2009年10月23日

井門的ロック名盤紹介-その五-

1週間に渡ってお送りしてきた【井門的ロック名盤紹介】も今日でお別れ…。
井門、もうすでに涙が込み上げております。
でも皆さん、良いですか??歴史の中でこんな名言がございますね。

『家に帰るまでが、遠足です。』

この言葉を最初に言った校長先生は、もう表彰されても良いんぢゃないかしら??
少しの間でしたけどRockの遠足を楽しんだ皆さん、音楽という名のバスに乗り、
イギリスやアメリカへの時代を超えた旅を楽しんでいただけたでしょうか?
でもこの企画が終わったからといって、それで終わっちゃ勿体無い!
ひょんな事からこのBlogを覗いたアナタはもう運命共同体、Keep on rockin'!!なわけです。
しばらくは自分自身の名盤探しをしてみてください!
いや、懐かしい音源をライブラリーから引っ張り出して聴いてみるだけでも、かなり楽しめる。
もう何と言うか、お酒が進む進む。昔の写真なんか見ながらだと、もう大変。
一人酒でも朝までコースに…それもある意味ロックなのかも…。

僕は今回中学時代の事をよーく思い出しました。
お金を貯めてLIVEハウスを借り、下手っぴだけどLIVEをやった事。
当時札幌の小さなライブハウスのレンタル料金が2時間で¥18,000でした。
BANDメンバーは僕も入れて4人。中学生4人で1人¥4,500は大きい。
もう必死です(それまで練習スタジオを借りるのもお金がかかりますし)。

だから当時の僕らが一番悩んだのはLIVEのチケット代だったなぁ…。


「今回は思い切って¥500の大台にチャレンジしてみないか!?」

「いやぁ…微妙だろ。」

「でも¥300ぢゃあちょっとな…。」

「ぢゃあ前売り¥300、当日¥400にしようか?」

「おっ、アタマ良い~!!」


そうは言っても、結局お客さんはほぼ学校の友達(苦笑)
そうなるとチケット代は全部¥300、もしくはなし崩し的に無料になる…。
でも勿論お金ぢゃなくて、ステージでROCKを演奏出来る事、
そしてそれを友達が尊敬の眼差しで見てくれる事、それが気持ち良くて。

演奏前のドキドキ感やLIVEのスケジューリング、
練習、そしてメンバー間の喧嘩などなど。
大人になるまでの色んな人生勉強をBANDから学んだ気がします。

よく「BANDをやったりすると不良になる」なんて言葉を聴きますが、
むしろ逆なんぢゃないかなぁって。
僕にとって大人になる為に必要な事は、全部音楽から教えてもらった気がするんです。
*個人差はあります。


さぁ、では最後の名盤紹介いってみましょうかー!!!!


MEAT_IS_MURDER.jpg

先日本物のJohnny Marrをこの目で見ました…。
80年代のイギリスで音楽的事件としてとらえられたTHE SMITHS
僕も彼等の音楽と出会った時は、まさに事件的ショックを受けました。
82'-87'というたったの5年間という活動期間、アルバムは全部で4枚。
その中で井門セレクトの名盤は2ndアルバム『MEAT IS MURDER』です。
このアルバムは本国イギリスで随分と物議を呼んだ作品。
気になる方は是非Vo:モリッシーの書いた歌詞をチェックして下さい。
85'にリリースされ、唯一UKNO.1になったアルバム。

僕は基本的に声に特徴のあるVocalistが大好きなんですが、
モリッシーも確実にその一人でしょうねー。たまらん!
the pillowsのさわおさんも尊敬するモリッシーの、少しフィルターのかかった声。
高校生の時に「ムッシュかまやつ」さんのラジオから聴こえてきたのが、
THE SMITHSの【please,please,please, let me get what I want】。
この短い曲に思いっきり打ちのめされ(笑)そこから彼等のとりこになりました。
最初は歌詞の内容も分からずに、ただ心地よくて、
その内彼等が歌う歌詞の内容の少しシニカルでアイロニックな中身に夢中になりました。

個人的にはモリッシーにはジョニー・マーがいないとダメだと思っているので、
恐らくはもう再結成しないであろうTHE SMITHSの音源は全てが宝物です。

先日アークティック・モンキーズのLIVEに行ったんですが、
オープニングアクトの【The Cribs】で生ジョニー・マーを観られたんです!!!
去年【The Cribs】に加入したと言うことで、アークティックよりも個人的には◎でした。

THE SMITHSはベストも数枚出てますので、
ぜひぜひチェックしてみてくださいませ!!


続いてはコチラ!!!!


Reggatta_de_Blanc.jpg

スティングの新譜、かなり渋いぜ…。
『THE POLICE』2ndアルバム【Reggatta de Blanc】
アルバムは79'リリースなので、ホラ、ジャケットの皆が若い若い(笑)
邦題は【白いレガッタ】というこのアルバム、イギリスで初めて彼等が1位を獲ったのもこの作品でした。
THE POLICEは伝説の様な存在になっていますが、やはりメンバーが凄いなぁと。
Vo&Ba:スティング、ds:スチュアート・コープランド、g:アンディ・サマーズ。
むむむ…と思わず唸らずにはいられない。
でも最初に紹介したTHE SMITHSもこのTHE POLICEも活動期間は短いんです。
あっ、勿論07'にTHE POLICEは再結成してますから、その前の話しですよ。
彼等が本腰を入れて活動してたのはおよそ6年。
それでもこれだけ世界中にその名が轟いているのは、
やはり彼等が何かしらの時代を作り上げたからでしょう。

THE POLICEと言えば…やはり『Synchronicity』に収録されている【見つめていたい】。
かく言う僕も彼等の曲で1番最初に耳にしたのはこの曲。
でもその前に、実は僕が度肝を抜かれた曲があったんです…。
それは…、スティングがソロ名義で発表した【Englishman in New York 】。
この曲は、本当にしびれました。当時はまだ小学生だった井門少年。
ラジオからこの曲が流れた時の衝撃は今も忘れません。
世の中はバブルで何となく浮かれていて、
大人も子供も背伸びをする事が至上だった時代。
今思うと、空気も街の雰囲気もどこかキラキラしていた印象があります。

そんな僕の風景の中に、突然物凄く濃いダークトーンが降りてきたというか。
でも何となくふわりとコートをかけてくれた様な…。

それからしばらくして、中学生でTHE POLICEを初めて聴いて、
この【Reggatta de Blanc】と出会いました。
このアルバムも、当時HR一辺倒だった僕に「おいおいこんな音楽もあるぜよ」と、
心の深~いところまで教えてくれたアルバムかなぁ。
「ホワイト・レゲエ」という言葉がありますが、このアルバムを聴くとその意味が分かります。
彼等は間違いなくホワイトレゲエのトップBANDとして一時代を築き上げました。
果てしなく耳心地の良いアルバムです、聴いて損は無いです。
って言うか聴いて欲しい(笑)この時期にもハマります。

彼等の名曲【Message in a Bottle】はこのアルバムに収録。
当時のチャートアクション。

英国1位。

米国74位。

世界が彼等に注目する、その少しだけ前のお話。
ボトルに記された【THE POLICE】のメッセージは、ここから世界中を駆け巡るのです。