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6月3日(月)のデリフラは・・・

約160年前の6月3日に、神奈川県の浦賀沖に、アメリカのペリーが率いる黒船が来ました。
そこから、日本の歴史はもちろん、日本の船の歴史が大きく変わっていきます。
そこで、本日は、「豪華客船で行こう!」をテーマにお送りしました。

当時の日本の船は、手漕ぎか、帆船しかありませんでしたが、黒船が来て以降、
蒸気船に変わっていきます。
そして、その時の船の有名人と言えば、勝海舟と、坂本竜馬でしょう。

特に、坂本竜馬は、薩摩藩などの資金援助を受け、海運業を目的とする
亀山社中を長崎に作ります。これが有名な海援隊につながり、竜馬の死後、
岩崎弥太郎が起こす、三菱商会へ受け継がれていくのです。
三菱商会は、1890年、長崎の三菱造船所で、日本で最初の
全鉄鋼船「筑後川丸」を作ります。
船体が全て鉄鋼で出来ていて、重量があり、木製と比べて格段に丈夫な
構造であることから、海の上でも安定していたため、以降、大型船は、軍事、
輸送用とも、鉄鋼製が中心になっていきます。

その後、太平洋戦争で、日本の船の多くは失われてしまいますが、沈没を免れ、
残った船の中から、日本郵船は、貨客船「氷川丸」の、太平洋定期航路を再開しています。

「氷川丸」は、1930年に竣工し、その後、30年に渡って、日本とアメリカを結んできました。
現在は、運航を止め、横浜に係留されていますので、乗船された方や、
ご存じの方も多いのではないでしょうか?

そして、今の日本の旅客船についてご紹介しますと、・・・
日本船籍で、最も大きいのは、郵船クルーズ(日本郵船の子会社)が所有する
「飛鳥Ⅱ(あすか・つー)です。日本が世界に誇る豪華客船として、1990年に竣工。
全長はおよそ240mで、5万t。客席数は436室で、800名以上の乗客を乗せることが出来ます。
現在は、105日間に渡る、世界一周の旅に出ている最中で、今頃はポルトガルのリスボン
当たりにいるようですね。

また、日本国内で、1番長い航路を走る旅客船は、マルエー・フェリーが
運航している、東京~沖縄間で、距離は、1700キロ以上、50時間ほどの旅になります。
このフェリー、学生の場合、2等運賃は2割引きになりますので、
時間に余裕のある学生さんにはいいかもしれませんね!

さらに世界に目を向けると、「豪華客船」のレベルが格段にアップします。
現在、世界で最も大きな客船は、「オアシス・オブ・ザ・シーズ」です。
高さは72メートル、そして全長はなんと361メートルもあるんです。。
また、客室数は2706室で、船内には円形劇場やクライミング用の壁、
アイススケートリンクなどもあり、中央には「セントラルパーク」という公園があって、
ちょっとした森も作られているそうです。

ここまできたら、船というよりももう動く街、という感じですね。

最近は日本でも比較的お手頃なクルーズが運行されています。
今年の夏は、ちょっと船の旅を考えてみてはどうでしょうか?

大橋画伯の本日の作品

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♪本日のオンエア楽曲♪
M 「To The Sky」 by ジャンク藤山
M 「SUPERSONIC ROCKET SHIP」 by THE KINKS
M 「WE BUILT THIS CITY」 by STARSHIP