Program -2021-

2021年12月31日〜01月03日放送

『坂崎音楽堂』

ビートルズ・スペシャル その1

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

この時期には、やっぱりビートルズです。
今回はタイのビートルズカバー。
いやー、スゴかったですなぁ。
英語でも、原曲がわからないような曲もあったし。
タイの楽器にちょっと興味が出てきましたねぇ。
今度チェックしてみよ。

この時期恒例の『ビートルズ・スペシャル』。2週連続でユニークな最新ビートルズ・カバー・アルバムをご紹介!
今回は“タイ”のミュージシャン達によるビートルズ・カバー・アルバム『The THAI BEATLES』です。

  ♪カム・トゥゲザー/ゲン・タッチャヤ
   *タイの民族楽器≪ケーン≫によるイントロからスタート。
    ケーン→日本の笙の原型とされているマウスオルガン。
   *歌っているのは、タイの伝統演劇≪コーン≫という仮面劇の語りで用いられる
    独特の発声法を取得しているゲン・タッチャヤ(女性を中心に人気のある歌手だそうです)。

  ♪ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ/オー・チュティマー
   *タイの伝統楽器≪クルイ≫や≪チン≫などが使われた演奏。
    クルイ→竹やプラスチックなどで作られた縦笛。
    チン→小型の薄いシンバルで紐で結ばれ2枚一対で拍子をとるために使用。
   *歌っているのはタイのポップス/ジャズ・シーンで活躍する女性シンガー。

  ♪デイ・トリッパー/バード・タンマラット
   *分厚いホーンセクションで演奏される男性シンガーによるカバー。

  ♪アクロス・ザ・ユニバース/ナット・バンティター
   *イントロから≪クルイ≫をはじめ≪ラナート≫という木琴や≪グローンヤーオ≫という太鼓など、
    タイの伝統楽器で優雅に演奏される曲。
   *歌っているのは、タイの伝統的歌唱法(ルクトゥン)を駆使した女性シンガー。

  ♪ガール/ウィナイ・パントゥラック
   *ウィナイ・パントゥラック氏は、タイで洋楽を取り入れた最初のバンド
    【The Impossible】のメンバーの1人で「国歌認定芸術家」となっているそうです。

  ♪オー!ダーリン/クック・オンスラーン
   *女性シンガーによる伝統的歌唱法(ルクトゥン)でのビートルズカバー。

 

■次週も『ビートルズ・スペシャル』です。お楽しみに。

2021年12月24日〜12月27日放送

『坂番連想音楽会』

第15回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

どうでしたか?皆さんの予想は当たったでしょうか。
S&Gの「ボクサー」からの「チャンピオン」は読まれたかも。笑
次回、その「チャンピオン」(アリス)からの連想です。
どうぞお楽しみに。

今回は、前回最後にかけた曲【エルヴィス・プレスリー「この胸のときめきを」】から連想する曲でスタート。

⇒エルヴィス・プレスリー好きの音楽評論家&作詞家“湯川れい子さん”が日本語詞を担当したYMO(イエロー・マジック・オーケストラ) によるプレスリーのカバーに繋げました。
  ♪ポケットが虹でいっぱい(Pocketful of Rainbows)/YMO
   *1993年発表のシングル曲。
   *エルヴィス・プレスリーのオリジナルは、彼の主演映画『G.I.ブルース』(1960)の挿入歌として使われています。

⇒YMO「ポケットが虹でいっぱい」の原題である“Pocketful of Rainbows”から・・・
【ディープ・パープル】脱退後、ギタリストの“リッチー・ブラックモア”が結成した【レインボー(Rainbow)】のヒット曲へと繋げます。
  ♪アイ・サレンダー(I Surrender)/レインボー
   *1981年の全米シングルチャートでは105位という成績でしたが日本では大ヒット。
   *この曲のボーカルは、ロニー・ジェイムス・ディオ〜グラハム・ボネットに次ぐ3代目のボーカリスト、ジョー・リン・ターナーが担当。

⇒「アイ・サレンダー」からの連想で、世界に先駆け日本で有名になったバンド【チープ・トリック】の代表曲へ!
彼らの名を全世界に知らしめた名盤『チープ・トリック at 武道館』から。
  ♪サレンダー(Surrender)/チープ・トリック
   *1978年に全米62位を記録した最初のシングルヒット。(3ndアルバム『天国の罠』からのシングル)
   *今回は日本企画のアルバム『チープ・トリック at 武道館』収録のバージョンでお送りしました。

⇒「武道館」は、THE ALFEEにとってもおなじみですが、この“武道館”で「初めて(音楽での)公演を行なったのはザ・ビートルズ」(1966年)。
「日本のグループはザ・タイガース」(1968年の新曲発表会)。「日本のソロ歌手では西城秀樹」(1975年)ですが・・・・
1978年には、10代のソロ歌手として初の武道館公演を行なった方がいました。
ということで、その人のヒット曲に繋げます!
  ♪シャドー・ボクサー / 原田真二
   *「てぃーずぶるーす」「キャンディ」に続く1977年12月20日リリースの第3弾シングル。
   *作詞/松本隆、作曲/原田真二、編曲/後藤次利(編曲家デビュー作)、プロデュース/吉田拓郎・原田真二

⇒続いては、曲名からストレートに連想したこの曲です。
  ♪ボクサー(The Boxer) / サイモン&ガーファンクル
   *1969年・全米7位。

⇒S&G「ボクサー」のサビの部分♪ライラライ〜ライラライライライラライ〜♪から、そして「ボクサー」繋がりでこの曲!
  ♪チャンピオン / アリス
   *1978年にシングルチャート1位(14枚目のシングル)
   *この曲のモデルは元日本ミドル級チャンピオン「カシアス内藤」。

 

★次回は【アリス「チャンピオン」】から連想する曲でスタート! 」

2021年12月17日〜12月20日放送

『洋楽データファイル(略してSYDF)』

第241回

写真:坂崎幸之助 Gibson J-200 グラマラスなギターにもてあそばれている坂崎さんです。

坂崎さんから:

2回に渡ってお送りしましたマライアさん特集でした。
僕もあんまり本格的に聞くことがなかったので勉強になりました。
改めて、ものスゴイ記録をたくさん持っているアーティストなのだとビックリ。
まだまだ、これからも現役で記録を作っていくのでしょうね。

今回は「マ」で始まるアーティストの18回目。マライア・キャリー特集の後編です。

『マライア・キャリー(Mariah Carey)』
★1990年に“7オクターブの歌姫”というキャッチフレーズでデビューしたマライア・キャリー(現在51歳)。
今回は、彼女が達成した音楽界での記録の数々を中心にピックアップ!
まずは全米1位の獲得数。最高はビートルズの20曲ですが、マライア・キャリーはその次、全米首位獲得数19曲の2位。
ただしソロアーティストとしては男女関係なく歴代1位に輝いています。
さらに彼女は≪リリースしたシングル12作品がプラチナディスク(100万枚以上の売り上げ)という記録≫を持ち、女性アーティスとしては歴代1位となっています。
  ♪ドリームラヴァー(Dreamlover)
   *1993年発表の3rdアルバム『ミュージック・ボックス』からの第1弾シングル。
   *1993年・8週連続の全米1位(通算7曲目の1位)
  ♪ヒーロー(Hero)
   *3rdアルバム『ミュージック・ボックス』からの2枚目のシングル。
   *1993年・4週連続の全米1位。
★1990年にデビューアルバム『マライア』、1991年に『エモーションズ』、1992年『MTVアンプラグド』、1993年に『ミュージック・ボックス』 を発表したマライア・キャリーは1994年にクリスマスアルバム『メリー・クリスマス(Merry Christmas)』をリリース。
当時、日本ではTVドラマ『29歳のクリスマス』の主題歌として大ヒットしました。(日本でのみのシングル化)
  ♪恋人たちのクリスマス(All I Want for Christmas is You)
   *日本では、シングルが売り上げ枚数130万枚を記録。
   *本国アメリカでは、クリスマスソングとしては史上初のデジタルセールス200万件以上の大ヒット。
★1995年にはアルバム『デイドリーム(Daydream)』をリリース。
ここからの1stシングルと2ndシングルが2曲連続で全米チャート初登場1位を獲得。
  ♪ファンタジー(Fantasy)
   *1995年・8週連続の全米1位。
  ♪ワン・スウィート・デイ(One Sweet Day) /マライア・キャリー&ボーイズUメン
   *1991年・16週連続の全米1位。
   *この16週連続ナンバーワンという記録は、2019年に【リズ・ナズ・X&ビリー・レイ・サイラス】の
    「オールド・タウン・ロード」が19週連続1位を獲得するまで、約23年もの間“全米1位最長記録"を保持。
★彼女が達成した音楽界での記録、他にも・・・・
≪1990年代、2000年代、2010年代、2020年代、4つの年代で1位を獲得した史上初のアーティスト≫
≪全米首位獲得週83週≫
≪1900年〜2000年の11年間、毎年全米1位獲得アーティスト≫等々チャート上での数々の記録保持者。
その他、セールスの記録としては、シングル売り上げ推定6500万枚以上、アルバム2億枚以上!
今年もクリスマスアルバムが売れていますし新譜も作り続けていますので、これからも実買数・ダウンロード数など延ばして行きそうです。
  ♪ハニー(HONEY)
   *1997年発表のアルバム『バタフライ(Butterfly)』からの1stシングル。
   *全米シングルチャート初登場1位となり3週連続全米1位をキープ。

2021年12月10日〜12月13日放送

『坂番連想音楽会』

第14回

写真:坂崎幸之助 良い子はくれぐれも↑↑マネしないで下さい!

坂崎さんから:

トノバンはドノバンから来たニックネームなのですよ。
イギリスでは、ドノバンは大スターだったし、数々のミュージシャンがアルバムに参加していたのです。
そのクレジットを見るだけでも楽しいよ。
名曲もいっぱいだし。

今回は、前回最後にかけた曲【ザ・フォーシーズンズ「愛はまぼろし」】から連想する曲でスタート。

⇒“フォー・シーズンズ”を日本語に訳すと「四季」。
ということで、この方の代表曲へ繋げてみました。
  ♪春夏秋冬 / 泉谷しげる
   *1972年発売のアルバム『春夏秋冬』から。
   *2ndシングルとなっている「春夏秋冬」は、
    1972年の日比谷野外音楽堂で開催された『唄の市』で演奏されたLIVEver.でした。

⇒泉谷さんの最初のスタジオ録音アルバム『春夏秋冬』をプロデュースしたのは加藤和彦さん。
ということで、加藤さんのこんな曲に繋げます。
  ♪不思議な日 / 加藤和彦
   *1971年リリースのアルバム『スーパー・ガス』収録。

⇒加藤和彦さんの愛称は“トノバン”。これは“ドノヴァン”から由来しています。
ということで、ドノヴァンの全米ナンバーワンとなった曲を。
  ♪サンシャイン・スーパーマン(Sunshine Superman) / ドノヴァン
   *1966年・全米1位を獲得。

⇒ドノヴァンは、1946年5月10日生まれで現在75歳。10代の終わりから活躍し実力も兼ね備えた人気者となりました。
また、ビートルズのポールの作詞に協力したり、ジョンにギターテクを教えたり、さらに当時のドノヴァンのバックバンドには 【ツェッペリン】結成前のジミー・ペイジ、ジョン・ポール・ジョーンズ、ジョン・ボーナムが参加していました。
ということで【レッド・ツェッペリン】の代表曲を。
  ♪胸いっぱいの愛を(Whole Lotta Love) / レッド・ツェッペリン
   *1970年・全米4位。ツェッペリンにとって唯一の全米トップテンシングル。

⇒続いては「胸いっぱいの愛を」の曲名から連想した曲に繋げました。
  ♪胸いっぱいの愛(Eternal Flame) / バングルス
   *1989年・全米1位を記録。

⇒「胸いっぱいの愛」の原題「エターナル・フレイム(Eternal Flame)」。
諸説ありますが、【バングルス】がメンフィスのグレイスランドにある“エルヴィス・プレスリー”のお墓に灯されていた “エターナル・フレイム=永遠の炎”を見て歌詞がひらめいたとのこと。
ということで、The King of Rock & Roll、エルヴィス・プレスリーの曲に行きます!
「胸いっぱいの愛を」〜「胸いっぱいの愛」と来たので「胸」繋がりで。
  ♪この胸のときめきを(You Don't Have To Say You Love Me)/エルヴィス・プレスリー
   *1970年・全米11位。
   *元々は1965年の「サンレモ音楽祭」で歌われたカンツォーネ。
    この曲を、1966年にダスティ・スプリングフィールドが歌って全米4位を記録する大ヒットとなり、
    これをプレスリーがカバーしました。

★次回は【エルヴィス・プレスリー「この胸のときめきを」】から連想する曲でスタート!

2021年12月03日〜12月06日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第240回

写真:坂崎幸之助 MartinのCEO-7を久々に使ってみました。

坂崎さんから:

あまり、なじみのないマライア・キャリーさんですが一緒に勉強しましょう。
あれだけ世界的にも有名な女性シンガーなのに、僕はアルバムとかも聞いたことないのです。
考えてみるとバンドや楽器を弾かないアーティストのアルバムって、あまり持ってないや。

今回は「マ」で始まるアーティストの17回目。マライア・キャリー特集です。

『マライア・キャリー(Mariah Carey)』
★1970年3月27日、アメリカ・ニューヨーク州ロングアイランド生まれ(現在51歳)。
高校卒業後、マンハッタンへ移りウェイトレスなどをしながら歌手になるためのチャンスを伺います。
そんな中、とある業界人が集まるパーティでCBSレコード(現在のソニー・ミュージックエンタテインメント)の社長、 トミー・モトーラにデモテープを渡したことがキッカケとなり“7オクターブの歌姫”というキャッチフレーズで1990年5月15日にデビュー。
デビュー曲が、いきなりの全米ナンバーワンとなっています。
  ♪ヴィジョン・オブ・ラヴ(Vision Of Love)
   *1990年・全米1位を記録。
   *余談ですが…彼女はトミー・モトーラと1993年に結婚。
    (当時マライア23歳、トミー・モトーラ43歳)1998年に離婚しています。
★続いてリリースされた1stアルバム『マライア(Mariah Carey)』も見事、全米アルバムチャート第1位を獲得。
売り上げ枚数もアメリカだけで 600万枚以上、全世界では1500万枚以上の大ヒットを記録。
  ♪ラヴ・テイクス・タイム(Love Takes Time)
   *1stアルバムからの2ndシングル。
   *1990年・全米1位。
  ♪サムデイ(Someday)
   *1stアルバムからの3rdシングル。
   *1991年・全米1位。
  ♪アイ・ドント・ウォナ・クライ(I Don't Wanna Cry)
   *1stアルバムからの4thシングル。
   *1991年・全米1位。
★1991年9月には待望の2ndアルバム『エモーションズ(Emotions)』をリリース。
このアルバムに先駆け、8月にリリースされたシングルも見事、全米ナンバーワンを獲得!
つまり、彼女はデビューから5曲連続で全米1位獲得!という史上初の記録を達成しています。
  ♪エモーションズ(Emotions)
   *彼女にとって5枚目のシングルで1991年に全米1位獲得。
★この曲に続く、アルバム『エモーションズ』からの2枚目のシングル「キャント・レット・ゴー」が全米シングルチャート最高2位となり “デビュー曲から6曲連続の全米1位”という新記録は達成できませんでしたが、1992年にリリースしたアルバム『MTVアンプラグド』 からカットされたシングルが、彼女にとって6曲目となる全米ナンバーワンに輝いています。
  ♪アイル・ビー・ゼア(I'll Be There)
   *ジャクソン5が大ヒットさせた曲のカバー。
   *男性ボーカルには、マライアと親しかった男性R&Bシンガー、トレイ・ロレンツが参加。

■次回のSYDF(再来週)はこの続き、マライア・キャリー特集の後編です。

2021年11月26日〜11月29日放送

『気になるあの曲スペシャル』

EX

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

アルフィーのカバーは、なかなか難しいと思います。
現にあまり聞いたことがありませんが今回は2チームがやってくれてました。うれしいですねぇ。
ぜひぜひ、ここを読んでるプロのアーティストの方々、
チャレンジしてみてネ!!

※「恋愛論理」はALFEEのセルフカヴァーとなるため、
坂崎さんからのコメント「2チーム」は間違いではありません。

1ヶ月ほど前にお届けした『気になるあの曲スペシャル』では紹介出来なかったけれど、紹介したかった“気になる曲”をピックアップ!

 ★なっこさんからのリクエスト
   ♪ホームワード・バウンド/ホーム / マッキンリー卒業生(Glee Cast)

 ★さかにゃんさんからのリクエスト
   ♪風をあつめて / 矢野顕子

 ★くるりんさんからのリクエスト
   ♪恋愛論理 / デーモン小暮

 ★むくさんさんからのリクエスト
   ♪危険なリンゴ / Peronica
   (ついでに♪See You Againも聞いてみました)

 ★やすこさんからのリクエスト
   ♪エルドラド / M.O.E.

 ★神戸のはなキョンさんからのリクエスト
   ♪Lemon Tree / ピーター・ポール&マリー

◆さかにゃんさん、くるりんさん、むくさんさん、やすこさん、神戸のはなキョンさん、
 “気になるアレ”をお送りしますので、メールフォームからお名前・住所を送って下さい。

2021年11月19日〜11月22日放送

『坂番連想音楽会』

第13回

写真:坂崎幸之助 ↑↑今日のメガネ

坂崎さんから:

今回はちょっとだけ変化球でしたね。
意外なつながりもお楽しみいただけるのがこの企画の面白いところです。
次回も想像&予想しながら聞いて下さいね。

今回は、前回最後にかけた曲【ペトゥラ・クラーク「恋のダウンタウン」】から連想する曲でスタート。

⇒ペトゥラ・クラークの「恋のダウンタウン」は1965年1月23日〜1月30日にかけ全米シングルチャートで1位だったことを受け「恋のダウンタウン」 の次に全米1位を獲得した曲に繋げます。
  ♪フラレた気持ち(You've Lost That Lovin' Feelin') / ライチャス・ブラザーズ
   *1965年2月6日から2週連続で全米ナンバーワンを記録。

⇒【ライチャス・ブラザーズ】と同じくブルーアイドソウルと言えば・・・【ダリル・ホール&ジョン・オーツ】。
彼らにとっての最初の全米ナンバーワン・シングルに繋げます。
  ♪リッチ・ガール(Rich Girl) / ダリル・ホール&ジョン・オーツ
   *1977年に全米1位を獲得。
   *ちなみに、彼らはライチャス・ブラザーズの「フラレた気持ち」もカバーしていて
    1980年に全米シングルチャートの12位を獲得しています。

⇒ダリル・ホール&ジョン・オーツが初の全米ナンバーワンを獲得した1977年。
日本の歌謡界では、この方の、この曲が大ヒットしていました!
  ♪勝手にしやがれ / 沢田研二
   *作詞:阿久悠、作曲:大野克夫
   *1977年のシングルチャートでは5週連続1位を記録。
    レコード大賞をはじめ、日本歌謡大賞、日本有線大賞などを独占。
   *この曲のタイトルは、ジャン・ポール・ベルモンド主演、1960年のフランス映画『勝手にしやがれ』が元になっているそうです。

⇒ということで、続いてはジャン・ポール・ベルモンドつながりで。
ベルモンドをモデルに描かれたとされている日本が誇る漫画(アニメ)としてお馴染の、このアニメの主題歌に行ってみます!
  ♪ルパン三世のテーマ / ピート・マック・ジュニア

⇒「ルパン三世」というと、今では栗田貫一さんが声を担当していますが、1994年までのアニメ「ルパン・シリーズ」では山田康雄さんが担当。
その山田康雄さんが声優として長年アテレコを担当てたのが、今や俳優だけじゃなく監督としても巨匠となったクリント・イーストウッド。
ということで、クリント・イーストウッドの俳優としての出世作となったイタリア映画(いわゆる“マカロニ・ウエスタン”である) 『荒野の用心棒』(1964年)のテーマ曲に繋げます。
  ♪さすらいの口笛 / エンニオ・モリコーネ楽団

⇒クリント・イーストウッドはアメリカのTVシリーズ『ローハイド』で大ブレイクし、マカロニ・ウエスタンをきっかけに映画界へ進出。
その後『ダーティハリー』シリーズなどでドル箱スターとなり、1970年代には監督業に進出し数々のヒット作や問題作を放っています。
ということで、クリント・イーストウッド監督による【フォー・シーズンズ】の歴史を描いた音楽映画『ジャージー・ボーイズ』
(2014年公開)のサントラ盤に収められた曲に行きます。
  ♪愛はまぼろし(Who Loves You)/フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズ、ジョン・ロイド・ヤング
   *ジョン・ロイド・ヤングは、この映画でフランキー・ヴァリ役を務めた俳優&歌手。
   *この曲のオリジナルは1975年に全米3位を記録。

 

★次回は【フォー・シーズンズ「愛はまぼろし」】から連想する曲でスタート!

2021年11月12日〜11月15日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第239回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

ママス&パパスの4人の中でのドロドロな関係。
初めて知りましたが、バンド内での恋愛は難しいですな。
その点、ウチは全く問題なし。
三角関係は上手くいってます。笑

今回は「マ」で始まるアーティストの16回目。ラインナップは・・・・

『マット・ビアンコ(Matt Bianco)』
★1982年、イギリス・ロンドンで結成された4人組。サルサやサンバなどのラテン音楽の要素をミックスしたポップグループ。
日本でも1980年代に流行ったカフェバー等のオシャレ系BGMとして注目されました。
そんな彼らの日本での認知度、一般的な知名度が急上昇したのが某自動車メーカーのCMソングとして起用された、この曲でした。
  ♪ホワット・ア・フール・ビリーヴス(What A Fool Believes)/マット・ビアンコ
   *【ドゥービー・ブラザーズ】最大のヒット曲のカバーバージョン。
   *1991年発表アルバム『サンバ・イン・ユア・カーサ(Samba in your Casa)』収録。
   *日本では2003年から数年間、CMソングに使われヒット。

★「ホワット・ア・フール・ビリーヴス」のヒットから話は戻り・・・
【マット・ビアンコ】は、1984年のデビューアルバム『フーズ・サイド・アー・ユー・オン(Whose Side Are You On?)』のリリース直前に1人、 リリース直後に2人が脱退。中心人物のマーク・ライリー 1人となりましたが、すぐに昔の音楽仲間マーク・フィッシャーをメンバーに迎え“2人のマーク” による音楽ユニットとして活動を続行。
“2人のマーク”によるオリジナルを中心に、様々な名曲をオシャレにカバー、シングルカットして行きます。
  ♪サンシャイン・デイ(Sunshine Day)/マット・ビアンコ
   *ガーナのグループ【オシビサ(OSIBISA)】が1976年に放ったヒット曲のカバー。
   *1997年発表、通算7枚目のアルバム『ワールド・ゴー・ラウンド(World Go Round)』にも収録。

★2004年には、オリジナルメンバー3人が集結し、グループデビュー20周年記念のアルバム『マッツ・ムード(Matt's Mood) 』を発表。
しかし、その後はすぐに“2人のマーク”による【マット・ビアンコ】に戻って活動するも2016年にマーク・フィッシャーが亡くなり、 その後は、中心人物のマーク・ライリー1人によるユニットとして活動を続けています。

 

『マニック・ストリート・プリーチャーズ(Manic Street Preachers)』
★1986年にイギリス・ウェールズで結成されたロックバンド。1988年に自主制作シングル「スーサイド・アレイ」でデビュー。
1992年、メジャーレーベルからファースト・アルバム『ジェネレーション・テロリスト』を発表。
最初は4人組としてスタートしましたが、のちにメンバーの失踪、そして死亡宣告・・・と解散の危機にも見舞われていますが、 現在も多くのファンに支えられ活動を続けています。
今回は、1998年に全英アルバムチャートで初の1位を獲得した通算5枚目のアルバム『ディス・イズ・マイ・トゥルース・テル・ミー・ユアーズ(This Is My Truth Tell Me Yours)』から、 シングルとしても初の全英ナンバーワンとなった曲を。
  ♪輝ける世代のために(If You Tolerate This Your Children Will Be Next)/マニック・ストリート・プリーチャーズ
   *1998年・全英1位を記録。

★ちなみに、今年(2021年)9月に発表された彼らにとって通算14枚目となる最新アルバム『ジ・ウルトラ・ヴィヴィッド・ラメント(The Ultra Vivid Lament)』 は全英アルバムチャートで初登場1位を獲得しています。

 

『ママス&パパス(The Mamas & The Papas)』
★1965年、カリフォルニア州ロサンゼルスで結成された4人組のフォークロックグループ。
メンバーは、“ジョン・フィリップス”“デニー・ドハーティ”“キャス・エリオット”そして、ジョンの奥さん“ミッシェル・フィリップス”。
デビュー曲「青空を探せ(Go Where You Wanna Go)」はヒットしませんでしたが、ジョン&ミッシェルのフィリップス夫妻が書いた2ndシングルは【ママス&パパス】 を代表する1曲となりました。
  ♪夢のカリフォルニア(California Dreamin') /ママス&パパス
   *1966年・全米4位を記録。
   *印象的なフルートソロはジャズフルートの第一人者バド・シャンクが担当。
  ♪マンデー・マンデー(Monday,Monday) /ママス&パパス
   *「夢のカリフォルニア」に続く3枚目のシングル曲(1966年)。

★デビュー曲「青空を探せ」をはじめ「夢のカリフォルニア」「マンデー・マンデー」、そしてビートルズ「アイ・コール・ユア・ネーム」のカバー等を含むデビューアルバム 『夢のカリフォルニア(If You Can Believe Your Eyes and Ears)』(1966)は全米アルバムチャート1位に輝いています。
ちなみに、アルバムのレコーディングメンバーは、ハル・ブレイン(Ds)、ラリー・ネクテル(Kd)、P.F.スローン(G)、ジョー・オズボーン(B)、 いきなりの絶頂を迎えた【ママス&パパス】ですが、デニー・ドハーティとミッシェル・フィリップスの不倫が発覚。
一時は脱退を余儀なくされたミッシェルでしたが、女性ボーカルの代役が見つからずすぐに復帰。
旦那さんのジョンとも何とか仲直りして2ndアルバム『The Mamas & The Papas』(1966)も全米4位と大ヒット。
そして1967年に3rdアルバム『Deliver』を発表。このアルバムも全米2位と大ヒット!
  ♪愛する君に(Dedicated to the One I Love) /ママス&パパス
   *3rdアルバム『Deliver』からのシングル曲。
   *1967年・全米2位まで上昇。

★ママ・キャスこと“キャス・エリオット”はグループと平行してソロ活動を成功させていましたが、 1974年のツアー中に心臓発作により32歳という若さで亡くなっています。
“ジョン・フィリップス”は、2001年に心臓疾患のため65歳で、そして“デニー・ドハーティ”も2007年に腎不全のため66歳で亡くなっています。

2021年11月05日〜11月08日放送

『坂番連想音楽会』

第12回

写真:坂崎幸之助 シグマのFPLに中国製の明るいレンズ(F 0.95)をつけてみました。

坂崎さんから:

BTSじゃなくて、BSTですよ。
BSTやチェイスなどのブラスロックと言われるジャンルはあまり好きじゃなかったなぁ。
でも今となっては、全くそんなことはなくて、良い曲も多いし、カッコ良いと思えるな。
若い時ならではの先入観だったんだね。

今回は、前回最後にかけた曲【シカゴ「長い夜(25 OR 6 TO 4)」】から連想する曲でスタート。

⇒【シカゴ】がブラスロックグループだった、ということで1960年代終わり頃に登場した元祖ブラスロックバンド【BST】につなげます!
BST=Blood, Sweat & Tears の代表曲の印象的なイントロは、今でもテレビやラジオで耳にすることも多いはず。
 ♪スピニング・ホイール(Spining Wheel) / ブラッド・スウェット&ティアーズ
  *1969年・全米2位。

⇒先週の【シカゴ】、そして【ブラッド・スウェット&ティアーズ】と共に、当時“3大ブラスロックバンド”と言われたグループの代表曲へ!
 ♪黒い炎(Get It On) / チェイス
  *1971年・全米24位。本国アメリカより日本での人気の方が高かったようです。

⇒当時、この“ブラスロック”を日本の歌謡界にいち早く取り入れた方がいらっしゃいました。
その方とは、日本歌謡界を長年支え、昨年惜しくもお亡くなりになった“筒美京平”さん!
ということで、続いては筒美京平さんが作曲・編曲した曲へつなげます。タイトルもアレンジも【チェイス】のいいトコ取り!
 ♪恋の追跡(ラヴ・チェイス)/ 欧陽菲菲
  *作詞は橋本淳さん(1972年発表)
  *欧陽菲菲のデビュー曲は「雨の御堂筋」、2ndシングルが「雨のエアポート」、
   そして第3弾シングルが「恋の追跡(ラヴ・チェイス)」でした。

⇒続いては、欧陽菲菲さんのデビュー曲を、作曲したザ・ベンチャーズによる演奏で!
 ♪雨の御堂筋(Stranger in Midosuji) / ザ・ベンチャーズ

  *1971年の作品。
  *ちなみに欧陽菲菲さんのバージョン(彼女のデビュー曲)は9週連続の1位で売り上げ枚数は約136万枚を記録。

⇒【ザ・ベンチャーズ】といえば、日本でも多くのミュージシャンが影響を受けています。
そこで続いては【ザ・ベンチャーズ】の大ファンを公言しベスト盤の監修・選曲も手がけたことがある山下達郎さんの曲、 山下さんのデビューシングルとも言うべき曲へ繋げます。
 ♪ダウン・タウン / シュガー・ベイブ
  *シティ・ポップの先駆けとなったグループ。
  *1975年4月25日リリース。(作詞/伊藤銀次、作曲/山下達郎)

⇒続いては、直球で!ストレートにタイトル繋がりで行きます!
 ♪恋のダウンタウン(Downtown) / ペトゥラ・クラーク
  *1964年発売。翌1965年に全米1位を獲得。

★次回は【ペトゥラ・クラーク「恋のダウンタウン」】から連想する曲でスタート!

2021年10月29日〜11月01日放送

先週に引き続き

『気になるあの曲スペシャル』

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

先週に引き続きスペシャルでした。
今回も楽しかったですね。
ぜひ皆さんも気になる曲があったら送っておいて下さいね。
タイトルやアーティストを知らなくても、ヒントさえ書いておいてくれれば調べますよォ。スタッフが。笑

先週に引き続き、みなさんからお寄せいただいた“気になるあの曲”をまとめてお送りする『気になるあの曲スペシャル』。
10回目のスペシャルとなった今回は・・・

★かなえ。さんからのリクエスト
 ♪TSUNAMIのジョニー / ゴールデンボンバー

★ラジヲタクさんからのリクエスト
 ♪Hanky Pnanky / Tommy James & The Shondells
 ♪Walk This Way /  Aerosmith

★みるくパパさんからのリクエスト
 ♪元気を出して / 竹内まりや

★遊ぶと書いてゆうさんからのリクエスト
 ♪僕らが生まれた あの日のように / USED TO BE A CHILD

★miyuさんからのリクエスト
 ♪別れの情景T / オフコース

★ちーちゃんさん、モンブランさんからのリクエスト
 ♪さよならが言えなくて / 中村雅俊

◆かなえ。さん、ラジヲタクさん、遊ぶと書いてゆうさん、miyuさん、モンブランさん、 “気になるアレ”をお送りしますので、メールフォームからお名前・住所を送って下さい。

2021年10月22日〜10月25日放送

『気になるあの曲スペシャル』

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

久々のスペシャルでしたが、なかなか良い曲が多かったですねぇ。
楽しかったです。
Skirtの2人、元気してるかなぁ。
番組が始まった頃、アシスタントしてくれてましたからね。会いたいねぇ。

みなさんからお寄せいただいた“気になるあの曲”をまとめてお送りする久々の『気になるあの曲スペシャル』。
9回目となるスペシャルVer.です。

★阿寒湖さんからのリクエスト
 ♪老人と子供のポルカ2020 / ラサール石井と劇団こどもSET

★まごめのおんどりちゃんさんからのリクエスト
 ♪恋するリボルバー / 伊藤蘭

★ガーベラさんからのリクエスト
 ♪ホテル・カリフォルニア(Hotel California) / ROCK KIDS

★所沢のさゆり。さん、はためぐさんからのリクエスト
 ♪ウエイト・アローン / つなき&みどり

★なしみのさんからのリクエスト
 ♪明日の鐘 / Skirt

★こぼさんからのリクエスト
 ♪雨の日の映画館 / 研ナオコ

◆阿寒湖さん、まごめのおんどりちゃんさん、所沢のさゆり。さん、なしみのさん、こぼさん、 気になるアレ”をお送りしますので、
メールフォームからお名前・住所を送って下さい。

◆来週も引き続き『気になるあの曲スペシャル』でお送りします!

2021年10月15日〜10月18日放送

『坂番連想音楽会』

第11回

写真:坂崎幸之助 花粉シーズンじゃないのにティッシュ大活躍!

坂崎さんから:

今回は意外とストレートで、あまり変化球はありませんでしたね。
僕らがよく聞いていた時代の曲が多くて、なじみがありました。
ストーンズのダンデライオン、懐かしかったなぁ。
中学生の頃を想い出したよ。

今回は、前回最後にかけた曲【ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース「パワー・オブ・ラヴ」】から連想する曲でスタート。

⇒ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの「パワー・オブ・ラヴ」】は映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の主題歌だったということで、 日本のタイムトラベル映画の名作となっている作品の主題歌に繋げます。
 ♪時をかける少女 / 原田知世
  *1983年に公開された、大林宣彦監督の“尾道三部作”とされる2作目『時をかける少女』の主題歌。
  *作詞・作曲は松任谷由実

⇒「時をかける少女」はユーミンから提供された曲ということで、ユーミンが原田知世さんに「時をかける少女」に続けて提供した曲で、 ユーミン自身もセルフカバーし、19枚目のシングルとしてリリースした曲へ繋げます。
 ♪ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ / 松任谷由実
  *1983年7月25日に原田知世バージョンのシングルがリリースされ、1ヵ月後に、ユーミン本人のバージョンがシングル発売。

⇒「ダンデライオン」と聞いて、ロックファン、特にストーンズ・ファンの皆さんが連想する曲へと繋げていきます。
先日亡くなったチャーリー・ワッツへの追悼も込めて・・・。
 ♪ダンデライオン (たんぽぽ)(Dandelion) / ローリング・ストーンズ
  *この曲にはハープシコードでニッキー・ホプキンス、バッキングボーカルでジョン・レノンとポール・マッカートニーが特別参加。

⇒ストーンズの「ダンデライオン」にジョンとポールが参加したのは、ビートルズのシングルに、 ミックとキースがコーラスで参加してくれたことへのお返しだったとのこと。
ということで、次はそのミックとキースがコーラスで参加したという曲に繋げます。
 ♪愛こそはすべて(All You Need Is Love) / ザ・ビートルズ
  *1967年・全米&全英1位。
  *1967年6月25日、世界初の試みとなる衛星放送を使い世界24ヶ国で同時放送された特別番組『OUR WORLD 〜われらの世界〜』で、
   ビートルズがイギリス代表として、当時未発表だったこの曲を披露。
   この時には、ミックとキース以外にもエリック・クラプトン、この頃はジョージ・ハリスンの奥さんだったパティ・ボイド、
   そしてミック・ジャガーと交際中だった マリアンヌ・フェイスフル、
   さらにピーター&ゴードンのピーター・アッシャーの妹で当時ポールの婚約者だったジェーン・アッシャー、
   ザ・フーのキース・ムーン、グラハム・ナッシュもコーラスで参加していました。

⇒ということで、続いてはグラハム・ナッシュの(ソロアーティストとして)最大のヒットシングルに行きましょう!
 ♪シカゴ(Chicago) / グラハム・ナッシュ
  *1971年・全米35位。
   1972年発表、ソロ1枚目のアルバム『ソングス・フォー・ビギナーズ』からの先行シングル。
  *この曲の副題は“We Can Change The World”。
   のちにCSN&Yの『4ウェイ・ストリート』にも収録。

⇒ということで、最後はストレートに連想してこのグループのヒット曲へ。
 ♪長い夜(25 OR 6 TO 4) / シカゴ
  *1970年・全米4位。 作詞・作曲はロバート・ラム。リードボーカルはピーター・セテラ。

★次回は【シカゴ「長い夜(25 OR 6 TO 4)」】から連想する曲でスタート!

2021年10月08日〜10月11日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第238回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

マドンナの後編でしたが、このあたりのマドンナさんはあんまり聞いてなかったなぁ。
でも全米1位になった曲だらけで、改めてスゲえ女性だと思いました。
スゲえ写真集、もう一度見てみようっと。

今回は「マ」で始まるアーティストの15回目。マドンナ特集の後編です。

『マドンナ(Madonna)』
★1984年に全米ナンバーワンとなった「ライク・ア・ヴァージン」を皮切りに、次々とヒットを放ち続けている中、映画界へも進出。
1987年には、マドンナ主演で作られた映画『フーズ・ザット・ガール』の主題歌も大ヒットしました。
 ♪フーズ・ザット・ガール(Who's That Girl)
  *マドンナにとって6曲目の全米ナンバーワン。
★映画『フーズ・ザット・ガール』&主題歌「フーズ・ザット・ガール」が大ヒットしている中、前年(1986年)にリリースされた3rdアルバム 『トゥルー・ブルー』が世界28ヶ国でアルバム・チャート1位を獲得し、ギネス・ブック入りという快挙を達成。
そして1989年発表の通算4枚目となるオリジナルアルバム『ライク・ア・プレイヤー』も全米・全英はもちろん、世界各国でNo.1を獲得。
 ♪ライク・ア・プレイヤー(Like A Prayer)
  *1989年・全米1位を獲得。
★アルバム『ライク・ア・プレイヤー』からは、タイトル曲の他「エクスプレス・ユアセルフ」「チェリッシュ」「オー・ファーザー」 「キープ・イット・トゥゲザー」といったシングルヒットが生まれています。
そして1990年、マドンナは再び自らがヒロインとして出演した映画『ディック・トレイシー』(人気アメコミ実写版)で使われた曲や、 影響を受けて作られた曲を収録したアルバム『アイム・ブレスレス』をリリース。
このアルバムからも全米ナンバーワンヒットが出ています。
 ♪ヴォーグ(Vogue)
  *1990年・マドンナにとって8曲目の全米ナンバーワン
★同年(1990年)の11月、マドンナは“レニー・クラヴィッツ”と共作したシングル「ジャスティファイ・マイ・ラヴ」を発表。
この曲のビデオクリップは「黒いコートに黒い下着を付けただけのマドンナがホテルに迷い込み複数の人間たちと妖しい一時を過ごす」 という幻想的かつ過激なもの。このビデオクリップは放送禁止となっています。
 ♪ジャスティファイ・マイ・ラヴ(Justify My Love)
  *1990年・9曲目の全米ナンバーワン。
★1992年にマドンナは“1940年代〜50年代に渡って実在した全米女子プロ野球リーグ”を題材にした映画『プリティ・リーグ』に出演。
映画の大ヒットと共に、マドンナが歌った主題歌も大ヒットを記録。
 ♪マイ・プレイグラウンド(This Used To Be My Playground)
  *1992年・10曲目の全米ナンバーワン。
★この曲が大ヒットした1992年に、マドンナはレコード会社(マヴェリック・レコード)を設立。
第1弾アルバム『エロティカ』(通算5枚目のオリジナル作品)を発表。
アルバムと同時に過激な内容の写真集『SEX』も発売し話題を独占しています。
その後も、最先端の音楽をポップに解釈したアルバムを発表し、同時に大がかりな世界ツアーを開催してきたマドンナ。
2000年代に入っても、常に話題性に溢れたアルバム、そしてライヴを展開しています。
 ♪ミュージック(Music)
  *通算8枚目のアルバム『Music』からの先行シングル曲。
  *2000年・マドンナにとって12曲目の全米No.1シングル曲となっています。
★ちなみにマドンナはチャリティ活動にも熱心なアーティストとしても有名ですが、なんと絵本作家としても活躍。日本でも6作品が発売されているそうです。

2021年10月01日〜10月04日放送

『坂番連想音楽会』

第10回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

相変わらず、直球もあれば、変化球もあるドキドキ企画ですな。
サラッとビートルズが入ってきたり、ペリー・コモさんが聞けたり、これからも楽しくやって行きますよォ。

今回は、前回最後にかけた曲【加山雄三「夜空の星」】から連想する曲でスタート。

⇒加山雄三さんが大好きなアメリカを代表するシンガーの名曲に繋げます。
 ♪アンド・アイ・ラヴ・ユー・ソー(And I Love You So) / ペリー・コモ
  *1973年・全米29位。(ドン・マクリーン作)

⇒「アンド・アイ・ラヴ・ユー・ソー」の作者は、ドン・マクリーン!
ということで、素直にドン・マクリーン最大のヒット曲へ。
 ♪アメリカン・パイ(American Pie) / ドン・マクリーン
  *1971年リリース、翌1972年に全米1位を記録。

⇒名曲「アメリカン・パイ」の歌詞はドン・マクリーンが子供の頃、新聞配達をしていた時の体験を元に書かれています。
1959年2月に配達していた新聞記事には、バディ・ホリーやリッチー・ヴァレンスなどが乗った飛行機が墜落したことが書かれていて、 そのことを歌詞 ♪The Day The Music Dies♪ にしたそうです。
ということで、バディ・ホリーの【クリケッツ】時代の名曲に繋げます。
 ♪ザットル・ビー・ザ・デイ(That'll Be The Day) / バディ・ホリー
  *1957年・全米1位。

⇒バディ・ホリーというと…【ビートルズ】も1950年代からステージなどでもカバーしていたことで有名。
そこで、ビートルズが1964年に発表した4枚目のアルバム『Beatles For Sale』に収録されたバディ・ホリーのカバー曲へ。
 ♪ワーズ・オブ・ラヴ(Words Of Love) / ザ・ビートルズ

⇒アルバム『Beatles For Sale』には、他にも数曲カバー曲が収録されています。
そこで、ビートルズがカバーした曲のオリジナル曲を聴いてみましょう。
 ♪ロックン・ロール・ミュージック(Rock And Roll Music) / チャック・ベリー
  *1957年・全米8位。

⇒チャック・ベリーと聞いて思い出す映画といえば・・・マイケル・J・フォックス主演の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』!
主人公のマーティが、チャック・ベリーに影響を与えてしまった…という、まさにタイムパラドックスなシーンが印象的でした。
ということで、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の主題歌としてもおなじみの曲に繋げます。
 ♪パワー・オブ・ラヴ(The Power Of Love) / ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース
  *1985年・全米1位。

★次回は【ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース「パワー・オブ・ラヴ」】から連想する曲でスタート!

2021年09月24日〜09月29日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第237回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

いよいよマドンナ、来ましたよォ。
さぁ2回に渡ってマドンナ特集です。
改めて、ものスゴイ女性なんだなって再確認。
ウチにヌードの写真集あったなぁ。
帰ったら見てみよう。笑

今回は「マ」で始まるアーティストの14回目。マドンナ特集です。

『マドンナ(Madonna)』
★1958年8月16日、アメリカ・ミシガン州ベイシティ生まれ(63歳)。
『ギネス・ワールド・レコーズ』によると「全世界で最も富と成功を収めた女性音楽家」として認定されています。
イタリア系アメリカ人の父とフランス系カナダ人の母の間に生まれ本名は“マドンナ・ルイーズ・チッコーネ”。
幼い頃からピアノ、バレエをはじめ、モダンダンスやジャズダンスなどを習い地元のミシガン大学へと進学するも中退。
1978年に「とにかく有名になりたい!」という望みを抱き、わずか35ドルを手に長距離バスでニューヨークへ。
お金のためにヌードモデルやダンサーをはじめ数々のアルバイトを経て、1981年にソロアーティストとしてデビュー。
翌1982年、念願のデビューシングルを発表。
 ♪エヴリバディ(Everybody)
  *1982年・全米ダンスチャートでは3位まで上昇、翌1983年の全米一般チャート(Hot100)では最高107位。

★1983年にリリースされたデビューアルバム『バーニング・アップ(Madonna)』からは「エヴリバディ」と「ホリディ(全米16位)」 「バーニング・アップ(全米ダンスチャート3位)」「ボーダーライン(全米10位)」「ラッキー・スター(全米4位)」と5曲をシングルカット。
このデビューアルバムは全米アルバムチャート最高8位。売り上げは全米だけで500万枚を突破。
そして1984年に2ndアルバム『ライク・ア・ヴァージン(Like a Virgin)』をリリース。
 ♪ライク・ア・ヴァージン(Like A Virgin)
  *1984年・全米1位(6週)
 ♪マテリアル・ガール(Material Girl)
  *1985年・全米2位
★「マテリアル・ガール」に続いてリリースされたのは映画『ヴィジョン・クエスト〜青春の賭け』の主題歌でサントラ盤からのシングル曲 「クレイジー・フォー・ユー」。こちらも全米1位を獲得。
さらにアルバム『ライク・ア・ヴァージン』からシングルカットされた「エンジェル((全米5位)」「ドレス・ユー・アップ(全米5位)」もヒットし、 アルバムは全米だけで1000万枚以上の売上を記録。
そして1986年にリリースされた3rdアルバム『トゥルー・ブルー(True Blue)』からは3曲の全米ナンバーワンシングルが生まれています。
 ♪リヴ・トゥ・テル(Live To Tell)
  *1986年・全米1位
  *1985年に結婚したショーン・ペン主演の映画『ロンリー・ブラッド』の主題歌。
 ♪パパ・ドント・プリーチ(Papa Don't Preach)
  *1986年・全米1位
★次にシングルカットされたタイトルトラックの「トゥルー・ブルー」は全米3位となり、4枚目シングル「オープン・ユア・ハート」は全米1位。
続く5枚目のシングル曲は全米1位こそなりませんでしたが、マドンナのルーツともいえるラテンフレイバーたっぷりの曲でした。
 ♪ラ・イスラ・ボニータ(La Isla Bonita)
  *1987年・全米4位、全英では1位を獲得

■次回のSYDF(再来週)はこの続き、マドンナ特集の後編です。

2021年09月17日〜09月22日放送

『坂番連想音楽会』

第9回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

今日も意外なところに行きましたなぁ。
イヴォンヌさんは、誰も想像していなかったんじゃないかな。
さあ今度は加山さんから、どこに行くのか。
みなさんも予想してみて下さいな。

『坂番連想音楽会(Sakaban Association Music Fair)』(略してSAMF)の9回目。

今回は、前回最後にかけた曲【Cher「バン・バン」】から連想する曲でスタート。

⇒シェールが1975年に結婚したのがグレッグ・オールマン。ということで、グレッグ・オールマンがデュアン・オールマンとその仲間たちとで結成した 【オールマン・ブラザーズ・バンド】最大のヒットシングル曲に行きます!
 ♪ランブリン・マン(Ramblin Man) / オールマン・ブラザーズ・バンド
  *1973年・全米2位を記録。
  *ちなみに、1975年に結婚したグレッグ・オールマンとシェールは1979年に離婚しています。

⇒【オールマン・ブラザーズ・バンド】にはスライドギターの名手デュアン・オールマンがいましたが、彼が最も注目されたのが、 エリック・クラプトンが結成した【デレク&ザ・ドミノス】にゲスト参加した時の「いとしのレイラ」。
そこで【オールマン・ブラザーズ・バンド】のドラムスだったブッチ・トラックスの甥であるデレク・トラックスが最近リリースしたライブアルバム 『レイラ・リヴィジテッド』の収録曲に繋げましょう。
 ♪いとしのレイラ(Layla) / テデスキ・トラックス・バンド
  *『レイラ・リヴィジテッド』は【デレク&ザ・ドミノス】の名盤『いとしのレイラ』を丸ごとライブでカバーしたもの。
  *ちなみに、デレク・トラックスのファーストネームは【デレク&ザ・ドミノス】に由来。
   グループ名の【テデスキ・トラックス・バンド】の“テデスキ”はデレク・トラックスの奥さんである
   スーザン・テデスキの名字からだそうです。

⇒「いとしのレイラ」はクラプトンが親友だったジョージ・ハリスンの奥さん、パティ・ボイドに捧げた曲として有名ですが、続いても、 パティに捧げた曲として有名な曲へ繋げます。
 ♪ワンダフル・トゥナイト(Wonderful Tonight) / エリック・クラプトン
  *1978年・全米16位。1977年リリースのアルバム『スローハンド』からのシングル。
  *ちなみに翌1979年にクラプトンはパティと結婚しています。

⇒「ワンダフル・トゥナイト」がヒットした頃、クラプトンのツアーにバッキングボーカルとして参加していた女性アーティストがイヴォンヌ・エリマン。 ということで彼女の大ヒット曲へ。
 ♪イフ・アイ・キャント・ハヴ・ユー(If You Can't Have You) / イヴォンヌ・エリマン
  *1978年・全米1位。映画『サタデー・ナイト・フィーバー』のサントラ盤からのヒット曲。
  *イヴォンヌ・エリマンがクラプトンのバッキングボーカルを担当していたのは1974年から約5年間。

⇒全17曲が収録された『サタデー・ナイト・フィーバー』のサントラ盤からはビー・ジーズの「ジャイヴ・トーキン」をはじめ、 「ユー・シュッド・ビー・ダンシング」「愛はきらめきの中に」「恋のナイト・フィーバー」「ステイン・アライヴ」も全米1位を獲得。
さらにもう1曲の全米1位が生まれています。その曲が・・・
 ♪運命 '76(A Fifth of Beethoven) / ウォルター・マーフィー
  *ベートーベンの「運命」をディスコ調にアレンジ。

⇒「運命」といえば、日本では“エレキの神様”寺内タケシさんが1967年、バニーズ時代に発表した『レッツ・ゴー「運命」』を連想しますが、 今回は寺内タケシさんが編曲、そしてブルージーンズ名義で演奏した曲に繋げます。
 ♪夜空の星 / 加山雄三
  *1965年リリースのシングル「君といつまでも」のカップリングとして収録。
   シングル発売から2週間後に公開された加山さん主演の大ヒット映画『エレキの若大将』でも使われ、
   寺内タケシさんも“そば屋の隆”として出演していました。

★次回は【加山雄三「夜空の星」】から連想する曲でスタート!

2021年09月10日〜09月15日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第236回

写真:坂崎幸之助 Terry's TerryのSunburst(ハカランダ)。だいぶ熟してきました。

坂崎さんから:

マーティン・デニーさんの「静かな村」。
これなら僕ら3人でやれるねぇ。
高見沢はカエル。桜井はブタと鳥と馬。僕は牛とヤギなどなど、田園風景なら、そこそこやってたもんなぁ。
そんな曲が昔にヒットしていただなんて(笑)

今回は「マ」で始まるアーティストの13回目。ラインナップは・・・・

『マッチボックス・トゥエンティ(Matchbox Twenty)』
★1995年にフロリダ州オーランドで結成されたロックバンド。
翌1996年リリースのデビューアルバム『ユアセルフ・オア・サムワン・ライク・ユー(Yourself Or Someone Like You)』からのシングルが3曲が全米トップ10ヒットとなり、 アルバムは全米だけで1200万枚以上の売り上げを記録するロングセラーに!
そして2000年の2ndアルバム『マッド・シーズン(Mad Season)』からの1stシングルは彼らにとって初の全米ナンバーワンに!
 ♪ベント(Bent)
★グループのボーカル、ロブ・トーマスは1999年発表のサンタナの世界的大ヒットアルバム『スーパーナチュラル』に参加。
ソングライティングとボーカルを担当したシングル「スムース(Smooth)」は全米1位を獲得。
翌2000年発表のグラミー賞では「最優秀レコード賞」「最優秀楽曲賞」を受賞しています。

『マッドネス(Madness)』
★1976年にイギリス・ロンドンで結成されたネオ・スカ・バンド。
当時は、イギリスのパンクとジャマイカ生まれのスカが融合した“ネオ・スカ”系のバンドが多数デビューしましたが、中でも、 この【マッドネス】と【ザ・スペシャルズ】が人気を二分していました。
【マッドネス】は1979年にアルバム『ワン・ステップ・ビヨンド』でデビュー。
アルバムジャケットは、彼らの代表的なポーズとなった“ムカデダンス”。
この“ムカデダンス”で【マッドネス】が車のTVコマーシャルに起用され、彼らの“ムカデダンス”が大量にオンエアーされました。
 ♪シティ・イン・シティ(In The City)
  *1981年、日本で大ヒット。
★「シティ・イン・シティ」は、日本でのみのヒットとなりましたが本国イギリスをはじめヨーロッパでも有名になった【マッドネス】。
アメリカでは通算4枚目のアルバム『ザ・ライズ・アンド・フォール(The Rise&Fall)』からのシングルが、初めての全米ヒットとなり、 アメリカ進出のきっかけとなっています。
 ♪アワ・ハウス(Our House)
  *アメリカ進出のきっかけとなったシングル曲。
   1983年・全米7位を記録。
★グループは1986年に解散。しかし1988年に主要メンバー4人で【ザ・マッドネス】として活動再開。
そして1992年、今度はオリジナルメンバー7人全員がそろって【マッドネス】として復活。現在も活動を続けています。

『マーティ・バリン(Marty Balin)』
★1942年1月30日、オハイオ州シンシナティ生まれのシンガーソングライター。
(2018年9月に亡くなっています。享年76歳)
1965年に“ポール・カントナー”や“グレイス・スリック”などと共に【ジェファーソン・エアプレイン】を結成。
一時、脱退しますがグループ名が【ジェファーソン・スターシップ】に改名された時に復帰。
(ただし、そのあとの【スターシップ】には不参加)
そして1981年にソロアーティストとしてアルバム『恋人たち(Balin)』をリリース。ここからの1stシングルが大ヒットを記録。
 ♪ハート悲しく(Hearts)
  *1981年・全米8位を記録。
★1996年、マーティ・バリンは【ジェファーソン・エアプレイン】のメンバーとして『ロックの殿堂』入りを果たしています。

『マーティ・ロビンス(Marty Robbins)』
★1925年9月26日、アリゾナ州グレンデール生まれのカントリー系のシンガーソングライター。
(1982年12月、心臓発作のため57歳の若さで死去)
1950年代中頃にデビューし次々とヒット曲を放ちました。
 ♪エル・パソ(El Paso)
  *1960年に全米1位を獲得。
★歌手としてだけではなく、ソングライターとしても活躍。
ジョニー・キャッシュ、フランキー・レイン、エルヴィス・プレスリーなども彼が作った曲を歌っています。

『マーティン・デニー(Martin Denny)』
★1911年4月10日、ニューヨーク・マンハッタン生まれの作曲家・編曲家・ピアニスト。(2005年3月93歳で死去)
ミュージシャンとしてはラテン、アフリカ、アジアなどのエキゾチック・サウンド(エキゾチカ) や鳥やカエルなどの動物の鳴き声をパーカッションで表現したラウンジ・ミュージックの大家として数々のアルバムを発表。
 ♪静かな村(Quiet Village)
  *1959年・全米4位。
  *当時、この曲は【The Exotic Sounds of Martin Denny】という名義で発表されました。

2021年09月03日〜09月08日放送

『坂番連想音楽会』

第8回

写真:坂崎幸之助 まだまだ手指の消毒は大切です。

坂崎さんから:

さぁ、今回のラストは「バン・バン」でした。
ばんばひろふみさんに行くのか、ムッシュの「バン・バン・バン」か、はたまた全く別のコースを歩むのか。
どうぞお楽しみに!!

『坂番連想音楽会(Sakaban Association Music Fair)』(略してSAMF)の8回目。

今回は、前回最後にかけた曲【キャロル・キング「It's Too Late」】から連想する曲でスタート。

⇒キャロル・キングの「It's Too Late」の両A面シングル曲としてカップリングされていた曲が「空が落ちてくる(I Feel The Earth Move)」。
この曲を1989年にカバーした、この人のバージョンでスタート!
 ♪空が落ちてくる(I Feel The Earth Move) / マルティカ
  *マルティカは『坂番洋楽データファイル』の「マ」の付くアーティストでもピックアップする予定です。

⇒マルティカの「空が落ちてくる」がヒットしたのが1989年。
そこで1989年に日本で一番ヒットした曲、年間シングルチャートで1位に輝いた曲へ!
 ♪Diamonds / プリンセス プリンセス

⇒続いては「ダイアモンド」というタイトルから素直に連想して・・・。
 ♪僕のダイアモンド・ガール(Diamond Girl) / Seals & Crofts
  *1973年・全米6位を記録。「想い出のサマー・ブリーズ」(1972)に続く大ヒット。

⇒【シールズ&クロフツ】のジム・シールズ(Jim Seals)の実弟ダン・シールズ(Dan Seals)、 通称イングランド・ダンがジョン・フォード・コーリーと結成した男性デュオ【イングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリー】のヒット曲に繋げます。
 ♪秋風の恋(I'd Really Love To See You Tonight) / England Dan & John Ford Coley
  *1976年・全米2位を記録。

⇒【シールズ&クロフツ】のジム・シールズの弟ダン・シールズが結成した【イングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリー】へと兄弟繋がりできましたので、 次は日本が誇る実の兄弟デュオ、1972年の大ヒット曲へ。
 ♪さよならをするために / ビリー・バンバン

⇒【ビリー・バンバン(Billy Ban Ban)】という名前の由来は、お兄さんの菅原孝さんによると「アメリカの漫画のキャラクターで、 やたらとバンバンと拳銃を撃ちまくるビリーというのがいて、そこからビリー・バンバンと命名」とのこと。
弟の菅原進さんは「語呂もよかったからね」・・・だそうです。
ということで続いては、シェールによる大ヒット曲に繋げてみました。
 ♪バン・バン(Bang Bang〜My Baby Shot Me Down) / Cher
  *1966年・全米2位を記録。

★次回は【シェール「バン・バン」】から連想する曲でスタート!

2021年08月27日〜09月01日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第235回

写真:坂崎幸之助 本来、縦Martinなのに“M”しか書いていない
貴重な8分の7モデルのD-45。(世界で1本!!...おそらく)

坂崎さんから:

「マ」が続いておりますなぁ。
今回は全員一曲ずつでした。一発屋という訳ではないと思いますが。
こんな回もなかなか面白いと自画自賛。
次回も「マ」です。

今回は「マ」で始まるアーティストの12回目。ラインナップは・・・・

『マシュー・ワイルダー(Matthew Wilder)』
★1953年1月24日、ニューヨーク・マンハッタン生まれのシンガーソングライター(68歳)。
1970年代はじめ【マシュー&ピーター】というフォークグループでレコードデビュー。1枚のアルバムを発表しデュオは解散。
1970年代後半に拠点をニューヨークからロサンゼルスに移し“ベット・ミドラー”や“リッキー・リー・ジョーンズ”等のバッキングボーカルや、 CMソングの作曲などをしつつソロアーティストとしてのデビューを待ちます。
そんな彼の元にレコード会社から契約の話が届きますがマイナーレーベルということで低予算の制作費。
当時MTV全盛でしたがプロモーションビデオの作成もなし、TVやラジオ、雑誌などのインタビューもほとんどないという散々の船出でした。
しかし1983年に、アルバムに先駆けてリリースされたシングル曲がラジオで大量OAされアメリカを始めカナダ、 イギリスなどヨーロッパ各国、そして日本でも大ヒット。
 ♪想い出のステップ(Break My Stride)
  *1983年の秋にリリース、翌1984年に全米シングルチャート5位まで上昇。
★シンガーソングライターとしては、この曲のみがヒットという形になりますが、 その後【ノー・ダウト】をはじめ“クリスティーナ・アギレラ”や“マイリー・サイラス”などのプロデュースや、 ディズニー映画『ムーラン』などの映画音楽も手がけたりと裏方的仕事で大成功を収めています。

『マーセルズ(The Marcels)』
★1959年にペンシルベニア州ピッツバーグで結成されたドゥーワップ・グループ。彼らにとって最大のヒット曲(=代表曲)は、 元々1934年に作られたバラードのスタンダードナンバー。
これを彼らは独特のスキャットを交えたアップテンポなドゥーワップでカバー、1961年に見事R&Bチャートのみならず、一般ポップチャートでも1位に輝いています。
 ♪ブルー・ムーン(Blue Moon)
  *1961年・全米1位を獲得。

『マック&ケイティ(Mac & Katie Kissoon)』
★1965年に結成されたトリニダード・トバゴ出身の兄妹ポップデュオ。
1971年にラリー・スコットの「チピ・チピ天国(Chirpy Chirpy Cheep Cheep)」をカバー。
この曲が全米シングルチャート20位を記録するヒットとなっています。
 ♪チピ・チピ天国(Chirpy Chirpy Cheep Cheep)
  *この曲は同年1971年に【ミドル・オブ・ザ・ロード】というスコットランドのグループもカバーしリリース。
   ヨーロッパや日本で大ヒットさせ世界で1000万枚以上の売上を記録。
   そのため日本では【ミドル・オブ・ザ・ロード】のバージョンの方が有名!

『マックスウェル(Maxwell)』
★1973年5月23日、ニューヨーク・ブルックリン生まれのR&Bシンガーソングライター(48歳)。
“マーヴィン・ゲイの再来!”と言われデビュー。
1996年の1stアルバム『アーバン・ハング・スイート(Maxwell's Urban Hang Suite)』は全米だけで200万枚以上のセールスを記録。
その後リリースされた3枚のアルバム全て100万枚以上の売り上げとなっています。
シングルとしては1999年に公開されたエディ・マーフィ主演のコメディ映画『エディ&マーティンの逃走人生(Life)』 の主題歌となった曲が全米4位まで上昇する大ヒットとなりました。
 ♪フォーチュネイト(Fortunate)
  *1999年に全米4位を記録。

『マック・デイヴィス(Mac Davis)』
★1942年1月21日、テキサス州ラボック生まれのカントリー系のシンガーソングライター 兼 俳優。
(昨年2020年9月29日、心臓手術の合併症により78歳で亡くなっています)
高校卒業後ロックンロールバンドで活動しつつレコード会社の地域担当マネージャーとして働きデビューのきっかけを模索。
1960年代後半、作曲家として“エルヴィス・プレスリー”に認められ「In The Ghetto」「A Little Less Conversation」といった数々のCMでもおなじみの曲などを作曲。
それらの大ヒットでソングライターとして大ブレイク。
これをきっかけに、1970年コロンビアレコードと歌手として契約。
1972年には彼の代表曲となるシングルが見事、全米1位を獲得しています。
 ♪愛は心に深く(Baby Don't Get Hooked On Me)

『マッコイズ(The McCoys)』
★1962年にアメリカ・インディアナ州ユニオン・シティで結成された4人組のビート・ポップ・バンド。
ビートルズをはじめとする“ブリティッシュ・インヴェイジョン”の嵐が吹き荒れる中、 のちにソロアーティストとして活躍するボーカル&ギター担当のリック・デリンジャーを中心として1965年にレコードデビュー。
見事デビューシングルが全米ナンバーワンに輝いています。
 ♪ハング・オン・スルーピー(Hang On Sloopy)
  *この曲がヒットした時、リック・デリンジャーは若干18歳!
   ギタリストとしても大活躍するリック・デリンジャーが、最初にギターを弾くきっかけになったのは
   【ザ・ベンチャーズ】だったそうです。

2021年08月20日〜08月25日放送

『坂番連想音楽会』

第7回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

今回は意外とストレートと言うか直球と言うか、
「ひねり」が少なかった…かな。
でも良い音楽がたくさん聞けたので良かったです。
さぁ次回はキャロル・キングからどこに行くのか、
お楽しみ!だ。

『坂番連想音楽会(Sakaban Association Music Fair)』(略してSAMF)の7回目。

今回は、前回最後にかけた曲【坂本龍一「Merry Christmas,Mr. Lawrence」】から連想する曲でスタート。

⇒今回はストレートに…映画「戦場のメリークリスマス」の主役を演じたデヴィッド・ボウイから!
 ♪フェイム(Fame) / デヴィッド・ボウイ
  *1975年、デヴィッド・ボウイ初の全米ナンバーワンに輝いた曲。
  *ボウイとジョン・レノンの共作で、ジョンはバッキングボーカルでも参加。

⇒「フェイム」がデヴィッド・ボウイ初の全米1位を記録した曲ということでバッキングボーカルとして参加していたジョン・レノンがソロとして初めて全米1位を獲得した曲へ!
 ♪真夜中を突っ走れ(Whatever Gets You Thru The Night) / ジョン・レノン
  *1974年・全米1位。(アルバム『心の壁、愛の橋(Walls and Bridges)』に収録)

⇒ジョンがソロになって初の全米1位となったのが「1974年」。
この年に、日本で一番売れたアルバムからの先行シングルとなった曲に行きましょう!
 ♪心もよう / 井上陽水
  *1973年12月1日にリリースされた3枚目のアルバム『氷の世界』からの先行シングル。
   『氷の世界』は1973年12月17日〜1975年6月2日までの間で通算35週アルバムチャート1位を獲得。
   発売2年後の1975年8月に「日本レコード史上初のLP販売100万枚突破」を果たしています。

⇒「心もよう」から続けるのは、この曲にベースで参加していた細野晴臣さんが在籍した【はっぴいえんど】の曲。
1971年の名盤『風街ろまん』に収録されていた曲です。
 ♪夏なんです / はっぴいえんど
  *作詞/松本隆、作曲/細野晴臣

⇒当時、細野晴臣さんはジェームス・テイラーの歌とアコースティック・ギターに影響を受けていた…ということで「夏なんです」 と同じ1971年にジェームス・テイラーが放った大ヒット曲に繋げます。
 ♪きみの友だち(You've Got A Friend) / ジェームス・テイラー
  *1971年・全米1位を獲得。

⇒「きみの友だち」は、元々はキャロル・キングの名盤『つづれおり(Tapestry)』に収録された1曲。
(『つづれおり』にはジェームス・テイラーもギタリストとして参加)
ということで、この『つづれおり』からシングルカットされ全米1位に輝いた曲を!
 ♪イッツ・トゥ・レイト(It's Too Late) / キャロル・キング
  *1971年・全米1位を獲得。

★次回は【キャロル・キング「It's Too Late」】から連想する曲でスタート!

2021年08月13日〜08月18日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第234回

写真:坂崎幸之助 ユニバーサルミュージックからの差し入れを抱えつつ
“たいやきアイス”でリラックス中。

坂崎さんから:

マーシーさんが多かったですね。
マーシャル・タッカー・バンドはホントに久しぶりに聞いたなぁ。
若い頃アルバムも買って聞いていたのを思い出しました。
こんな所も、このコーナーの良いところですね。

今回は「マ」で始まるアーティストの11回目。ラインナップは・・・・

『マーケッツ(The Marketts)』
★1961年にカリフォルニア州ハリウッドでセッションミュージシャン達で結成されたサーフ・ロック・インストゥルメンタル・バンド。
このセッションミュージシャン達の中には、レッキング・クルーのメンバーだったドラムのハル・ブレインも参加していたそうです。
 ♪アウト・オブ・リミッツ(Out Of Limits)
  *彼らにとって最大のシングルヒット。1964年・全米3位を記録。
  *当時アメリカで大人気だったTVシリーズ『アウター・リミッツ』の主題歌をサーフロック風にアレンジしてカバー。
   (同年、ベンチャーズもこの曲をカバーしています)

『マーサ&ザ・ヴァンデラス(Martha & The Vandellas)』
★1962年にミシガン州デトロイトで“マーサ・リーヴス”を中心に結成された女性3人組のR&Bコーラスグループ。
デビューはモータウンレコード傘下のレーベル“ゴーディ”からで1963年から約10年間に渡って活動。数々のヒットを放っています。
 ♪ヒート・ウェーブ(Heat Wave)
  *1963年に全米チャート4位を記録。
 ♪ダンシング・イン・ザ・ストリート(Dancing In The Street) 
  *1964年に全米チャート2位を記録。
  *1985年の『ライヴエイド』でデヴィッド・ボウイとミック・ジャガーがカバー。
★1972年にマーサ・リーヴスがソロ活動に専念することになったため解散しています。

『マーシー(Mercy)』
★1960年代の終わり、フロリダを拠点に活動した女性ボーカル3人とコーラス&演奏の男性3人”からなる6人組のポップグループ。
 ♪ラヴ・キャン・メイク・ユー・ハッピー(Love Can Make You Happy)
  *1969年に発表、全米シングルチャート2位を記録。

『マーシー・プレイグラウンド(Marcy Playground)』
★1996年にニューヨーク・マンハッタンで結成された男性3人組のポスト・グランジ/オルタナティブ・ロック・バンド。
古くは【ヴェルヴェット・アンダーグラウンド】、新しいところでは【ニルヴァーナ】から多大な影響を受けているグループ。
1998年リリースのデビューアルバム『マーシー・プレイグラウンド』からのシングルは全米8位を記録する大ヒットとなりました。
 ♪セックス・アンド・キャンディ(Sex And Candy)
  *オルタナ系、インディーズ系ロックの曲をランキングした全米モダンロックチャートでは、
   15週連続のナンバーワンを記録しています。

『マーシー・ブレーン(Marcie Blane)』
★1944年5月21日、ニューヨーク・ブルックリン生まれの女性シンガー。
ミュージシャンを目指す友達が作ったデモテープでボーカルを披露したことをキッカケに18歳でデビュー。
ティーンエイジャーの女の子の恋心を元気一杯で歌いあげたデビュー曲が全米3位となる大ヒットとなっています。
 ♪ボビーに首ったけ(Bobby's Girl)
  *1962年・全米3位を記録。
  *当時、日本では伊東ゆかりさんがカバーしシングルリリースされました。

『マーシャル・タッカー・バンド(Marshall Tucker Band)』
★1971年にアメリカ南部のサウスカロライナで結成された6人組のサザンロックバンド。
1973年に【オールマン・ブラザーズ・バンド】の後釜として彼らと同じカプリコーン・レコードと契約。
1973年のデビューアルバムがいきなりゴールドディスクとなり順調なスタートを切っています。
ブルース、カントリー、ジャズなど多彩な音楽性でアルバム&ライヴで実力を発揮。
中でも、1977年に発表した6枚目のアルバム『キャロライナの夢(Carolina Dreams)』はプラチナディスク((100万枚の売り上げ)に!
 ♪いつも愛の歌を(Heard It In A Love Song)
  *アルバム『キャロライナの夢』からのシングルヒット。
   1977年・全米シングルチャート14位を記録。

2021年08月06日〜08月11日放送

『坂番連想音楽会』

第6回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

いいねぇ、この連想ゲーム(笑)。
マニアックなところが来たなぁ〜と思ったら誰もが知ってる曲が来たり、これぞジェットコースターの様な企画ですね。
今後もお楽しみに!

『坂番連想音楽会(Sakaban Association Music Fair)』(略してSAMF)の6回目。

今回は、前回最後にかけた曲【カーペンターズ「星空に愛を(コーリング・オキュパンツ)」】から連想する曲でスタート。

⇒カーペンターズといえば“兄妹”デュオ。
そこから連想して・・・日本の“姉弟”によるカラオケのデュエット定番曲を!
 ♪ロンリーチャップリン / 鈴木聖美 with Rats&Star
  *元々は1987年発表の鈴木雅之、2枚目のソロシングル「リバティー」のカップリング曲でしたが、
   評判が良かったため、同じく1987年発売の鈴木聖美 with Rats&Star 名義のアルバム『WOMAN』からリカットされ、
   大ヒットしました。

⇒「ロンリーチャップリン」から連想して、喜劇王チャップリンが作った(作曲)名曲を。
ナット・キング・コールをはじめ、数々のカバーがありますが今回はこのアーティストVer.で!
 ♪スマイル(Smile) / エルヴィス・コステロ
  *元々は1936年公開、チャールズ・チャップリン主演の映画『モダン・タイムス』のためにチャップリン自らが作曲した曲。
   エルヴィス・コステロVer.は2002年のドラマ『空から降る一億の星』のエンディングテーマとして使われました。

⇒ということで、明石家さんま&木村拓哉主演のドラマ『空から降る一億の星』の挿入歌になっていた名曲へ。
 ♪見上げてごらん夜の星を / 坂本九
  *1963年に大ヒット。(作詞:永六輔、作曲:いずみたく)

⇒「見上げてごらん夜の星を」が流行った1963年、アメリカでは坂本九さんの「上を向いて歩こう(Sukiyaki)」が日本の曲として初の全米ナンバーワンを獲得しました。 (1963年6月15日週〜6月29日週まで3週連続の1位)ということで続いては「上を向いて歩こう(Sukiyaki)」の“前に”全米1位だった曲です。
 ♪涙のバースディ・パーティ(It's My Party) / レスリー・ゴーア
  *レスリー・ゴーア(17歳)のデビュー曲で、プロデュースはクインシー・ジョーンズ。

⇒続いては直球で!「涙のバースディ・パーティ」のプロデューサー:クインシー・ジョーンズのヒット曲です。
 ♪愛のコリーダ(Ai No Corrida) / クインシー・ジョーンズ
  *1981年・全米28位。日本でもディスコミュージックとして大ヒット。
  *曲名は、1976年の日仏合作の問題作として何かと話題になった大島渚監督の映画『愛のコリーダ』に由来。

⇒大島渚監督から連想して・・・1983年の映画『戦場のメリー・クリスマス(Merry Christmas,Mr.Lawrence)』のメインテーマへ。
 ♪Merry Christmas,Mr. Lawrence / 坂本龍一
  *映画の主演はデヴィッド・ボウイ、坂本龍一、ビートたけし 他
  *坂本龍一は映画音楽も担当。英国アカデミー賞で「作曲賞」を受賞。

★次回は【坂本龍一「Merry Christmas,Mr. Lawrence」】から連想する曲でスタート!

2021年07月30日〜08月04日放送

『坂崎音楽堂』

松本隆作詞活動50周年トリビュートアルバム

写真:坂崎幸之助 ↑↑SONY α7R3(MINOLTA仕様)に
   グッチ裕三さんから頂いたレンズを装着。

坂崎さんから:

松本隆さんには、毎年、お台場フォーク村に来て頂いてご本人の前で松本作品を歌わせていただいてますが、 年々、居心地が良くなっておられるようで、ももクロ達とも楽しく話したり、笑ったりしてくれるようになりました。
ホントに松本さんの詞は心にしみます。大ファンです。

≪お知らせ≫オリンピック・パラリンピック開催期間中、番組放送休止となることも御座います。ご了承ください。

ちょっと久しぶりとなる『坂崎音楽堂』。
今回は松本隆作詞活動50周年トリビュートアルバムとしてリリースされた『風街に連れてって!』特集。
(7月14日リリース・初回限定生産盤(CD+LP+特典本「100%松本隆」)COZP-1747-1748/通常盤(CDのみ)COCP-41453)

松本隆さんは、これまで400組近くのアーティストに2100曲以上の作詞を提供。
シングル総売上5000万枚、チャート1位を記録した楽曲も50曲以上!
そんな松本作品のトリビュートアルバムとしてリリースされた『風街に連れてって!』。
プロデューサーは亀田誠治氏。

坂番では、全11曲収録の中から(時間の都合で)8曲をピックアップしてご紹介。
 ♪夏色のおもいで / 吉岡聖恵
  *オリジナルは【チューリップ】が1973年に発表したシングル曲。
  *作曲は財津和夫さん
 ♪君は天然色 / 川崎鷹也
  *大瀧詠一さんの名曲で1981年リリース。
  *作曲は大瀧詠一さん。
 ♪SEPTEMBER / 宮本浩次
  *オリジナルは竹内まりやさんで1979年リリース。
  *作曲は林哲司さん。
 ♪セクシャルバイオレットNo.1 / B'z
  *オリジナルは桑名正博さんで1979年リリース。
  *作曲は筒美京平さん。
 ♪スローなブギにしてくれ(I want you) / GLIM SPANKY
  *オリジナルは南佳孝さんで1981年リリース。
  *作曲も南佳孝さん。
 ♪キャンディ / 三浦大知
  *オリジナルは原田真二さんで1977年リリース。
  *作曲も原田真二さん。
 ♪ルビーの指環 / 横山剣(クレイジーケンバンド)
  *オリジナルは寺尾聰さんで1981年リリース。
  *作曲も寺尾聰さん。
 ♪風をあつめて / MAYU・manaka・アサヒ(Little Glee Monster)
  *オリジナルは【はっぴいえんど】1971年発表のアルバム『風街ろまん』に収録。
  *作曲は細野晴臣さん。

2021年07月23日〜07月28日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第233回

写真:坂崎幸之助 ↑↑初年度のギブソンDOVE

坂崎さんから:

マークさんも何だかんだで、けっこういらっしゃいますね。
さて「マ」の付くアーティスト、どこまで続くのか。
さらに、この「SYDF」自体、いつまで続くのか。
それは誰にも判らないのだ。

≪お知らせ≫オリンピック・パラリンピック開催期間中、番組放送休止となることも御座います。ご了承ください。

『マーク・アンソニー(Marc Anthony)』
★1968年9月16日、アメリカ・ニューヨークでプエルトリコ人の両親の間に生まれたサルサ系ラテン歌手。
最初はクラブ歌手としてデビュー。
1992年にラテン界の巨匠ティト・プエンテのコンサートに出演したのをきっかけに翌93年、本格的なサルサ歌手としてレコードデビュー。
着実にサルサ歌手としての地位を確立したマーク・アンソニーは1999年にポップアルバム『マーク・アンソニー』を発表。
 ♪アイ・ニード・トゥ・ノウ(I Need To Know)
  *1999年・全米3位を記録。
★2001年のアルバム『リプレ』は全米ラテンアルバムチャートで14週連続の1位を獲得。
2004年には、歌手で女優のジェニファー・ロペスと結婚して話題。(2012年に離婚)
最近では、歌手活動と共に俳優としても活躍しています。

『マクガイアー・シスターズ(McGuire Sisters)』
★オハイオ州ミドルタウン出身のクリスティン、ドロシー、フィリスの“マクガイアー3姉妹”で1949年に結成。
三声のコーラスグループですが、一番高いパートにメロディを置き独特のコーラスを披露。
 ♪シンシアリー(Sincerly)
  *最初のヒットシングル。1955年に10週連続の全米1位を記録。
 ♪シュガータイム(Sugartime)
  *1958年・全米1位を獲得。
★「シュガータイム」の大ヒットから10年後となる1968年、クリスティンとドロシーは主婦業に専念。
フィリスはソロシンガーになり【マクガイアー・シスターズ】は活動に終止符を打ちますが、17年後に熱心なファンの願いで、半年の猛練習の後ラスベガスで復活! 楽しみながら活動を続けた彼女達の最後の公式パフォーマンスは1999年のカーター元大統領75歳の誕生パーティーのステージだったそうです。

『マーク・コーン(Marc Cohn)』
★1959年7月5日、オハイオ州クリーブランド生まれのシンガーソングライター。
中学でギター&ソングライティングをスタート。高校・大学と音楽活動を続け31歳の時にアルバム『マーク・コーン』でメジャーデビュー。
その中からの1stシングルは全米13位まで上昇するヒットとなっています。
 ♪ウォーキング・イン・メンフィス(Walking In Memphis)
  *1991年・全米13位を記録。
  *アルバム『マーク・コーン』で1991年度のグラミー賞「最優秀新人賞(Best New Artist)」を受賞。

『マーク・チェスナット(Mark Chesnutt)』
★1963年9月6日、テキサス州ボーモント生まれのカントリーシンガー兼ギタリスト。
1990年のデビュー以来、約20年間で40曲以上のカントリーヒットを放っています。
そんなカントリー界で大人気のマーク・チェスナットが一般ポップチャートにランクインしたのが1999年。
映画『アルマゲドン』の主題歌として【エアロスミス】が1998年に全米1位を獲得した「ミス・ア・シング」のカバーでした。
 ♪ミス・ア・シング(I Don't Want To Miss A Thing)
  *1999年・全米17位を記録。
  *カントリーチャートでは余裕の1位を獲得。

『マクファーデン&ホワイトヘッド(McFadden & Whitehead)』
★1970年初め、ペンシルベニア州フィラデルフィアで結成された男性R&Bデュオ。
オーティス・レディングに認められ、プロデビューするもヒットに恵まれず1970年代前半はソングライターチームとして【オージェイズ】の「裏切り者のテーマ」や 【ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツ】の「ウェイク・アップ・エヴリバディ」といったヒット曲を提供。
そして1979年、ついに【マクファーデン&ホワイトヘッド】というコンビ名でレコードデビュー。
 ♪恋はノンストップ(Ain't No Stoppin' Us Now)
  *1979年・全米13位を記録。

2021年07月16日〜07月21日放送

『坂番連想音楽会』

第5回

写真:坂崎幸之助 ↑↑Leitz Phoneを購入した坂崎さん、Leicaを持つ。

坂崎さんから:

大好評のうちに進んでおります連想モノ。
今回も前半は、まぁこんなもんか、と思っていたところ後半戦は、こうきたか!!と思っていただければ、これ幸い。

≪お知らせ≫オリンピック・パラリンピック開催期間中、番組放送休止となることも御座います。ご了承ください。

『坂番連想音楽会(Sakaban Association Music Fair)』(略してSAMF)の5回目。

今回は、前回最後にかけた曲【ガロ「学生街の喫茶店」】から連想する曲でスタート。

⇒ガロが影響を受けたグループといえば【クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング】ということで・・・。
 ♪ティーチ・ユア・チルドレン(Teach Your Children) / CSN&Y
  *1970年に全米16位。今年50周年の記念アルバムもリリースされた『デジャ・ヴ』に収録。
  *映画『小さな恋のメロディ』のラストで主人公の2人(マーク・レスターとトレイシー・ハイド)が
   結婚式を挙げた後、トロッコで仲良く去っていくという印象的なシーンで流れていました。

⇒「ティーチ・ユア・チルドレン」と同じく、映画『小さな恋のメロディ』(1971年)から。主題歌として使われていました。
 ♪メロディ・フェア(Melody Fair) / ビー・ジーズ
  *元々は1969年発表の4枚目のアルバム『オデッサ』に収録。
  *当時シングルになってはいませんでしたが、日本では映画『小さな恋のメロディ』によって大ヒット!
   日本でのみシングルカットされ、シングルチャート3位まで上昇。
  *曲はギブ3兄弟の共作。

⇒ビー・ジーズに続いては、1969年にザ・タイガースがバリー・ギブ&モーリス・ギブから提供された曲。
 ♪Smile For Me / ザ・タイガース
  *1969年にシングルチャートで3位を記録。
  *この曲は、ザ・タイガースの映画『ザ・タイガース ハーイ!ロンドン』の撮影中に録音。

⇒ザ・タイガースの映画のタイトル『ハーイ!ロンドン』から連想して・・・・。
 ♪ロンドン・コーリング(London Calling) / クラッシュ
  *1980年・全英11位。

⇒続いては「コーリング」繋がりでエレクトリック・ライト・オーケストラのヒット曲へ。
 ♪コーリング・アメリカ(Calling America) / エレクトリック・ライト・オーケストラ
  *1986年・全米18位。アルバム『バランス・オブ・パワー』に収録。
  *“毎晩2万マイル(約3万2千キロ)離れた宇宙にある衛星通信を通じて不便な会話をしている男女のすれ違い”について歌った曲。

⇒ELOの“衛星通信を通じての男女間の恋のすれ違い”といった歌詞から、“地球外生命体との交信”がテーマとなった曲へ。
 ♪星空に愛を(コーリング・オキュパンツ)(Calling Occupants of Interplanetary Craft) /カーペンターズ
  *宇宙、惑星間を飛行している宇宙船(スペースシップ)の乗務員(=宇宙人)との交信がテーマ。
  *1977年・全米32位。
  *アルバム(CD)によって、邦題が「星空への旅立ち」となっているモノもあります。
  *カナダのバンド【クラトゥ(Klaatu)】が1976年に発表した曲のカバー。

★次回は【カーペンターズ「星空に愛を(コーリング・オキュパンツ)」】から連想する曲でスタート!

2021年07月09日〜07月14日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第232回

写真:坂崎幸之助 ↑↑one madeのジャケット

坂崎さんから:

今回、ほとんど聞いた事のないアーティストが多くて勉強になりました。
マーヴェレッツは知っていましたが。
織田くんと一緒に熱帯魚屋さんに行ったのが懐かしいなぁ。
また会いたいね。

今回は「マ」で始まるアーティストの9回目。ラインナップは・・・・

『マーヴェレッツ(The Marvelettes)』
★1960年、ミシガン州インクスターの高校に通う女子学生5人で【マーヴェルズ】というR&Bグループを作り、モータウンレコードのオーディションに参加し、 見事合格。
翌1961年に1人が脱退し4人組となり、グループ名も【マーヴェレッツ】と改名。
誰もが知っている、あの曲でデビューしました。
 ♪プリーズ・ミスター・ポストマン(Please Mr.Postman)
  *1961年に全米1位を獲得。
  *ビートルズやカーペンターズがカバーした曲のオリジナル。
★この大ヒットに受け2ndシングル「ツイスティン・ポストマン(Twistin' Postman)」をリリース。
結果は全米34位でした。

『マキシ・プリースト(Maxi Priest)』
★1961年6月10日、イギリス・ロンドン生まれ(両親はジャマイカ人)のラヴァーズ・ロック・アーティスト。
1984年にデビューを果たし、4年後の1988年に発表した3rdアルバム『マキシ(MAXI)』からのシングル曲「ワイルド・ワールド」(キャット・スティーヴンスのカバー) が全英5位、全米25位とヒット。
そして、1990年の4枚目のアルバム『ボナファイド(Bonafide)』からのシングルは全米1位の大ヒット!
 ♪クロース・トゥ・ユー(Close To You)
  *1990年・全米1位、全英7位を記録。
★マキシ・プリーストには、洋楽が得意じゃない方も聴いたことがある有名な曲があります。
その曲とは織田裕二さん主演で大ヒットした『踊る大走査線』の主題歌。
彼はラップと作詞部分を担当(作曲はガーデン)。
 ♪Love Somebody for Life feat. Yuji Oda
  *こちらはマキシ・プリーストが中心となっている英語バージョン。
  *織田裕二さんがメインのバージョンは1997年、日本のシングルチャートで9位まで上昇。

『マキシン・ナイチンゲール(Maxine Nightingale)』
★1952年11月2日、イギリス・ウェンブリー生まれの女性ソウルシンガー。
1969年、ミュージカル『ヘアー』でデビュー。
その後、セッションシンガーとして活動しつつ、1975年にシングル「愛とは強いもの(Right Back Where We Started From)」で歌手としてメジャーデビュー。
本国イギリスでは8位、そしてディスコが大盛り上がりの全米では2位という大ヒット!
 ♪愛とは強いもの(Right Back Where We Started From)
  *1976年・全米2位を記録。彼女にとっての最大のヒット曲となりました。
  *1977年公開、ポール・ニューマン主演のアイスホッケーを題材にした映画
   『スラップ・ショット(Slap Shot)』では挿入歌として使われました。

『マーキーズ(Mar-Keys)』
★1958年に、テネシー州メンフィスで結成されたスタジオ・セッション・バンド。
メンバーには、のちに映画『ブルース・ブラザーズ』でもおなじみのスティーヴ・クロッパー(G)やドナルド・ダック・ダン(B)をはじめ、 3人のサックス奏者を加えた7人組。
数々のスタジオ・セッションと同時に【マーキーズ(Mar-Keys)】としても1961年にシングル「ラスト・ナイト」でデビュー。
インスト曲ながら全米シングルチャート3位を記録、売り上げも約100万枚の大ヒットとなっています。
 ♪ラスト・ナイト(Last Night)

『マーキー・マーク&ザ・ファンキー・バンチ(Marky Mark & The Funky Bunch)』
★9人兄弟の末っ子として生まれたマーキー・マークを中心に、1991年、マサチューセッツ州ボストンで結成されたヒップホップグループ。
マーキー・マークの実の兄で【ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック】のメンバーだったドニー・ウォルバーグがプロデュースを担当したアルバム 『ミュージック・フォー・ザ・ピープル』からの1stシングルはディスコシンガーである、ロリータ・ハロウェイの「ラヴ・センセーション」がサンプリングされ、 全米ナンバーワンに輝いています。
 ♪グッド・ヴァイブレーションズ(Good Vibrations)
  *1991年・全米1位を獲得。
★マーキー・マークこと、マーク・ウォルバーグは翌年(1992年)に2枚目のアルバムを発表後、1994年に映画俳優としてデビュー。
『ディパーテッド』をはじめ、大ヒットシリーズ『トランスフォーマー』など数々のヒット作に出演。
2017年には「最も稼いだ俳優」(1年で約75億円)にも選ばれ、ハリウッドで大成功しています。

2021年07月02日〜07月07日放送

『坂番連想音楽会』

第4回

写真:坂崎幸之助 ↑↑こちら、スタジオのゴミ箱でございます。

坂崎さんから:

今回は、何と言っても高田渡さんに行った所が聞きもの!!
この落差が、このコーナーの真骨頂ですね。
さぁ次回、ガロからどこへ向かって行くのか、お楽しみに!

『坂番連想音楽会(Sakaban Association Music Fair)』(略してSAMF)の4回目です。

今回は、前回最後にかけた曲【シーラ・E.「グラマラス・ライフ」】から連想する曲でスタート。

⇒シーラ・E.の「グラマラス・ライフ」を作った人・・・ということで。
 ♪KISS / プリンス&ザ・レヴォリューション
  *1986年に全米シングルチャートで1位を記録。

⇒プリンス&ザ・レヴォリューションの「KISS」を受け、直球な連想で・・。
 ♪デトロイト・ロック・シティ(Detroit Rock City) / キッス
  *1976年発表のアルバム『地獄の軍団(Destoryer)』からの曲。
  *キッスにとって最大のシングルヒット「ベス」(1976年・全米7位)のカップリング曲でした。

⇒“デトロイト”といえば、自動車の街・モータータウン。このモータータウン発祥のレコード会社といえば“モータウン”。
ということで「デトロイト生まれの女性ソウルシンガー」で「モータウンレコードを代表する歌姫」に繋げました。
 ♪マホガニーのテーマ(Theme From Mahogany) / ダイアナ・ロス
  *1976年・全米1位を記録。
  *1975年公開のダイアナ・ロス主演の映画『マホガニー物語』の主題歌。
  *1985年〜1988年に日本ではインスタントコーヒーのCMソングとしても親しまれました。

⇒インスタントコーヒーのコマーシャルソングとして忘れては曲をもう1曲!
1970年代〜80年代にかけてインスタントコーヒーのCMソングとして一世を風靡した曲です。
 ♪やさしく歌って(Killing Me Softly With His Song) / ロバータ・フラック
  *1973年・全米1位を記録。

⇒続いてもコーヒー繋がりで、もう1曲!
 ♪コーヒーブルース / 高田渡
  *1971年の『ファーストアルバム ごあいさつ』収録。

⇒コーヒーと言えば喫茶店・・・ということで、こんな曲を連想。
 ♪学生街の喫茶店 / ガロ
  *作詞/山上路夫、作曲/すぎやまこういち、編曲/大野克夫
  *1972年、シングル週間チャートで1位。年間チャートで3位を記録。
  *2ndアルバム『GARO 2』収録。最初はシングル「美しすぎて」のB面でした。

★次回は【ガロ「学生街の喫茶店】から連想する曲でスタート!

2021年06月25日〜06月30日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第231回

写真:坂崎幸之助 いまやデジカメ界のアンティーク。エプソンR-D1

坂崎さんから:

何と言っても懐かしかったのがマイケル・フランクスさんでした。
70年代の中頃から80年代頃だったか、下北沢のボロアパートでよく聞いていたのを想い出したなぁ。
あんなサウンドは出せないな、とは思っておりましたが。

今回は「マ」で始まるアーティストの8回目。ラインナップは・・・・

『マーヴィン・ハムリッシュ(Marvin Hamlisch)』
★1944年6月2日、ニューヨーク・ブルックリン生まれの音楽家(ピアニスト/作曲家/指揮者)。
7歳の時に、ピアノの演奏が認められジュリアード音楽院に史上最年少で入学。
1960年代の終わりから、映画や舞台の音楽(スコア)をメインに活動。
彼の名前が世界的なものになったのは、バーブラ・ストライサンド主演の映画『追憶(The Way We Were)』の主題歌と映画音楽。
この作曲でアカデミー賞「最優秀作曲賞」と、グラミー賞「最優秀歌曲賞(Song of the Year)」を受賞。
今回は、ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードが出演した映画で、日本では1974年に公開された『スティング』のテーマ曲をご紹介。
1902年にスコット・ジョプリンが作曲した曲を、マーヴィン・ハムリッシュがアレンジしピアノを弾いています。
 ♪エンターテイナー(The Entertainer)
  *1974年・全米3位を記録。
  *映画『スティング』では、映画全般の音楽を担当してアカデミー賞「最優秀作曲賞」受賞。
   この曲「エンターテイナー」は、グラミー賞「最優秀インストゥルメンタル賞」受賞。
★ちなみに、マーヴィン・ハムリッシュは「エミー賞」「グラミー賞」「アカデミー賞」「トニー賞」「ゴールデングローブ賞」「ピューリッツァー賞」 をすべて受賞しているというたぐいまれなる音楽家ですが、2012年、病気のためロサンゼルスで亡くなっています(享年68歳)。

『マイケル・ジョンソン(Michael Johnson)』
★1944年 8月8日、コロラド州アラモサ生まれのデンバー育ち。ソフトロック、カントリー系のシンガーソングライター。
1960年代中頃、ジョン・デンバーと一緒にトリオを組んでフォークソングを中心に活動。
その後1970年代に入るとソロ活動をスタート。
なかなかヒットに恵まれませんでしたが、1970年代中頃から流行り出し、日本ではAORとかソフト&メローと言われていたソフトロックを取り入れた楽曲を発表。
1978年に発表したシングル曲はマイケル・ジョンソンにとって初のシングルヒットとなっています。
 ♪哀しみの序章(Bluer Than Blue)
  *1978年・全米12位。
★ギターの名手としても知られるマイケル・ジョンソンは、2017年に長い闘病生活の末、72歳で亡くなっています。

『マイケル・フランクス(Michael Franks)』
★1944年9月18日、カリフォルニア州生まれのジャズ・ポップ・シンガーソングライター(現在76歳)。
1975年、アルバム『アート・オブ・ティー(The Art Of Tea)』でメジャーデビュー。
日本の文化に興味のあるマイケル・フランクス。
アルバムの『アート・オブ・ティー』というタイトルは、彼が心酔する文人で思想家でもある岡倉天心の著書『The Book Of Tea(茶の本)』に由来しているそうです。
また、このアルバムはAOR界の巨匠:トミー・リピューマがプロデュースを手がけ、ラリー・カールトン、ジョー・サンプル、マイケル・ブレッカー、 デヴィッド・サンボーンなどジャズ・フィージョン界の名手達、一流のスタジオミュージシャン達が参加したことでも話題になりました。
 ♪ポプシクル・トーズ(popsicle Toes)
  *1976年・全米43位。
★この『アート・オブ・ティー』に続いてリリースされたのが日本での大ブレイクに繋がったアルバム『スリーピング・ジプシー(Sleeping Gypsy)』。
 ♪淑女の想い(The Lady Wants To Know)
  *『スリーピング・ジプシー』からの1stシングル。
 ♪アントニオの歌(Antonio's Song)
  *『スリーピング・ジプシー』収録。日本独自のシングル。
  *当時ムッシュ・かまやつさんはこの曲に推薦コメントを寄せていました。

『マイ・ケミカル・ロマンス(My Chemical Romance)』
★2001年に結成。アメリカ・ニュージャージー出身のロックバンド。
2002年のほとんどを、アメリカ、ヨーロッパでのライヴに費やし、翌2003年インディーズから1stアルバムをリリース。
その後、2004年メジャーデビュー(アルバムとしては2枚目でメジャーデビューという形)。
そして2006年、通算3枚目となるアルバム『ザ・ブラック・パレード(The Black Parade)』を発表。
 ♪ウェルカム・トゥ・ザ・ブラック・パレード(Welcome To The Black Parade)
  *アルバム『The Black Parade』は全米アルバムチャートで1位を獲得。
  *このシングル曲は全米9位、全英では1位を獲得!

2021年06月18日〜06月23日放送

『坂番連想音楽会』

第3回

写真:坂崎幸之助 トコロ(ジョージ)から貰いました。 NEW ALBUMも一緒に貰いました。

坂崎さんから:

なかなか、この新企画は好評のようで、たくさんのメールもいただいております。
とんでもない連想から、思いもよらぬ曲にいくこともありますので、今後もどうぞお楽しみに!!

新企画『坂番連想音楽会(Sakaban Association Music Fair)』(略してSAMF)の3回目です。

今回は、前回最後にかけた曲【アヴリル・ラヴィーン「アリス」】から連想する曲からスタート。

⇒アヴリル・ラヴィーンの「アリス」が、児童文学『不思議の国のアリス』の実写版映画
アリス・イン・ワンダーランド』の主題歌だった…ということで“ワンダーランド”つながりです。
 ♪ワンダーランド(Wonderland) / XTC
  *イングランドのウィルトシャー州スウィンドン出身のロック・バンド。
  *1983年に発表された通算6枚目のアルバム『ママー(Mummer)』からのシングル曲。

⇒“ワンダーランド=不思議の国”ということで・・・
 ♪不思議 / RCサクセション
  *作詞・作曲/忌野清志郎
  *1984年発表の16枚目のシングル(最高37位)。アルバム『FEEL SO BAD』に収録。

⇒RCサクセション「不思議」の歌詞♪55階のホテルの部屋♪から、
「55階」⇒「55」⇒「ゴーゴー」ということで・・・
 ♪ヴァケーション(Vacation) / ゴーゴーズ
  *1982年・全米8位。

⇒タイトルの「ヴァケーション(Vacation)」から連想して、
今年が発売40周年となる1981年発表の名盤『A Long Vacation』の中から。
 ♪カナリア諸島にて / 大瀧詠一
  *1981年発表。通算7枚目のシングル「君は天然色」のカップリング曲。

⇒続いては、大瀧詠一さんが小学校5年の夏、親戚の家で聴いて衝撃を受け、
アメリカンポップスへ道へと、のめり込むキッカケとなった…という曲を。
 ♪カラーに口紅(Lipstick On Your Collar) / コニー・フランシス
  *1959年・全米5位。

⇒“コニー・フランシス”は1938年12月12日生まれ。
ということで、同じ誕生日(1957年12月12日生まれ)の女性アーティストの曲を。
 ♪グラマラス・ライフ(The Glamorous Life) / シーラ・E.
  *パーカッショニストとしても超一流!
  *1984年・全米7位。

★次回はこの【シーラ・E.「グラマラス・ライフ」】から連想する曲でスタート!

2021年06月11日〜06月16日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第230回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

マイケルさん、まだまだいらっしゃいましたねぇ。
途中、マーヴィン・ゲイさんが入って参りましたが、大物ミュージシャンとしては、この方を忘れてはいけません。
で、またマイケルさんに戻ってくるかもしれません。
こちらもお楽しみに。

今回は「マ」で始まるアーティストの7回目。ラインナップは・・・・

『マイケル・フォーチュナティ(Michael Fortunati)』
★1955年9月4日生まれ、イタリア出身のシンガーソングライター。1970年代から兄弟と共にポップロックバンドで活躍。
その後1980年代中頃から、当時ヨーロッパを中心に大流行していたダンスミュージック、いわゆる“ユーロビート”の世界へ。
特に1986年に発表した「ギヴ・ミー・アップ」はヨーロッパのみならず、日本でも大ヒット!
 ♪ギヴ・ミー・アップ(Give Me Up)
  *1986年発表。翌1987年に日本の洋楽チャートで4週連続の1位を記録。
  *この曲に続いて発表した「イントゥ・ザ・ナイト」も大ヒットしています。

『マイケル・ブーブレ(Michael Buble)』
★1975年9月9日カナダ生まれの歌手。幼い頃から祖父の影響でスタンダードを聴いて育ち、歌手への道へ。
10年以上の下積みを経て、当時カナダ首相(ブライアン・アルルーニー)のお嬢さんの結婚式で歌(「マック・ザ・ナイフ」)を披露。
その式に出席していた名プロデューサー“デヴィッド・フォスター”が彼の歌声を絶賛。
この運命的な出会いがキッカケで、デヴィッド・フォスター・プロデュースにより2003年アルバム『マイケル・ブーブレ』でデビュー。
本国カナダをはじめ、イギリス、オーストラリアなど世界12ヶ国でプラチナディスクを獲得。売り上げ枚数400万枚を突破。
その後アメリカでも大ヒットし、アルバム発表&ライヴと大活躍。
 ♪素顔のきみに(Haven't Met You Yet)
  *2009年に発売と同時にアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア等で世界各国で1位を獲得。
   売り上げ枚数は約1000万枚を記録したアルバム『クレイジー・ラヴ(Crazy Love)』からの1stシングル。
  *当時、一目惚れしたアルゼンチンの女優“ルイサナ・ラピラト”のために書いた曲。
   ミュージックビデオにも彼女を起用し共演。その後、結婚しています。

『マーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)』
★1939年4月2日、アメリカ・ワシントンD.C.生まれ。
1984年4月1日、45歳の誕生日の前日に両親の喧嘩を仲裁した際、激高した父親が拳銃を発砲。至近距離から放たれた2発の銃弾が胸部と肩に当たって亡くなっています。

さて、マーヴィン・ゲイの音楽の出発点は地元の教会の聖歌隊。歌と同時にピアノ、ドラムスといった楽器演奏の技術も取得。
学業を終え空軍に入隊。除隊と共にドゥーワップのコーラスグループに参加。
いくつかのグループを渡り歩くうち、実力をつけたマーヴィン・ゲイ。
公演先のデトロイトで、モータウンレコードの社長(ベリー・ゴーディ・ジュニア)に才能を見いだされ、1961年にソロシンガーとしてレコードデビュー。
ナット・キング・コールの洗練と、サム・クックやジャッキー・ウィルソンのゴスペル的な力強さを兼ね備えたシンガー』として人気を博しスタンダードナンバーから、 女性とのデュエットまで、次々にアルバム、シングルを発表。
そして、デビュー6年目の1968年、ついに全米ナンバーワンが誕生。
 ♪悲しいうわさ(I Heard It Through The Grapevine)
  *1968年、7週連続の全米1位を獲得。
★この大ヒットから3年後の1971年、美しいメロディと反戦や公害、貧困といった社会問題への疑問を提起した曲を発表。
レコード会社(モータウン)としてはシングル発売には消極的でしたが発売してみると世界的な大ヒットに!
 ♪ホワッツ・ゴーイン・オン(What's Going On)
  *1971年、3週連続の全米2位を記録。
★マーヴィン・ゲイは、生涯3曲の全米ナンバーワン・シングルを放っています。
「悲しいうわさ」の他、1位となった曲を2曲・・・。
 ♪レッツ・ゲット・イット・オン(Let's Get It On)
  *1973年に全米1位を獲得。
 ♪黒い夜 (パート1)(Got To Give It Up)
  *1977年に全米1位を獲得。

2021年06月04日〜06月09日放送

『坂番連想音楽会』

第2回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

いや〜、なかなかの連想ゲームでございます。
そこに行くか!!ってのもありますし、王道もありますので、今後の繋がりが楽しみでもあります。
皆様もどうぞお楽しみに!

新企画『坂番連想音楽会(Sakaban Association Music Fair)』(略してSAMF)の2回目です。

今回は前回最後にかけた曲【キャロル「ファンキー・モンキー・ベイビー」】から連想する曲からスタート。

⇒「ファンキー・モンキー・ベイビー」の“モンキー”から連想しました。
 ♪デイドリーム・ビリーバー(Daydream Believer) / モンキーズ
  *1967年・全米1位を獲得。

⇒「デイドリーム・ビリーバー」の作者:ジョン・スチュワートがいたフォークグループの名曲を・・・。
 ♪花はどこへ行った?(Where Have All The Flowers Gone?) / キングストン・トリオ
  *1962年・全米21位。(ピート・シーガー作)
  *ジョン・スチュワートは1961年〜1967年までの第2期【キングストン・トリオ】に参加。

⇒モダンフォークソングの代表的な1曲である「花はどこへ行った?」は数々のミュージシャンにカバーされています。
そこで、この「花はどこ行った?」をカバーしている3人組の代表曲へ繋げましょう。
 ♪パフ(Puff The Magic Dragon)  / ピーター、ポール&マリー
  *1963年に全米2位まで上昇。
  *ピーター・ヤーロウ、ポール・ストゥーキー、マリー・トラヴァースによるPPMは1961年にN.Y.で結成。
   「天使のハンマー」「風に吹かれて」「悲しみのジェットプレーン」なども大ヒットしています。

⇒続いては「パフ」の原題「Puff The Magic Dragon」からこんな曲に・・・。
 ♪燃えよドラゴン(Enter The Dragon) / ラロ・シフリン
  *1973年。ブルース・リー主演の大ヒット映画『燃えよドラゴン』のテーマ曲。

⇒この「燃えよドラゴン」を聞くとあの伝説の深夜放送、谷村新司さんがパーソナリティをつとめた『セイ・ヤング』 を思い出す!という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
『セイ・ヤング』の名物コーナー「天才・秀才・バカ」のテーマBGMが「燃えよドラゴン」でした。
この『セイ・ヤング』(1972年〜1978年)時代、番組では必ずアリスの新曲がかかっていました。
シングルヒットを狙いオリジナルではなく作家(作詞/なかにし礼、作曲/都倉俊一)に依頼して発表したのが「青春時代」と「二十歳の頃」。
そこで続いての曲は、毎週のように『セイ・ヤング』でかかっていた曲の1曲を・・・。
 ♪二十歳の頃 / アリス
  *1974年6月リリース。シングルチャート62位。

⇒アリスといえば・・・ルイス・キャロルの児童文学『不思議の国のアリス』&『鏡の国のアリス』。
続いては、この物語を原作にした映画『アリス・イン・ワンダーランド』のエンディングテーマだった曲を。
 ♪アリス(Alice)  / アヴリル・ラヴィーン

★次回はこの【アヴリル・ラヴィーン「アリス」】から連想する曲からスタート!

2021年05月28日〜06月02日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第229回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

今回はなかなか洋楽の勉強になりましたね。
マイケル・マクドナルドさんは名前が出るたびに、昔のドゥービーは良かった!と言われるのでお気の毒。
言っているのはオマエだろ!ってか。

今回は「マ」で始まるアーティストの6回目。ラインナップは・・・・

『マイケル・モンロー(Michael Monroe)』
★1962年6月17日、フィンランド生まれのロック・ミュージシャン(もうじき59歳)。
1980年に本国フィンランドでロックバンド【ハノイ・ロックス】を結成。
5年ほどで解散。その後はソロ活動をはじめたり、数々のバンドを作っては解散を繰り返しています。
もちろん【ハノイ・ロックス】も再結成したりしています。
今回はマイケル・モンローの音楽人生の中で最も代表的なバンドとなっている【ハノイ・ロックス】時代のヒット曲を。
 ♪アップ・アラウンド・ザ・ベンド(Up Around The Bend)
  *1984年リリース。CCRのカバー曲。

『マイケル・ペン(Michael Penn)』
★1958年 8月1日、ニューヨークはマンハッタン生まれのシンガーソングライター。
父親が映画監督、母親が女優という芸能一家に生まれた3兄弟の長男(次男は映画俳優として有名なショーン・ペン)。
映画音楽の作曲家として音楽活動をスタートし、1980年代終わりにはシンガーソングライターとしてもデビュー。
 ♪ノー・ミス(No Myth)
  *1989年のデビューアルバム『マーチ(March)』からの1stシングル。
  *1990年・全米13位を記録。
★続いては、2001年に公開された弟のショーン・ペン主演の映画『アイ・アム・サム』のサウンドトラック盤から。
この映画ではビートルズのカバー曲が多数使用されていました。
 ♪トゥ・オブ・アス(Two Of Us) /エイミー・マン&マイケル・ペン
  *元【ティル・チューズディ】のボーカリスト、エイミー・マンとのデュエット。
   エイミー・マンとマイケル・ペンは1997年に結婚。夫婦でのデュエット曲となっています。

『マイケル・マクドナルド(Michael McDonald)』
★1952年2月12日、ミズーリ州セントルイス生まれ。
高校の頃からバンド活動に明け暮れ、1970年にロサンゼルスへ移住。セッション・ミュージシャンとしての活動をスタート。
当時の主な仕事としては【スティーリー・ダン】のツアーメンバーやアルバムでのバックボーカルを務めています。
1975年にジェフ・バクスターの誘いで、病気で一時的にバンドを離れたトム・ジョンストンの代役として【ドゥービー・ブラザーズ】のツアーに参加。その後、 正式に【ドゥービー・ブラザーズ】のメンバーに。マイケル・マクドナルドを中心としたバンドは、 疾走感のあるウエストコーストサウンドからソウルフルなのボーカルと独特なリズムによるAORサウンドへと音楽性を転換。
その代表作として、1978年に発表されたアルバム『ミニット・バイ・ミニット』はグラミー賞の「最優秀アルバム賞」に。
その中からの全米No.1楽曲「ホワット・ア・フール・ビリーヴス(What A Fool Believes)」も「最優秀レコード賞」「最優秀楽曲賞」を受賞。
これによって、注目を集めたマイケル・マクドナルドは、ドゥービーが活動停止した1982年にソロアルバム『思慕(ワン・ウェイ・ハート) (If That's What It Takes)』をリリース(全米アルバムチャート6位を記録)
 ♪アイ・キープ・フォーゲッティン(I Keep Forgettin')
  *アルバム『思慕(ワン・ウェイ・ハート)』からの1stシングル。
  *1982年・全米4位を記録。
 ♪オン・マイ・オウン(On My Own) with パティ・ラベル
  *1986年リリースのシングル曲。全米1位を獲得。
★マイケル・マクドナルドは1995年の【ドゥービー・ブラザーズ】再結成ツアーにも参加したり、2000年代にはモータウンの名曲カバー集を発表し大ヒットを記録。
その他【スティーリー・ダン】のドナルド・フェイゲンと、ボズ・スキャッグスの3人によるライヴツアーも行っています。

『マインドベンダーズ(The Mindbenders)』
★1963年、イギリス・マンチェスターで、ボーカリスト:ウェイン・フォンタナを中心に結成されたバンド。
当時まだ19歳だったエリック・スチュワート(10cc)がギターで参加しています。
最初のバンド名は【ウェイン・フォンタナ&ザ・マインドベンダーズ】。
デビュー当初こそヒット曲が出ませんでしたが、6枚目に出したシングルが全米で1位を獲得。本国イギリスでは2位の大ヒット。
 ♪ゲーム・オブ・ラヴ(Game Of Love)/ウェイン・フォンタナ&ザ・マインドベンダーズ
  *1965年・全米1位を獲得。
★この曲の大ヒットを機にリーダー兼ボーカルのウェイン・フォンタナがグループを脱退しソロアーティストに。
そのためバンド名も【マインドベンダーズ】に変更しエリック・スチュワートがリードボーカルとして再スタート。
1965年の暮れ【パティ・ラベル&ザ・ブルーベルズ】が歌った曲「恋はごきげん」をカバー。
 ♪恋はごきげん(A Groovy Kind Of Love)
  *1966年・全米2位の大ヒット。(この曲は1988年にフィル・コリンズもカバーし全米1位を記録)
★この大ヒットの2年後、1968年に【マインドベンダーズ】は解散。
エリック・スチュワートは以前から仲の良かったグレアム・グールドマンと共同出資で念願のレコーディングスタジオを開設。
そしてグレアム・グールドマンが以前在籍していたバンドのメンバー、ケヴィン・ゴドリーとロル・クレームが加わってバンド【10cc】が誕生。

2021年05月21日〜05月26日放送

新企画

『坂番連想音楽会』

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

新しい企画がとうとう始まりました!!
これは、ず〜っと続けられそうなコーナーですな。
なにしろ選択肢が多いからなぁ。
今後もお楽しみに!!

今回から新企画『坂番連想音楽会(Sakaban Association Music Fair)』(略してSAMF)がスタート!
このタイトルからも解るかと思いますが、本日最初にかける楽曲に関すること(曲名/歌詞/作者/アーティスト名 等々) から連想する曲を数珠つなぎ的にかけていく…という企画です。

この企画のスタートとなる曲は、やっぱりTHE ALFEEの曲で!
 ♪Just Like America / THE ALFEE

⇒アルフィーが影響を受けた【3人組】+「Just Like America」から連想すると言えば・・・
 ♪名前のない馬(A Horse With No Name) / アメリカ
  *1972年、デビューシングルながら全米ナンバーワンを記録。

⇒「名前のない馬」というタイトルから【馬】がタイトルに入った曲を・・・。
 ♪野生の馬 / シローとブレッド&バター
  *1971年発表(作詞・作曲/岩沢二弓)
  *翌1972年には「シローとブレッド&バター」名義のアルバム『ムーンライト』をリリース。

⇒【シローとブレッド&バター】から連想するグループと言えばこのグループ。
 ♪ダイアリー(Diary) / ブレッド
  *1972年・全米15位まで上昇。

⇒「ダイアリー」というタイトルから同じく【ダイアリー(日記)】がタイトルに入った曲を・・・。
 ♪恋の日記 / ハイ・ファイ・セット
  *1977年に10枚目のシングルとしてリリースされた曲。
  *元々はニール・セダカが「リトル・アンソニー&ジ・インペリアルズ」 のために書いた曲。
   ニール・セダカ自身も1958年にセルフカバーし初のシングルヒット(全米14位)となっています。

⇒次は「恋の日記」を作ったニール・セダカの名前を世界的に有名にした曲を・・・。
 ♪オー!キャロル(Oh! Carol) / ニール・セダカ
  *1959年・全米9位を記録(ニール・セダカにとって初の全米トップテンヒット)
  *学生時代のキャロル・キングに捧げた曲として有名。

⇒「オー!キャロル」のタイトルから連想したのは、日本のあのバンド!
 ♪ファンキー・モンキー・ベイビー / キャロル
  *1973年発表の7枚目のシングル。
  *当時のロックバンドのシングルとしては異例ともいうべき売り上げ30万枚を達成。
   キャロル最大のヒットシングルとなっていますが意外にもシングルチャート最高位は57位。

★次回は【キャロル「ファンキー・モンキー・ベイビー」】から連想する曲からスタート!

2021年05月14日〜05月19日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第228回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

マイケルさんがたくさん。
シェンカーは高見沢によく聞かされたな。
しかもコンサートにも3人で観に行ったわ。
でもカッコ良かったですね。
あのフライングVもマイケル・シェンカーさんのイメージが強いですね。

今回は「マ」で始まるアーティストの5回目。ラインナップは・・・・

『マイケル・シェンカー(Michael Schenker)』
★1955年1月10日、西ドイツ生まれ。“フライングV”でおなじみのハードロックギタリスト。
実の兄“ルドルフ・シェンカー”の影響で幼い頃からギターに親しみ、11歳で初ステージ。17歳の時に、兄“ルドルフ”が結成した【スコーピオンズ】 のデビューアルバム『恐怖の蠍団(Lonesome Crow)』にリードギタリストとして参加。
その後【UFO】、そして自らのバンド【マイケル・シェンカー・グループ(MSG)】を率いて現在も活動を続けています。
 ♪ルッキング・フォー・ラヴ(Looking For Love)/マイケル・シェンカー・グループ
  *1981年発表のアルバム『神話(M.S.G.)』から。
  *この時のメンバーはマイケル・シェンカー(G) の他、ボーカル:ゲーリー・バーデン、
   キーボード:ポール・レイモンド、ベース:クリス・グレン、ドラムス:コージー・パウエル。
  *ちなみにアルバム『神話(M.S.G.)』には“スティーヴン・スティルス”がバックコーラスでクレジットされています。

『マイケル・センベロ(Michael Sembello)』
★1954年4月17日、ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのポップ・ロックを中心としたセッション・ギタリスト&シンガーソングライター。
セッション・ギタリストとしては1974年〜1979年にレコーディングされたスティーヴィー・ワンダーのアルバムに参加。
そして彼が注目されたのは、1983年に公開され世界的な大ヒットを記録した映画『フラッシュダンス』のサントラ盤に収録され、 主題歌に続きシングルリリースされた曲でした。
 ♪マニアック(Maniac)
  *1983年・全米1位を獲得。

『マイケル・ダミアン(Michael Damian)』
★1962年4月26日、カリフォルニア州サンディエゴ生まれの俳優 兼 シンガー。
俳優としては、1973年から現在も続いているアメリカ(CBS制作)の昼ドラ『ザ・ヤング・アンド・ザ・レストレス』に1980年から1998年まで出演し、お茶の間で大人気に。
そんな絶頂期に放ったのが、元々はイギリスの歌手“デヴィッド・エセックス”が1974年に大ヒットさせた曲のカバーでした。
 ♪ロック・オン(Rock On)
  *1989年・全米1位を獲得。

『マイケル・ボルトン(Michael Bolton)』
★1953年2月26日、アメリカ・コネチカット州ニューヘイヴン生まれのシンガーソングライター。
幼い頃から音楽に親しみ、15歳で本名の“マイケル・ボロティン”でレコード・デビュー。
しかしソロとしてはヒットに恵まれず、1970年代終わりにハードロックバンド【ブラックジャック(Blackjack)】を結成。
2枚のアルバムを発表するも、これまた売れずグループは解散。
そして1983年、30歳の時に名前を“マイケル・ボルトン”と改名しソロアーティストとして再デビュー。
1987年発売のアルバム『いざないの夜(The Hunger)』では、ハードロックの要素を排除しR&B的なアプローチでシングルヒット。
 ♪ドック・オブ・ザ・ベイ(The Dock Of The Bay)
  *オーティス・レディングの名曲をカバー。
  *1988年・全米11位を記録。
★1989年には、ソロ再デビュー4枚目となるアルバム『ソウル・プロバイダー(Soul Provider)』を発表。
当時、全米だけで400万枚以上のセールスを記録。収録曲の中から5曲が全米トップ40入り。
中でも、元々は“ローラ・ブラニガン”のために作ったヒット曲「ウィズアウト・ユー(How Am I Supposed To Live Without You)」 のセルフカバーは初の全米ナンバーワンに輝きました。
 ♪ウィズアウト・ユー(How Am I Supposed To Live Without You)
  *1990年・全米1位を獲得。
  *この曲でグラミー賞【最優秀男性ポップ歌手賞】を受賞。
★1991年にはアルバム『タイム、ラヴ・アンド・テンダネス(Time,Love & Tenderness)』を発表。
全米だけで売り上げ枚数600万枚以上となった、このアルバムからはマイケル・ボルトンにとって2曲目となる全米ナンバーワンが誕生。
 ♪男が女を愛する時(When A Man Loves A Woman)
  *R&Bの名曲、パーシー・スレッジが1966年に全米1位を獲得した曲のカバー。
  *1991年・全米1位を記録。
  *この曲で2度目のグラミー賞【最優秀男性ポップ歌手賞】受賞。

2021年05月07日〜05月12日放送

『坂崎音楽堂』

バッドフィンガー最新アルバム特集

写真:坂崎幸之助 ↑↑ 元々、素質のある子(ギター)でしたがだいぶ良い具合に育ってきました。

坂崎さんから:

久々に聞きましたが、やはり良いですねぇ。
ビートルズの弟分ということが、ずっと付きまとってしまったイメージがありましたが、名曲が多いバンドだと思います。
僕らもライブハウス時代にコピーしたこともあったなぁ。
聞き直そっと。

今回は【バッドフィンガー】の主要メンバー“ジョーイ・モランド”がゲストを迎えて作った【バッドフィンガー】の最新カバーアルバム 『ノー・マター・ホワット:リヴィジッティング・ザ・ヒッツ』を特集。

【バッドフィンガー】は・・・
1960年代の終わり、ピート・ハムを中心にトム・エヴァンス、マイク・ギビンズが結成した【アイヴィーズ(The Iveys)】が【バッドフィンガー】と改名。
この時にギター&ボーカルで参加したのがジョーイ・モランド。
1970年代にヒット曲を放ちますが、1975年にピート・ハム、1983年にトム・エヴァンス、そして2005年にマイク・ギビンズが亡くなり、 今ではジョーイ・モランドが唯一残っている【バッドフィンガー】のメンバーとなっています。

そのジョーイ・モランドが、今回【バッドフィンガー】名義で往年のヒット曲&代表曲を、数々のゲストを迎えてカバーしたのがアルバム 『ノー・マター・ホワット:リヴィジッティング・ザ・ヒッツ』。

番組内でご紹介した曲は・・・
 ♪カム・アンド・ゲット・イット(Come And Get It) feat.リック・ウェイクマン
  *『ピンク・パンサー』等でおなじみの名優“ピーター・セラーズ”と“リンゴ・スター”主演し
   1969年に公開された映画『マジック・クリスチャン』のためにポール・マッカートニーが作った主題歌。
  *オリジナルは1970年・全米7位、全英4位。
  *ゲストには、ピアノで“リック・ウェイクマン(Yes)”を迎えています。
 ♪ノー・マター・ホワット(No Matter What)(嵐の恋)feat.マーク・スタイン
  *オリジナルは1970年・全米8位。ピート・ハム作。
  *リードボーカルに【ヴァニラ・ファッジ】の“マーク・スタイン”を迎えています。
 ♪ミッドナイト・コーラー(Midnight Caller)feat.The Legendary Pink Dots
  *アルバム『ノー・ダイス(No Dice)』に収録された曲。ピート・ハム作。
  *1980年にロンドンで結成されたアヴァンギャルドなロックバンド【レジェンダリー・ピンク・ドッツ】が参加。
 ♪デイ・アフター・デイfeat.Ian Anderson(Jethro Tull),Terry Reid & Manchester String Quartet
  *1971年リリースのアルバム『ストレート・アップ(Straight Up)』からのシングルヒット。
  *オリジナルは1972年・全米4位。ジョージ・ハリスンがプロデュースとスライドギターで参加していました。
  *ゲストには【ジェスロ・タル】の“イアン・アンダーソン(フルート)”と1960年代から活躍する伝説のロックアーティスト
   “テリー・リード(ギター&ボーカル)”、マンチェスター弦楽四重奏団(Manchester String Quartet)を迎えています。
 ♪Love Is Gonna Come At Last feat.リック・スプリングフールド
  *1979年にトム・エヴァンスとジョーイ・モランドの2人になった【バッドフィンガー】が発表した
   アルバム『ガラスの恋人(Airwaves)』からジョーイ・モランドが作った曲。
  *ゲストには「ジェシーズ・ガール」の大ヒットでお馴染みの“リック・スプリングフールド”がギター&ボーカルで参加。
 ♪ウィズアウト・ユー(Without You) feat.トッド・ラングレン
  *1970年のアルバム『ノー・ダイス』に収録され、のちに“ニルソン”がカバーして大ヒットした名曲(1971年・全米1位獲得)。
  *ゲストには、ギター&ボーカルで“トッド・ラングレン”が参加。

2021年04月30日〜05月05日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第227回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

マイコーの特集を3回やってきましたが僕自身は、そんなにハマって聞いたということはなかったのですが、 改めて、この3回でマイコーの才能やパフォーマンス、記録、受賞の数、セールス等、全てがケタ違いだったんだと再確認いたしました。
スゲーや。

今回は「マ」で始まるアーティストの4回目。マイケル・ジャクソン特集(その3)です。

『マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)』
★今回はアルバム『スリラー』以降のマイケルの足跡をたどりました。

1985年“ハリー・ベラフォンテ”の呼びかけで、マイケルは「アフリカ飢餓救済」のためのチャリティ企画「USA for Africa」に参加。 “ライオネル・リッチー”と一緒に作った楽曲「ウィ・アー・ザ・ワールド」は“クインシー・ジョーンズ”指揮のもと、45人のミュージシャン達が参加し、 全米だけで750万枚の売り上げを記録。
1986年9月、自ら主演をつとめたディズニーランドの3Dアトラクション『キャプテンEO』スタート。
1987年、『スリラー』に続く待望のアルバム『バッド』を発表。
売り上げ的には『スリラー』には及ばないものの、当時、3000万枚以上のセールスを記録。
このアルバムに先駆けてリリースされたシングルは、クインシー・ジョーンズの秘蔵っ子“サイーダ・ギャレット”とのデュエット 「キャント・ストップ・ラヴィング・ユー(I Just Can't Stop Loving You)」で、全米1位を獲得。
そして、この曲に続きシングル発売されたのが、アルバムのタイトル曲。
 ♪バッド(Bad)
  *1987年・全米1位を獲得。
★そして1988年には『バッド』からシングルカットされた「ザ・ウェイ・ユー・メイク・ミー・フィール(The Way You Make Me Feel)」も1位を獲得。
さらに、もう2曲の全米No.1シングルが生まれています。
 ♪マン・イン・ザ・ミラー(Man In The Mirror)
  *1988年・全米1位。
 ♪ダーティ・ダイアナ(Dirty Diana)
  *1988年・全米1位。
★つまり、アルバム『バッド』からはシングル5曲連続の全米1位という史上初の快挙を達成!
そして1987年の秋(9月)日本を皮切りにソロ初のワールドツアー「バッド・ワールド・ツアー」をスタート。
このワールドツアーは1989年1月末まで、16ヶ月、世界15ヶ国、123公演(440万人を動員)ギネスでも「史上最大規模のコンサートツアー」に認定されています。
★1991年には4年ぶりとなるアルバム『デンジャラス』を発表。
「人種の壁を乗り越えよう」というメッセージが込められた1stシングルはアメリカをはじめ世界20ヶ国のチャートでNo.1を獲得。
ギターには【ガンズ・アンド・ローゼズ】の“スラッシュ”が参加。
当時、映画『ホーム・アローン』で一躍有名になった“マコーレ・カルキン”出演のショート・フィルムも話題となりました。
 ♪ブラック・オア・ホワイト(Black Or White)
  *1991年・全米1位。
★1992年6月には、2度目のワールドツアー「デンジャラス・ワールド・ツアー」をスタート。
そして1993年1月には、当時低迷していたアメリカ最大のスポーツイベント≪スーパーボウル≫のハーフタイムショーに出演。
視聴率アップへ貢献。
1994年5月には、エルヴィス・プレスリーの娘“リサ・マリー・プレスリー”と結婚(2年後に離婚)。
1995年6月、2枚組のアルバム『ヒストリー:パスト、プレゼント・アンド・フューチャー:ブック1』をリリース。
このアルバムは1枚目が『History Begins』というベスト盤、2枚目が『History Continues』と題された未発表曲集。
 ♪スクリーム(Scream)/マイケル・ジャクソン&ジャネット・ジャクソン
  *アルバム『ヒストリー:パスト、プレゼント・アンド・フューチャー:ブック1』からの先行シングル。
  *1995年・全米5位を記録。
  *当時、大人気だった妹“ジャネット・ジャクソン”とのデュエット。
  *ギネスには「史上最も費用のかかったPV」(日本円で約17億円!)に認定。
 ♪ユー・アー・ノット・アローン(You Are Not Alone)
  *アルバム『ヒストリー:パスト、プレゼント・アンド・フューチャー:ブック1』からのシングル曲。
  *1995年・全米1位を獲得(マイケルにとって最後の全米ナンバーワン曲)
★ソロとしてのマイケルは、全米No.1シングル13曲。アルバムの売り上げも全世界で3億枚〜3億5千万枚とされ、【ビートルズ】や“エルヴィス・プレスリー” に次ぐ「史上最も売れた音楽家」で、20世紀以降のポピュラーミュージックに多大なる影響を与えた人物の一人で、音楽賞最大のグラミーでも13の最優秀賞を受賞。
その他、750以上の賞を受賞ということでギネスにも「史上最も多くの賞を受賞したアーティスト」に認定されています。

2021年04月23日〜04月28日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第226回

写真:坂崎幸之助 ↑↑『ふるさと東京今昔散歩 第2巻 羽田・大森・蒲田編』絶賛発売中です! よろしくお願いいたします。

坂崎さんから:

アルバム「スリラー」の大特集でしたが、このアルバムだけでも、とんでもない記録を作ったし、この時期のマイコーは、ものスゴイオーラがありますね。
まさに絶頂期という感じです。
シングルカットが7枚ってありえませんよねぇ。

今回は「マ」で始まるアーティストの3回目。マイケル・ジャクソン特集(その2)です。

『マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)』
★今回はアルバム『オフ・ザ・ウォール』に続いて、1982年に発表されたモンスターアルバム『スリラー』を大特集。
この『スリラー』は、ギネスで“史上最も売れたアルバム”とされ、全世界で6500万枚以上のセールスを記録!と言われています。

アルバム『スリラー』からの先行シングルとしてリリースされ、 全米シングルチャート最高2位を記録したのはマイケルとポール・マッカートニーのデュエット「ガール・イズ・マイン」。
次にシングルカットされた曲、2曲が連続全米シングルチャート1位を獲得。
 ♪ビリー・ジーン(Billie Jean)
  *1983年・全米シングルチャート1位を獲得。
  *この年、モータウンレコード・25周年を記念したコンサートで「ビリー・ジーン」を歌い、
   のちにマイケルの代名詞となるダンス“ムーンウォーク”を初披露。
 ♪今夜はビート・イット(Beat It)
  *1983年・全米シングルチャート1位を獲得。
  *(今は亡き)エディ・ヴァン・ヘイレンをゲストに迎えた曲。
 ♪スタート・サムシング(Wanna Be Startin' Somethin')
  *アルバムの1曲目を飾る曲。ワールドツアー等でもよくオープニングで披露されていました。
  *1983年・全米5位を記録。
 ♪ヒューマン・ネイチャー(Human Nature)
  *『スリラー』からの5枚目のシングル曲。
  *【カーペンターズ】のヒット曲の数々を作詞した“ジョン・ベティス”と、
   【トト】の“スティーヴ・ポーカロ”作曲&編曲によるもの。演奏には【トト】のメンバーが参加。
  *1983年・全米7位を記録。
 ♪P.Y.T.(Pretty Young Thing)
  *『スリラー』からの6枚目のシングル曲。
  *1983年・全米10位。
★ここまでアルバム『スリラー』から6曲がシングルカットされ、次にシングルとしてリリースされるのは、あの曲・・・
と思われていましたが、ここで「ガール・イズ・マイン」のお返しということでポール・マッカートニーのアルバム収録曲、 及びシングルとして「セイ・セイ・セイ」をリリース。
それから1ケ月後、ついに「スリラー」をシングルカット!
このミュージックビデオは、実際の曲の2倍以上の13分34秒という長さの作品となり、予算も当時のミュージックビデオにかける10倍!
日本円で約1億2千万円。監督、特殊メイクアーティストなど、最高のスタッフを集め製作されました。
 ♪スリラー(Thriller)
  *1984年・全米4位を記録。

★全9曲収録のアルバムアルバム『スリラー』から7曲をシングルカット、その全てが全米トップテン入りという快挙を達成。
1984年・第26回グラミー賞では・・・・
<最優秀アルバム賞(『スリラー』)>、<最優秀シングル賞(「今夜はビート・イット」)>、<最優秀男性ポップ歌手賞>、 <最優秀男性ロック歌手賞>、<最優秀男性R&B歌手賞>、<最優秀R&Bソング賞>、<最優秀児童向けレコード>、 <最優秀プロデューサー賞(クインシー・ジョーンズ)>・・・と、8部門を受賞。

この後のマイケルの足跡は来週に続きます。

2021年04月16日〜04月21日放送

『坂崎音楽堂』

バリー・ギブ(Bee Gees)の最新アルバム特集

写真:坂崎幸之助 ↑↑日本地図を見て…早くツアーやりたいなぁー。

坂崎さんから:

名曲ばかりのビージーズ。
長男のバリーさんは、ひとりっきりになってしまいましたが、双子の弟達とのハーモニーは、いつまでも残っております。
動画サイト等で、今見てもステージでのハモリは完ペキ。
僭越ではありますが、僕も歌い継いで行こ。

今週は、【ビー・ジーズ】の“バリー・ギブ”が、今は亡き双子の弟たち(ロビンとモーリス)ギブ三兄弟で作った曲の数々を、 アメリカを代表するカントリー系のアーティストたちとコラボレーションしたアルバム『グリーンフィールズ:ザ・ギブ・ブラザーズ・ソングブック Vol.1』を特集。

※バリー・ギブは、1946年9月1日生まれ(現在74歳)。
弟のモーリスは2003年53歳で、そしてロビンは2012年62歳で亡くなっています。

今回『グリーンフィールズ:ザ・ギブ・ブラザーズ・ソングブック Vol.1』からご紹介した曲は・・・
 ♪獄中の手紙(I've Gotta Get A Message To You) feat.キース・アーバン
  *オリジナルは1968年に全英で初の1位を獲得。全米では8位を記録。
  *コラボレーションしているのはニュージーランド生まれ、オーストラリア育ち、
   カントリーアーティストとしてアメリカで大成功しているキース・アーバン。
 ♪ラヴ・サムバディ(To Love Somebody) feat.ジェイ・ブキャナン
  *オリジナルは1967年・全米17位、全英41位。
  *コラボしてるのはアメリカのハードロックバンド
   【ライヴァル・サンズ(Rival Sons)】のリードシンガー、ジェイ・ブキャナン。
 ♪ワーズ(Words) feat. ドリー・パートン
  *オリジナルは1968年・全米15位、全英8位。
  *コラボしているのはカントリー界の大御所ドリー・パートン。
 ♪傷心の日々(How Can You Mend A Broken Heart) feat. シェリル・クロウ
  *オリジナルは1971年・全米1位を記録。全英ではチャートインなし。
  *コラボしているのは日本でも人気の高いシェリル・クロウ。
 ♪愛はきらめきの中に(How Deep Is Your Love) feat.リトル・ビッグ・タウン&トミー・エマニュエル
  *オリジナルは1977年・全米1位、全英3位を記録。
  *共演しているのは、今いちばん注目されている女性2人・男性2人からなる
   カントリーボーカルグループ【リトル・ビッグ・タウン】。
   そしてオーストラリア出身で、フィンガーピッキングの達人トミー・エマニュエル”がアコギで参加。
 ♪失われた愛の世界(Too Much Heaven) feat. アリソン・クラウス
  *オリジナルは1978年・全米1位、全英3位を記録。
  *カントリーのみならず、ブルーグラスの世界でもフィドル奏者として大人気、
   歌手としてもドリー・パートンやヴィンス・ギル、ツェッペリンのロバート・プラント等と共演しているアリソン・クラウスが共演。

★【ビー・ジーズ】ファンへ朗報!
あの『ボヘミアン・ラプソディ』のプロデューサーが企画し、バリー・ギブが製作総指揮を務める 【ビー・ジーズ】の伝記映画が作られることになったそうです。(題名未定)
監督は、イギリス屈指の名優で、監督としてのヒット作もあるケネス・プラナーとのこと。

2021年04月09日〜04月14日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第225回

写真:坂崎幸之助 ↑↑服はカラフルだけど、顔は花粉でボヤ〜ン。

坂崎さんから:

子供の頃からスゴ!!
歌声は透明感がスゴイし、ダンスもスゲーし、やはり選ばれた人なんだろうね。
改めて、3回に分けてマイコーを聞こう!!

今回は「マ」で始まるアーティストの2回目。マイケル・ジャクソン特集(その1)です。
(今回からSYDFは3回に渡ってマイケル・ジャクソン特集! ※3週連続ではありません)

『マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)』
★1958年8月29日、アメリカ・インディアナ州ゲーリー生まれ。
(ご存じのように、今から12年前2009年6月25日に50歳で亡くなっています。

マイケル・ジャクソンは、1963年、すでに音楽活動をしていた兄弟グループ【ジャクソン5】にわずか5歳で参加。
彼がリードボーカルをつとめる【ジャクソン5】は1969年にシングル「帰ってほしいの(I Want You Back)」でメジャーデビュー。
この曲から4曲連続の全米ナンバーワンという記録を達成。
そしてマイケルはグループ活動と平行して、1971年にソロ・デビューを果たします。
 ♪ガット・トゥ・ビー・ゼア(Got To Be There)
  *ソロデビューシングル。1971年・全米4位を獲得。
 ♪ロッキン・ロビン(Rockin' Robin)
  *1972年リリースの2ndシングル。全米2位を獲得。
 ♪ベンのテーマ(Ben)
  *「少年とネズミの友情」をテーマにした映画『ベン』の主題歌。
  *ソロになって初となる全米ナンバーワンを獲得。
★1970年代中頃、アイドル路線にこだわるレコード会社(モータウン)と方向性の問題もあって【ジャクソン5】としても、 ソロ・アーティスト「マイケル・ジャクソン」としてもレコード会社を移籍。
この頃【ジャクソン5】はグループ名を【ジャクソンズ(The Jacksons)】と変更し当時の音楽シーンを反映して、ディスコサウンドのヒット曲を発表。

一方、マイケルは1978年に育ての親ともいえるダイアナ・ロス主演のミュージカル映画『ウィズ』に出演。
この映画の制作現場で、マイケルの運命を大きく変えることになるプロデューサー“クインシー・ジョーンズ”と出会います。
そして1979年、マイケルはクインシー・ジョーンズ・プロデュースによりレコード会社移籍後、
初のソロアルバム『オフ・ザ・ウォール(Off The Wall)』を発表。全米をはじめ世界的な大ヒットを記録。
 ♪今夜はドント・ストップ(Don't Stop 'Til You Get Enough)
  *ソロとしては初の自作曲でアルバムからの先行シングルとなった曲。
  *1979年・全米1位を記録。
 ♪ロック・ウィズ・ユー(Rock With You)
  *アルバムからの2ndシングル。1980年に全米1位を記録。
 ♪オフ・ザ・ウォール(Off The Wall)
  *アルバムからの3rdシングル。1980年に全米10位を獲得。
 ♪ガールフレンド(Girlfriend)
  *アルバム収録曲。(本国アメリカではシングルカットされていません)
  *作詞・作曲はポール・マッカートニー
★売り上げ枚数は推定で1500万枚以上となっているアルバム『オフ・ザ・ウォール』からは、シングル「オフ・ザ・ウォール」に続き 「あの娘が消えた(She's Out Of My Life)」(全米10位)をシングルリリース。
当時、1枚のアルバムから4曲が全米シングルチャートのトップテンに入るという史上初の偉業達成。
ちなみに、この記録はマイケル自身が次のアルバム『スリラー』で更新しています。

・・・といったところで次回の「「SYDF」に続きます。

2021年04月02日〜04月07日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第224回

写真:坂崎幸之助 ↑↑ Martin の マンドリンです。

坂崎さんから:

「エクソシスト」、どうしてもマイク・オールドフィールドを聞くと思い出してしまうのです。
怖かったなぁ。このテーマソング。
あとはマイク・ネスミスさんが懐かしかったですね。
モンキーズで一番のミュージシャンでした。

今回から「マ」で始まるアーティストに突入!ラインナップは・・・・

『マイク・オールドフィールド(Mike Oldfield)』
★1953年5月15日、イギリス・リーディング生まれ。
海外の音楽専門誌には「クラシック・ロック、マルチ・インストゥルメンタリスト兼コンポーザー(作曲家)」と紹介されています。
幼い頃からピアノ・ギターを習い始め、若干14歳にして姉のサリー・フィールドとフォークデュオを結成しレコードデビュー。
数々のセッションを経験しつつ音楽理論も学び1973年にリチャード・ブランソン主催の≪ヴァージン・レコード≫第1弾アーティストとしてアルバム 『チューブラー・ベルズ』でデビュー。
2400回もの多重録音を繰り返して作られた、このアルバムは全英チャート1位を獲得。
また映画『エクソシスト』に「チューブラー・ベルズ(パート1)」が使われ、映画の大ヒットと共に全米アルバムチャートで3位を記録。
 ♪チューブラ・ベルズ(Tubular Bells(Opening Theme))
  *シングルは1974年・全英31位。全米では7位まで上昇。
  *アルバム収録の「チューブラー・ベルズ(パート1)」「チューブラー・ベルズ(パート2)」を合わせると約49分。
   アメリカでは編集で短くされ、マイク・オールドフィールド本人は「ヒットしたのはうれしいが、
   編集されたことについては悲しい」と語っています。

『マイク&ザ・メカニックス(Mike + The Mechanics)』
★1985年【ジェネシス】のベーシスト兼ギタリスト“マイク・ラザフォード”がソロプロジェクトとして結成したグループ。
このグループの売りはイギリス屈指のセッションボーカリスト“ポール・キャラック”と元【サッド・カフェ】の“ポール・ヤング”
というタイプの異なるリードボーカリストが楽曲ごとに担当するというもの。
このプロジェクトのデビューアルバム『マイク&ザ・メカニックス』からシングルカットされた曲は大ヒットしました。
 ♪サイレント・ランニング(Silent Running)
  *ポール・キャラックがリードボーカルを担当した1stシングル。
  *1985年リリースで翌1986年に全米6位を記録。
 ♪ミラクル(All I Need Is A Miracle)
  *ポール・ヤングがリードボーカルを担当した2stシングル。
  *1986年・全米5位を記録。
★このヒットの2年後、1988年に2ndアルバム『リヴィング・イヤーズ(Living Years)』を発表。
ここからシングルカットされたアルバムタイトル曲は見事、全米ナンバーワンを獲得!
 ♪リヴィング・イヤーズ(The Living Years)
  *リードボーカルはポール・キャラック。
  *アルバム発売の翌年1989年に初の全米1位を獲得。
★【マイク&ザ・メカニックス】は、リーダーのマイク・ラザフォード以外入れ替わっていますが現在も活動を続けています。

『マイク・ネスミスとザ・ファースト・ナショナル・バンド(Michael Nesmith & The First National Band)』
★1942年12月30日生まれ、テキサス州ヒューストン出身の“マイク・ネスミス”。
1965年に作られた【ザ・モンキーズ】のメンバーの1人で、ギターとボーカルを担当していました。
そんな彼が【モンキーズ】解散後に大好きなカントリーをメインにしたバンド【ザ・ファースト・ナショナル・バンド】を結成。
本国アメリカではチャート的に伸びなかったものの、日本では大ヒットしました。
 ♪シルバー・ムーン(Silver Moon)
  *1971年・全米42位。

『マイク・レノ(Mike Reno)』
★1955年1月8日、カナダ生まれ。1980年代に活躍したロックバンド【ラヴァーボーイ(Loverboy)】のリードボーカリスト。
彼が【ハート】の“アン・ウィルソン”とデュエットして1984年に大ヒットとなった曲が、あの映画『フットルース』のサントラ盤に収録され、 シングルカットされた曲でした。
 ♪パラダイス〜愛のテーマ(Almost Paradise) /マイク・レノ&アン・ウィルソン
  *1984年・全米7位を記録。作曲はエリック・カルメン。
  *『フットルース』のサウンドトラックは日本の洋楽アルバムチャートで通算18週1位を獲得!

2021年03月26日〜03月31日放送

『坂崎音楽堂』

ビーチ・ボーイズ&ビートルズ最新フォロワーズ特集

写真:坂崎幸之助 今回も…“脚組ポーズ”股関節やわらかいです。

坂崎さんから:

さすが、ビートルズ、ビーチ・ボーイズのフォロワーズ。
良いですねぇ。
ボクらのような60年代、70年代を聞きまくっていた世代にはこんなサウンドが染み付いているんだろうなぁ。
パロディではない、本気のフォロワーも好感もてます。

今回はアメリカのカリフォルニアを拠点に活動する2組のグループ、双子のザックとベンの“ユーディン兄弟”による【カイユーカス(Cayucas)】 の最新作とL.A.郊外で結成された女性1人を含む7人組【ハロー・フォーエヴァー(Hello Forever)】のデビューアルバムを特集。

★【カイユーカス(Cayucas)】のどこを切り取ってもビーチ・ボーイズ風な楽曲だらけの最新作、 通算4枚目となるニューアルバム『ブルー・サマー(Blue Summer)』から・・・・
 ♪From The Rafters
 ♪Malibu'79 Long
 ♪Lonely Without You
 ♪California Girl

★ビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』『マジカル・ミステリー・ツアー』、ビーチ・ボーイズの『ペット・サウンズ』に影響された 【ハロー・フォーエヴァー(Hello Forever)】のデビューアルバム『ホワットエヴァー・イット・イズ(whatever it is)』から・・・
 ♪some faith
 ♪anywhere is everywhere
 ♪colors in the sky
 ♪get it right
ちなみに【Hello Forever】のリーダーでソングライター&ボーカルの“サム・ジョセフ”によると「物心ついた頃から、熱狂的なビートルズ・フリークの母親の影響で、 ビートルズのレコードを聴かされ、ビーチ・ボーイズの出身地サウスベイで育ち、ウィルソン兄弟と同じ学校に通った。
この2つの偉大なバンドはもちろん、彼らも好きなアレサ・フランクリンやスティーヴィー・ワンダーなどのブラック・ミュージック、 そしてフォー・フレッシュメンやチェット・ベイカーなどのジャズにも影響を受けた。」
・・・・とのことです。

2021年03月19日〜03月24日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第223回

写真:坂崎幸之助 先週に引き続き“脚組ポーズ

坂崎さんから:

ボン・ジョヴィ特集でした。ボン・ジョヴィは僕らの青春からは少し後なのでアルバムを聞きまくった、ということはないのですが、好きなバンドのひとつです。
アコースティックでのハーモニーも上手いですよねぇ。
これぞアメリカンなバンド!!という感じ。

今回は「ホ」で始まるアーティストの21回目。ボン・ジョヴィ特集です。

『ボン・ジョヴィ(Bon Jovi)』
★1962年3月2日、ニュージャージー生まれの“ジョン・ボン・ジョヴィ”(本名:John Francis Bongiovi Jr.)。
彼を中心に結成されたハードロックバンド。
メンバーは、16歳の時から友人の デヴィッド・ブライアン(kd)、アレック・ジョン・サッチ(b)、ティコ・トーレンス(ds)、そしてリッチー・サンボラ(g)。
この5人で、1984年に1stアルバム『夜明けのランナウェイ(Bon Jovi)』でデビュー。
その年【スコーピオンズ】や【キッス】の前座をして注目を浴びるもアルバムは全米43位、シングルにもなった「夜明けのランナウェイ(Runaway)」も全米39位でした。
【クイーン】【キッス】【チープトリック】など、世界に先駆け応援することでおなじみの日本のファンの皆さんのおかげ (&日本のレコード会社やロック専門誌などの総力戦)もあって日本ではデビューシングルは大ヒット。
 ♪夜明けのランナウェイ(Runaway)
  *1984年・全米43位。
★この年(1984年)の夏、ライヴイベントのため初来日した【ボン・ジョヴィ】。
本人達もビックリの日本のファン達の熱烈歓迎に大感激。
1985年発表の2ndアルバム『7800°Fahrenheit』には「TOKYOロード」をファンのため作って収録。
2ndアルバムも日本では好評でしたが本国アメリカではアルバムチャート最高37位と今ひとつの成績。
何とか現状を打破すべく、これまで2枚のアルバムはジョンの従兄弟など知り合いにプロデュースしてもらっていましたがハードロック系のバンドを数多く手がけている“ブルース・フェアバーン”をプロデューサーに迎え、 3rdアルバム『ワイルド・イン・ザ・ストリーツ(Slippery When Wet)』を発表。
このプロデューサー変更が功を奏してアルバムは初の全米1位、売り上げ枚数も全米だけで1200万枚以上、全世界では3000万枚以上のセールスを記録。
 ♪禁じられた愛(You Give Love A Bad Name)
  *3rdアルバムからの1stシングル。
  *1986年・全米1位を獲得。
 ♪リヴィン・オン・ア・プレイヤー(Livin' On A Prayer)
         *3rdアルバムからの2ndシングル。
  *翌1987年・全米1位を獲得。
★このアルバム『ワイルド・イン・ザ・ストリーツ』の大ヒットで1987年はワールドツアーも大成功。
翌1988年にはツアーの合間を縫って制作された通算4枚目のアルバム『ニュージャージー(New Jersey)』を発表。
もちろん全米アルバムチャートでは1位、全世界で3000万枚と大ヒットを記録。
 ♪バッド・メディシン(Bad Medicine)
  *4枚目のアルバムからの1stシングル。
  *1988年・全米1位を獲得。
  *ちなみにアルバム『ニュージャージー』からのシングル「アイル・ビー・ゼア・フォー・ユー」も全米1位を獲得しています。
★さて、1990年に約2年に渡るワールドツアー(全300回以上の公演)を終えた【ボン・ジョヴィ】。
この頃から、連日のハードスケジュールのせいでメンバー全員、疲労とストレスでトラブルも多くなり、関係が悪くなって、 メディアでは「解散」が噂されるようになります。
そんな折、ジョン・ボン・ジョヴィは映画『ヤングガン2』にインスパイアされたソロアルバム『ブレイズ・オブ・グローリー(Blaze Of Glory)』(全米3位)を発表。
 ♪ブレイズ・オブ・グローリー(Blaze Of Glory)/ジョン・ボン・ジョヴィ
  *ソロアルバムからの1stシングル。
  *1990年・全米1位を記録。
★このあと、リッチー・サンボラ もソロアルバムを発表して、ますます解散の噂が広まっていきますが、 メンバー間で話し合って解散は阻止されています。(その後メンバー交代もありましたが・・・・)
ボン・ジョヴィ特集、最後は2000年発表の7枚目のアルバム『クラッシュ』からのシングル曲を・・・。
 ♪イッツ・マイ・ライフ(It's My Life)
  *2000年・全米33位。
★その後もライヴ、アルバム発表と活動を続け昨年10月には4年ぶり15枚目のオリジナルアルバム『2020』を発表。

2021年03月12日〜03月17日放送

『坂崎音楽堂』

ウォール・オブ・サウンドに影響を受けたJポップ楽曲のコンピレーションアルバム

『音壁JAPAN』をご紹介。

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

フィル・スペクターさんが発明?したウォール・オブ・サウンド。
みんな大好きですね。各アーティストの皆さんもおそらく一曲は、こんなサウンドのレパートリーがあると思います。
僕も大好きだし、日本では大瀧さんサウンドとして有名ですね。

今回は、1月に亡くなったフィル・スペクターの独特の音作り、通称≪ウォール・オブ・サウンド≫に影響を受けたJポップを集めたコンピレーションアルバム 『音壁JAPAN(Wall of Sound Japan)』を特集。

 ♪夢で逢えたら/シリア・ポール
  *1977年リリース。アルバム『夢で逢えたら』からのシングル。
  *作詞・作曲:大瀧詠一、編曲:多羅尾伴内、ストリングアレンジ:山下達郎
  *日本で≪ウォール・オブ・サウンド≫を追求した第一人者【大瀧詠一】さんプロデュース。

 ♪世界中の誰よりきっと/中山美穂&WANDS
  *1992年の大ヒット曲
  *作詞:上杉昇(WANDS)・中山美穂、作曲:織田哲郎、編曲:葉山たけし

 ♪雨は手のひらいっぱい/シュガー・ベイブ
  *大瀧さんが手がけたナイアガラ・レコード第1弾、山下達郎さん率いる【シュガー・ベイブ】1975年の曲。
  *作詞・作曲・編曲:山下達郎 

 ♪夏休みの宿題/杉真理
  *【ナイアガラトライアングル Vol.2】にも参加した杉真理さんの1992年の曲。
  *作詞・作曲:杉真理、編曲:嶋田陽一

 ♪ユー・メイ・ドリーム/シーナ&ロケッツ
  *1979年リリースのシングル。アルバム『真空パック』収録。
  *細野晴臣さんがプロデュース&作曲で参加。

 ♪ドゥー・ユー・リメンバー・ミー/YUKI(岡崎友紀)
  *1980年のシングルで加藤和彦さんがプロデュースの曲。
  *作詞:安井かずみ、作曲・編曲:加藤和彦

 ♪わすれたいのに/モコ・ビーバー・オリーブ
  *当時人気だったラジオ番組『パンチ・パンチ・パンチ』のパーソナリティ3人による
   1969年リリースの第1弾シングル。
  *プロデューサーは、アメリカンポップスの伝道師とも言われる朝妻一郎さん。
  *1961年にフィル・スペクターがプロデュースした【パリス・シスターズ】のヒット曲のカバー。

2021年03月05日〜03月10日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第222回

写真:坂崎幸之助 和菓子で(ちょっとだけ)春を先取り♪

坂崎さんから:

ポールさん、今回でようやく終了ですね。
今度はホワイトさんシリーズ続くかなぁ。
ホワイトタイガー、ホワイトベアーズ、ホワイトモンキーズ、ホワイトドッグとか、いないのかな? いるかもよ。

今回は「ホ」で始まるアーティストの20回目。ラインナップは・・・

『ポール・ヤング(Paul Young)』
★1956年1月17日、イギリス・ベッドフォードシャイア生まれのシンガーソングライター。
元々【Q−ティップス】などのソウルグループのボーカルとして活躍。1982年にソロデビュー。
1983年マーヴィン・ゲイの「愛の放浪者(When I Lay My Hat)」をカバーし全英1位に。
この曲を含むデビューアルバム『何も言わないで』も全英1位となり、イギリス、ヨーロッパでは大人気に。
そしてアメリカでも認められたのが、1985年リリースのシングル曲(ダリル・ホール&ジョン・オーツのカバー)。
この曲が初の全米1位を記録し、世界的な大ヒットとなり、ポール・ヤングの名前が一躍知れ渡ります。
 ♪エヴリタイム・ユー・ゴー・アウェイ(Everytime You Go Away)

『ポール・リヴィア&ザ・レイダーズ(Paul Revere & The Raiders)』
★1960年にオレゴン州ポートランドで結成された男性5人組のポップロックグループ。
リーダーのポール・リヴィアはキーボード奏者。ボーカルは、のちにソロとなるマーク・リンゼイ。
1960年代、アメリカでは10代の女の子達の間で【モンキーズ】と人気を二分していました。
 ♪キックス(Kicks)
  *1966年・全米4位。
  *曲を作ったのは、ライチャス・ブラザーズ「ふられた気持ち」をはじめ、多くの名曲を世に放ったバリー・マン&シンシア・ウェイル夫婦。
★「キックス」が大ヒットした4年後の1970年。
グループ名を【ポール・リヴィア&ザ・レイダーズ】から【レイダーズ】と変更。
翌年(1971年)グループにとって初の全米ナンバーワンが誕生しました。
ちなみに、当時日本のレコード会社が付けたグループ名は、ボーカルの名前を頭につけた【マーク・リンゼイとレイダース】でした。
(当時の日本のシングルジャケットには「レイダーズ」ではなく「レイダース」と表記)
 ♪嘆きのインディアン(Indian Reservation)
  *1971年・全米1位。
★2014年にバンドの設立者ポール・リヴィアが亡くなるまで、延べ30人以上のメンバーが入れ代わり、立ち代わりしつつ、グループは存続していました。

『ホワイトスネイク(Whitesnake)』
★1977年、第3期の【ディープ・パープル】のリードボーカルとして参加したデヴィッド・カヴァデールが初のソロアルバム『ホワイトスネイク』リリース。
このアルバムタイトルが気に入ったデヴィッド・カヴァデールは翌1978年から【ホワイトスネイク】というバンド名で活動。
その後、数年はグループ的には色々とゴタゴタが続きメンバーも固定できない状態が続きましたが、1987年に、元【シン・リジー】のジョン・サイクス(G)、 【レインボー】のニール・マーレイ(B)、【ジェファーソン・スターシップ】のメンバーで【ジャーニー】にも参加しているエインズレー・ダンバー(Ds)、 そして【レインボー】と、再結成した【ディープ・パープル】でジョン・ロードの後任として加入しているドン・エイリー(Ks)を迎え、 7枚目のアルバム『サーペンス・アルバス(白蛇の紋章)(原題"Whitesnake")』を制作。
このアルバムは全米2位を記録し、売り上げも800万枚以上と大ヒット。
 ♪ヒア・アイ・ゴー・アゲイン(Here I Go Again)
  *『サーペンス・アルバス』からのシングルカット。
  *1987年・全米1位。
 ♪イズ・ディス・ラヴ(Is This Love)
  *同じく『サーペンス・アルバス』からのシングルカット。
  *1987年・全米2位。
★このアルバム『サーペンス・アルバス』が発表された時、デヴィッド・カヴァデール以外のメンバーは金銭問題など諸々あって、事務所から全員、解雇されています。
しかし、アルバム・シングルが大ヒットしたため、急遽新たにメンバーを集め、シングルのビデオをとったり、ワールドツアーを行なったりしています。

『ホワイト・ライオン(White Lion)』
★1983年、ニューヨークで結成された男性4人組のハードロックバンド。
1985年にリリースしたデビューアルバム『ファイト・トゥ・サヴァイヴ(Fight to Survive)』こそ全米アルバムチャート 151位 とふるいませんでしたが、 1987年の2ndアルバム『プライド(Pride)』は全米アルバムチャート 11位。
売り上げも全米だけで200万枚と大ヒット。
 ♪ホエン・ザ・チルドレン・クライ(When The Children Cry)
  *1989年・全米3位。
★このあと2枚のアルバムを発表後、1991年にグループは解散。
しかし1999年、リードボーカル以外は全く新しいメンバーで再結成されています。

2021年02月26日〜03月03日放送

『坂崎音楽堂』

史上最高のベーシスト50選

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

ベーシストですかぁ。
かなりマニアックに思えるのですが、桜井なんかはビビっとくるかも、ですね。
僕でさえほぼ知っている方々でしたが、ベーシストに与えた影響が大きい人が選ばれているようです。
ポールは9位かぁ。
もともとギタリストだしなぁ。

昨年、アメリカの有名な音楽雑誌『ローリング・ストーン誌』による≪最も偉大なギタリスト100人≫と≪歴代最高アルバム500選≫を特集しましたが、 今回は≪史上最高のベーシスト50選≫!

この50選について『ローリング・ストーン誌』は“客観的なスキルのランキングではないし、偉大さの尺度としての基準があるわけでもありません。 過去半世紀ほどの間に、ロック、ファンク、カントリー、R&B、ディスコ、ヒップホップなど、ポピュラー音楽の基礎となったものを生み出す上で、 最も直接的で目に見える形で影響を与えたベーシストのリストです”と説明していますが、今回は10位〜1位に選出されたベーシストをご紹介しました。

第10位【ロン・カーター】
→2015年・秋の時点で2200に及ぶ作品にクレジットされ、ジャズ史上最も多くのセッションに参加したベーシストとしてギネスクに認定。
第9位【ポール・マッカートニー】
第8位【ジャコ・パストリアス】
第7位【ラリー・グラハム】
第6位【ジャック・ブルース】
第5位【キャロル・ケイ】
第4位【ブーツィ・コリンズ】
→70年代のソウルとファンクにおけるベースの定義を刷新し80年代と90年代のラップやポップに大きな影響を与えた。
第3位【ジョン・エントウィッスル】
第2位【チャールズ・ミンガス】→作曲家、チェリスト、社会批評家としても活躍。
第1位【ジェームス・ジェマーソン】

このベーシストTOP10の中から楽曲をご紹介したのは・・・・
第9位【ポール・マッカートニー】
 ♪レイン(Rain)/ザ・ビートルズ
  *ジョンの作った曲。
   リンゴは「この曲でのドラムは自分のベストプレイだ」と語っています。
第8位【ジャコ・パストリアス】
 ♪バードランド(Birdland)/ウェザー・リポート
  *今は亡きバカテクのジャズベーシスト。
  *曲は彼が在籍したウェザー・リポート時代の名曲。
第7位 【ラリー・グラハム】
 ♪サンキュー(Thank You)/スライ&ザ・ファミリー・ストーン
  *元祖チョッパーベーシストとして知られる。(チョッパー=正式には「スラップ奏法」)
第6位【ジャック・ブルース】
 ♪サンシャイン・ラヴ(Sunshine Of Your Love)/クリーム
  *1960年代終わりにエリック・クラプトン、ジンジャー・ベイカーと結成した『クリーム』のベーシスト兼ボーカリスト。
第5位【キャロル・ケイ】
 ♪ヘルプ・ミー・ロンダ(Help Me,Rhonda)/ザ・ビーチ・ボーイズ
  *70年代に米国西海岸を中心に活躍したスタジオミュージシャン集団『レッキング・クルー』の一員。
  *当時流行ったテレビ番組『バットマン』や『スパイ大作戦』などのテーマから、
   『ビーチ・ボーイズ』では多数の楽曲でベースプレイを披露しています。
第3位【ジョン・エントウィッスル】
 ♪マイ・ジェネレーション(My Generation) /ザ・フー
  *ロック史上最高のベーシストの1人とも称される『ザ・フー(The Who)』のベーシスト。
   第1位【ジェームス・ジェマーソン(James Jamerson)】
 ♪マイ・ガール(My Girl) /テンプテーションズ
  *ドリフターズ「渚のボードウォーク」をはじめスプリームス(シュープリームス)「恋はあせらず」、
   マーヴィン・ゲイ「ホワッツ・ゴーイン・オン」他、多くのモータウンナンバーで彼のベースプレイを聴くことが出来ます。

2021年02月19日〜02月24日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第221回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

さてポールの3回目、ラストです。
さすがポールで3回やっても、まだまだ続けられますなぁ。
今年で79才になるポールさん。
まだまだ現役で、いつまでも夢を見させてもらいたいと思ってます。

今回は「ホ」で始まるアーティストの19回目。ポール・マッカートニー特集(その3)です。

『ポール・マッカートニー(Paul McCartney)』
★1976年の春【ウイングス】は約2ヶ月に渡って行なわれた全米ツアー「ウイングス・オーヴァー・アメリカ」も30回の公演で60万人を動員・・・と大成功。
そして、このツアー音源を『ウイングス・U.S.A.ライヴ!!(原題"Wings Over America")』としてリリース。
当時はライヴ盤でLP3枚組だったにも関わらず、全米アルバムチャート1位を獲得。
ちなみに、このアルバムには「レディ・マドンナ」「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」「ブラックバード」「夢の人」「イエスタデイ」といった、 これまで封印していたビートルズナンバーが5曲収録されていました。
この後1年ほど活動休止し、次のアルバムのレコーディングを開始。
1978年にオリジナルアルバムとしては2年ぶりとなる『ロンドン・タウン』リリース。
 ♪しあわせの予感(With A Little Luck)/ウイングス
  *アルバム『ロンドン・タウン』からの1stシングル。
  *1978年に全米1位を記録。
★アルバム『ロンドン・タウン』録音終了後、1975年にオーディションで選ばれて参加したメンバー2人(ジミー・マカロックとジョー・イングリッシュ)が脱退。
1979年に急遽2人のメンバーを加え、5人組となってアルバム『バック・トゥ・ジ・エッグ(Back To The Egg)』をリリース。
当時大流行のディスコ、パンクなども取り入れたアルバムでしたが全米チャートでは8位(全英6位)という結果に。
その後【ウイングス】は全英ツアーを終えた後、1980年1月に予定されていた初の日本公演・・・でしたが、 ポールが成田空港の税関で摘発され10日間ほど勾留の後、送還・・ということになり、急遽ジャパンツアーは全公演中止となってしまいました。
イギリスに戻ったポールは、自宅のスタジオでワンマン・レコーディングによるソロアルバム『マッカートニーU』を、 (ソロ名義の『マッカートニー』から10年ぶりに)発表。本国イギリスでは1位、全米でも3位と大ヒット。
このアルバムから1stシングルが「カミング・アップ」だったのですがスタジオVer.だけでなくライヴVer.も収録。
全英ではスタジオVer.が2位、全米ではライヴVer.が1位となりました。
 ♪カミング・アップ(Coming Up)(Live at Glasgow)
  *1979年・ウイングス全英ツアーのグラスゴー公演で録音されたライヴVer.。
★翌年1980年12月8日にジョン・レノンがニューヨークの自宅“ダコタ・ハウス”前でマーク・チャップマンに射殺されるという衝撃の出来事が起こりました。 ジョンの死にショックを受けたポールは数カ月間、自宅に引き籠もったそうです。
そして、その翌年、ジョージ・マーティンのアドバイスで腕利きのスタジオミュージシャンたちを集めてレコーディングされたのがアルバム 『タッグ・オブ・ウォー(Tug Of War)』。
1982年に発表されたアルバムに先駆けてシングルとして発表されたデュエット曲は全米1位を獲得。
 ♪エボニー・アンド・アイボリー(Ebony And Ivory)withスティーヴィー・ワンダー
  *1982年・全米1位。
  *アルバム『タッグ・オブ・ウォー』は全英・全米アルバムチャート1位を獲得。
★同年1982年に発売されたマイケル・ジャクソンのアルバム『スリラー』で、そして翌1983年に発表されたポールのアルバム 『パイプス・オブ・ピース(Pipes Of Peace)』に収録されたマイケルとのデュエット曲はどちらも大ヒット。
 ♪ガール・イズ・マイン(The Girl Is Mine)/マイケル・ジャクソン&ポール・マッカートニー
★3回に渡ってお送りしてきたポール・マッカートニー特集。
最後は、1984年にポール自身が主演・脚本を担当した映画『ヤァ!ブロード・ストリート』のサントラ盤からのシングル曲。
 ♪ひとりぼっちのロンリー・ナイト(No More Lonely Nights)
  *1984年に全米6位、全英2位を記録。
★その後もアルバム発表、ライヴと精力的に活動を続けているポール・マッカートニー。
昨年末には、前作『マッカートニーU』以来、40年ぶりとなるワンマン・レコーディング・アルバム『マッカートニーV』をリリースし、健在ぶりを発揮しています。

2021年02月12日〜02月17日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第220回

写真:坂崎幸之助 今年もスタッフからのバレンタイン恒例“駄菓子系”チョコレート詰め合わせ。

坂崎さんから:

一番アブラの乗り切っているころのポールが、この時期ですね。
僕もよく聞いていたのは、この頃だったと思います。
ライブでも、この時期の曲をたくさんやってくれます。
「My Love」 伊豆田くんの歌で聞きたいなぁ。

今回は「ホ」で始まるアーティストの18回目。ポール・マッカートニー特集(その2)です。

『ポール・マッカートニー(Paul McCartney)』
★1971年に【ウイングス】を結成し「メアリーの子羊」「ハイ・ハイ・ハイ」といったシングルをリリース。
大学などでのお披露目ライヴを行ない、ヨーロッパツアーも大成功・・・と好調な活動を進めていましたが、 1973年、グループ名を【ポール・マッカートニー&ウイングス】に変更。
このグループ名変更後のシングル曲は、グループとしては初となる全米1位を獲得!
 ♪マイ・ラヴ(My Love)/ポール・マッカートニー&ウイングス
  *1973年に4週連続で全米1位を獲得。全英では最高9位。
  *この曲が収録されたアルバム『レッド・ローズ・スピードウェイ』は全米で計3週1位を獲得、全英では最高5位。
★この頃からポール・マッカートニーの元には数々の作品制作依頼が舞い込んできます。
その中の1曲が「007シリーズ(ジェームズ・ボンド映画)」の主題歌。
 ♪007死ぬのは奴らだ(Live And Let Die)/ポール・マッカートニー&ウイングス
  *1973年・全米2位、全英7位を記録。
★グループとしても軌道に乗ってきた矢先、ギターのヘンリー・マックロウ(Henry McCullough)とドラムのデニー・シーウェル(Denny Seiwell)が脱退。
再びポール&リンダ、それに元【ムーディー・ブルース】のメンバーだったデニー・レインの3人に。
そんな1973年の暮れには、のちに歴史的名盤と称されるアルバム『バンド・オン・ザ・ラン(Band On The Run)』を発表。全米・全英共にアルバムチャート1位を獲得。
売り上げも、アメリカだけで300万枚以上のセールスを記録しました。
 ♪ジェット(Jet)/ポール・マッカートニー&ウイングス
  *翌1974年にシングルカット、全米7位を獲得。
 ♪バンド・オン・ザ・ラン(Band On The Run) /ポール・マッカートニー&ウイングス
  *同じく1974年にシングルカットされ全米1位を獲得。
  *グラミー賞の「最優秀ポップボーカルグループ賞」受賞。
★アルバム『バンド・オン・ザ・ラン』の大成功で、グループでのライヴを大前提としたメンバー探しを始めます。
オーディションで、アイドル顔のジミー・マカロック(ギター)とジョー・イングリッシュ(ドラムス)を選び、 バンド名もポールとそのバックバンドというイメージを払拭するために、再び【ウイングス】へ変更。
このメンバーで1975年にアルバム『ヴィーナス・アンド・マース(Venus And Mars)』を発表。
 ♪あの娘におせっかい(Listen To What The Man Said) /ウイングス
  *1975年・全米1位を獲得。
★1975年9月から【ウイングス】は世界12ヶ国64回の公演となる大規模なツアーをスタート。
そのツアー中にレコーディングされたのがアルバム『スピード・オブ・サウンド(Wings At The Speed Of Sounds)』。
このアルバムは全米で7週連続の1位を記録!
 ♪心のラヴ・ソング(Silly Love Songs)/ウイングス
  *1976年に計5週、全米1位を記録。

・・・・といったところで、この続きは来週です。

2021年02月05日〜02月10日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第219回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

やっぱりビートルズファンとしては少し、いや、
たいぶ物足りないのだ。
ジョンのソロにしても、そんなには聞き込んでいないし、やはりバンドスタートだとソロは少しハマりづらいのだ。
ダメなファンですねぇ。

今回は「ホ」で始まるアーティストの17回目。ポール・マッカートニー特集(その1)です。

『ポール・マッカートニー(Paul McCartney)』
★1942年6月18日、イギリス・リヴァプール生まれ。
1970年4月10日にイギリスの大衆紙『デイリー・ミラー』で「ビートルズ脱退」を発表した直後4月17日に本国イギリスでリリースしたのが初のオリジナルソロアルバム 『ポール・マッカートニー(原題"McCartney)』。
この作品では、ポール1人が全ての楽器を演奏しています。
 ♪ジャンク(Junk)
  *この曲を含むアルバム『ポール・マッカートニー』は本国イギリスで2位。全米では3週連続の1位を記録。
★翌1971年2月には、世界のファン待望の1stソロシングルをリリース。
 ♪アナザー・デイ(Another Day)
  *1971年・全英2位、全米5位を記録。
★この1stソロ・シングル「アナザー・デイ」に続き、同年1971年の5月には、ポール&リンダ・マッカートニー名義のアルバム『ラム(RAM)』を発表。
 ♪ラム・オン(Ram On)/ポール&リンダ・マッカートニー
 ♪アンクル・アルバート〜ハルセイ提督(Uncle Albert/Admiral Halsey)/ポール&リンダ・マッカートニー
  *アルバム『ラム』からアメリカ独自のシングルカット曲。
  *ソロ第1号となる全米No.1ヒットとなりました。
  *この曲の大ヒットで、翌年発表のグラミー賞で「最優秀歌唱賞」「最優秀編曲賞」受賞。
★元々バンド活動がやりたかったポールは、1971年に念願のバンド【ウイングス(WINGS)】を結成。
メンバーはポール&リンダ・マッカートニー、そしてポールの古くからの友人で【元ムーディー・ブルース】のデニー・レイン、といった3人を中心に、 『ラム』にも参加したドラムのデニー・シーウェルを加えた4人。
彼らはリハーサル2日、レコーディング3日という短期間でアルバム『ワイルド・ライフ(Wild Life)』を完成。
非常に短期間で作られたこともあって、荒削りな演奏をそのまま収録。
当時の音楽評論家達からは、かなり酷評されています。
その後、1972年にウィングス名義としての2枚目、3枚目となるシングルをリリース。
(シングル1枚目となった「アイルランドに平和を」は放送禁止となりました)
 ♪メアリーの小羊(Mary Had A Luttle Lamb)/ウイングス
  *1972年・全英9位、全米28位。
 ♪ハイ・ハイ・ハイ(Hi,Hi,Hi)/ウイングス
  *1972年・全英5位。翌1973年・全米10位を記録。
★この後、ポールは新たなメンバー(ヘンリー・マックロウ)を加え翌年1973年に【ウイングス】として本格的な傑作アルバムを発表します。

・・・・といったところで、この続きは来週です。

2021年01月29日〜02月03日放送

先週に引き続き

『気になるあの曲スペシャル』

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

今回もなかなか面白い曲がかかりましたねぇ。
オフコースの「水いらずの午後」なんて、
たぶんFMどころかAMでも、なかなかかかることはないんじゃないかなぁ。
「坂崎君は44歳」も。
これからもリクエストにおこたえしますよォ。

先週に引き続き、みなさんからお寄せいただいた“気になるあの曲”をまとめてお送りする『気になるあの曲スペシャル』
今回は・・・・

 ★Kumiさんからのリクエスト
  ♪座 読書 / 大瀧詠一

 ★ウィルキンソン☆セナさんからのリクエスト
  ♪眠れぬ夜 / 西城秀樹

 ★ひろみさんからのリクエスト
  ♪水いらずの午後 / オフコース

 ★だーすやさんからのリクエスト
  ♪Fresh / Kool & the Gang

 ★堀井千彰さんからのリクエスト
  ♪ピーターガン(Peter Gunn Theme) / Art of Noise feat.Duane Eddy

 ★かねるさんからのリクエスト
  ♪坂崎くんは44歳 / 所ジョージ

 ★かなとしさんからのリクエスト
  ♪ロコ・モーション(The Loco-Motion) / Grand Funk

◆ひろみさん、だーすやさん、堀井千彰さん、かねるさん、
“気になるアレ”をお送りしますので、メールフォームからお名前・住所を送って下さい。
よろしくお願いいたします。

2021年01月22日〜01月27日放送

『気になるあの曲スペシャル』

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

ジャンルを越えてのこのコーナーはなかなか面白いですな。
ちょっと聞いただけで、あれ?この曲、何だったっけ?
みたいなモヤモヤをぜひ、このコーナーで解決してみて下さい。

みなさんからお寄せいただいた“気になるあの曲”をまとめてお送りする『気になるあの曲スペシャル』。
7回目のスペシャルとなる今回は・・・・

 ★ねこじたさんからのリクエスト
  ♪ふりむかないで / ザ・ピーナッツwith林家三平
  ♪好きです(ヨシコさん) / 林家三平

 ★みずほさんからのリクエスト
  ♪ハートブレイカー / KYON2

 ★ゆきなさんからのリクエスト
  ♪Notin' To Hide / POCO

 ★青ガラスさんからのリクエスト
  ♪珈琲不演唱(コーヒーブルース) / 高田渡

 ★なぎささんからのリクエスト
  ♪馬 / 吉田拓郎

 ★マオリさんからのリクエスト
  ♪5月の風 / 加藤和彦

 ★知世さんからのリクエスト
  ♪見上げてごらん夜の星を / 和幸

◆ねこじたさん、ゆきなさん、みずほさん、青ガラスさん、マオリさん、知世さん、
“気になるアレ”をお送りしますので、メールフォームからお名前・住所を送って下さい。
よろしくお願いいたします。

2021年01月15日〜01月20日放送

『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』

第218回

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

ポール・モーリアさん以外は、あんまりなじみがなかったなぁ。勉強、勉強!!
ポール・モーリアさんの音楽は、世界中の人が耳にしたことがあるんだろうね。
イージーリスニングって言葉はあんまり好きじゃないけど。(笑)

今回は「ホ」で始まるアーティストの16回目。ラインナップは・・・

『ホルスト・ヤンコフスキー(Horst Jankowski)』
★1936年1月30日、ドイツ・ベルリン生まれのジャズ・ピアニスト。
1960年代、本国ドイツをはじめヨーロッパ各国で人気を博しました。
中でも「森を歩こう」という曲は世界的な大ヒットとなっています。
 ♪森を歩こう(A Walk In The Black Forest)
  *1965年・全英3位、全米12位。
  *1998年6月29日に62歳という若さで死去。

『ポール・デイヴィス(Paul Davis)』
★1948年4月21日、ミシシッピ州メリディアン生まれのシンガーソングライター。
元々カントリー系のシンガーソングライター、ギタリストとして音楽活動をスタート。
1970年にレコードデビュー。最初なかなかヒットに恵まれなかったのですが、1977年、全米シングルチャートに40週連続(約10カ月)ランクインし、 一躍、有名になっています。
 ♪アイ・ゴー・クレイジー(I Go Crazy)
  *リリース翌年1978年・全米7位を記録。
★この大ヒットのおかげで、日本でも「AORアーティスト」として大人気となり順調にヒットを放っていきます。
1981年に発表された通算7枚目のアルバム『クール・ナイト(Cool Night)』からのシングル曲もヒットしました。
 ♪クール・ナイト(Cool Night)
  *アルバム『クール・ナイト』からの先行シングル。
   翌1982年・全米11位を記録。
 ♪恋人たちのメモリー('65 Love Affair)
  *アルバム『クール・ナイト』からのシングル曲。
   1982年・全米6位を記録。
★2008年に故郷のミシシッピ州メリディアンで心臓発作のため60歳という若さで亡くなっています。

『ポール・ハードキャッスル(Paul Hardcastle)』
★1957年12月10日、イギリス・ロンドン生まれ。
作曲家、キーボード奏者、プロデューサーなどマルチに活躍するミュージシャン。
基本的にはインストゥルメンタルのダンスナンバーを得意とするポール・ハードキャッスルが世界的に注目されたのは1985年に発表した問題作「19」。
この曲のタイトルは「ベトナム戦争のアメリカ人兵士の平均年齢が19歳だった」ことに由来。
アメリカ・ABCテレビのドキュメンタリー番組『ベトナム・レクイエム』 のニュースナレーションやベトナム戦争の影響で心的外傷後ストレス障害に悩む元兵士たちのインタビューをサンプリングしダンスナンバーに乗せて構成。
この曲が本国イギリスでは1985年に5週連続の1位を記録。その後ヨーロッパ、アメリカと世界中で大ヒット。
 ♪19(ナインティーン)
  *1985年・全英1位、全米15位を記録。

『ポール・モーリア(Paul Mauriat)』
★1925年 3月4日、フランス・マルセイユ生まれ。
フランスでは、レイモン・ルフェーブル、フランク・プゥルセルと並ぶイージーリスニング界の巨匠。
1960年代中頃から、本国フランスは元よりヨーロッパ、日本、アメリカでも大活躍。
 ♪恋はみずいろ(Love Is Blue)
  *ポール・モーリア最大のシングルヒット曲。
   1968年・全米シングルチャートでは5週連続のナンバーワンを記録。
  *2006年11月に急性白血病による心不全のため死去。

2021年01月08日〜01月13日放送

『坂崎音楽堂』

ビートルズ・スペシャル その2

写真:坂崎幸之助

坂崎さんから:

高見沢は当時この「オールディーズ」を買って、このアルバムの曲順は、なじみがあるって言ってました。
僕は逆に全くなじみがないや。
レコードジャケットは当時のサイケブームの先取りってな感じで、子供には理解不能でした(笑)。

先週に引き続き、この時期恒例の『ビートルズ・スペシャル』。
ビートルズ唯一の未CD化アルバム『オールディーズ(A Collection of Beatles Oldies)』を丸ごと、 曲順も同じように構成したカバーアルバム『ビートルズ・フォロワーズ(The Beatles Followers)』の大特集です。

前回もご紹介しましたが、ビートルズのベストアルバム『オールディーズ』は・・・・・
1966年12月にイギリスでリリースされ日本では翌1967年に発売された、ビートルズ活動時期唯一の編集ベスト盤。
当時ビートルズはレコード会社と年間2枚のアルバムを制作する契約を結んでいました。
しかし1966年8月の『リボルバー』発表以降、映画制作やメンバーそれぞれの活動が忙しくなってきたため新作を作る余裕がなかったので、 レコード会社はアルバム未収録のシングル曲を中心に16曲を収録した初のグレイテストヒッツを提案。
メンバーは発売には反対したものの契約上やむなく発売された、という経緯もあり未だCD化されていなくて、カタログからも排除されています。

そんな『オールディーズ』を丸ごとカバーしたのが3枚組『ビートルズ・フォロワーズ(The Beatles Followers)』。
≪Disc-1/Vocal Side≫(ロック、ソウル、ポップスなどのボーカルもの16曲で構成)
≪Disc-2/Lounge Side≫(インスト、ジャズ、イージーリスニングなど16曲で構成)
≪Disc-3/The Beatles Side≫(ビートルズのオリジナル曲を収録)

今週は、この≪Disc-1/Vocal Side≫と≪Disc-2/Lounge Side≫から、アナログ盤『オールディーズ』のB面8曲分を順番に選んでご紹介。
 ♪キャント・バイ・ミー・ラヴ(Can't Buy Ne Love) /ブレンダ・リー
  *≪リトル・ミス・ダイナマイト≫と称されたパワフルな歌声が魅力のブレンダ・リー。
 ♪バッド・ボーイ(Bad Boy) /キング・サイズ・テイラー&ザ・ドミノス
  *1965年、元々はアメリカの編集盤『Beatles 6』用の楽曲が足りないということで
   急遽録音されたラリー・ウィリアムズの曲を(ビートルズが)カバー。
  *そのビートルズのカバーver.をカバーしたのはリヴァプールで活躍していた【キング・サイズ・テイラー&ザ・ドミノス】。
 ♪デイ・トリッパー(Day Tripper) /セルジオ・メンデス&ブラジル '66
  *1960年代にボサノバ旋風を巻き起こした“セルメン”によるカバー。
 ♪ア・ハード・デイズ・ナイト(A Hard Day's Night)/クリス・コナー
  *ハスキーな女性ジャズシンガー【クリス・コナー】によるカバー。
 ♪涙の乗車券(Ticket To Ride)/グレン・キャンベル
  *アメリカ西海岸のスタジオミュージシャン集団≪レッキング・クルー≫に所属し、
   のちにソロで大成功した【グレン・キャンベル】によるカバー。
   セッション・ギタリストだった時期に発表したインスト集『The Big Bad Rock Guitar Of Glen Campbell』(1965)収録曲。
 ♪ペイパーバック・ライター(Paperback Writer)/チャールズ・リヴァー・ヴァリー・ボーイズ
  *アメリカのブルーグラス・バンドによるカバー。
 ♪エリナー・リグビー(Eleanor Rigby) /ウェス・モンゴメリー
  *ジャズ・ギタリスト【ウェス・モンゴメリー】によるカバー。
 ♪抱きしめたい(I Want To Hold Your Hand)/フランク・アラモ
  *フランスのポップシンガー【フランク・アラモ】によるカバー。
   もちろんフランス語で歌っています!

2021年01月01日〜01月06日放送

『坂崎音楽堂』

ビートルズ・スペシャル その1

写真:坂崎幸之助 三つ指ついてのご挨拶
「本年もよろしくお願いします」

坂崎さんから:

当時「オールディーズ」は買わなかったなぁ。
ベストアルバムということで曲は全部ウチにあるから、
まぁいいや、って。
今思うと買っとけば良かった。

この時期恒例の『ビートルズ・スペシャル』。
今回は、ビートルズ唯一の未CD化アルバム『オールディーズ(A Collection of Beatles Oldies)』を丸ごと、 曲順も同じように構成したカバーアルバム『ビートルズ・フォロワーズ(The Beatles Followers)』を2週に渡って大特集。

ちなみに、ビートルズのベストアルバム『オールディーズ(A Collection of Beatles Oldies)』とは・・・
1966年12月にイギリスでリリースされ日本では翌1967年に発売された、ビートルズ活動時期唯一の編集ベスト盤。
当時ビートルズはレコード会社と年間2枚のアルバムを制作する契約を結んでいました。
しかし1966年8月の『リボルバー』発表以降、映画制作やメンバーそれぞれの活動が忙しくなってきたため新作を作る余裕がなかったので、 レコード会社はアルバム未収録のシングル曲を中心に16曲を収録した初のグレイテストヒッツを提案。
メンバーは発売には反対したものの、契約上やむなく発売された、という経緯もあり、未だCD化されていなくて、カタログからも排除されています。

そんな『オールディーズ』を丸ごとカバーしたのが3枚組『ビートルズ・フォロワーズ(The Beatles Followers)』。
≪Disc-1/Vocal Side≫(ロック、ソウル、ポップスなどのボーカルもの16曲で構成)
≪Disc-2/Lounge Side≫(インスト、ジャズ、イージーリスニングなど16曲で構成)
≪Disc-3/The Beatles Side≫(ビートルズのオリジナル曲を収録)

坂番では、この≪Disc-1/Vocal Side≫と≪Disc-2/Lounge Side≫から、今週はアナログ盤『オールディーズ』のA面8曲分を順番に選んでご紹介。
 ♪シー・ラヴズ・ユー(She Loves You) /ビリー・リー・ライリー
  *1950年代〜60年代にかけて活躍したハーモニカの名手【ビリー・リー・ライリー】が
   1964年にリリースした『ハーモニカ・ビートルマニア』に収録されていた曲。
 ♪フロム・ミー・トゥ・ユー(From Me To You)/デル・シャノン
  *あの「悲しき街角」でおなじみ【デル・シャノン】が歌うこの曲は、1963年に全米シングルチャート77位まで上昇。
 ♪恋を抱きしめよう(We Can Work It Out)/ブラザーズ・フォア
  *『The Brothers Four Sing Lennon/McCartney-A Beatles Song book』に収録。
 ♪ヘルプ!(Help!) /ホセ・フェリシアーノ
 ♪ミッシェル(Michelle)/オーヴァーランダーズ
  *イギリスの5人組ポップグループ【オーヴァーランダーズ】。
   この「ミッシェル」は全英ナンバーワンに輝いています。
 ♪イエスタデイ(Yeaterday) /サンドパイパーズ
  *「グアンタナメラ」などのヒットでおなじみ男性3人組のボーカルグループがスペイン語で歌っています。
 ♪アイ・フィール・ファイン(I Feel Fine) /チェット・アトキンス
  *ギターの神様【チェット・アトキンス】が1966年にリリースした『Chet Atkins Picks On The Beatles』に収録されていた曲。
 ♪イエロー・サブマリン(Yellow Submarine)/モーリス・シュヴァリエ
  *フランスの伝説のエンターテイナー【モーリス・シュヴァリエ】。
   もちろんフランス語で歌っています。

来週は『ビートルズ・フォロワーズ(The Beatles Followers)』の≪Disc-1/Vocal Side≫と≪Disc-2/Lounge Side≫ からアナログ盤『オールディーズ』B面8曲分のカバー曲をご紹介していきます。

PAGE
TOP