「年末役立つ お片付け術」をお届けしました!
◆年末の大掃除の後、家中の片付かない物を収納するにあたって、
まず最初にするべきことは?
やることが多い年末は、念入りに片づけたり収納している時間がとりにくい。
そのため中途半端な結果になるケースがよくあります。
散らかっているモノを戸棚や押入の中に、何が何でも詰め込んでしまいますと、
必要なときにモノが見つからないし、探しものをしているうちにもっと散らかってしまう、
そんなやっかいな収納にならないようにしてほしいと思います。
ですから、年末には片づけすぎないというのが年末収納のコツなのです。
◆キッチンのシンクまわりやシンクの下の上手な収納術とは?
今年1年使わなかった調味料や道具は、このさい捨てましょう。
賞味期限が近いモノは、目につく所に出しておきます。
砂糖や塩のようにいつも使うモノなら戸棚にしまっても忘れないのですが、
使う頻度の低いモノは目につくところに置いておくのが、使いきるコツです。
そして目の前にあっても使わなかったモノは、年内最終のゴミ収集日に捨ててください。
さらに年末で気をつけたいのは、余分な買い置きをしないことです。
洗剤とかお菓子とか、腐らないからといってついつい買いすぎると、
場所ふさぎになります。ストックするなら一つまでと決めておくとGOODです。
◆片付けるのが苦手な子供が片付けやすい子供部屋にする収納術とは?
お子さんが自分でできるように、子ども目線で収納を考えてあげます。
大事なことは、お子さんの背丈より高い位置には収納しないことです。
見えない所、手が届かない所は自分で管理することができません。
ですから、押入のような奥行きのある収納場所は手前の方をお子さん用にします。
片づけに馴れるまでは、カラーボックスのようなオープン棚を使うほうが、
出し入れがラクなので苦手意識がなくなります。そしてお子さんの成長に合わせて、
扉のある棚や引き出しのある収納を取り入れていきましょう。
◆お金をかけずに工夫しだいでセンスよく片付く方法とは?
片づいたように見せるテクニックをご紹介します。
たとえばテーブルの上に雑誌や郵便物が散らかっているとします。
そういうときには、一箇所に集めて積み重ねるのが一番です。
サイズの大きいモノから小さいモノへ順に積み重ねて、ひとかたまりをつくってテーブルに置きます。
ここで大事なことは、テーブルの角にピチっと合わせて置くことです。
これなら急な来客に見られても大丈夫。玄関のタタキに脱いだままの靴があるなら、
向きをそろえて並べるだけできちんとして見えます。部屋にモノが出ていても良いのです。
3歩下がって他人目線で部屋を眺めてみる、人に見られることを意識する。
そしてちょっと乱れを直すだけなら、誰でもすぐにできます。
◆なにかと物が多くたまりやすい方に、シンプルライフを過ごすためのアドバイスは?
シンプルライフを実践するポイントは二つあって、ひとつは潔いこと、
もうひとつは好き嫌いがはっきりしていることです。
あれこれ迷っていると単純なことでも複雑になっていきます。
ですから、好きなモノをじゃんじゃん使って、要らないモノ嫌いなモノは潔く捨てることです。
そして何と言っても実行力。郵便物を手にしたら、その場で空けて、要らなければすぐ捨てる。
ゴミになると分かっているなら買わない貰わない。エコバッグを持ち歩いて、
そこに入るぶんだけ買って帰る。といった日頃の生活全般にムダをなくすことです。
◆収納するにあたって、毎日の生活の中で続けたい習慣とは?
生活していれば自然とモノが増えていきます。それが収納にとって悩みのタネになりますので、
余分なモノを増やさない、要らないモノは捨てるということを日頃から意識して暮らしたいですね。
捨てることに抵抗を感じる人も多いと思いますが、
要らないモノに占領されたスペースがモッタイナイ、
探し物をする時間がモッタイナイと思いませんか?
今年1年にけじめをつける意味でも、年末は捨てドキです。
お部屋も気持ちもスッキリさせて新年を迎えていただきたいと思います。
☆すはらやすこさん☆
空間デザイナー
総合情報サイト「オールアバウト」の収納ガイドとして記事を連載中。
http://allabout.co.jp/family/storage/
12月は「捨てるコツ」を掲載しています。
著書は『5分間「整理・収納」BOOK』三笠書房、
『朝、着る服に迷わないハッピー収納術』大和書房があります。