2009年10月 アーカイブ

2009年10月23日

井門的ロック名盤紹介-その五-

1週間に渡ってお送りしてきた【井門的ロック名盤紹介】も今日でお別れ…。
井門、もうすでに涙が込み上げております。
でも皆さん、良いですか??歴史の中でこんな名言がございますね。

『家に帰るまでが、遠足です。』

この言葉を最初に言った校長先生は、もう表彰されても良いんぢゃないかしら??
少しの間でしたけどRockの遠足を楽しんだ皆さん、音楽という名のバスに乗り、
イギリスやアメリカへの時代を超えた旅を楽しんでいただけたでしょうか?
でもこの企画が終わったからといって、それで終わっちゃ勿体無い!
ひょんな事からこのBlogを覗いたアナタはもう運命共同体、Keep on rockin'!!なわけです。
しばらくは自分自身の名盤探しをしてみてください!
いや、懐かしい音源をライブラリーから引っ張り出して聴いてみるだけでも、かなり楽しめる。
もう何と言うか、お酒が進む進む。昔の写真なんか見ながらだと、もう大変。
一人酒でも朝までコースに…それもある意味ロックなのかも…。

僕は今回中学時代の事をよーく思い出しました。
お金を貯めてLIVEハウスを借り、下手っぴだけどLIVEをやった事。
当時札幌の小さなライブハウスのレンタル料金が2時間で¥18,000でした。
BANDメンバーは僕も入れて4人。中学生4人で1人¥4,500は大きい。
もう必死です(それまで練習スタジオを借りるのもお金がかかりますし)。

だから当時の僕らが一番悩んだのはLIVEのチケット代だったなぁ…。


「今回は思い切って¥500の大台にチャレンジしてみないか!?」

「いやぁ…微妙だろ。」

「でも¥300ぢゃあちょっとな…。」

「ぢゃあ前売り¥300、当日¥400にしようか?」

「おっ、アタマ良い~!!」


そうは言っても、結局お客さんはほぼ学校の友達(苦笑)
そうなるとチケット代は全部¥300、もしくはなし崩し的に無料になる…。
でも勿論お金ぢゃなくて、ステージでROCKを演奏出来る事、
そしてそれを友達が尊敬の眼差しで見てくれる事、それが気持ち良くて。

演奏前のドキドキ感やLIVEのスケジューリング、
練習、そしてメンバー間の喧嘩などなど。
大人になるまでの色んな人生勉強をBANDから学んだ気がします。

よく「BANDをやったりすると不良になる」なんて言葉を聴きますが、
むしろ逆なんぢゃないかなぁって。
僕にとって大人になる為に必要な事は、全部音楽から教えてもらった気がするんです。
*個人差はあります。


さぁ、では最後の名盤紹介いってみましょうかー!!!!


MEAT_IS_MURDER.jpg

先日本物のJohnny Marrをこの目で見ました…。
80年代のイギリスで音楽的事件としてとらえられたTHE SMITHS
僕も彼等の音楽と出会った時は、まさに事件的ショックを受けました。
82'-87'というたったの5年間という活動期間、アルバムは全部で4枚。
その中で井門セレクトの名盤は2ndアルバム『MEAT IS MURDER』です。
このアルバムは本国イギリスで随分と物議を呼んだ作品。
気になる方は是非Vo:モリッシーの書いた歌詞をチェックして下さい。
85'にリリースされ、唯一UKNO.1になったアルバム。

僕は基本的に声に特徴のあるVocalistが大好きなんですが、
モリッシーも確実にその一人でしょうねー。たまらん!
the pillowsのさわおさんも尊敬するモリッシーの、少しフィルターのかかった声。
高校生の時に「ムッシュかまやつ」さんのラジオから聴こえてきたのが、
THE SMITHSの【please,please,please, let me get what I want】。
この短い曲に思いっきり打ちのめされ(笑)そこから彼等のとりこになりました。
最初は歌詞の内容も分からずに、ただ心地よくて、
その内彼等が歌う歌詞の内容の少しシニカルでアイロニックな中身に夢中になりました。

個人的にはモリッシーにはジョニー・マーがいないとダメだと思っているので、
恐らくはもう再結成しないであろうTHE SMITHSの音源は全てが宝物です。

先日アークティック・モンキーズのLIVEに行ったんですが、
オープニングアクトの【The Cribs】で生ジョニー・マーを観られたんです!!!
去年【The Cribs】に加入したと言うことで、アークティックよりも個人的には◎でした。

THE SMITHSはベストも数枚出てますので、
ぜひぜひチェックしてみてくださいませ!!


続いてはコチラ!!!!


Reggatta_de_Blanc.jpg

スティングの新譜、かなり渋いぜ…。
『THE POLICE』2ndアルバム【Reggatta de Blanc】
アルバムは79'リリースなので、ホラ、ジャケットの皆が若い若い(笑)
邦題は【白いレガッタ】というこのアルバム、イギリスで初めて彼等が1位を獲ったのもこの作品でした。
THE POLICEは伝説の様な存在になっていますが、やはりメンバーが凄いなぁと。
Vo&Ba:スティング、ds:スチュアート・コープランド、g:アンディ・サマーズ。
むむむ…と思わず唸らずにはいられない。
でも最初に紹介したTHE SMITHSもこのTHE POLICEも活動期間は短いんです。
あっ、勿論07'にTHE POLICEは再結成してますから、その前の話しですよ。
彼等が本腰を入れて活動してたのはおよそ6年。
それでもこれだけ世界中にその名が轟いているのは、
やはり彼等が何かしらの時代を作り上げたからでしょう。

THE POLICEと言えば…やはり『Synchronicity』に収録されている【見つめていたい】。
かく言う僕も彼等の曲で1番最初に耳にしたのはこの曲。
でもその前に、実は僕が度肝を抜かれた曲があったんです…。
それは…、スティングがソロ名義で発表した【Englishman in New York 】。
この曲は、本当にしびれました。当時はまだ小学生だった井門少年。
ラジオからこの曲が流れた時の衝撃は今も忘れません。
世の中はバブルで何となく浮かれていて、
大人も子供も背伸びをする事が至上だった時代。
今思うと、空気も街の雰囲気もどこかキラキラしていた印象があります。

そんな僕の風景の中に、突然物凄く濃いダークトーンが降りてきたというか。
でも何となくふわりとコートをかけてくれた様な…。

それからしばらくして、中学生でTHE POLICEを初めて聴いて、
この【Reggatta de Blanc】と出会いました。
このアルバムも、当時HR一辺倒だった僕に「おいおいこんな音楽もあるぜよ」と、
心の深~いところまで教えてくれたアルバムかなぁ。
「ホワイト・レゲエ」という言葉がありますが、このアルバムを聴くとその意味が分かります。
彼等は間違いなくホワイトレゲエのトップBANDとして一時代を築き上げました。
果てしなく耳心地の良いアルバムです、聴いて損は無いです。
って言うか聴いて欲しい(笑)この時期にもハマります。

彼等の名曲【Message in a Bottle】はこのアルバムに収録。
当時のチャートアクション。

英国1位。

米国74位。

世界が彼等に注目する、その少しだけ前のお話。
ボトルに記された【THE POLICE】のメッセージは、ここから世界中を駆け巡るのです。

2009年10月22日

井門的ロック名盤紹介-その四-

ついに佳境に入ってきた【井門的ロック名盤紹介】!!!
皆様ハンカチの用意はいかがでしょうか?マカのご用意は大丈夫ですか?
【笑い】と【涙】、【喜び】と【悲しみ】、そこに【怒り】を一つまみ振りかけていただくと、
あら不思議!!日常のあらゆる出来事は途端ロックになるのです。

例えばお茶碗いっぱいの炊きたてピカピカ御飯に、
アナタの大好きなふりかけがあるとしましょう。
最強の組み合わせを前に、喜びゲージはMAX。
さぁ!!いざゆかん白米山へ!!とふりかけをフリフリするものの…はらり…。
憐れ春先の残雪の如く、細かく刻まれた刻み海苔が頂きをわずか彩るのみ。
ああ無情…。銀の食器はやっぱり盗るのね、ジャンバルジャン…。

途端に悲しみゲージMAXになったのもつかの間、新たに降臨したのは怒りの感情。
手にしたふりかけ容器を握りしめる腕には、青筋がピキピキ。
眉間にギュッと皺を寄せたら、1分間に3万回転の上下運動で容器を…フリフリフリフリフリッ!!!!!
もう出てくるわけなんて無いのだけれど、額に汗をうっすら浮かべフリフリしているあなたは、
周りから見ると相当ロックしているはずdeath!!!
というわけで音楽だけぢゃなく、この特設BLOGをきっかけにして、
是非日常の中にロックを取り入れていただきたいっ!
例えばロックTを着るだけでも随分変わりますから!
照れてないで、さぁ、皆さんもGUNSのTシャツに袖を通しましょう(笑)


本日の1枚は…GUNSでは無いのですが…こちらです!


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はい…、この人に憧れてフライングVを買いました…(笑)
スラッシュのお友達という意味では…GUNSともそんなに遠くない…かな。
Lenny Kravitz93'リリースの3rdアルバム『自由への疾走』です!!
まず何と言ってもこの人の声が好き。
デビュー当初は「ジョン・レノンの魂と、スティービー・ワンダーの声を持つ」と言われたレニクラ。
僕が最初にレニクラと出会ったのは車のTVCMでした。
このアルバムの2曲目【Believe】が画面から飛び込んで来た瞬間に、もう夢中。
当時はインターネットもなくて、僅かに画面下にテロップで出たレニクラの名前をメモメモし、
すぐにCDショップに走った井門少年(まさに【自由への疾走】なわけで…)。
当時HRにどっぷりだった僕が、初めて憑りつかれた様に聴いたのがこのアルバムでした。
それまで聴いた事の無いジャンルの音楽に、しばらくは毎日ドキドキしてたなぁ。

この頃聴いていた音楽は、ギターの音も様々なエフェクターを使用して加工したものや、
物凄くテンポが速くヴォーカルはハイトーンで…みたいなものばかり。
そんな僕に『シンプルな格好良さ』を教えてくれたのがレニクラでした。
全11曲の緩急のついた曲の配置はまさに絶妙と言うほかありません。
僕がちょうどレニクラにハマっていた頃、愛読していた【週刊少年ジャンプ】の巻末、
それぞれの漫画家の先生が一言コメントをする欄があったのですが(今もあるのかな)、
【ジョジョの奇妙な冒険】の荒木飛呂彦先生が何と『自由への疾走』の事を書いてる!
もううろ覚えなんですが、確か『捨て曲一切なし!!』みたいな事が書かれてあって、
井門少年は物凄く嬉しかった記憶があります(ジョジョ好きなので…)。

シンプルである事の美しさ。
【Are You Gonna Go My Way】は全篇通して、それを教えてくれている気がします。


さて、続いては「ようやくきたぞ!!」のBANDですっ!!!!


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フレディを超えるVocalistはもう出てこないんぢゃないだろうか…??
そう、我らが女王陛下QUEENの登場でございます。
QUEENには本当に様々な名盤があり、色んな人に何を選ぶか聞いてみたんですが、
彼等ほど人によって選ぶアルバムが違うBANDもなかったんぢゃなかろうか…(苦笑)
僕も物凄く悩みましたが、結局選んだのは『The News of The World』

このアルバム(邦題:【世界に捧ぐ】)は彼らの77'リリースの6thアルバム。
それを考えると僕と同い年のアルバムになるわけですね~。おっ、これで理由付けが出来た(笑)
実は僕がQUEENのアルバムで一番最初に手に入れたのは、81'の【グレイテスト・ヒッツ】。
この中に収められている曲からアルバムを辿っていったので、
『世界に捧ぐ』は僕のQUEEN歴で言うと3番目に出会ったアルバムなんです。
ただしこのアルバムには皆さん御存知の【We Will Rock You】や、
お馴染みの【We Are The Champions】が収録されている。
そういう意味でも、QUEEN初心者には是非手に取って欲しいアルバムなんです。

QUEENのVo:フレディ・マーキュリーが亡くなった当時、僕はまだ中2でした。
ベストは持っていたけど、まだまだQUEENの魅力が分かってなくて…。
実は初めてQUEENの凄さを実感したのはフレディ不在のQUEENを観た時だったんです。

92'ロンドンのウェンブリースタジアムで行われた【フレディ・マーキュリー追悼コンサート】。

高校生になって友人に借りたVideoで観た時、
一人の人間の死をこれだけのアーティストが悼む事が驚きでした。
そしてフレディの不在という状況が、彼の存在感を圧倒的に表していたように思えたんです。
デヴィッド・ボウイと、アニー・レノックスの【Under Pressure】の格好良さ、
ジョージ・マイケルがゴスペルのコーラス隊を従えて歌う【愛にすべてを】の素晴らしさ…。
全てに圧倒されて、学校に行くのもそっちのけで1日中観てました。
こうして僕のQUEENへの愛は(笑)、フレディ不在で始まったわけです。

DAVID BOWIEに続き、好きなアーティスト5本の指に入るQUEEN。
まだQUEEN体験をしていない方はどのアルバムを聴いてみても、
きっとそれが衝撃となるはずです(た・多分…)。


2009年10月21日

井門的ロック名盤-その三-

さぁ!!ついに週の真ん中水曜日!
『真ん中も○○り!!夕焼けにゃんにゃん~!!』
…と言うフレーズに頬が緩んだそこのアナタ!!今度飲みましょうね…。
よ~しっ、今日も10代の心が穴の空いた鍋の水の如くこぼれていった所で(笑)

お陰様で、御影様で3日目となった【井門的ロック名盤紹介】
ここまで各方面から(友人からも)様々な声をいただき、嬉しい悲鳴をあげています。
でもやっぱり中には『なんだなんだ~!?アメリカも入れるのかよ!?』であったり、
『う~ん、JONI MITCHELLはどう考えてもちょっと…』などの声も届いております。
これについては僕も色々と考えました。

様々な意見を寄せていただいた方々!
今回の企画の様な事、多分これから先にまたやると思います。
それは『リスナー投票で選ぶロック名盤特集』かもしれないし、
井門的ロック名盤特集第二弾』かもしれません。
何にせよ道筋を作るにはプロトタイプが必要です。今回のセレクトは今後に繋げる一つの雛型として、
やんわりと受け取っていただけたら有り難いかなと思ってます!!!
でも色んなご感想が寄せられている時点で、この企画大成功なんですけど(苦笑)


それでは今回も、気持ちの良い名盤をご紹介していきましょうか~っ!!


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ノエル…脱退しちゃったんだよね…。
言わずと知れた『OASIS』デビューアルバムをピックアップ!
1stアルバム『Definitely Maybe』は94'にリリースされました。
当時はブラーと並べてブリットポップの旗手なんて言われていましたが、
そのブラーとのやり取りはあまりにも過激で、当時高校生だった井門少年はドキドキしたもんです。
結成当時のオリジナルメンバーは、リアム・ギャラガー、ノエル・ギャラガーのギャラガー兄弟。
ポール・アーサーズ、ポール・マッギーガン、トニー・マッキャロルの5人。
OASISの名盤なら『MORNING GLORY』ぢゃないの??と言う方も多いと思いますが、
【伝説はこのアルバムから始まった…】と考えると、やはり1stかなと。
全世界で現在5000万枚以上のCDセールスを数えるOASISが、ここから始まったんですよ!!
ま・まぁ、何にでも始まりはありますが…、それを考えると何だかワクワクするので。

何故か我が家にはこのアルバムの外盤があり国内盤は正直持っていません(苦笑)
なので、日本盤のレビューに何が書いてあるのか見た事が無かったり、
歌詞もちゃんと分かってなかったりするのですが、でも輸入盤をCDショップで買った高校2年生当時、
家に帰ってすぐにCDをセットし、スピーカーから1曲目Rock 'n' Roll Starが流れてきた時は、
やっぱり『なんじゃこりゃ-!!!』となったわけです。リアムの声が好きだったんだなぁ。

いま改めてこのデビュー作を聴いてみると、勿論今のOASISより格段にヘタです(笑)
でもその音作りの真っ直ぐさや、飾り気の無い感じ、そしてそのずば抜けたセンスは凄いんだ。
当時BANDを組んでいた僕は、この何となく隙のあるサウンドを聴いて、
「ひょっとして俺にもこれくらいの曲、作れるんぢゃねぇか??」とアホウな事を考えたもんです。
でもOASIS以降、OASISもどきの様なBANDがワラワラと出てきた事を考えると、
やはり僕と同じ様な事を考えたアホウは世界中にいたんだなぁと。
そしてその誰もがOASISにはなれなかった(当たり前だけど)。彼等の場所に着いたかなと思ったら、
既に地球を一周してさらに前にOASISはいたわけです。LIVE FOREVERなわけです。
こんな言い方も変だけど、「真っ直ぐなOASIS」を堪能したい方は是非!!

それではもう1枚行ってみましょうか~っ!!


Slippery_When_Wet.jpg

嗚呼青春のBON JOVIの登場でございます。
そのイケメンぶりから80年代初頭、日本の乙女達を虜にしたジョン・ボン・ジョヴィ率いるBON JOVI。
AXIAのカセットテープCMに出演していたのを物凄く記憶しています(苦笑)
*今はいないアレックが超前面に出ていたんだよなぁ…懐かしい。

HRのBANDがアメリカより先に日本で人気が出るパターンがありますが、BON JOVIもまた然り。
ちょっと調べてみたら85'に麻倉未稀さんが【夜明けのランナウェイ】を日本語カヴァーしてる…。
それが何とTVドラマ『乳姉妹』の主題歌に…アワワワワ…。
僕がBON JOVIのアルバムで一番最初に購入したのは、実は『Keep The Faith』。
よくLIVEで【BED OF ROSES】とか【IN THESE ARMS】とかをカヴァーしてました。
そこから徐々に遡って、出会ったのが3rdアルバム『Slippery When Wet』
このアルバムは全世界で3000万枚を売り上げているそうで、ここで一気にブレイクするんですね。

実はぶっちゃけ、BON JOVIにはあまり良い印象を持っていませんでした。
前述の通り女子にキャーキャー言われている彼等に、思春期の僕は反発したわけです(笑)
しかし中学生当時の僕のバイブル『BURRN!』に『Keep The Faith』の記事が載り、
彼等の熱き心に打たれた井門少年はそこから改心(何のこっちゃ)、
自らのBANDでもカバーするなどして応援していったわけです。(ちなみにLIVEは観た事無し)

このアルバムに収められている【Livin' On A Prayer】は高3の学園祭で披露した曲。
高校生活最後のLIVEでってのもあって、物凄く思い出深い曲です。
当時僕はGuitar&コーラス担当だったので、リッチーに徹してました(笑)
今でも酔っ払ってカラオケに行くと、シャウトして撃沈するナンバーでございます。

【Livin' On A Prayer】の他にも【You Give Love A Bad Name】も収録されていますから、
BONさんの振り返りアルバムとしては、持っていても良い名盤ではないでしょうか?


2009年10月20日

井門的ロック名盤-その弐-

さぁさぁ!!昨日からいよいよ始まった【井門的ロック名盤御紹介】!!
それと併せて開設したこの特設Blogも充実のラインナップ(…そうなのか??)
毎日が自問自答のロック名盤紹介ではございますが、引き続きお付き合いいただければ幸いでございます。
昨日はMR.BIGとTHE JAMでした(並べてみると全く毛色が違いますね…)。
今回はこの企画実施にあたり、改めてじっくりと選んだ名盤達を聴きこんでいるんですが、
名盤の名盤たるゆえんを肌で感じている井門32歳でございます。やっぱり凄いのです。
「何が凄いのよ!?」と言われても「これ!!」とははっきり言えないのですが、う~ん強いて言うなら迫力??みたいな??
例えば…音楽は、作品を発表した瞬間から、もうその作品はアーティストの手を離れていきます。
後から何かを加えてやり直したりってのは基本的に出来ません(出来てデジタルリマスター)。
と言う事は、世に出た時に既にそのアーティストの、その瞬間の完全体であるわけです。
CDショップに行くと様々なアーティスト達のそれこそ多種多様なアルバムが山の様に並んでますよね?
あれはだからもう完全体同士のガチンコ勝負っちゅうな事になるわけです。
例えて言うならCDショップに並ぶアーティストは既に平幕力士。
その中で、ぢゃあ名盤は何が違うのか??と言うと、店頭に並んだ時点から既に横綱である、と。
段々昇格していくんぢゃあなくて、もういきなり横綱なんです!!
生まれた時から朝青龍なんです。生まれも育ちもモンゴルなんです(謎)。

う~ん……この例え、果てしなく分かり辛いですね…自分で書いていてよく分からなくなってきました(苦笑)
まぁ兎に角、名盤とは時代は移り変わり若い才能がどんどん出てくる音楽業界において、
その色を決して褪せさせる事もなく、むしろ輝きを増し、且つ若手アーティストへの影響力も大きい物であると。
えぇ、まぁそういう事です。うわぁ…ザックリしちゃったよこの人…。

さっ、では気を取り直して本日の名盤紹介いってみましょー!!


ZIGGY_STARDUST.JPG

ついに来ましたDAVID BOWIE!!
「アーティストでは誰が好き?」と聴かれた時に最初の5人に入っているのが、DAVID BOWIEです。
もう最近は【ロック・スター】って言葉を聴かなくなりましたけど、彼やQUEENなんかはそうでしょう!
【アーティスト】ぢゃなくて【スター】。カリスマ性と神秘性と、誰もが知っているという知名度と。
カリスマ性だけで言うならNIИのトレント・レズナーなんかもそうなんでしょけど(今年のサマソで見たけど凄かったデス)、
ここに【時代】なんてのも加味されてきますから、やっぱり今は【ロック・スター】って出てこないのかもしれません。

そんなDAVID BOWIEが72'に放った5thオリジナルアルバムが『ZIGGY STARDUST』です。
細かい内容をザックリ言えば(やっぱザックリするのね)、このアルバム、当時としては珍しいコンセプトアルバムです。
架空のロック・スター【ジギー】をボウイは作りだし、そのジギーの成功と失墜を描いた作品がこのアルバム。
このアルバムは高校生の頃に出会ったのですが、当時は難しいコンセプトとか全く知らず…。
ただ「なんじゃこの格好良さはー!!」と鼻息を荒くしたもんでした(笑)
大学生になって作ったBANDのギタリストもグラム好きで、よくスタジオで練習してる時に、
ZIGGY STARDUSTのイントロリフなんかを弾いて歌っていたもんです。
皆さんもまず小難しい事は抜きにして、とにかく一度このアルバムを聴いてみてください。
この人の格好良さにしびれること間違い無し。
個人的にはギターのミック・ロンソンが好きなので、このアルバムが気に入った方は是非、
『Motto The Foople』の『全ての若き野郎ども』もチェックして欲しいなぁ…。


続いての1枚はこちら!!


Both_Sides_Now.jpg

「女性アーティストで誰が好きですか?」と聴かれたら、
多分質問の途中で「JONI MITCHELL!!」と言ってると思います。
好きなアルバムがあり過ぎてどれにしようか悩みました。
はいっ、聴こえてきますよー。色んなところから聴こえてきます。「何でJONI MITCHELLがロックなんだよっ!!」という声が…。
ましてやこの00'にリリースされた『BOTH SIDES NOW』なんて、ジャズのカヴァー集ですし…。
いえ、きっとそういう意見も多いだろうなぁと思ったんですが、
井門的に言うと60年代から活躍を続けるJONI MITCHELLは、もう生き様がロックなんです。
「あっ、逃げた…」と思わないで下さい!!生き様云々は抜きにして、
でも80年代の彼女のアルバムはちょっとロックだったりします。好きです。

JONI MITCHELLと言えば71'リリースの『BLUE』も超名盤なんですが、
今回敢えて00'リリースという比較的新しいアルバムを持ってきたのには理由があります。
ここには彼女のセルフカヴァーも2曲収められているんですが、
時を経て円熟した歌声の素晴らしさが、もうジワ~っと作品全体から醸し出されている。
カヴァーしているのは前述のアルバムに収められていた『A Case of You』と、2枚目に収められた『Both Sides Now』。
30年近く経って再び彼女が歌うこの2曲は、軽快なギターのリズムは重厚なサウンドに、
突き抜ける青空の様だった声は、スモーキーで憂いを秘めたものに変化しました。
『変化こそがわが人生』…これは彼女が常に口にする言葉のひとつなんですが、
このアルバムにはまさにそんな彼女のアーティスト人生の変遷が詰まっているんです。格好良いんです!!

ちなみにオーケストラアレンジと指揮を手がけているのは、ヴィンス・メンドーザ。
彼はこのアルバムのアレンジでグラミー賞も獲得しています。
果てしないスケール感を支える編成は、何と最大で71人ものミュージシャンが参加!!この壮大さも聴き所。    
どれをとっても完璧なバックが支える中、それでもやっぱり彼女の存在感には敵わないんだよなぁ。
アルバムジャケットは自ら描いた肖像画。バーカウンターで煙草の煙を燻らせながら、
憂いのある表情でこちらを見つめるJONI MITCHELLの目には何が映っているんでしょう?

    【Both Sides Now】

先程も書きましたが、この曲のオリジナルは彼女の2枚目のアルバムに収められています。
「恋というものがどんなものなのか、私にはまだはっきりと分からない。」そう歌った彼女。
それから30年以上の月日が経って、再びこの曲を歌うJONI。

「結局人生にも恋にも、正しい答えなんてないのよ。」

ひょっとしたら彼女は、そんな事を言いたかったのかもしれません。


2009年10月19日

井門的ロック名盤-その壱-

OHMをお聴きの皆さん、今日も良い音楽聴いてますか?美味いお酒飲んでますか?
あっ、聴いてなくても良いんです(勿論飲んでなくても良いdeath)!
だってそんな方の為に、この特設BLOGを立ち上げたようなもの!…あれ??ちょっと違う??
いえいえ、今週は映画『パイレーツ・ロック』とのコラボWeekと言う事で、
僭越ながら私、井門宗之が【井門的ロックの名盤】をご紹介する機会をここで得たわけです!
なので今週はこの特設BLOGも併せて、番組ともども楽しんでくださいね~っ!


いやぁ~しかし、この企画の為のアルバム選びは本当に楽しかった。これはラジオDJ冥利に尽きます。
ただ、楽しいのと同時に苦しかった(笑)いやマジで…。
最初にプロデューサーから企画のお話をいただき「井門が思う名盤を20枚程度選んで。」って言われた時は、
「あっ、何だか楽しそうっすね!やりましょう。」と割と気安く受けてしまったのですが、これが大間違い。
20枚なんてあっという間にわらわらわら~っと出てくる出てくる…。
僕の頭の中には20枚の行列の後にも、それはもう沢山の名盤達が列をなしていたんです。あわわわわ…。
DAVID BOWIEのアルバムを思い描いていたら「オイ、俺達は?」とPISTOLSが現れ、
「はーっ!!すみません~!!」と慌てていると、今度は肩をポンポンと叩かれ、
「はっ!!」っと振り返るとそこにはTOM WAITSが苦虫を噛み潰した様な顔で仁王立ちしている…。
その肩越しに見えるのは、何故か裸の殿下PRINCE(笑)
「アタイ達もいるよっ!!」と遠くでギターをぶるんぶるん振り回しているのはJOAN JETT姐さんだ。


……さて前置きが長くなりましたが、今週はその中で今の井門が考えるロックの名盤達をご紹介していきます!
初めに言い訳をしておきますが、この名盤達はあくまでも私的セレクトであり、
ここでご紹介するに至った理由というのも多分に個人的歴史が絡んでます(苦笑)
なので「おいおい、あれが入ってないぢゃねぇか。」とか「これ何で入れるの~!?」って意見もあるでしょう。
良いんです!だって【井門の選ぶ…】なんだもの。人間だもの。
きっと皆さんも個人的名盤をお持ちだと思うんです。それは是非番組宛にメッセージを添えてお送りください!
僕も皆さんがどんなバンドのどんなアルバムを選んでくるのか、実は相当楽しみにしてるんです。
だってね、今回の企画でアルバムを選ぶにあたって、色んな人に聴いてみたんですよ。
「あなたの名盤なんじゃろか?」って。そしたらまぁ~、出てくる出てくる(笑)
それでその時に悟ったの。【人の数だけ名盤あり】って。
それならやっぱり自分の想いを大事にしましょ、と。
先輩DJのALEXにも言われました「井門君が思う、個人的な想いの詰まった盤を紹介するのが1番だよ」って。
よーしっ!心の蓋が取れたぞーっ!と言う事で個人的名盤を20枚選んでみたんですが、
ここで今回の【井門が選ぶロックの名盤企画】の説明を改めてしておきましょうか!
今回の企画は僕が選んだ20枚から、月~金の各ディレクターが2枚ずつ選び、
その中から番組で毎日2曲をOAするという企画になっています。
金曜日の午後に行われた番組会議では、各Dが色んな事を言いながら選んでいきました(苦笑)


さて、この時点で何かに気付かれたリスナーさんもいらっしゃるかもしれません。
「各Dが2枚ずつ」って事は…そう!!僕が選んだ20枚の内、半分しかOAではピックアップされないのです!!
今回のこの特設BLOGでも毎日OAされる楽曲を紹介していきますが、
それでは選ばれなかったあと半分が浮かばれないぢゃないですか!!
ですがご安心ください。今週以降もしばらくこのBLOGは残しておきますので、
そこで選から漏れた盤も時間の許す限りは御紹介していこうかなと思っております。


さぁっ!!それでは記念すべき初日の名盤をご紹介していきましょうか!!


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…やっぱりって声が聞こえてきそうだなぁ…(笑)
まぁ、ここは許してください!言わずと知れたMR.BIG2ndアルバム『Lean Into It』です。
日本で圧倒的な人気を博し、90年代のHRシーンを様々な世代とリスナー層に広め、かつ牽引していったBAND。
02'に一度解散してしまいますが、今年まさかのオリジナルメンバーでの復活を果たしファンを喜ばせました。
vocal:エリック・マーティンのハイトーンVOICEとguitar:ポール・ギルバート、bass:ビリー・シーンの超絶プレイ、
drums:パット・トーピーの安定感は再結成LIVEでも健在で、
【横浜アリーナ】で行われたLIVEをアリーナ席で間近で観た井門、思わず号泣してしまいました(苦笑)
数ある彼等のアルバムの中から今回選んだのは、91'に2枚目のアルバムとしてリリースされたもの。
当時中学生だった僕はギターをやっていた友人宅でこのアルバムと出会い、
「ギターでこんな音が出せるなんて~!!」と、その日何度も何度も聴かせてもらいました。
自分のお小遣いで初めて買ったHRのアルバムが、まさにこれだったんです。

友人とはその後BANDを結成し、僕もギターにのめり込んでいきました。
生まれて初めて買ったスコアもこの「Lean Into It」。もうボロボロです。
何度も何度も練習したし、何度も何度も自分のライブで演奏したけど、
その中でも多分一番弾いたのが3曲目に収められている『60' mind』でしょう。

ポール・ギルバートの美しいライトハンドの旋律から始まるこの曲に、当時衝撃を受けました。
優しいんだけど凄く気持ちよく絡んでくるbassライン、どこかオリエンタルなギターソロ。
MR.BIGはコーラスの美しさにも定評があるんですが、この曲はそのコーラスも堪能できるナンバー。
ハードな演奏と対にあって、かつ彼等が得意とする美メロをこの曲で味わう事が出来ます。


さぁ、変わってもう1枚はコチラ!!


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ポール・ウェラー…好きなんですよね…(笑)
1977年にデビューしたTHE JAM4thアルバム『Setting Sons』です。
言わずと知れたポール・ウェラーをフロントマンに、bass:ブルース・フォクストン、
drums:リック・バックラーの3人からなるイギリスのBAND。
デビュー当時はTHE WHOの影響が強いサウンドだったんですが、3枚目のAll Mod Consで個性が開花。
僕は彼等のアルバムの中でもこの4枚目『Setting Sons』がかなり好きです。
ポール・ウェラーはジャム脱退後に『The Style Council』を結成し、モッズのアイコンとなっていくのですが、
僕がこのアルバムと出会ったのって、実はスタカンを知った後だったんです。
高校生の頃モッズ・ブームがありまして(モッズ・ブームって何年かに1回あるよね)、そこでスタカンと出会うわけです。
もう「ポール・ウェラーかっけぇ~!!」となりまして、「おし!!俺もベスパに乗るんだ!!」となりまして。
超細身のスーツを古着屋で買いまして、ワインのラッパ飲みは出来ないのでグレープジュースをラッパ飲みしてみまして。
髪型も一時期マッシュルームになっておりまして、知人からはマタンゴとあだ名されまして。

「ポール・ウェラーはその前にTHE JAMというBANDに所属していた。」という情報を得たのはその頃。
最初に手に取ったのがこの『Setting Sons』だったわけです。
79'リリースのこのアルバムは全10曲、総尺30分ちょいですがそこに詰まったエネルギーが凄い。
時代はパンクブームの終焉。その中にいて、彼等が放ったこの唯一無二の個性は音楽史の宝だと思います。

短距離全力疾走のこのアルバム、何を選ぶか迷うところなんですが…、
今回は5曲目に収められている『Wasteland(不毛の荒野)』に決定!!
冒頭の笛(フルートなのかな??)の何となく不安定なメロディが哀愁を誘う名曲です。

大橋のぞみちゃんの歌声がウケたり、「まねき猫ダック」の不安定な少年の歌声がウケたり、
時代は不安定さの中にある温かさを求めています(ほ・本当かなぁ…)。
仮にそうだとするならば、このアルバムの中からは間違いなく5曲目が響くはず(苦笑)

まぁそれは冗談だとしても、THE JAMの入口としてこのアルバムは最高です。
スタカンからTHE JAMに逆戻りした僕としては、今回の企画がきっかけとなってTHE JAMを知って、
そこからスタカンにいく人達が少しだけ羨ましかったりします。この気持ち、分かってもらえるかしら…。


さて、こんな具合で今週は【井門が選んだ名盤】を紹介していきます!
あっそうだ、今回の名盤を選んだ基準を言うの忘れてました。
御紹介する名盤達は僕が初めて聴いた時に『なんじゃこりゃーっ!!』と、驚きでぶっ飛んだアルバムです。
音楽と驚きの出会いが出来る事、これはとても幸せな事だと思います。

あの頃の僕が感じた驚きを、1人の人でも良い、感じてくれたら最高に幸せです。

2009年10月16日

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しばらくお待ちください。