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4月22日(月)のデリフラは・・・

今年は、日本の神様にとって大事な1年になること、皆さんご存知でしたか?
と言うのは、神社の世界の二つの頂点が、新たな姿に生まれ変わります。
そこで本日のデリフラは、「伊勢神宮に出雲大社、神様のお引越し~」を
テーマにお送りしました。

皆さんは、「式年遷宮」という言葉をご存知でしょうか?
「式年」とは決まった年数という意味で、「遷宮」とは宮(みや)を変えること。
この式年遷宮で有名なのは、伊勢神宮です。
伊勢神宮では、正殿をはじめとして、神宮内の建物を20年に一度、
別の場所に建て替えて、御装束などの神宝・・つまり宝物なども新しくして、
御神体を移す・・・つまり神様にお引っ越しをしてもらうという、「式年遷宮」を行います。 
そしてその、お引っ越しをする年が、今年にあたるのです。

なぜ、遷宮をするのか・・・。
まず、技術的な話から言うと、茅葺き屋根の掘立柱建物という構造上、
耐用年数が短いということがあります。 
しかしこれは、「式年遷宮」の儀式が始まった1300年前、同じ時期に作られた法隆寺が、
未だに世界で最も古い木造建築として、今も存在していることを考えると、
「技術的に20年に一度やる必要があった」というよりも、
「わざと保存するための技術を使わなかった」ということも考えられます。

そこで定説になっているのは、伊勢神宮の「常若(とこわか)の思想」です。
常に新しく、古びる前に作り直すことで永遠の命とする、という訳です。 
また、20年に一度ならば、技術が失われることもないため、ずっと
同じものを作り続けることが出来るという考え方もあります。

いずれにせよ、非常に日本的な行事として世界的にも有名だそうです。

10月の遷宮に向けて、伊勢は今、盛り上がっていますが、
7月に入ると、地元の方も参加できる式典が始まるそうで、
こうなると、連日現地は大変なにぎわいを見せるようです。

また、出雲大社も、遷宮を行いますが、こちらは不定期の実施のため、
式年とは呼びません。今回の遷宮は、約60年ぶりとのこと。

いずれにせよ、日本の神様が同じ年に2か所で引っ越しをするのは、
非常に珍しいことですので、この機会を逃さず、お出かけしてみては
いかがでしょうか?

大橋画伯の本日の作品

♪本日のオンエア楽曲♪
M 「HEART∞BREAKER」 by 吉川晃司
M 「引っ越しします」 by 永井真理子
M 「神様」 by MONGOL800