「育て」の技術より「育ち」の力

『家族』をキーワードに様々な家族にまつわるトピックをとりあげていく「OH! HAPPY STYLE」。
木曜日は特に育児・家事にこだわってお送りしています。


今回は、岩波書店から出版された『子どもが育つ条件~家族心理学から考える』という書籍をご紹介!
著者である東京女子大学名誉教授の柏木恵子さんにお話しを伺いました。


*赤ちゃんや小さい子供がイタズラをするときは、新しいものを発見する行為。子供なりに物理学を学ぶ機会。しかし、危ない汚れるなどと止めてしまうと子供の能力形成を妨げてしまう。
*人に教えられるのではなく、自分で何かを達成したという達成感が大切。
*そのためには親が距離を持って見てあげることが大切。
*子供を授かる時代から、作る時代になってきて、親が子供を私物化しているのは問題。
*人は見て学ぶことができる唯一の生き物。親が何か教え込むのではなく自分の姿勢を見せる。幸せそうに生きてるか、仲良くしているかということ自体が子供にとって一番の育ちの材料。
*子育てだけにエネルギーや関心を注ぐことは危険。親自身が何か熱中できる、やりたいことを続けることが大事ではないか。
*お母さんには心の余裕を、お父さんは仕事一筋はやめて家庭での姿を見せる。


頭では分かっていても、つい忘れてしまうテーマ。忘れずにいたいですよね。


岩波書店「子どもが育つ条件 家族心理学から考える」
2008年7月出版 (777円)


1127style.jpg