヤーロウ”が認め、彼女を自分のツアーのバックコーラスに迎えソロアルバムにも参加させました。
そして1976年に彼女のソロデビューシングルの曲作りとプロデュースをピーター・ヤーロウが手がけ、翌1977年に見事全米1位を獲得。
  ♪過ぎし日の想い出(Torn Between Two Lovers)

『メイシー・グレイ(Macy Gray)』
★1970年(1967年説もあり) 9月9日、オハイオ州カントン生まれの女性R&Bシンガーソングライター(本名はナタリー・マッキンタイア)。
7歳でピアノをはじめ、両親が聴いていた音楽(スティーヴィー・ワンダーやアレサ・フランクリン等)に憧れ、ミュージシャンになることを決意。 ロスを拠点に音楽キャリアをスタート。
1999年にアルバム『オン・ハウ・ライフ・イズ(On How Life Is)』をリリース。
1stシングル「アイ・トライ」は独特なハスキーな歌声が“ビリー・ホリディの再来”として話題となり、翌2000年に全米5位まで上昇。
アルバムも全米だけで700万枚以上のセールスを記録しています。
  ♪アイ・トライ(I Try)
   *このシングル曲、そしてアルバムのヒットで、
    翌2001年の第43回グラミー賞では≪最優秀女性ポップボーカル賞≫にも輝いています。

『メイソン・ウィリアムズ(Mason Williams)』
★1938年8月24日、テキサス州アビリーン生まれのフォークギタリスト兼ソングライター。
大学在学中にフォークソングを歌い始め、その後、海軍入隊。
除隊後にTV番組の音楽を担当し、その番組のために書き下ろした曲(「クラシカル・ガス」)が話題となりシングルとしてリリース。
  ♪クラシカル・ガス(Classical Gas)
   *1968年・全米2位を記録。翌年1969年の第11回グラミー賞で≪最優秀ポップ・インストルメンタル楽曲賞≫を受賞。
★音楽以外の分野では、数々のコメディアン達(ブルース・ブラザーズの2人、ジョン・ベルーシ、ダン・エイクロイド、エディ・マーフィ、 クリス・ロックなど)を輩出したTV番組『サタデー・ナイト・ライブ』のメイン作家をはじめ小説家や写真家としても大活躍しています。

2022年07月22日〜07月25日放送

『坂番連想音楽会』

第28回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

ツイストの世良くんとか、チェッカーズのフミヤとか、最近会ってないなぁ。
ロッド・スチュワート・・・会ったことないなぁ。
みんな元気にしてるかな。
もぅ少しコロナが落ち着いたら…ね。

今回は、前回最後にかけた曲【アート・ガーファンクルwithジェームス・テイラー&ポール・サイモン「ワンダフル・ワールド」】から連想する曲でスタート。

⇒今回はストレートに「ワンダフル・ワールド」のオリジナルを歌った“サム・クック”の最大のヒット曲へ。
  ♪ユー・センド・ミー / サム・クック
   *1957年。サム・クック唯一の全米ナンバーワン曲。

⇒続いては、サム・クックをリスペクトするロッド・スチュワートがカバーしたサム・クック作の楽曲です。
  ♪トゥイスティン・ザ・ナイト・アウェイ / ロッド・スチュワート
   *1973年にカバーして全米シングルチャート59位。
    その後1990年の映画『インナースペース』のために再カバー(このVer.は全米80位を記録)
   *ちなみにサム・クックのオリジナル(邦題「ツイストで踊りあかそう」)は1962年に全米最高9位まで上昇。

⇒さて“ツイスト”と聞けば、思い出すグループがいますよね?!そうです!【世良公則&ツイスト】。
このグループ名は、デビュー曲「あんたのバラード」、2nd「宿無し」、3rd「銃爪」まで。
4枚目のシングル「性(サガ)」からは【ツイスト】となっています。今回は5枚目の大ヒット曲に繋げました。
  ♪燃えろいい女 / ツイスト
   *資生堂'79サマーキャンペーン『ナツコの夏』のキャンペーンソング。
    シングルチャート3位を記録。

⇒続いてもツイスト繋がりで・・・
世界的なダンスブーム、ツイストブームを巻き起こした曲、ツイストブームの立役者となった曲へ。
  ♪ザ・ツイスト / チャビー・チェッカー
   *1960年に全米ナンバーワンを獲得。

⇒続いては“チャビー・チェッカー”という名前から連想する、日本の!あのグループの記念すべきデビューシングルに繋げます。
  ♪ギザギザハートの子守歌 / チェッカーズ
   *1983年のウィークリーチャートで8位を記録。

⇒比較的、直球でつなげてきた今回の連想音楽会ですが、最後は「ギザギザハートの子守歌」というタイトルから、 子守歌=ララバイという連想でこの曲に繋げてみました。
  ♪聖母たちのララバイ / 岩崎宏美
   *1982年のウィークリーチャート1位。
   *日本テレビ『火曜サスペンス劇場』の初代エンディングテーマ。


★次回は【岩崎宏美「聖母たちのララバイ」】から連想する曲でスタート!

2022年07月15日〜07月18日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第250回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

ムーディー・ブルースは良くアルバムを聞きましたねぇ。
アルバム一枚がひとつの作品となってるトータルアルバムっぽくて好きでした。
シングル曲よりも、ちょこっとアルバムの隅に入っているような曲が好きだったなぁ。
なつかしい浜町時代。

今回は「ム」で始まるアーティストの1回目。

『ムーディー・ブルース(Moody Blues)』
★1964年に、イギリス・バーミンガムで“デニー・レイン(Lead Vo/G)”を中心に結成された男性5人組のR&B系グループ。
(デニー・レインは、のちにポール・マッカートニーが率いたウイングスに加入しています)
【ムーディー・ブルース】といえば、ピンク・フロイド、キング・クリムゾン、イエス、EL&P、ジェネシス等と共に、 1960年代〜1970年代に世界的なブームになった“プログレッシブ・ロック・ムーブメント”の中心的なバンドの1つとなっていますが、 結成当初はR&B系のグループでした。
彼らの最初のヒット曲は、1964年にアメリカの女性R&Bシンガー“ベシー・バンクス”が歌った曲のカバーです。
  ♪ゴー・ナウ(Go Now!)
   *1965年のデビューアルバム『デビュー!(The Magnificent Moodies)』からのシングル。
   *1965年に全英チャートで1位、全米10位という大ヒットを記録。
★翌年1966年に、ベーシストの“クリント・ワーウィック”とリードボーカルでギターの“デニー・レイン”が脱退。
そこで急遽、のちにグループの中心的な役割をになう“ジャスティン・ヘイワード(G/Vocal)”と“ジョン・ロッジ(B/Vocal)”を迎え入れ、 さらに、当時流行り始めていたメロトロンやシンセサイザーといった電子楽器を導入。
R&B系からプログレッシブ・ロックへと、グループの音楽性をシフト・チェンジ。
生まれ変わった【ムーディー・ブルース】の代表的なシングルヒットはオーケストラとロックの融合となったコンセプトアルバム、 1967年発表の『デイズ・オブ・フューチャー・パスト(Days Of Future Passed)』からのシングルでした。
  ♪サテンの夜(Nights In White Satin)
   *1967年に全英19位を記録しましたが、それから5年後の1972年、アメリカ西海岸のラジオ局のDJがこの曲を気に入りOAしたところ、
    全米シングルチャート2位、全英でも9位、カナダで1位と大ヒット。
★【レッド・ツェッペリン】のジミー・ペイジ曰く・・・
「本当にプログレッシブなバンドは“ピンク・フロイド”と“ムーディー・ブルース”だけだ!」・・・ということでジミー・ペイジも認める、 まさにプログレッシブ・ロックの真骨頂ともいうべき曲を!
  ♪クエスチョン(Question) 
   *1970年発表の通算6枚目となるアルバム『クエスチョン・オブ・バランス』からの先行シングル。
     *1970年・全英2位、全米21位。
★アルバム『クエスチョン・オブ・バランス(Question Of Balance)』(1970)は全英アルバムチャート1位、全米3位を記録。
これに続く7枚目のアルバム『童夢(Every Good Boy Deserves Favour)』(1971年)は全英1位、全米2位。
そして1972年の8枚目のアルバム『セヴンス・ソジャーン(Seventh Sojourn)』は初の全米アルバムチャート1位を達成(全英では5位)。
  ♪ロックン・ロール・シンガー(I'm Just a Singer(In a Rock and Roll Band))
   *アルバム『Seventh Sojourn』からのシングル曲。1973年・全米12位、全英36位。
★このあと、メンバー個人のソロアルバムの制作やレコードレーベルの運営が忙しくなりバンド活動が停滞。
そして1977年、以前に行った“ロイヤル・アルバート・ホール”のでライヴ音源にスタジオ録音のアウトテイクを5曲加えた企画アルバム 『コート・ライヴ+5』の売り上げが思いのほか好調だったことで、翌1978年には5年ぶりにグループを再始動。
9枚目のアルバム『新世界の曙(Octave)』は、全英アルバムチャート6位、全米13位を記録。
1981年発表の10枚目のアルバム『ボイジャー/天海冥(Long Distance Voyager)』は全英アルバムチャート7位、全米1位を記録。
  ♪ジェミニ・ドリーム(Gemini Dream)
   *アルバム『ボイジャー』からの1stシングル。1981年に全米12位を記録。
★1980年代に入るとプログレッシブ・ロックの衰退もあり【ムーディー・ブルース】もELO風のポップバンドへと変身を遂げます。
そして1986年に全米9位となった通算12枚目のアルバム『ジ・アザー・サイド・オブ・ライフ』からのシングルは大ヒットしました。
  ♪ユア・ワイルデスト・ドリームス(Your Wildest Dreams)
★2018年に『ロックの殿堂』入りを果たした【ムーディー・ブルース】ですが、この年に唯一のオリジナルメンバーだった“グレアム・エッジ”が引退。
「グレアム無しでのバンド活動はあり得ない」と“ジャスティン・ヘイワード”が言い、解散宣言はないもののグループとしては事実上の活動停止。
そして、昨年(2021年)“グレアム・エッジ”が80歳で亡くなったことでグループ活動はほぼ終了となっています。


■「ム」で始まるアーティストは【ムーディー・ブルース】で終了。次回からは「メ」に突入します。

2022年07月08日〜07月11日放送

『坂番連想音楽会』

第27回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

植木等さんとの思い出。
もちろん「NORU SORU」の時の大遅刻!!
まず、そんなことはないのに魔がさしたとは正にこのこと。よりによってあの植木さんを1時間以上待たせてしまいました!!
本当にあの時ほど焦ったことはありません。
でもその後、仲良くしてもらったのです。
優しい人だったなぁ。

今回は、前回最後にかけた曲【1910フルーツガム・カンパニー「サイモン・セッズ」】から連想する曲でスタート。

⇒曲名「サイモン・セッズ」 の“サイモン”から連想。とはいえポール・サイモンとかカーリー・サイモンの曲に行っては芸がない!
そこで!ポール・サイモンが大好きで、ペンネームもポール・サイモンにちなんでつけたという漫画家“柴門ふみ”さんの代表作 『東京ラブストーリー』のTVドラマの主題歌に繋げました。
  ♪ラブ・ストーリーは突然に / 小田和正
   *1991年、週間チャート&年間チャート共に1位を記録。売り上げは約270万枚。

⇒続いては、小田和正さんが中学の時に観て感動した映画、オードリー・ヘプバーン主演の『ティファニーで朝食を』の主題歌。
小田さんは、この主題歌「ムーン・リバー」に感動して、初めてレコードを買ったそうです。
この主題歌はヘンリー・マンシーニによるインストで、オードリーが歌ったVer.は劇中歌となっていますが、 今回は、この曲を自身のTVショーのテーマ曲にしていた、この人のバージョンでお届けしました。
  ♪ムーン・リバー / アンディ・ウィリアムス
   *1962年のアルバムに収録。本国アメリカではシングル化されていません。
   *TV番組『アンディ・ウィリアムス・ショー』は本国アメリカでは1962年〜1967年&1969年〜1971年にかけて放送。
    日本では1966年〜1969年に放送されていました。

⇒大ヒット番組となった『アンディ・ウィリアム・ショー』の前、1953年からはペリー・コモがホストを務めたTVショーも大ヒット。
この頃は歌手によるTVショーが人気を博していました。
それを真似て日本でも『加山雄三ショー』や『坂本九ショー』なども作られました。
ということで、続いては1967年〜1968年まで、自分の名前が付いたTVショーを放送していた、この人の代表曲を!
  ♪だまって俺について来い / 植木等
   *作詞/青島幸男、作曲/萩原哲晶。1964年リリースのソロシングル(映画『ホラ吹き太閤記』の主題歌)。
   *ちなみに・・・1991年〜1992年の秋まで植木さんの音楽バラエティ『植木等デラックス』も放送されました。

⇒「だまって俺について来い」の歌詞は♪ゼニのないやつぁ、俺んとこへ来い、俺もないけど心配すんな♪  ♪彼女のいないやつぁ、俺んとこへ来い、俺もないけど心配すんな♪といったもの。
そこで、この歌詞と同じ内容の全米ナンバーワンヒット曲に繋げました。
♪金はない、格好も悪い、君を笑顔にする女の子もいない、でも心配ないさ、楽しく行こう♪という歌詞です。
  ♪ドント・ウォーリー・ビー・ハッピー / ボビー・マクファーリン
   *1988年・全米ナンバーワンを記録。

⇒「ドント・ウォーリー・ビー・ハッピー」は冒頭の“口笛”が印象的ですが、イントロの“口笛”といって連想する曲は?
・・ということで、冒頭のピアノに続いて流れてくる口笛が印象的なこの曲へ繋げました。
  ♪ストレンジャー(The Stranger) / ビリー・ジョエル
   *1977年発表のアルバム、フィル・ラモーンのプロデュースによる『ストレンジャー』に収録。
   *当時アメリカではシングルカットされず日本ではラジカセのTV-CMに使われ独自のシングルとして大ヒット(2位まで上昇)。

⇒続いては、ビリー・ジョエルのアルバム『ストレンジャー』をプロデュースした“フィル・ラモーン”が、 次にプロデュースを手がけた“アート・ガーファンクル”の3枚目のソロアルバム『ウォーターマーク』の収録曲です。
  ♪ワンダフル・ワールド / アート・ガーファンクル with ジェームス・テイラー&ポール・サイモン
   *1978年・全米17位。オリジナルは “サム・クック” が1960年に発表。


★次回は【アート・ガーファンクルwithジェームス・テイラー&ポール・サイモン「ワンダフル・ワールド」】から連想する曲でスタート!

2022年07月01日〜07月04日放送

先週に引き続き

『気になるあの曲スペシャル』

写真:坂崎幸之助 ↑↑ Amazonプライムで“アレ”を観ています。

坂崎さんから:

やっぱりタモリさんスゴイですわ。
一緒にライブもやらせていただき、良い思い出です。
ハナモゲラ語や「ソバヤ」はミュージシャンの間でも大流行しましたねぇ。
ツアー先で、みんなで聞きながら大笑いしてました。

先週に引き続き、皆さんからお寄せいただいた“気になるあの曲”をまとめてお送りする『気になるあの曲スペシャル』です。

★ポポロンさんからのリクエスト
  ♪ツキ / 猿岩石

★あかねさんからのリクエスト
  ♪アフリカ民族音楽“ソバヤ”/ タモリ

★マベパールさんからのリクエスト
  ♪Lowdown(日本語バージョン) / Chicago

★みーみさんからのリクエスト
  ♪Make Her Mine / The Hipstar Image

★こぼさんからのリクエスト
  ♪白い2白いサンゴ礁 / Mi-Ke

★めーちゃんさんからのリクエスト
  ♪湘南乃『海 その愛』 / 湘南乃風

◆ポポロンさん、みーみさん、こぼさん、気になるアレ”をお送りしますのでメールフォームからお名前・住所を送って下さい。

≪お願い≫気になるあの曲へリクエストください際にはメールにお名前・住所も一緒に書いて送ってください。よろしくお願いいたします。

2022年06月24日〜06月27日放送

『気になるあの曲スペシャル』

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

久しぶりにトコロの西武園恋唄を聞きましたが...
おバカですねぇ。
このあとに、あの名盤「洗濯脱水」につながって行くのです。
また何かやりたいなぁ。トコロはデビュー45周年だし。

みなさんからお寄せいただいた“気になるあの曲”をまとめてお送りする久々の『気になるあの曲スペシャル』。
前回から約7ヶ月ぶりとなるスペシャルVer.です。

★ガーベラさんからのリクエスト
  ♪ハートブレイク太陽族 / 宇宙三銃士スターボー(のちに「スターボー」に変更されました)

★M.M.M.さんからのリクエスト
  ♪西武園恋唄 / 所ジョージ

★うりさんからのリクエスト
  ♪ちょっと待って下さい(Chotto Matte Kudasai) / サンドパイパーズ(The Sandpipers)

★さゆり。さんからのリクエスト
  ♪メリーアン / チャイナ・ミュージック・オーケストラ

★つくしさんからのリクエスト
  ♪I Miss You / 瀬能あづさ

★かなえ。さんからのリクエスト
  ♪君がいた季節 / 嘉門達夫

◆M.M.M.さん、うりさん、さゆり。さん、つくしさん、かなえ。さん気になるアレ” をお送りしますのでメールフォームからお名前・住所を送って下さい。

≪お願い≫気になるあの曲へリクエストください際にはメールにお名前・住所も一緒に書いて送ってください。
よろしくお願いいたします。

◆来週も引き続き『気になるあの曲スペシャル』でお送りします!

2022年06月17日〜06月20日放送

『坂番連想音楽会』

第26回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

みなさんの予想はどうでしたか?
なかなかピタリ賞とはいかないとは思いますが、次も色々と想像しながらお待ち下さいね。
坂崎好みの曲を優先的に考えてみると当たるかもよ。

今回は、前回最後にかけた曲【リンゴ・スター「明日への願い」】から連想する曲でスタート。

⇒リンゴ・スター「明日への願い」のレコーディングにバックコーラスで参加していた“ピート・ハム”と“トム・エヴァンス”が中心となったバンド 【バッドフィンガー】最大のシングルヒットに繋げました。
  ♪デイ・アフター・デイ / バッドフィンガー
   *1972年に全米最高4位、全英10位を記録。
   *プロデュース&スライドギターはジョージ・ハリスン。

⇒バッドフィンガー「デイ・アフター・デイ」のレコーディングには、メンバー4人の他に、スライドギターでジョージ・ハリスン、 そしてレオン・ラッセルがピアノで参加していました。
・・・ということで次はレオン・ラッセルが放った最大のシングルヒットへ。
  ♪タイトロープ / レオン・ラッセル
   *1972年・全米11位を記録。

⇒レオン・ラッセルが作った曲は色々な人達がカバーしていて、レオン・ラッセル本人よりも有名になった曲もあります。
そこで、このレオン・ラッセルのシングル「タイトロープ」のB面に収められていた曲で、カーペンターズをはじめ数々のミュージシャン達がとり上げた曲を “歌うジャズギタリスト”こと、ジョージ・ベンソンのバージョンに繋げてみました。
  ♪マスカレード(This Masquerade)  / ジョージ・ベンソン
   *1976年に全米10位を記録。
   *元々「ウェス・モンゴメリーの後継者」といわれたジョージ・ベンソンですが、歌(Vocal)に力を入れ、
    最初に放ったシングルヒットが、このレオン・ラッセルのカバー曲でした。

⇒ジョージ・ベンソンといえば…ラップ好きの方は1982年に全米5位を記録した大ヒット曲「ターン・ユア・ラヴ(Turn Your Love Around)」 を思い出す方もいらっしゃると思います。
そこで続いては、この曲をサンプリングして1994年に日本で大ヒットした曲に繋げました。
  ♪DA.YO.NE. / EAST END×YURI
   *メンバーは、GAKU(MC)をはじめとするEAST ENDと、YURI(東京パフォーマンスドールの市井由理)のコラボユニット。

⇒日本人制作のピップホップ作品、初のミリオンセラーに輝いた「DA.YO.NE.」ですが、この曲にラップで参加していたのが、 Brother Korn!・・・ということでこの曲に繋げてみました。
  ♪Won't Be Long / バブルガム・ブラザーズ
   *1990年リリース。翌1991年に大ヒットし年末の紅白にも出演。

⇒次は“バブルガム”から連想し、1960年代後半〜70年代はじめにかけてアメリカで大流行した「バブルガム・ミュージック」に繋げます。
「バブルガム・ミュージック」と言えば…の代表的なヒット曲です。
  ♪サイモン・セッズ / 1910フルーツガム・カンパニー
   *1968年に全米4位まで上昇。


★次回は【1910フルーツガム・カンパニー「サイモン・セッズ」】から連想する曲でスタート!

2022年06月10日〜06月13日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第249回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

「ミ」の最終回でした。
今度は「ム」ですが、50音順もかなり後半戦に入っております。
知らない曲やアーティストを、僕もみんなと一緒に勉強しております。
良い番組ですなぁ(笑)

今回は「ミ」で始まるアーティストの6回目(積み残し篇)。ラインナップは・・・・

『ミーナ(Mina)』
★1940年3月25日イタリア生まれ(現在82歳)、本名「ミーナ・マッツィーニ」。
1958年にデビュー。1960年代には“ミルバ”などと共に最も人気のあるイタリアの女性歌手と評されています。
現在も現役で、アルバム、シングルそれぞれ70枚以上を発表。売り上げ枚数1億5000万枚以上を記録。
イタリアで最も売れている歌手の一人と言われています。
日本でも数々のヒットを放っていますが、今回は弘田三枝子さんをはじめ多くの方にカバーされている曲を・・・。
  ♪砂に消えた涙(日本語バージョン)
   *1964年発表。
   *イタリア語の原題((Un buco nella sabbia)は「砂に掘った穴」という意味だそうです。
   *作詞家の漣健児さんが、弘田三枝子さんのシングルとして日本語詞を書き大ヒット。
    その後ミーナ本人もA面で日本語バージョン、B面にイタリア語バージョンの歌唱を収めたシングル盤をリリース。

『ミゲール・ボセ(Miguel Bose)』
★1956年4月3日パナマ生まれのスペイン育ち(現在66歳)。
闘牛士の父親と、ミス・イタリアで女優の母親の間に生まれ21歳の時に歌手デビュー。
スペインをはじめ、イタリア、ドイツ、フランス、オーストリア、オランダでヒット曲を連発。
そして1980年には日本でもデビューを果たしています。
当時のレコード会社が“ミゲール・ボセ”に付けたキャッチフレーズは『スペインの花形闘牛士を父に、イタリアの国際的映画女優を母に、 スターであることを宿命づけられた彼は、この世に生を受けた。
気高さと美しさと……ミゲールは情熱の国からやってきた光る風』というものだったそうです。
日本では、あまりヒットしませんでしたが、スペインでは歌手だけではなく俳優としても大成功。
スペイン語圏では最も有名なタレントということです。
  ♪ギブ・ミー・ユア・ラブ(Give Me Your Love)
   *1980年の日本デビュー曲。

『ミッシェル・レ(Michel'le)』
★1970年12月5日生まれロサンゼルス出身のR&Bシンガー(現在51歳)。本名「ミッシェル・レ・デニース・トゥーサント」。
1989年にデビューアルバム『ミッシェル・レ』リリース。
このアルバムからの1stシングルが、いきなりの全米トップテン入りという大ヒットを記録しています。
  ♪ノー・モア・ライズ(No More Lies)
   *1990年に全米7位まで上昇。
★この大ヒットの後、結婚、出産とプライベートで忙しくなり第一線から退いていましたが1998年に2ndアルバム『ハング・ジュリー(Hung Jury)』 をリリースし現役復帰。その後コンスタントにシングルを発表しています。

『ミューズ(Muse)』
★1994年にイギリス南部のティンマスで結成された男性3人組のロックバンド。
1999年にアルバム『ショウビズ』でデビュー。その後コンスタントにアルバムを発表。
2003年の3rdアルバム『アブソルーション』以降、アルバム6作連続で全英1位を獲得!
(全米では2015年の7枚目のアルバム『ドローンズ』で初の1位に輝いています)
今回は2009年のアルバム『ザ・レジスタンス』から、全英シングルチャートで9位、全米では37位を記録した曲を・・・。
  ♪アップライジング(Uprising)
★今年の8月26日には通算9枚目となるアルバム『Will of the People』がリリースされる予定。

『ミリ・ヴァニリ(Milli Vanilli)』
★1987年にヨーロッパデビューを果たしたロブ・ピラトゥスとファブリス・モーヴァンによる男性2人組のダンスユニット。
翌1988年にヨーロッパでヒット、そして1989年に全米デビュー。
シングル「ガール・ユー・ノウ・イッツ・トゥルー」が全米2位を記録する大ヒット。
これに続くシングル3曲が連続で全米ナンバーワンを獲得。1990年に行なわれたグラミー賞では≪最優秀新人賞≫を受賞。
  ♪ガール・ユー・ノウ・イッツ・トゥルー(Girl You Know It's True)
★1990年グラミー賞の≪最優秀新人賞≫受賞後、なんと!彼ら2人が実際には歌っていなかったことが発覚!
彼らはモデル顔負けのルックスだったのですが、大ヒットのせいで天狗になり怒ったプロデューサーが、 2人は歌わない“グループの顔”であり、実際は「影武者(別のメンバー)」が歌っていたことを暴露。
彼らはグラミー賞も剥奪されレコードも廃盤。事実上、芸能界からの追放処分を受けています。

『ミント・コンディション(Mint Condition)』
★1984年にミネソタのセントラル・ハイ・スクールの学生6人で結成されたR&Bグループ。
プリンス・ファミリーの“ジャム&ルイス”(プロデューサーチーム)が1989年に彼らのパフォーマンスを観て自分たちのレコード会社と契約。
1991年のデビューアルバム『メント・トゥ・ビー・ミント(Meant to Be Mint)』からの2枚目のシングルは彼らを代表するヒット曲に!
  ♪ブレイキン・マイ・ハート(Breakin' My Heart)
   *1992年に全米6位を記録。
★その後、この曲以上のヒットはないもののグループは解散せずアルバムをコンスタントにリリース。ライブも続けているようです。


■「ミ」で始まるアーティストは今回で終了。次回からは「ム」に突入します。

2022年06月03日〜06月06日放送

『坂番連想音楽会』

第25回

写真:坂崎幸之助 最近、泉谷弾きの依頼が多いです。
スタジオは音漏れしないので泉谷弾きには最適!!

坂崎さんから:

ジョニ・ミッチェルさんとジュディ・コリンズさん。
きっと男のバンドマン達に囲まれてモテモテだったんだろうなぁ。
向こうのミュージシャン達は、そんなウワサや浮いた話も堂々としちゃってて、さすがだぁね。
良い時代だったってのもあるのかな。

今回は、前回最後にかけた曲【ジャーニー「オープン・アームズ」】から連想する曲でスタート。

⇒直球でいきます!“ジャーニー = 旅”ということで、この往年の大ヒットドラマのオープニングテーマをチョイスしてみました!
  ♪俺たちの旅 / 中村雅俊
   *1975年10月から1年に渡って放送された中村雅俊さん、田中健さん、秋野太作さん主演、
    高視聴率を記録した『俺たちの旅』のオープニングテーマです。
   *作詞・作曲/小椋桂、編曲/チト河内、演奏/トランザム

⇒次も素直に直球でつなげていきます。「俺たちの旅」の演奏を担当していた“トランザム”の曲へ!
  ♪あゝ青春 / トランザム
   *ドラマ『俺たちの旅』の中では、中村雅俊さんが歌ったバージョンも使われました。
   *作詞/松本隆&作曲/吉田拓郎の初コンビ作品。
   *もともと1975年4月から半年に渡って放映された松田優作さん、中村雅俊さん共演の刑事ドラマ『俺たちの勲章』のテーマ曲で、
    インスト曲だったものに、松本隆さんが新たに歌詞を付け歌入りのシングルとしてリリース。

⇒続いては“青春”繋がりで、この洋楽の名曲に行きます。
  ♪青春の光と影(Both Sides Now) / ジュディ・コリンズ
   *1968年・全米8位を記録。
   *ジョニ・ミッチェル作の楽曲で、このジュディ・コリンズ以降、多くのアーティストにカバーされています。

⇒この「青春の光と影」を初めてヒットさせた“ジュディ・コリンズ”とこの曲を作った“ジョニ・ミッチェル”。
この2人に女性に共通する楽曲、グループに繋げます。
  ♪ウッドストック(Woodstock) / クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング
   *ジュディ・コリンズと恋人関係があったのがスティーヴン・スティルス、
    そしてジョニ・ミッチェルの恋人だったのがグラハム・ナッシュ。
    この二人が在籍していたグループで、ジョニ・ミッチェルが作った曲。
   *1970年・全米11位を記録。
   *【クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング】も出演した1969年の伝説の野外コンサート
    『ウッドストック・フェスティバル』のことを歌った曲。

⇒『ウッドストック・フェスティバル(Woodstock Music and Art Festival)』は1969年(8/15,16,17)に開催され、 のべ40万人の観客を集めた伝説の野外公演。【クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング】は3日目に出演。
ということで、続いては同じく3日目のトップバッターだった、イギリス・シェフィールド生まれのロッカー“ジョー・コッカー”に繋げます。
  ♪ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ(With a Little Help from My Friends)/ジョー・コッカー
   *ウッドストックでも歌った曲。
   *1968年に本国イギリスで1位を記録。全米では68位。
   *リードギターはジミー・ペイジが担当。
   *オリジナルは【ビートルズ】でポール・マッカートニーがリンゴ・スターのために作った曲。

⇒ということで、続いてはリンゴが1971年に発表した最初のシングルヒットに繋げます。
  ♪明日への願い(It Don't Come Easy) / リンゴ・スター
   *1971年、全英・全米ともに4位まで上昇。
   *作詞・作曲/リンゴ・スターとクレジットされていますが、
    ギター&プロデュースを手がけたジョージ・ハリスンも曲作りに手を貸しています。
   *ギターでスティーヴン・スティルス、バックコーラスでバッドフィンガーの2人(ピート・ハムとトム・エヴァンス)も参加。


★次回は【リンゴ・スター「明日への願い」】から連想する曲でスタート!

2022年05月27日〜05月30日放送

ゲスト:ブリーフ&トランクス

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

二人での最後の出演となりましたブリトラ。
デビューの頃から数えて全13回出演は最多ゲストです。
細根くんがやめてしまうのは、とても残念ですが、花屋さんでの成功を心から祈っております。
伊藤一人でのブリトラも応援するよ。
ラストライブがんばって!!

今回は3年ぶりの登場となる“ブリーフ&トランクス”の二人、伊藤多賀之さん&細根誠さんをお迎えしました。

1998年にメジャーデビューして以来、今回は13回目のゲスト出演となる“ブリトラ”。
なんと!この6月で細根君が花屋さんに専念するため“ブリトラ”を卒業。
伊藤君一人での“ブリトラ”となる…とのこと。

ということで、6月8日には二人のブリトラ最後のアルバム『ブリトラ埋蔵金ファイナル』がリリースされます。
伊藤くんのソロ時代の人気曲をブリトラバージョンとしてリメイク&パワーアップさせた『埋蔵金シリーズ』の完結編!
ゲストボーカルに加藤いづみさんを迎え多重録音した「さなだ虫アカペラバージョン」をはじめ、細根くん作詞・作曲の新曲「スンタラーズのテーマ」や、 伊藤くんが長年温めていた曲にブリトラとしては初の女声コーラスを重ね完成形となった「かかとスケスケ」「セミ」「癒し系」、 そしてマニア向けの「ものまねアワー2022」を含む全21曲が収録。
  *もちろん、全曲最新レコーディング音源!
  *オフィシャルサイト通販特典は「初回限定ブリトラオリジナルポストカード」。

さらに二人のブリトラ最後のLIVEもあります。
『ブリトラファイナルハーモニー2022〜泣きどころが全くない細根卒業コンサート〜』
  日時⇒ 6月12日(日) 開場15:00/開演16:00
  場所⇒ KT Zepp Yokohama  https://www.zepp.co.jp/hall/yokohama
  チケット前売り⇒ VIP指定席(ブリトラ特製メモリアル品付き)¥8,800(税込・ドリンク代別)
           1F指定席 ¥6,600(税込・ドリンク代別)
           2F指定席 ¥6,600(税込・ドリンク代別)
詳細は http://briefandtrunks.com 内の「ライブ」情報でご確認ください。


今回番組内でご紹介した曲は『ブリトラ埋蔵金ファイナル』から
  ♪メンズ差別
  ♪かかとスケスケ

そして二人のブリトラによる最後のスタジオ・ライブになるかも?!ということで披露していただいた曲が
  ♪風のとらえかた
  ♪コンビニ

坂番の最多ゲストを誇っていた“ブリトラ”の形が変わってしまうのは残念ですが、坂番は引き続き伊藤君一人のブリトラも細根君のお花屋さんも、 引き続き応援していきます。
今回初めてブリトラを知ったという方も、今後が気になるというマニアの方もhttp://briefandtrunks.com で色々な情報を入手してください。
「かかとスケスケ」のミュージックビデオ完全版も公開されています。(ブリトラ2人体制最後のMVです)

伊藤君のブログ https://ameblo.jp/itotakayuki-buritora
細根君のお花屋さん https://4690.thebase.in

2022年05月20日〜05月23日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第248回

写真:坂崎幸之助 ↑↑ クロサワ楽器の廣田(元マネージャー&元リスナー)から貰ったMartinのキャップ。

坂崎さんから:

ミニー・リパートンの「ラヴィング・ユー」は大大大好きな歌で、ミニーさんの声も奇跡的な高音ですよね。
なかなかこんな声の持ち主はいないんじゃないかなぁ。
女性ボーカルでは、自分の中では上位に入るシンガーです。

今回は「ミ」で始まるアーティストの5回目。ラインナップは・・・・

『ミッチ・ミラー合唱団(Mitch Miller & his Orch. and Chorus)』
★1911年7月4日、ニューヨーク生まれのミッチ・ミラー(2010年7/31に99歳で死去)。
幼い頃からクラシックの音楽教育を受け、弱冠15歳にしてオーケストラのオーボエ奏者に。
その後、20代初めにジョージ・ガーシュイン率いるオーケストラでオーボエ奏者のソリストとして活躍。
数々の演奏、レコーディングに参加し、1948年、37歳の時にレコーディング・プロデューサーに転身。
パティ・ペイジ(「テネシー・ワルツ」)やローズマリー・クルーニー(「カモナ・マイ・ハウス」)などをプロデュース。
それと同時に、ミッチ・ミラーは楽団や合唱団を率いて自らもアーティストとしての活動をスタート。
スタンダードナンバーや映画音楽をレパートリーに、自ら指揮をとり合唱団と一緒に歌って数々のヒットを放っています。
  ♪テキサスの黄色いバラ(The Yellow Roses Of Texas)
   *1955年・全米1位を獲得。(元々アメリカ南部に伝わる民謡)
   *この曲の他に「ドレミの歌」や映画『史上最大の作戦』『大脱走』のテーマを合唱や口笛を駆使してヒットさせています。
★1961年〜1964年まで、アメリカCBSテレビで『ミッチと歌おう(Sing Along with Mitch)』を放映。
テレビの視聴者に向かい合唱団をバックに自ら指揮をしつつ歌う…というスタイルで大人気となりました。
(日本でも放映されました)

『ミッチ・ライダー&ザ・デトロイト・ホイールズ(Mitch Ryder & The Detroit Wheels)』
★ブルース・スプリングスティーンをはじめ、ジョン・メレンキャンプやボブ・シーガーなどに多大な影響を与えたブルー・アイド・ソウルの元祖的存在のミッチ・ライダーとその仲間たち (ザ・デトロイト・ホイールズ)。
ミッチ・ライダーは1945年2月26日生まれ、デトロイト出身。
ティーンエイジャーの頃から地元のクラブに入り浸り独特のR&Bセンスとシャウト・ボーカルを身につけ、 1965年、20歳の時にレコードデビュー。ジェイムス・ブラウンをはじめ、サム・クック、レイ・チャールズなどのカバーをリリース。
中でも1966年に放った伝説のR&Bアーティストであるショーティ・ロングとリトル・リチャードのヒット曲を合体させたメドレーは ミッチ・ライダー&ザ・デトロイト・ホイールズにとって最大のヒットシングルとなっています。
  ♪悪魔とモリー(Devil With A Blue Dress on & Good Golly Miss Molly)
   *1966年・全米4位を記録。
   *ショーティ・ロングの「Devil With A Blue Dress on」とリトル・リチャードの「Good Golly Miss Molly」のメドレー。

『ミニー・リパートン(Minnie Riperton)』
★1947年11月8日、シカゴ生まれ。彼女の売りは、5オクターヴ〜5オクターヴ半という声域。
幼い頃から音楽に親しんだミニー・リパートンは、14歳からジェムス(GEMS)というグループに参加。19歳でソロ・デビュー。
しかしヒットには恵まれませんでしたが、1971年にスティーヴィー・ワンダー のバックコーラスに抜擢されたことをキッカケに1974年、 スティーヴィーのプロデュースによるアルバム『パーフェクト・エンジェル』を発表。
このアルバムからのシングルカット曲は翌1975年、見事、全米ナンバーワンに輝いています。
  ♪ラヴィング・ユー(Lovin' You)
   *1975年・全米1位を獲得。
★この大ヒットの翌年(1976年)に乳がんと診断され手術。その後一時は快方に向かいましたが癌が転移、1979年7月12日、31歳という若さで亡くなっています。

『ミラクルズ(The Miracles)』
★1959年に作曲家ベリー・ゴーディ・Jr.が設立したタムラ・レコード(モータウン・レコード)の契約アーティスト第1号としてデビュー。
1960年、ベリー・ゴーディ・ジュニアとグループの中心人物であるスモーキー・ロビンソンが共作した曲をリリース。
その曲は、翌1961年にR&Bチャートで1位、一般チャートでも2位と大ヒットを記録しました。
  ♪ショップ・アラウンド(Shop Around)
   *1961年・全米2位。

★この曲に続き次々にシングルをリリース。
1962年に発表し全米チャート最高8位を記録した「リアリー・ゴット・ア・ホールド・オン・ミー」はビートルズにもカバーされています。
  ♪リアリー・ゴット・ア・ホールド・オン・ミー(You've Really Got A Hold On Me)
   *リリースした翌年1963年に全米8位まで上昇。
   *ビートルズがカバーVer.は、1963年11月にイギリスで発売された2ndアルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』に収録。
    この時のタイトルは「You Really Got A Hold On Me」でリードボーカルはジョン&ジョージ。
★1965年の終わり、ミラクルズはグループ名を【スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズ】に変更。
このグループ名時代、1970年に全米ナンバーワン曲となった「涙のクラウン」を発表。
1972年にはリーダーのスモーキー・ロビンソンがソロに専念するためグループを脱退。
残った【ミラクルズ】のメンバーは、ファルセット・ボイスのビリー・グリフィンをリードボーカリストに迎え再出発。
音楽スタイルも、当時音楽界を席巻していたディスコブームに乗ったモノに変更。
1975年リリースのシングルはスモーキー・ロビンソンが抜けた【ミラクルズ】にとって最初で最後の全米1位に輝いています。
  ♪ラヴ・マシーン(Love Machine)
   *リリースの翌1976年に全米1位を獲得。

2022年05月13日〜05月16日放送

『坂番連想音楽会』

第24回

写真:坂崎幸之助 ↑↑ ビートルズが若い頃に弾いていたFramus(フラマス)のギター

坂崎さんから:

堺さんと順さんに会いたいなぁ。
お二人とも大好きな先輩で、お話させて頂いているだけで幸せな笑顔になれるのです。
スパイダースも大好きだったしね。
二人のやりとりも、また見てみたいですね。

今回は、前回最後にかけた曲【ジョージ・ハリスン「イフ・ノット・フォー・ユー」】から連想する曲でスタート。


⇒まずは、ジョージ・ハリスンが大好きだったイギリスのパロディ集団【モンティ・パイソン】関係の曲に繋げていきます。
【モンティ・パイソン】の中心人物の1人、ビートルズのパロディバンド【ラトルズ】でのポール役だった“エリック・アイドル” も出演した映画『ライフ・オブ・ブライアン』(製作総指揮/ジョージ・ハリスン)のエンディングテーマです。
  ♪Always Look on the Bright Side of Life / エリック・アイドル
   *1979年の後、1988年に再シングル化されましたが全くヒットしなかったものの、
    1990年にサッカーの応援歌となり注目され『モンティ・パイソン・シングス』のプロモーション用シングルとして
    3度目のシングルカットで、全英シングルチャート3位まで上昇する大ヒットを記録。

⇒エリック・アイドルといえば【ラトルズ】でのポール・マッカートニー役。
そして日本版【モンティ・パイソン】でエリック・アイドル役を担当した声優は広川太一郎さん。
ということで、広川太一郎さんが担当した洋画での吹き替えでおなじみの1人、ロジャー・ムーア主演の映画で、ポール・マッカートニーが担当した主題歌に繋げます。
  ♪007 死ぬのは奴らだ (Live and Let Die) / ポール・マッカートニー&ウイングス
   *1973年・全米2位、全英9位を記録。

⇒この「Live and Let Die」が1973年8月に全米シングルチャートで2位を記録した頃、日本で大ヒットしていた曲へ繋げます。
  ♪恋する夏の日 / 天地真理
   *1973年8月の月間ランキング1位。作詞/山上路夫、作曲/森田公一
   *天地真理さんは「水色の恋」でデビュー。「恋する夏の日」は7枚目のシングル。

⇒天地真理さんといえば1970年代の大人気番組『時間ですよ』で、「松の湯」の隣の家の2階で、 白いギターを弾きながら歌う「隣の真理ちゃん」役で登場し一躍有名になりました。
ということで、この「隣の真理ちゃん」に恋する「松の湯の健ちゃん」こと堺正章さんによる『時間ですよ』の挿入歌へ。
  ♪涙から明日へ / 堺正章
   *1971年発表のソロ第3弾。
    作詞/小谷夏→演出家の久世光彦氏のペンネーム
    作曲/山下毅雄→ 『七人の刑事』『大岡越前』などを作曲。

⇒続いては、堺正章さんの【ザ・スパイダース】時代の相棒、誰にも真似できない絶妙な掛け合いが面白かった井上順さんのシングルヒットに繋げます。
  ♪お世話になりました / 井上順
   *1971年発表のソロ第2弾。

⇒井上順さんといえばダジャレの名人。特に有名なのがコンパクトカメラのテレビコマーシャルで順さんが言って流行語となったのが“ジャーニ〜!”でした。
ということでストレートに、このグループのヒット曲へ繋げます。
  ♪オープン・アームズ(Open Arms) / ジャーニー
   *1982年・全米2位を記録。


★次回は【ジャーニー「オープン・アームズ」】から連想する曲でスタート!

2022年05月06日〜05月09日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第247回

写真:坂崎幸之助 ↑↑“泉谷弾き”中の坂崎さん。

坂崎さんから:

ミッシェル・ポルナレフさんは学生時代によく聞いたなぁ。
あのサングラスもカッコ良くで、レコードも買ったものです。
ミート・ローフさんは、実はあまり聞いたことなかったのですが、やはり良いものは良いですね。
世界中で3億枚以上売れたわけだ。

今回は「ミ」で始まるアーティストの4回目。ラインナップは・・・・

『ミッシェル・ポルナレフ(Michel Polnareff)』
★1944年7月3日、第二次世界大戦中の両親の疎開先、南フランス・ネラックで生まれる。
5才から有名なパリ音楽院に入学し、ピアニストとしてクラシックの英才教育を受けています。
10代になった頃、エルヴィス・プレスリーの歌を聴いてロックンロールの洗礼を受け、ポピュラー音楽への道をまっしぐら。
1966年にはロンドンで、ギターにジミー・ペイジ、ベースにジョン・ポール・ジョーンズ参加のデビュー曲「ノンノン人形」をリリース。
このヒットをキッカケに発表した曲が次々にヒット!シングル、アルバムのみならず、ライヴ、映画音楽担当と大活躍。
一気に国民的歌手となります。
日本では最初こそヒットには恵まれませんでしたが、1971年に発売元のレコード会社が変わり“ポルナレフ人気”に火がつきました。
そのキッカケになったのが、この曲!
  ♪シェリーに口づけ(Tout,tout pour ma cherie)
   *1971年、日本でのみのシングルヒット(6位を記録)。
   *最初の邦題は「可愛いシェリーのために」でしたが新しいレコード会社のディレクターが
    冒頭の♪Tout,tout pour ma cherie,ma cheri♪の“Tout,tout”という部分が
    キスをしている音に聞こえるから「シェリーに口づけ」にした・・・とのこと。
★金髪のカールしたロングヘアに大きなサングラスがトレードマークのミッシェル・ポルナレフ。
日本では40万枚以上のセールスを記録した「シェリーに口づけ」をキッカケに出す曲、出す曲、大ヒット。
次の曲も日本で大ヒットしました。
  ♪愛の休日(Holiday)
   *1972年にフランスで4位、日本では6位を記録。
   *この曲の歌詞を書いたのはフランスで最も有名な作詞家の1人、ジャン・ルー・ダバディ。
    サッカー日本代表監督を務めたフィリップ・トルシエの通訳だったフローラン・ダバディのお父さんでした。

『ミートローフ(Meat Loaf)』
★1947年9月7日、アメリカ・テキサス州ダラス生まれのロックシンガーで俳優。(今年1月に74歳で亡くなっています)
本名:マーヴィン・リー・アーディー(Marvin Lee Aday)。
ステージネームの“ミートローフ”の由来は、本人のインタビューによると『生まれた時、まさに真赤な肉のかたまりのようだったので、 父親がミートといったことから』なんだとか。
芸能生活のキャリアは1960年代の有名なミュージカル『Hair』に出演したことからスタート。
1970年代に、ミュージカル『More Than You Deserve』で音楽を担当していたジム・スタインマンと出会ったことで“ミートローフ” のロックシンガーとしてのキャリアが開花。
1977年発表のアルバム『地獄のロック・ライダー(Bat Out of Hell)』は全曲の作詞・作曲・編曲はジム・スタインマン。
プロデュースはトッド・ラングレン。
なんと!全収録曲がヒットシングルとなったこのアルバムは全世界で4500万枚以上の売り上げを記録しています。
  ♪66%の誘惑(Two Out of Three Ain't Bad)
   *アルバム『地獄のロック・ライダー』からの最初のヒット曲。
   *1978年・全米11位。
★1980年代、約10年間に渡って低迷期が続いたミートローフ。しかし90年代に発表した曲が全米ナンバーワン獲得、 さらにグラミー賞「最優秀ロックボーカル賞」を受賞。
  ♪愛にすべてを捧ぐ(I'd Do Anything For Love(But I Won't Do That)
   *1993年・全米1位を獲得。
★この「愛にすべてを捧ぐ」も収録されたアルバム『地獄のロック・ライダーU〜地獄への帰還(Bat Out Of HellU:Back Into Hell)』 は全米アルバムチャートでも初の1位を獲得し、再び大ブレイク!
  ♪ロックン・ロール・ドリームス(Rock And Roll Dreams Come Through)
   *アルバム『地獄のロック・ライダーU』からの2枚目のシングル曲。
   *1994年・全米13位。
★今年の1月、ミートローフの訃報を受け、クイーンのブライアン・メイをはじめ、ジョン・ボン・ジョヴィ、キッス、 チープ・トリックなどなど数多くのアーティストたちが追悼メッセージを発表。また、 イギリス・ロンドンのバッキンガム宮殿では彼に敬意を表し衛兵交代式にて軍楽隊が彼の名曲「愛にすべてを捧ぐ」を演奏したそうです。

2022年04月29日〜05月02日放送

『坂番連想音楽会』

第23回

写真:坂崎幸之助 ↑↑アクリル板越しの坂崎さん。

坂崎さんから:

いつのまにか23回もやったのですね。
まだまだ、と言うか、この感じだと永遠に続けられそうな企画ではあります(笑)。
ボブ・ディランさんの曲、本当に他のアーティストがカバーして良くなることが多いです。
詞が評価されがちですが、本来はメロディメーカーなのですね。

今回は、前回最後にかけた曲【ボズ・スキャッグス「ロウダウン」】から連想する曲でスタート。


⇒ボズ・スキャッグスが12才の時に出会って、一時はグループでも一緒に活動した“スティーヴ・ミラー”の大ヒットに繋げます。
  ♪アブラカダブラ(Abracadabra) /スティーヴ・ミラー・バンド
   *1982年に全米1位を記録。
   *ボズは【スティーヴ・ミラー・バンド】に1967年から1968年にかけて参加。

⇒曲名の「アブラカダブラ」は“呪文”の言葉ということで、呪文繋がりで行きます!
呪文にも色々とありますが、ここは有名な「ひらけごま(Open Sesami)」から連想してディズニーアニメ『アラジン』の主題歌へ!
  ♪ホール・ニュー・ワールド(A Whole New World(Aladdin's Theme)/ピーボ・ブライソン&レジーナ・ベル
   *1993年・全米1位を獲得。

⇒続いてはストレートに“アラジン”繋がりで・・・。
  ♪完全無欠のロックンローラー/アラジン
   *1981年にヒット。
   *第22回(1981年)『ヤマハポピュラーソングコンテスト』でグランプリに選ばれた曲。

⇒次は『ヤマハポピュラーソングコンテスト=ポプコン』繋がりで第10回(1975年)のグランプリとなった曲です。
  ♪時代 / 中島みゆき
   *1975年発表。

⇒今回は比較的ストレートに繋げてきましたので、ここも素直に“時代”繋がりで。
  ♪時代は変る(The Times They Are A-Changin') /ボブ・ディラン
   *1964年発表の3rdアルバム『時代は変る(The Times They Are A-Changin')』に収録。
   *1965年の全英シングルチャート9位。
    (当時、本国アメリカではシングルカットされなかったので全米シングルチャートに入っていません)

⇒ボブ・ディランは多くのミュージシャン達に影響を与えてきています。
そこで続いてはディランから影響を受けたアーティストに繋げます。
のちにバングラデシュ・コンサートで共演したり、トラヴェリング・ウィルベリーズにも一緒に参加していたビートルのメンバー、 ジョージ・ハリスンにボブ・ディランが提供した曲です。
  ♪イフ・ノット・フォー・ユー(If Not For You)/ジョージ・ハリスン
   *1970年発表のアルバム『オール・シングス・マスト・パス』に収録。
   *ボブ・ディランのアルバム『新しい夜明け(New Morning)』(1970)にも収録されている曲で
    ジョージとのセッションで生まれた曲。


★次回は【ジョージ・ハリスン「イフ・ノット・フォー・ユー」】から連想する曲でスタート!

2022年04月22日〜04月25日放送

先週に引き続き

ゲスト:錦織一清さん

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

先週に引き続いてのニシキでしたが、ホントに演出家としての佇まい、と言うか、フンイキになって来ていて、 基本は変わっていないのに良いオジサンになってますね。
これを機に、また一緒にしゃべったり歌ったりしましょ。
またどこかに呼びますゾ。

今週も、先週に引き続きスペシャルゲスト錦織一清さんをスタジオにお迎えしました。

とにかく話したいことが沢山ある!という感じで番組スタート前から話が止まらない二人。
曲がかかっている間も話はノンストップ!
この曲がかかっている間の話は「放送では言えない…」と番組内でも言っていましたが、どんな話題だったのか・・・気になりますよね〜。
2週間、とにかくず〜っと楽しそうなお二方でした。

錦織さんは2021年10月に【NONA REEVES】西寺郷太さんを中心とする精鋭ミュージシャン達とタッグを組み、作り上げた4曲入りマキシシングル 『Cafe Uncle Cinnamon』をリリース。
今回はこのマキシシングル『Cafe Uncle Cinnamon』から
  ♪Dance with me
   *作曲・作詞は西寺郷太さん、編曲は冨田謙さん。
   *ノスタルジックなパーティーダンスチューン。
  ♪星の糸 feat.西寺郷太、真城めぐみ
   *2021年春に錦織さんが演出、西寺さんが音楽を担当した舞台『シャイニング・モンスター』のテーマ曲。
    舞台にも出演し同曲を歌唱した真城めぐみの歌を加えリアレンジしたバージョン。

そして今回は、錦織さんが「いつかこの曲の世界観を舞台に取り入れてみたい!」という楽曲
  ♪ブルースカイ・ブルー/西城秀樹
   をご紹介しました。

さらに話の流れで ♪嫌んなった(憂歌団) をワンフレーズ歌っていただきました。
次の機会があったら・・・ぜひ色々と生で歌声を披露していただきたくなるような素敵な歌声でした。


●5月20日(金)から紀伊國屋ホールにて
錦織さんが演出・主題歌&挿入歌を担当する舞台『飛龍伝2022〜愛と青春の国会前〜』がスタート。

●錦織さん 作・演出の舞台『サラリーマンナイトフィーバー』の再上演が決定!
8月27日(土)愛知・東海市芸術劇場からスタート予定です。


これらの詳しい情報は錦織一清さんの公式ファンサイトUncle Cinnamon https://unclecinnamon.com でご確認ください。
また公式Twitterでも随時最新情報がツイートされます。https://twitter.com/uncle_cinnamon
こちらは錦織さんご本人も呟いていることがあるそうですので、ぜひチェックしてみてください。

2022年04月15日〜04月18日放送

ゲスト:錦織一清さん

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

久々のスタジオゲストでした。
しかもン十年ぶりのニシキでした。
最後に会ったのが、いつだったのかも忘れている位、会ってなかったのに、あっと言う間に、 そんな年月を埋めてしまうほど、二人共変わっていないんだねぇ。
進歩なし(笑)また来週もヨロシク!!

坂番としては約2年3ヶ月ぶりとなるゲスト!スペシャルなゲスト錦織一清さんをお迎えしました。

二人が会うのは(ほぼ)30年ぶり!だそうですがスタジオで顔を合わせた瞬間から30年前に戻ったかのような雰囲気でした。

《錦織一清さんの簡単なプロフィール》
1965年、東京都世田谷区生まれ、江戸川区育ち。小学校6年生の時(1977年)にジャニーズ事務所入所。
【少年隊】のリーダーとして一世を風靡。 テレビドラマや舞台を中心に俳優としても活躍。
1999年、つかこうへい演出『蒲田行進曲』への出演をキッカケに、舞台演出にも積極的に関わるように。
ミュージカル『グレート・ギャッツビー』や時代小説『しゃばけ』シリーズ、作家・羽原大介と共に坊ちゃん劇場作品などの演出も手がける。
演出した『よろこびのうた』が「All Aboutミュージカル・アワード」で「ファミリー・ミュージカル賞」を受賞。
1977年より43年間ジャニーズ事務所にて活動。2020年12月31日に独立。
2021年より “本当のひとり暮らし”をすべく、新たな活動をスタート。


そして2021年10月に【NONA REEVES】西寺郷太さんを中心とする精鋭ミュージシャン達とタッグを組み、 作り上げた4曲入りマキシシングル『Cafe Uncle Cinnamon』をリリース。
(ソロとしては1994年に発表した「夜明けのレジェンド」から27年ぶりのリリース)

ということで今回はこのマキシシングル『Cafe Uncle Cinnamon』から
  ♪Song for You
   *作曲は西寺郷太さん、作詞は西寺さんと錦織さんの共作。
   *ファンクラブの配信イべントで生披露されて大反響を呼んだ自叙伝的な作品。
  ♪My Ever Changing Moods
   *スタイル・カウンシルのカバー。

さらに、錦織さんが最初に耳にした洋楽
  ♪Saturday Night / BAY CITY ROLLERS

をご紹介しました。


●錦織さんが演出を手掛けた舞台、久本雅美さんと藤原紀香さんのW主演の舞台、東京・新橋演舞場で3月に開幕した『毒薬と老嬢』。
大阪松竹座での公演が4月16日(日)にからスタートして、4月24日(日)に大千秋楽を迎えます。

●5月20日(金)から紀伊國屋ホールにて錦織さんが演出・主題歌&挿入歌を担当する舞台『飛龍伝2022〜愛と青春の国会前〜』がスタート。

●4月22日(金)は 有楽町よみうりホール にて開催されるケンドーコバヤシ×錦織一清トークライブ『虜になる夜』に出演・・・ と番組内でお知らせしましたが公演が延期となりました。

これらの詳しい情報は錦織一清さんの公式ファンサイトUncle Cinnamon https://unclecinnamon.com でご確認ください。
また公式Twitterでも随時最新情報がツイートされます。https://twitter.com/uncle_cinnamon
こちらは錦織さんご本人も呟いていることがあるそうですので、ぜひチェックしてみてください。

★来週も引き続き、錦織一清さんをお迎えしてお送りします。お楽しみに!

2022年04月08日〜04月11日放送

『坂番連想音楽会』

第22回

写真:坂崎幸之助 スタジオの隅に「STAFF ONLY」のほそ〜い扉を発見!
こんな細い扉の向こうには、どんな部屋があるのか気になります。

坂崎さんから:

1975年は僕も好きないくつかのバンドがデビューした年で、アルバムもけっこう買ってたね。
それまでのフォークの時代から、何となく新しいサウンドや曲調が出始めてきて、 自分でも色々と聞いてみたいなぁって思ってたからなぁ。

今回は、前回最後にかけた曲【風「22才の別れ」】から連想する曲でスタート。


⇒ここはストレートに【風】と同じ1975年にデビューしたバンドのデビュー曲に繋げます。
  ♪二人の夏 / 愛奴
   *1975年5月1日リリースのデビューシングル(作詞・作曲/浜田省吾)
   *【愛奴】時代、浜田省吾さんはボーカルとドラムスを担当。
    浜田さんはデビューから4ヶ月後の9月にバンドを脱退し翌1976年4月にソロデビュー。
    【愛奴】は1976年12月に解散しています。

⇒【愛奴】と同期(1975年)デビューのグループには【ハイ・ファイ・セット】【シュガー・ベイブ】がいますが 今回は名古屋を代表するバンド【センチメンタル・シティ・ロマンス】のデビュー曲に繋げます。
  ♪うちわもめ / センチメンタル・シティ・ロマンス
   *1975年のデビューシングル(作詞・作曲/中野督夫)
   *デビュー当時のメンバーは中野督夫さん、細井豊さん、告井延隆さん、加藤文敏さん、田中毅さん。

⇒さて、こんな実力派グループがデビューした1975年。
海外では【ジャーニー】【レインボー】そして、このおしどり夫婦もデビューしました。
  ♪愛ある限り(Love Will Keep Us Together) / キャプテン&テニール
   *1975年のデビゥーシングル。全米1位を記録。
   *元々、作者のニール・セダカ が1973年に発表したアルバムに収録されていた曲をカバー。

⇒さて“おしどり夫婦”といえば、日本にも何組かいらっしゃいますが今日はこの夫婦デュオの大ヒットを。
  ♪愛の奇跡 / ヒデとロザンナ
   *最初はB面でしたが、有線放送やラジオなどから火がつき大ヒット(A面は「何にも言えないの」)。
   *2人はデビューから7年後の1975年に結婚。

⇒【ヒデとロザンナ】のロザンナさんの旧姓は“ロザンナ・ザンボン(Rosanna Zambon)”さん。
現在のお名前は加藤絽山奈さん・・・ということで次に繋げる曲は、ある意味 直球で!
  ♪ロザーナ(Rosanna) /TOTO
   *凄腕のスタジオミュージシャン達が集まったグループ。
   *1982年・全米2位を記録したこの曲はグラミー賞で「最優秀レコード賞(Record of the Year)」受賞。

⇒この【TOTO】が結成するキッカケとなったアルバムというのが、ボズ・スキャッグスの『シルク・ディグリーズ』。
ということで、このアルバムからデヴィッド・ペイチとボズが作った曲で、 ジェフ・ポーカロの正確無比なドラミングとデヴィッド・ハンゲイトのファンキーなベースが聴ける大ヒットへ!
  ♪ロウダウン(Lowdown) /ボズ・スキャッグス
   *1976年に3位を記録。
   *このレコーディングに参加したデヴィッド・ペイチ、ジェフ・ポーカロ、デヴィッド・ハンゲイトの3人に
    スティーヴ・ルカサーとボビー・キンボールが加わって【TOTO】が結成されました。


★次回は【ボズ・スキャッグス「ロウダウン」】から連想する曲でスタート!

2022年04月01日〜04月04日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第246回

写真:坂崎幸之助 マスクで口元が見えない坂崎さんの代わりにバッグが笑顔の口元で・・・。

坂崎さんから:

そっかぁ、Mr.ミスターって、あまりちゃんと聞いたことなかったけど、良いですねぇ。
あとミック・ジャガーはストーンズで聞けばイイか。
ミシェル・ブランチさんも良いですね。
生ギター弾きなのかな。今度調べてみよ。
勉強になるなぁ。笑

今回は「ミ」で始まるアーティストの3回目。ラインナップは・・・・

『Mr.ミスター(Mr.Mister)』
★元々スタジオミュージシャンと活動していたリチャード・ペイジとスティーヴ・ジョーの2人が中心となり1978年にAORグループ 【ペイジズ】を結成。約3年間の活動で3枚のアルバムを発表後グループは解散。
1984年に、この2人が再び中心となりロック色を前面に打ち出した男性4人組のポップロックグループ【Mr.ミスター】を結成。
1stアルバム『アイ・ウェア・ザ・フェイス(I Wear the Face)』は全米アルバムチャート170位といった成績でしたが、 翌1985年発表の2ndアルバム『ウェルカム・トゥ・ザ・リアル・ワールド(Welcome to the Real World)』からの1stシングルが見事1位を獲得!
  ♪ブロウクン・ウイングス(Broken Wings)
   *1985年・全米シングルチャート1位を獲得。
   *このシングル曲の大ヒットで、アルバムも1位に輝いています。
★中心メンバー(リードシンガー)のリチャード・ペイジは【ペイジズ】解散後に、ボビー・キンボールが脱退した【TOTO】に誘われ、 また、ほぼ同時期にピーター・セテラの後任ボーカリスト兼ベーシストとして【シカゴ】にも誘われたそうです。
しかし、どうしても「自分のバンドでヒットを出したい!」ということで、1984年に【Mr.ミスター】を結成。
そして2ndアルバム『ウェルカム・トゥ・ザ・リアル・ワールド』が大ヒットしましたが、このアルバムからの2ndシングルも大ヒットしました。
  ♪キリエ(Kyrie)
   *1985年12月リリース、翌1986年に全米1位を記録。
   *タイトルの「Kyrie」はラテン語で「主(Lord)」のこと。
★このあと【Mr.ミスター】は、さらに2枚のアルバムを発表しましたがセールス的には恵まれず解散。
メンバーはそれぞれスタジオミュージシャンとしての活動を再開しています。

『ミック・ジャガー(Mick Jagger)』
★ご存知、来年でデビュー60年を迎える【ローリング・ストーンズ】のリードボーカリスト。
イギリス・ケント州ダートフォード生まれ(1943年7/26生まれ。現在78才)。
ミック・ジャガーは1970年頃からソロで、サントラに参加したりレゲエのピーター・トッシュや、マイケル・ジャクソン率いる【ジャクソンズ】と共演はしていますが、 本格的なソロ活動をスタートしたのは1985年のアルバム『シーズ・ザ・ボス(She's The Boss)』(全英6位、全米13位)から。
  ♪ジャスト・アナザー・ナイト(Just Another Night)
   *アルバム『シーズ・ザ・ボス(She's The Boss)』からの1stシングル。
   *1985年・全米12位、全英16位。
★ミックのソロ活動としてヒットした曲の一つ、1985年に発表されたデヴィッド・ボウイとのコラボシングル「ダンシング・イン・ザ・ストリート」。
この曲のオリジナルは【マーサ&ザ・ヴァンデラス】が1964年に放った大ヒット曲ですが、ミックとデヴィッド・ボウイのコラボは、 あの有名なチャリティ企画『ライヴ・エイド』の目玉として披露されたもの。
当初はロンドンのウェンブリー・スタジアムにいるデヴィッド・ボウイと、アメリカ・フィラデルフィアのJFKスタジアムのミックを衛星中継で繋いで同時に歌う! という予定でしたが、どうしても0.5秒のズレが起こるということで、当日は前もって作っておいたPVを流したそうです。
こちらのコラボ曲は、後日シングル曲としてリリースされました。
  ♪ダンシング・イン・ザ・ストリート(Dancing In The Street)/ミック・ジャガーwithデヴィッド・ボウイ
   *1985年・全米7位。全英1位を記録。

『ミシェル・ブランチ(Michelle Branch)』
★1983年7月2日、アメリカ・アリゾナ州フェニックス生まれの女性シンガーソングライター。
3歳の頃から歌い始め、8歳にしてボイストレーニング、14歳の誕生日に両親からギターをプレゼントされ作曲を始めアマチュアバンドを結成、 本格的に音楽活動をスタート。
2000年にインディーズからアルバムをリリースすると、これが認められ、マドンナが主宰するマーヴェリック・レコードと契約。
2001年にアルバム『スピリット・ルーム(The Spirit Room)』でメジャーデビュー。このアルバムからの1stシングルは世界中で大ヒットを記録。
  ♪エヴリウェア(Everywhere)
   *2001年・全米12位、全英18位。インド、フィリピンでは1位を記録。
★1stアルバム『スピリット・ルーム』からは3枚のシングルヒットが誕生。アルバムの売り上げは世界で400万枚以上を記録。
これをキッカケに、ミシェル・ブランチは、サンタナのアルバム『シャーマン』のコラボシンガーに抜擢。
  ♪ザ・ゲーム・オブ・ラヴ(The Game Of Love)/サンタナ feat.ミシェル・ブランチ
   *2002年・全米5位。
   *翌年発表されたグラミー賞で「最優秀コラボレーション・ボーカル賞」を受賞。
★現在2児の母となったミシェル・ブランチ はアルバム制作・発表&ライヴという日々を送っています。

2022年03月25日〜03月28日放送

『坂番連想音楽会』

第21回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

クリフ・リチャードから始まって風で終わった今回。
石川鷹彦さんのギターは日本の宝ですね。
番組内でも言いましたがギター一本で二世帯住宅。
なかなかいませんよォ。
いつまでも、憧れのギタリストです。

今回は、前回最後にかけた曲【オリビア・ニュートン・ジョン「そよ風の誘惑」】から連想する曲でスタート。


⇒オリビア・ニュートン・ジョンさんが売れる前にバックコーラスをしていたという、イギリスを代表する国民的歌手のヒット曲へ!
  ♪コングラチュレーションズ(Congratulations) / クリフ・リチャード
   *1968年に本国イギリスをはじめ、アイルランド、ニュージーランド、ノルウェー、スウェーデンで1位を獲得。
    (全米では99位でした。)
   *レッド・ツェッペリン加入直前のジョン・ポール・ジョーンズがベースを担当。
   *ちなみに…1972年のクリフ・リチャードの日本公演にオリビア・ニュートン・ジョンは
    バックコーラスとして初来日しています。

⇒“クリフ・リチャード”と聞くと、あるグループを思い浮かべる!という方もいらっしゃると思います。
若かりし頃の“クリフ・リチャード”のバックバンドといえば【シャドウズ】!ということで、この時期にふさわしい曲を。
  ♪春がいっぱい(Spring is Nearly Here) / シャドウズ
   *1967年に日本でのみシングルカットされヒット。

⇒【ベンチャーズ】と並ぶエレキのインストバンドの代表だった【シャドウズ】。
特に、リードギターの“ハンク・マーヴィン”は数々のミュージシャン(ギタリスト)に影響を与えています。
例えば【ブラックサバス】のトニー・アイオミ、【フリートウッド・マック】のピーター・グリーン、【クイーン】のブライアン・メイ、 【ダイアー・ストレイツ】のマーク・ノップラー、【バックマン・ターナー・ドライヴ】のランディ・バックマン。
“ニール・ヤング”も「ハンク・マーヴィンのギターに憧れてギタリストを志した」と語っています。
そこで、そのハンク・マーヴィンに影響を受けた“マーク・ノップラー”率いる【ダイアー・ストレイツ】の代表曲に繋げます。
  ♪マネー・フォー・ナッシング(Money For Nothing) / ダイアー・ストレイツ
   *この曲の録音中、たまたま休暇でスタジオのあるモントセラト島に訪れていた【ポリス】のスティングが飛び入り参加。
    冒頭の♪I Want My MTV 〜♪というフレーズを【ポリス】の「高校教師」のメロディで歌っています。
   *1985年・全米1位、全英4位を記録。
この曲を含むアルバム『ブラザーズ・イン・アームズ』は全英、全米をはじめ世界各国のチャートで1位を獲得。
売り上げ枚数は全世界で3000万枚以上となっています。

⇒次は、「マネー・フォー・ナッシング」でスティングが♪I Want My MTV 〜♪というフレーズをこの曲のメロディで歌った…という曲へ。
  ♪高校教師(Don't Stand So Close To Me)/ ポリス
   *1981年・全米10位、全英1位を記録。

⇒続いては、この【ポリス】の邦題「高校教師」から直球で連想。
大ヒットしたTVドラマ『高校教師』の主題歌として使われて大ヒットとなった曲です。
  ♪僕たちの失敗 / 森田童子
   *元々は1976年にレコード盤で発売。
    それから17年後の1993年に放映されたドラマ『高校教師』の主題歌として使われ大ヒット。

⇒この「僕たちの失敗」の編曲(&ギター)を担当した巨匠、石川鷹彦さん繋がりで連想。
  ♪22才の別れ / 風
   *1975年に1位を獲得。
   *元々は伊勢正三さんが【かぐや姫】のアルバム『三階建の詩』のために書いた曲。
    これを元【猫】の大久保一久さんと組んだグループ【風】のデビューシングルにしたもの。
    編曲(&ギター)はもちろん石川鷹彦さん!


★次回は【風「22才の別れ」】から連想する曲でスタート!

2022年03月18日〜03月21日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第245回

写真:坂崎幸之助 シグマfp Lにファインダーを付けました。

坂崎さんから:

Mr.Bigをたっぷりやりましたが、ポール・ギルバートとはLOVE LOVEあいしてるからの付き合いで、 よ〜くセッションしたなぁ。
みんなも知ってるとは思いますが、すげえギタリストです。
亡くなったパット・トーピーと、ポールと3人でハモったのも良い想い出です。

今回は「ミ」で始まるアーティストの2回目。ラインナップは・・・・

『ミスター・プレジデント(Mr.President)』
★1994年にドイツからデビューした女性2人(ボーカル&ダンス)+男性ラッパーによる3人組のダンスグループ。
グループ名「Mr.President」の「Mr.」のMは「Music」のM、Rは「Rhythm」のR、そしてPresidentは「大統領、一番上のポジション」という意味を込めたそうです。
1994年のデビュー以来、本国ドイツでは13曲のヒットシングルを放っています。
そして1997年にリリースされたシングル「ココ・ジャンボ」はオーストリア、チェコ、ハンガリー、スウェーデン、スイスのチャートで1位を記録。本国ドイツ、 オランダ、デンマーク、ノルウェー、日本では2位を獲得。イギリスでは8位、アメリカでは21位まで上昇・・・と、世界的なヒット曲となっています。
  ♪ココ・ジャンボ(Coco Jamboo)

『ミスター・ビッグ(Mr.Big)』
★1988年、ロサンゼルスで結成された男性4人組のポップロックバンド。
メンバーは、ビリー・シーン(b)、エリック・マーティン(Vo)、ポール・ギルバート(g)、パット・トーピー(Ds)。
1988年の結成から1999年まで、この4人で活動。1999年にポール・ギルバートが脱退して、リッチー・コッツェンがギターで参加。
2002年にグループは解散するも、デビュー20周年にあたる2009年に13年振りとなるオリジナル・メンバーの4人で再結成。

この【ミスター・ビッグ】というバンド名はイギリスのロックグループ【フリー】の名盤『ファイアー・アンド・ウォーター』収録曲「ミスター・ビッグ」 に由来しているそうです。
  ♪60'sマインド(Green-Tonted Sixties mind)
   *1991年リリースの2ndアルバム『リーン・イントゥ・イット』から日本とイギリスだけで1stシングルとしてリリースされた曲。
   *1991年・全英72位、日本では48位を記録。
★2ndアルバム『リーン・イントゥ・イット』の全米での売上枚数は120万枚以上!
そして、このアルバムからは彼らにとって初の全米1位となったシングル曲が誕生。
  ♪トゥ・ビー・ウィズ・ユー(To Be With You) 
   *1991年の年末にリリースされ、翌1992年に全米1位を記録。
   *全英では3位、ドイツ、オランダ、ベルギー、スウェーデン、スイス、カナダ、オーストラリア、
    ニュージーランド、そして日本(の洋楽チャート)で1位を記録。
  ♪ジャスト・テイク・マイ・ハート(Just Take My Heart)
   *同じく『リーン・イントゥ・イット』からのシングル曲。
   *1992年・全米16位、全英25位を獲得。
★アルバム『リーン・イントゥ・イット(Lean Into It)』の大ヒットでレコード会社からのプレッシャーを受けた【Mr.Big】。
次も「トゥ・ビー・ウィズ・ユー」のようなバラードを!と要望され、1993年に発売された3rdアルバム『バンプ・アヘッド(Bump Ahead)』 にはキャット・スティーヴンスが作った名曲のカバーを収録、シングルカットをしました。
  ♪ワイルド・ワールド(Wild World)
   *1993年・全米27位、全英59位。日本の洋楽チャートでは3位を記録。
★1996年発売の4枚目のアルバム『ヘイ・マン(Hey Man)』からの日本独自のシングルがリリースされました。
  ♪テイク・カヴァー(Take Cover)
   *1996年に日本の洋楽チャートで2位を記録、アルバム『ヘイ・マン』は1位を獲得しました。
★この後ポール・ギルバートが脱退し2002年に解散、2009年に再結成・・・となりましたが、 2018年にドラムの“パット・トーピー”がパーキンソン病による合併症で亡くなりオリジナルメンバーでの活動が消滅しています。

2022年03月11日〜03月14日放送

『坂番連想音楽会』

第20回

写真:坂崎幸之助 出掛ける時もNEW ALBUM『天地創造』と一緒に♪

坂崎さんから:

スピッツの「ロビンソン」からとは、本当の王道から始まりました。
でもその後はかなり予想しづらい方々に発展していった今回でしたね。
さて、次はオリビア・ニュートン・ジョンさんからどこ行くのか、お楽しみに!!

今回は、前回最後にかけた曲【サイモン&ガーファンクル「ミセス・ロビンソン」】から連想する曲でスタート。

⇒『坂番連想音楽会(Sakaban Association Music Fair)』20回目となる今回は“ド直球”な連想で!
  ♪ロビンソン / スピッツ
   *1995年4月5日リリース、11枚目のシングル。
    当時のシングルチャートでは最高4位。162万枚もの売上を記録。

⇒次も“ロビンソン”繋がりですが、曲名ではなくアーティスト名の“ロビンソン”で連想。
  ♪涙のクラウン(The Tears Of A Clown) / スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズ
   *モータウンレコードの副社長も務め、ソングライターとしても才能を発揮したスモーキー・ロビンソンが
    リードシンガーとして1950年代終わりから率いた【ミラクルズ】の大ヒット曲。
   *1970年・全米1位を記録。

⇒続いては「涙のクラウン(The Tears Of A Clown)」の“Clown(道化師、ピエロ)”繋がりで連想した曲へ。
  ♪キャシーズ・クラウン(Cathy's Clown) / エヴァリー・ブラザーズ
   *“ドン”と“フィル”による実の兄弟によるヒット曲。1960年に全米1位を記録。
   *この美しいハーモニーが【ビートルズ】【ビーチ・ボーイズ】【S&G】等にも多大な影響を与えたました。

⇒エヴァリー・ブラザーズと同じく、実の兄弟によるヒット曲に繋げます。
  ♪ストロベリー・レター23(Strawberry Letter 23) / ブラザーズ・ジョンソン
   *プロデューサーであるクインシー・ジョーンズの秘蔵っ子として可愛がられた
    “ジョージ”と“ルイス”のジョンソン兄弟によるヒット曲。1977年・全米5位まで上昇。

⇒続いては曲名のにあった「ストロベリー・レター23」から「レター」繋がりで。
  ♪春の手紙 / 大貫妙子
   *1993年2月3日リリース。作詞・作曲/大貫妙子

⇒続いては“春”繋がりで連想。
日本でリリースされたのが春先だったため、タイトルも春を思わせるものを!と邦題が付けられた大ヒット曲です!
  ♪そよ風の誘惑(Have You Never Been Mellow) / オリビア・ニュートン・ジョン
   *1975年・全米1位を記録

★次回は【オリビア・ニュートン・ジョン「そよ風の誘惑」】から連想する曲でスタート!

2022年03月04日〜03月07日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第244回

写真:坂崎幸之助 常にNEW ALBUM『天地創造』と一緒に♪

坂崎さんから:

やっと「マ」の方々の最終回でございます。
今度は「ミ」ですが、まずスタートとして、おひと方、ミーコさんを取り上げましたが、 ミーコさんと言うと日本だと女性っぽいですよね。どう考えても。
でも、しっかりと男性でした。

今回は「マ」で始まるアーティストの21回目から「ミ」の1回目。ラインナップは・・・・

『マレー・ヘッド(Murray Head)』
★1946年3月5日、ロンドン生まれの俳優 兼 歌手。
1960年代半ばからミュージカル『ヘアー』や『ジーザス・クライスト・スーパースター』などに出演し注目を集めます。
その後も俳優と歌手としての活動を続け、1984年のミュージカル『チェス』のために作られたアルバムからのシングルカット曲が世界的なヒットを記録。
この曲の作曲は「木枯らしの少女」でおなじみのスウェーデンの男性デュオ【ビヨルン&ベニー】。
のちの【ABBA】、“ビヨルン・ウルヴァース”と“ベニー・アンダーソン”です。
作詞は『ジーザス・クライスト・スーパースター』をはじめ、ディズニー映画『アラジン』『美女と野獣』『ライオン・キング』でおなじみの“ティム・ライス”が担当。
  ♪ワン・ナイト・イン・バンコック(One Night In Bangko)
   *1985年・全米3位。 当時ディスコでも大ヒット!

『マンフレッド・マン(Manfred Mann)』
★1962年にロンドンで結成された男性5人組のポップロックバンド。
結成当初のグループ名は、中心人物の“マンフレッド・マン”と“マイク・ハグ”の名前をもじって【マン・ハグ・ブルース・ブラザーズ】。
その後【マンフレッド・マン&ザ・マンフレッズ】に変更。そしてデビューするに当たって【マンフレッド・マン】に変更。
まずは、彼らにとって最初の大ヒットを。
  ♪ドゥ・ワ・ディディ・ディディ(Do Wah Diddy Diddy)
   *1964年・全米1位、全英1位を記録。
   *元々はアメリカのポップグループ【エキサイターズ】が歌った曲のカバー。
★この曲の大ヒットで、グループは初期のジャズやブルースをベースにした音楽から、オリジナルにこだわらないポップなサウンド志向へと変わっていきます。
  ♪シャ・ラ・ラ(Sha La La)
   *1964年・全米12位、全英3位。
   *ガールズグループ【シュレルズ】のカバー。
  ♪マイティー・クイン(Mighty Quinn)
   *1968年・全米10位、全英1位。
   *ボブ・ディランのカバー。
★この後1969年にグループは解散。
その後、リーダーのマンフレッド・マンは何度かグループ名を変更していましたが1972年からは【マンフレッド・マンズ・アース・バンド】として活動。
1976年にはブルース・スプリングスティーンの名曲をカバーしシングルカット、全米ナンバーワンに輝きました。
  ♪光に目もくらみ(Blinded By The Light)/マンフレッド・マンズ・アース・バンド
   *1977年に全米1位、全英6位。
   *ちなみに、ブルース・スプリングスティーンが1973年に発表したデビュー作『アズベリーパークからの挨拶』に
    収録されているこの曲の邦題は「光で目もくらみ」となっています。
★この後1990年代には1960年代のオリジナルメンバーが再集結した【ザ・マンフレッズ】が結成されましたがリーダーのマンフレッド・マンは参加せず 精力的にソロ活動に邁進・・・ということです。

『ミーコ(Meco)』
★1939年11月29日、アメリカ・ペンシルベニア州ジョンソンバーグ生まれのディスコ系プロデューサー兼ミュージシャン。
本名:ドメニコ・モナード。
【ミーコ】というのは、ドメニコ・モナードさんのアーティスト名であり、彼が率いるバンド、プロダクションの名前でもあります。
幼い頃から音楽教育を受け、クラシック、ジャズを学び、大人になってからはコマーシャルの仕事やスタジオミュージシャンなどを経て1973年には当時、 流行り始めたディスコ・ミュージック専門とした音楽制作プロダクションを設立。
数々のディスコヒットに関わります。
そんな中、77年に観た映画『スター・ウォーズ』のテーマ曲のディスコ・アレンジを思いつき、そのバージョンが大ヒット!
  ♪スター・ウォーズのテーマ〜カンティーナ(Star Wars Theme/Cantina Band)
   *1977年・全米1位を記録。(ちなみにオリジナルの「スター・ウォーズのテーマ」は全米10位)
   *「カンティーナ」とは、『スター・ウォーズ』の中でルーク・スカイウォーカーがハン・ソロと出会う酒場のことで、
    原題の「Cantina Band」は、その「カンティーナ」で演奏しているバンドのこと。
    その酒場での演奏シーンで使われていた曲も、このミーコver.の途中に挿入されています。
★この後【ミーコ】は、ディスコ版の「未知との遭遇のテーマ」「オズの魔法使いのテーマ」など次々に発表しますが 「スター・ウォーズのテーマ」ほどは大ヒットはしなかったようです。(とはいえ「オズの魔法使い」のアルバムは40万枚売れたそうです)

2022年02月25日〜02月28日放送

『坂番連想音楽会』

第19回

写真:坂崎幸之助 桜餅をダブルで持つ坂崎さん。

坂崎さんから:

今日は、おなじみの曲や生まれる前の曲など、幅が広かったですね。
ブルース・ジョンストンはビーチ・ボーイスに65年に加入していたのですね。
でもオリジナルメンバーっぽくないんだよなぁ。
そう思うとやっぱりオリジナルメンバーってスゴイんだね。

今回は、前回最後にかけた曲【バリー・マニロウ「歌の贈りもの」】から連想する曲でスタート。

⇒バリー・マニロウ「歌の贈りもの」を作ったのはブルース・ジョンストン。
元々、1950年代後半からシンガーソングライターとして、サーフミュージックを中心に活動していましたが、 1965年からは、マイク・ラヴに誘われて(ブライアン・ウィルソンの代役として)【ビーチ・ボーイズ】に参加、加入。
ということで、ブルース・ジョンストンが【ビーチ・ボーイズ】のために書いた曲に繋げます。
  ♪ディズニー・ガール(Disney Girls)/ビーチ・ボーイズ
   *ビーチ・ボーイズの1971年発表のアルバム『Surf's Up』に収録。

⇒「ディズニー・ガール」の原題は「Disney Girls(1957)」。
歌詞の中に“パティ・ペイジと「オールド・ケイプ・コッド」の夏の日々”というのが出てきますが、 これは、ブルース・ジョンストンが13歳だった1957年の夏の日々を歌にしたもの。
ということで【ビーチ・ボーイズ】の「Disney Girls」に続けるのは、この歌詞に登場するパティ・ペイジが放った大ヒット曲。
  ♪オールド・ケイプ・コッド(Old Cape Cod)/パティ・ペイジ
   *1957年・全米3位を記録。

⇒“パティ・ペイジ”と聞くと「テネシー・ワルツ」とか「江利チエミ」といったワードを思い出す方も多いのではないでしょうか?
ということで、日本で一番有名なパティ・ペイジの曲を江利チエミさんの歌で。
  ♪テネシー・ワルツ/江利チエミ

⇒“江利チエミ”さんといえば、進駐軍のキャンプまわりの仕事を通じて、ジャズ歌手として頭角を現し、 美空ひばりさん、雪村いづみさんと共に≪三人娘≫として一世を風靡。
また、歌手を皮切りに、俳優としても映画、舞台、TVと大活躍されています。高倉健さんと結婚なさっていたことでもおなじみ。
そんな江利チエミさんが主役を演じて大ヒットした映画&TVシリーズの一つが長谷川町子さん原作の『サザエさん』。
ということで、今や国民的アニメ『サザエさん』のオープニングテーマに繋げます。
  ♪サザエさん/宇野ゆうこ
   *1969年発表。TVアニメ『サザエさん』は1969年からスタート。

⇒この「サザエさん」の作詞は林春生さん、そして作曲はなんと筒美京平さん!
ということで『サザエさん』のアニメが始まった1969年に筒美京平さん作曲で「レコード大賞」に輝いた大ヒット曲へ。
  ♪ブルー・ライト・ヨコハマ/いしだあゆみ
   *1968年の年末に発売。
   *翌年(1969年)1年間流行り続けシングルの累計売り上げは150万枚以上というミリオンセラーを記録。
   *作詞は橋本淳さん。

⇒「ブルー・ライト・ヨコハマ」が日本で大ヒットしていた1969年に海の向こうアメリカでグラミー賞「最優秀レコード賞(Record of the Year)」 を受賞した曲に繋げます。
  ♪ミセス・ロビンソン(Mrs.Robinson)/サイモン&ガーファンクル
   *1968年に全米1位を獲得。
   *1969年にグラミー賞「最優秀レコード賞(Record of the Year)」を受賞。

 

★次回は【サイモン&ガーファンクル「ミセス・ロビンソン」】から連想する曲でスタート!

2022年02月18日〜02月21日放送

『坂崎音楽堂』

THE ALFEEのNEW ALBUM「天地創造」大特集

写真:坂崎幸之助 ちょっと遅くなっちゃいましたが…
スタッフからのバレンタイン恒例“駄菓子系”チョコレート詰め合わせ。

坂崎さんから:

いかがでしたか?ニューアルバム『天地創造』。
気に入って頂けたでしょうか?
う〜ん、イマイチかなぁ、って思ったあなた!!
あなたですよ。
お手に取って頂き、あと数回、いや数十回聞いてみて下さい。
やみつきになりますよォ〜。

今回は2月23日リリースのTHE ALFEE最新アルバム『天地創造』大特集!

前作『Battle Starship Alfee』から、約2年8ヶ月ぶりとなるオリジナルフルアルバム。
結成50年を目前に控えつつも尚進化し続けるTHE ALFEE渾身の1作!
THE ALFEEの幅広い音楽性を網羅、王道のコーラスで包み込んだ、ロックからポップス、バラード、 さらに今作は久々となる組曲などを詰め込んだ全12曲収録の至極のアルバム。

  01. 天地創造
  02. Funky Cat
  03. 組曲: 時の方舟
  04. My Life Goes On
  05. 振動α (Album Version)
  06. 別れの心象
  07. 友よ人生を語る前に
  08. 愛という存在
  09. 風の時代
  10. Time Machine 〜恋のS・O・S
  11. The 2nd Life -第二の選択- (Album Version)
  12. おくりもの

 

●通常盤/CDのみ。ボーナストラック:Orionからの招待状(2021 Winter Baby, Come Back! Live Version)
 品番:TYCT-60191
●初回限定盤A/CD+ライブ映像DVD
 ライブ映像DVD:from『Come on! ALFEE!! Season2 春の夢のつづき』
  *LIBERTY BELL
  *ひとりぼっちのPretender
  *私的恋愛論
  *希望の鐘が鳴る朝に
  *晴れ後時々流星
  *あなたに贈る愛の詩
 品番:TYCT-69230
●初回限定盤B/CD+ライブ映像DVD
 ライブ映像DVD:from『Come on! ALFEE!! Season2 春の夢のつづき』
  *英雄の詩
  *悲しみが消える時 -you are the rock-
  *君が通り過ぎたあとに ?DON'T PASS ME BY?
  *もう一度君に逢いたい
  *夕なぎ
  *Going My Way
 品番:TYCT-69231
●初回限定盤C/CD+トークCD
 トークCD:天地創造 Liner Notes Talk Session
 品番:TYCT-69232

2022年02月11日〜02月14日放送

『坂番連想音楽会』

第18回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

今回は洋楽ばかりでしたね。
でも伝説のアーティストも聞けて良かったです。
27才で亡くなった人達が多い、というのも改めて知ることができましたが、みんな若すぎてもったいない。
50才過ぎたジミヘンや、60才越えたB.ジョーンズも見たかった。

今回は、前回最後にかけた曲【南沙織「早春の港」】から連想する曲でスタート。

⇒南沙織さんがデビュー前に作曲家の筒美京平さんから「何が歌えるの?」と聞かれた時、すぐにタイトルを答えた曲に繋げます。
南沙織さんのデビュー曲「17才」のベースになった曲です。
  ♪ローズ・ガーデン(Rose Garden) / リン・アンダーソン
   *1971年・全米3位。 作詞・作曲はシンガーソングライターのジョー・サウス。

⇒続いてはリン・アンダーソン「ローズ・ガーデン」の作者でもある“ジョー・サウス”が書いてヒットした、このグループのデビューシングルに繋げます。
  ♪ハッシュ(Hush) / ディープ・パープル
   *1968年・全米4位。

⇒次は“パープル繋がり”で、この天才アーティストの曲へ!
  ♪パープル・ヘイズ(紫のけむり)(Purple Haze) / ジミ・ヘンドリックス
   *ジミヘンの代表曲の一つですが、シングルチャートは全英3位、全米では最高65位。

⇒“ジミ・ヘンドリックス”は27歳という若さで亡くなっていますが、27歳で亡くなっているミュージシャンというのが、 イギリス・アメリカでは結構多く“ジャニス・ジョプリン”、ストーンズの“ブライアン・ジョーンズ”ドアーズの“ジム・モリス”、 バッドフィンガーの“ピート・ハム”、ニルバーナの“カート・コバーン”、そして“エイミー・ワインハウス”なども27歳で亡くなっています。
この27歳で亡くなった才能あるミュージシャン達のことを称して『The 27 Club』と言うそうです。
ということで、続いては『27クラブ』に特定されている一人、この女性アーティストに繋げます。
  ♪ジャニスの祈り(Move Over) / ジャニス・ジョプリン
   *1971年・全米アルバムチャート1位となったアルバム『パール』のオープニングを飾る曲。
   *シングルとしてのリリースは日本のみ。

⇒続いては、ジャニス・ジョプリンをモデルにした1979年公開の映画『ローズ(The Rose)』の主題歌へ。
  ♪ローズ(The Rose) / ベット・ミドラー
   *映画が公開された翌年1980年に全米3位まで上昇。

⇒このベット・ミドラーと、ニューヨークのコンチネンタルバスで不遇な時期、一緒に仕事をしていたアーティストに繋げます。
  ♪歌の贈りもの(I Write The Songs) / バリー・マニロウ
   *1976年・全米1位。
   *ベット・ミドラーは、サウナの営業で一緒になっていたバリー・マニロウの才能を認め、
    自分のアルバムのプロデュース、コンサートツアーの音楽監督などに抜擢しています。

★次回は【バリー・マニロウ「歌の贈りもの」】から連想する曲でスタート!

2022年02月04日〜02月07日放送

『洋楽データファイル(略してSYDF)』

第243回

写真:坂崎幸之助 ↑↑ 新しいスタジオで〜す♪

坂崎さんから:

マムフォード&サンズさん、バンジョーまた入れて下さいよォ。
あのサウンドが好きだった坂崎でした。笑
やっぱりマンハッタン・トランスファーのハーモニーはスゴイ!!
なかなか日本人で、あそこまでやる人達はいないなぁ。
どこ行かはったん、マンハッタン。なつかしい。笑

今回は「マ」で始まるアーティストの20回目。ラインナップは・・・・

『マムフォード&サンズ(Mumford & Sons)』
★2007年にイギリス・ロンドンで“マーカス・マムフォード”を中心に結成された男性4人組のフォークロックバンド。
デビュー当時から、バンジョー、マンドリン、ドブロ、アコーディオンなどを駆使したカントリーサウンドは、 イギリスのみならずカントリーの本場アメリカでも大いに注目を集めます。
地道なライヴ活動を経て、2009年にリリースしたデビューアルバム『サイ・ノー・モア』は全英・全米のアルバムチャートで2位。
売り上げも全世界で800万枚以上のセールスを記録。
そして2012年発表2ndアルバム『バベル』は本国イギリスをはじめヨーロッパ各国で1位。全米でも初登場1位。
翌2013年のグラミー賞では「最優秀アルバム賞(Album of the Year)」を受賞。
  ♪アイ・ウィル・ウェイト(I Will Wait)
   *アルバム『バベル』からリードシングル。
   *2012年に全英・全米チャートで12位を記録。
★バンジョーを弾いていたメンバーの“カントリー・ウィンストン・マーシャル”は昨年、正式にグループを脱退。
マムフォード&サンズ】は3人組となっています。

『マンゴ・ジェリー(Mungo Jerry)』
★1970年にイギリスで結成された男性4人組のスキッフルバンド。
※Skiffleとは、20世紀初頭にアメリカで生まれ、1950年代にイギリスで大流行したポピュラー音楽。
ジャズ、ブルース、フォーク、カントリー等を融合させ、洗濯板などの家庭用品を楽器として使うのが特徴。
この【マンゴ・ジェリー】にもバンジョー奏者がいて独特のサウンドが特徴。
そんな彼らの名前を一躍有名にしたのが、バンジョーをはじめユニークなサウンドとボーカルで世界的なヒットとなった曲。
  ♪イン・ザ・サマータイム(In The Summertime)
   *全米では1970年の夏、シングルチャート最高3位まで上昇。
   *本国イギリスをはじめ世界26ヶ国で1位を記録。

『マンハッタンズ(The Manhattans)』
★1964年にアメリカ・ニュージャージーで、高校時代の仲間が集まっり結成された男性R&Bグループ。
地道な努力もあってR&B(ソウル)チャートではヒットが出るものの一般ボップチャートでは50位に入るのがやっと…。
結成から約10年経った頃にレコード会社を移籍。それと同時に洗練されたソウルスタイルで大ヒットを放ちます。
  ♪涙の口づけ(Kiss And Say Goodbye)
   *1976年の春にリリース。同年に全米チャート1位を獲得。
  ♪夢のシャイニング・スター(Shining Star)
   *1980年・全米5位を記録。
   *グラミー賞「最優秀R&Bグループ賞」を受賞。

『マンハッタン・トランスファー(The Manhattan Transfer)』
★1969年に5人組のジャズを中心とした“ハーモニーグループ”としてニューヨークで結成。
1枚のアルバムをリリース後、1971年に解散。
それから2年後の1973年、“ティム・ハウザー”が実力派のメンバー3人(男性1人、女性2人)を加えて再結成。
そこで“ベット・ミドラー”に認められ1975年に再デビュー。
卓越したボーカル技術とハーモニーで、ジャズ、スタンダード、そしてオリジナルを様々なスタイルで披露。
ジャズ、スタンダードファンのみならずポピュラー音楽ファンも魅了します。
  ♪フォー・ブラザーズ(Four Brothers)
   *1978年発表のアルバム『ニューヨーク・エッセンス(Pastiche)』収録曲。
★翌1979年発表のアルバム『エクステンションズ(Extension)』では、有名なTV番組『トワイライト・ゾーン』のテーマ曲を “ジェイ・グレイドン”のプロデュースでディスコアレンジ。(日本での番組名は『ミステリー・ゾーン』)
また【ウェザー・リポート】の名曲「バードランド」をカバーし、グラミー賞「最優秀ジャズ・フュージョン・パフォーマンス賞」を獲得。
1981年リリースのアルバム『モダン・パラダイス(Mecca for Moderns)』からは彼らにとって最大のヒットとなったシングル曲が誕生。
  ♪ボーイ・フロム・N.Y.City(Boy From New York City)
   *1981年・全米チャート7位を記録。
   *グラミー賞の「最優秀ポップボーカルグループ賞」を受賞。

2022年01月28日〜01月31日放送

『坂番連想音楽会』

第17回

写真:坂崎幸之助 長年お世話になったスタジオも今回が最後。
いままで本当にありがとうございました!

坂崎さんから:

なじみのある曲ばかりに繋げて行きましたが、みなさんの予想はいかがでしたか。
南沙織さん、好きだったなぁ。
オキナワ出身の最初のアイドルかもね。
次はどうなることでしょうか。

今回は、前回最後にかけた曲【ジョン・レノン「マザー」】から連想する曲でスタート。

⇒ジョンがアメリカに渡った頃、毎晩のように一緒に飲みまくっていた友達、ニルソンによる、ビートルズ・カバーに繋げます。
  ♪マザー・ネイチャーズ・サン(Mother Nature's Son)/ハリー・ニルソン
   *1969年発表のアルバム『ハリー・ニルソンの肖像(Harry)』収録曲。
   *“七色の声を持つボーカリスト”ということで、ジョンから高評価され
    一時期はポールが脱退した後、ニルソンがビートルズに加入か?という噂もあったとか・・・。

⇒続いては、ニルソン唯一の全米ナンバーワンとなった、あの曲のオリジナルに繋げます。
  ♪ウィズアウト・ユー(Without You) /バッドフィンガー
   *1970年リリースの2ndアルバム『ノー・ダイス』に収録。作者はピート・ハム&トム・エヴァンス。
   *日本ではシングル「明日の風」のB面にカップリング。

⇒“ニルソンのビートルズカバー”“ビートルズの弟バンド(バッドフィンガー)”とビートルズ関連の曲が続いたので、 坂崎さんが『ディア・ビートルズ』でも共演しているリッキーさんや清水仁さんがいたバンドに繋げます。
ビートルズのコピーバンド【ザ・バッド・ボーイズ】が1973年に発表したビートルズの完コピアルバム『MEET THE BAD BOYS』から。
  ♪抱きしめたい(I Want To Hold Your Hand)/ザ・バッド・ボーイズ

⇒【ザ・バッド・ボーイズ】名義でリリースされたアルバムは『MEET THE BAD BOYS』のみでしたがデビューシングルは作詞/岡本おさみさん、 作曲/吉田拓郎さんによる楽曲「ビートルズが教えてくれた」でした。
ということで、この曲へ。
  ♪ビートルズが教えてくれた/吉田拓郎
   *1973年6月リリースのアルバム『伽草子』に収録。

⇒次は・・・ちょっと強引にこの曲へ!
  ♪シンシア/よしだたくろう&かまやつひろし
   *1974年発表。タイトルの「シンシア」は拓郎さんが好きだった南沙織さんの愛称。

⇒実はこの「シンシア」は、南沙織さんの6枚目のシングル曲に感激した拓郎さんがアンサーソングとして作った…ということで、最後は1973年リリースのシングル曲へ。
  ♪早春の港/南沙織
   *作詞/有馬三恵子、作曲/筒美京平

★次回は【南沙織「早春の港」】から連想する曲でスタート!

2022年01月21日〜01月24日放送

『洋楽データファイル(略してSYDF)』

第242回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

そうでしたか。マリリンさんとビリーさんは“フィフス・ディメンション”のお二人だったのですね。
「輝く星座」大好きだったなぁ。
マルーン5はあまり知らなかったのですが、良いグループですね。
機会があったら聞いてみようっと。

今回は「マ」で始まるアーティストの19回目。ラインナップは・・・・

『マリリン・マックー&ビリー・デイヴィス・ジュニア(Marilyn McCoo & Billy Davis,Jr)』
★1966年、ロサンゼルスで結成され「ビートでジャップ(Up,Up and Away)」「輝く星座/レット・ザ・サンシャイン・イン」など、 数々のヒットを放った、女性2人&男性3人からなるコーラスグループ【フィフス・ディメンション(The Fifth Dimension)】。
このグループの中心人物で、のちに結婚、夫婦となった2人が1975年【フィフス・ディメンション】脱退後に結成したデュオ。
  ♪星空のふたり(You Don't Have To Be A Star)
   *1976年リリース。翌1977年に全米1位を記録。
   *この曲で、東京音楽祭のグランプリに輝いています。
★今年で結婚53年を迎える【マリリン・マックー&ビリー・デイヴィス・ジュニア】ですが、現在も精力的に音楽活動を続けています。
昨年はビートルズのカバーアルバム『Blackbird:Lennon-McCartney Icons』を発表。

『マルティカ(Martika)』
★1969年5月18日、アメリカ・カリフォルニア生まれのシンガー。
子供の頃から子役として芸能活動をスタート。1988年にシングル「ときめき・ヴァージン・ラヴ(More Than You Know)」で歌手デビュー。
そして翌年(1989年)にリリースした2ndシングル「トイ・ソルジャー」が見事、全米No.1を獲得。
一気に人気アイドルの仲間入りを果たしています。
  ♪トイ・ソルジャー(Toy Soldiers)
★この「トイ・ソルジャー」に続く「空が落ちてくる(I Feel The Earth Move)」(キャロル・キングのカバー)もヒットしています。

『マルーン5(Maroon 5)』
★2001年にロサンゼルスで結成されたポップロックバンド。
2002年に1stアルバム『ソングス・アバウト・ジェーン(Songs About Jane)』を発表。
それと同時に全米各地でライヴを繰り広げ、アルバムからのシングルカット曲も次々にヒット。
その結果、デビューアルバム『ソングス・アバウト・ジェーン』は4年以上という驚異のロングセラー!
発売から2年以上かけて全米アルバムチャート6位まで上昇。
これは集計史上、最も長い時間をかけてトップテン入りをしたアルバムとなっています。
  ♪ディス・ラヴ(This Love)
   *アルバム『ソングス・アバウト・ジェーン』からの2ndシングル。
   *2004年・全米5位を記録。
  ♪サンディ・モーニング(Sunday Morning)
   *日本では車のTVコマーシャルに使われヒット。
   *全米チャートでは31位でした。
★アルバム『ソングス・アバウト・ジェーン』の大ヒットで2005年のグラミー賞では「最優秀新人賞(Best New Artist)」を受賞。
翌年2006年のグラミー賞では、シングル「ディス・ラヴ」で「最優秀ポップ・グループ賞(Pop Vocal Group)」に輝いています。
そして2007年には、待望の2ndアルバム『イット・ウォント・ビー・スーン・ビフォー・ロング(It Won't Be Soon Before Long)』を発表。
これが全米アルバムチャート初登場で1位を獲得しています。
  ♪メイクス・ミー・ワンダー(Makes Me Wonder)
   *アルバム『イット・ウォント・ビー・スーン・ビフォー・ロング』からの先行シングル。
   *2007年・全米1位。(84位からスタートし4週目には前週64位からジャンプアップで1位を獲得)
   *2008年のグラミー賞「最優秀ポップ・グループ賞(Pop Vocal Group)」を受賞。
★2010年に3rdアルバム『ハンズ・オール・オーヴァー(Hands All Over)』を発表。
その後、クリスティーナ・アギレラをフィーチャーしたシングルをリリース。
  ♪ムーヴス・ライク・ジャガー(Moves Loke Jagger)feat.クリスティーナ・アギレラ
   *プロモーションビデオには“ミック・ジャガー”若かりし頃の独特のライヴアクションの映像が登場し話題となりました。
   *2011年・全米チャート4週連続1位を記録。
★この大ヒットから現在まで、アルバム、シングル、動画再生回数など常に世界トップクラスの人気と実力を誇っています。

2022年01月14日〜01月17日放送

『坂番連想音楽会』

第16回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

クイーンからのスタートは、まぁ良かったのですが、次のナット・キング・コールは、さすがに遠かった。笑
でもその後は親子共演、親と子がテーマの曲など、なかなか良い流れでした。
次はジョンの「マザー」からの連想です。
どうなることやら。

今回は、前回最後にかけた曲【アリス「チャンピオン」】から連想する曲でスタート。

⇒アリス「チャンピオン」から直球に!ストレートに!この大ヒット曲に繋げます。
  ♪伝説のチャンピオン(We Are The Champions)/クイーン

⇒次はグループ名【クイーン】から連想。クイーン(女王)とペアになるといえば、王様、キング!
ということで、偉大なる歌手“ナット・キング・コール”に繋げます。
今回は、娘“ナタリー・コール”との、当時の最新技術でデュエットした曲を選曲してみました。
  ♪アンフォゲッタブル/ナタリー・コール with ナット・キング・コール
   *1991年・全米14位となったバージョン。
   *亡き父が歌った音源とのオーバーダビングによる「共演」が大きな話題となり、
    グラミー賞では「最優秀レコード賞(Record of the year)」「最優秀楽曲賞(Song of the year)」を受賞。

⇒続いても父&娘の共演!
ジャズ、スタンダード界のレジェンド的な歌手“フランク・シナトラ”が娘の“ナンシー・シナトラ”と共演した全米ナンバーワン曲。
  ♪恋のひとこと(Somethin' Stupid)/フランク・シナトラ&ナンシー・シナトラ
   *1967年・全米1位を獲得。

⇒2曲続けて“父と娘”による名曲が続きましたので、この“父と娘”から連想して“父と息子”というタイトルの曲に繋げます。
  ♪父と子(Father & Son)/キャット・スティーヴンス
   *父親の意に反して戦争に行くことを志願する息子とのことを綴った曲で、
    高音部の歌詞では息子の心情を。低音部の歌詞で父親の心情を表現しています。

⇒「父と子」ときましたので、次は「母と子」へ・・・。
  ♪母と子の絆(Mother and Child Reunion)/ポール・サイモン
   *母親と(ベトナム戦争で)戦死した息子との再会(Reunion)をテーマにした曲。

⇒「母と子の絆」という曲名からストレートに連想して・・・
  ♪マザー(Mother)/ジョン・レノン

2022年01月07日〜01月10日放送

『坂崎音楽堂』

ビートルズ・スペシャル その2

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

この時期はビートルズ!
配信映画「GET BACK」があったので盛り上がりましたねぇ。
やっぱりビートルズはスゴイ!!と、なりました。
今回のビートルズ&インディアは、さすがにインドとの関わりのあるメンバー。
なかなか面白いアルバムでした。

この時期恒例の『ビートルズ・スペシャル』。
2週目となる今回は、1968年のビートルズの“インド訪問”に焦点を当てたドキュメンタリー映画『The Beatles and INDIA』にインスパイアされたアルバム 『Songs inspired by the film:THE BEATLES & INDIA』をピックアップ!

ちなみに、このドキュメンタリー映画『The Beatles and INDIA』は2008年に出版された「アクロス・ザ・ユニヴァース:ザ・ビートルズ・イン・インディア」 の著者でもあるアジョイ・ボーズ が共同監督を務め、インド各地でのロケーション映像に、貴重なアーカイヴ映像や音源、写真、目撃者の証言、 専門家のコメントなどを交えて、ビートルズとインドとの蜜月関係を追っている…そうです。

ということで、インドのミュージシャン達によるアルバム『Songs inspired by the film:THE BEATLES&INDIA』からご紹介したのは・・・
  ♪トゥモロー・ネバー・ノウズ/キス・ヌカ
   *インド・デリー出身のテクノ系アーティストによるカバー。
   *ジョンは生前のインタビューで『数千人の僧侶たちが教典を唱えてるような感じにしたい』ためワンコードで、
    同じメロディのリフレインで作ったと語っています。

  ♪マザー・ネイチャーズ・サン/カーシュ・ケイル&ベニー・デイアル
   *ポールがインドのマハリシ・ヨギに影響を受けたと言われている曲。
   *イギリス出身のインド系電子音楽アーティスト兼タブラ奏者カーシュ・ケイル(Kaesh Kale)と
    インドの古典音楽とR&Bという両方のルーツを持つベニー・デイアル(Benny Dayal)によるカバー。

  ♪アクロス・ザ・ユニバース/テージャス&マリ
   *インド思想に傾倒していたジョンが、曲のサビの部分♪Jai Guru Deve Om♪というフレーズで、導師を讃えたもの。
   *ムンバイを拠点に活動しているシンガーソングライター、テージャス(Tejas・男性)とマリ(Mali・女性)によるカバー。

  ♪アイ・ウィル/シバニ・ダンデカー&ニール・ムケルジー
   *ポールがインド滞在中に書いたと言われている曲。
   *インド・プネー出身の女性シンガー、シバニ・ダンデカー(Shibani Dandekar)と
    コルタカ出身のギタリスト、ニール・ムケルジー(Neil Mukherjee)が竹笛(バーンスリー)と打楽器(タブラ)とアコギで演奏。

  ♪ノルウェーの森/パレク&シング
   *インドのポップデュオによるカバー。
   *“ロック界に初めてシタールを導入した曲”と言われている曲。

  ♪ラヴ・ユー・トゥ/ドゥルヴ・ガネカル
   *“ビートルズに初めてインドの伝統音楽の影響を持ち込んだ曲”と言われているジョージ・ハリスン作の曲を
    ムンバイ出身のギタリスト兼シンガー、ドゥルヴ・ガネカル(Dhruv Ghanekar)がカバー。

2021年12月31日〜2022年01月03日放送

『坂崎音楽堂』

ビートルズ・スペシャル その1

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

この時期には、やっぱりビートルズです。
今回はタイのビートルズカバー。
いやー、スゴかったですなぁ。
英語でも、原曲がわからないような曲もあったし。
タイの楽器にちょっと興味が出てきましたねぇ。
今度チェックしてみよ。

この時期恒例の『ビートルズ・スペシャル』。2週連続でユニークな最新ビートルズ・カバー・アルバムをご紹介!
今回は“タイ”のミュージシャン達によるビートルズ・カバー・アルバム『The THAI BEATLES』です。

  ♪カム・トゥゲザー/ゲン・タッチャヤ
   *タイの民族楽器≪ケーン≫によるイントロからスタート。
    ケーン→日本の笙の原型とされているマウスオルガン。
   *歌っているのは、タイの伝統演劇≪コーン≫という仮面劇の語りで用いられる
    独特の発声法を取得しているゲン・タッチャヤ(女性を中心に人気のある歌手だそうです)。

  ♪ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ/オー・チュティマー
   *タイの伝統楽器≪クルイ≫や≪チン≫などが使われた演奏。
    クルイ→竹やプラスチックなどで作られた縦笛。
    チン→小型の薄いシンバルで紐で結ばれ2枚一対で拍子をとるために使用。
   *歌っているのはタイのポップス/ジャズ・シーンで活躍する女性シンガー。

  ♪デイ・トリッパー/バード・タンマラット
   *分厚いホーンセクションで演奏される男性シンガーによるカバー。

  ♪アクロス・ザ・ユニバース/ナット・バンティター
   *イントロから≪クルイ≫をはじめ≪ラナート≫という木琴や≪グローンヤーオ≫という太鼓など、
    タイの伝統楽器で優雅に演奏される曲。
   *歌っているのは、タイの伝統的歌唱法(ルクトゥン)を駆使した女性シンガー。

  ♪ガール/ウィナイ・パントゥラック
   *ウィナイ・パントゥラック氏は、タイで洋楽を取り入れた最初のバンド
    【The Impossible】のメンバーの1人で「国歌認定芸術家」となっているそうです。

  ♪オー!ダーリン/クック・オンスラーン
   *女性シンガーによる伝統的歌唱法(ルクトゥン)でのビートルズカバー。

 

■次週も『ビートルズ・スペシャル』です。お楽しみに。

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