日本時間の3月8日に「第８２回　アカデミー賞」の授賞式が行われます。　
そこで今日のデリフラは、桃の節句によせて、「オスカー女性対決」というテーマで、
映画評論家の渡辺祥子さんにお話しをお伺いしました。

今年の「アカデミー賞」の各ノミネート作品や俳優を今一度、おさらいです。
＜作品賞＞
●CG技術と3D映像を融合させたSF超大作「アバター」
●実話に基づいた感動のノンフィクションドラマ「しあわせの隠れ場所」
●ドキュメンタリー風の新世代SF映画「第９地区」
●未知の世界に憧れる多感な少女の青春物語「1７歳の肖像」
●アメリカ軍・爆発物処理班の兵士を描いた戦争アクションドラマ「ハート・ロッカー」
●破天荒な戦争アクション映画「イングロリアス・バスターズ」
●16歳の少女の壮絶な人生を描いた物語「プレシャス」
●次々と不幸に見舞われる男をユーモラスに描いたコメディ「シリアス・マン」
●ピクサーが贈るイマジネーションに溢れた人生賛歌「カールじいさんの空飛ぶ家」
●複雑な現代を生きる全ての人に贈る人間ドラマの傑作「マイレージ、マイライフ」　　　
以上の１０作品がノミネートされています。　
今回特に注目を集めているのは、ジェームスキャメロン監督の「アバター」と、そのキャメロン監督の元奥様のキャスリン・ビグロー監督の「ハート・ロッカー」。
お二人とも監督賞にもノミネートされていますが、お話をお伺いした映画評論家の渡辺祥子さんは、女性監督としてアカデミー賞史上最多ノミネートという快挙を成し遂げているキャスリン・ビグローを今回は応援したいとおっしゃっていました。
　　　
＜主演女優賞＞
●「しあわせの隠れ場所」のサンドラ・ブロック
●「ジュリー＆ジュリア」のメリル・ストリープ
●「ザ・ラスト・ステーション」のヘレン・ミレン
●「１７歳の肖像」のキャリー・マリガン
●「プレシャス」のガボレイ・シディビー
　　　
こちらの注目は、史上最多16回目のノミネートとなるメリル・ストリープと、今作「しあわせの隠れ場所」では、プロデューサーとしても腕をふるったサンドラ・ブロック。この二人の女性対決が話題を呼んでいますが、渡辺祥子さんは、メリルの演技はうますぎるために、なかなか受賞できないのではないかと分析されていました。色々な要素を考えて予想するのならば、やはりサンドラブロックが受賞しそうかなと・・・・。
　　　
まだ日本で公開されていない作品も多いので、あまりピンとこない作品もあると思いますが、「アカデミー賞」の行方いかんで、今後、日本での公開が決まったり、または、もう既に公開されている作品の興行成績が上がったり、日本でも多大なる影響を及ぼすので、ぜひ注目したいですね。
　　　
M1：HELP　YOURSELF/Sad Brad Smith　　　　　　　
M2：SOUTHERN　VOICE／TIM　McGROW
M3：THE　WEARY　KIND／RYAN　BINGHAM