10月29日(水)は、「家族で楽しむ鉄道旅行」

自然の美しい風景を、風を身体で受け止めながら楽しめる
トロッコ列車の旅、オススメの路線をご紹介。

「時刻表」や「るるぶ」でおなじみ、
株式会社JTBパブリッシング編集制作本部・交通図書編集部
鉄道のスペシャリスト・木村嘉男さんに教えていただきました。

【トロッコ列車】

●仙山線は非常に紅葉の美しいところ。
 気動車のトロッコ列車「風っ子」が11月の紅葉シーズンに運転。
●京都・嵯峨野の嵐山から亀岡の方まで結んでいるトロッコ列車は
  これは本数も多く、京都の紅葉シーズンにはピッタリ。
●栃木では桐生から足尾に向かう第3セクターの渡良瀬渓谷鉄道。
●四国は土讃線の大歩危・小歩危。
 トンネルを出たり入ったりしながら、川を見下ろしながら進む。
 まわりの風を受けながら景色をストレートに見られる。
●九州は湯布院。由布岳を見ながら雄大な景色の中を窓ガラスなしで、そのものを楽しめる。


【SL】

●一番東日本で有名なのは「SLばんえつ物語」。
 新潟・会津若松を結ぶSLで、土曜・休日はほとんど運転
●群馬県では水上あたりを走る「SL奥利根号」。
●栃木県では「SLもうか号」。下館から茂木を結ぶ。ここも土曜・休日中心に運転。
●西の方で一番有名なのは山口線の津和野と新山口を結ぶ「SLやまぐち号」。
●秩父鉄道にもSLがあり、秋には長瀞のライン下りと一緒に楽しめるし、
 もう少し季節が進むと、鍋物とかも楽しめる。


【びっくりするような景観が楽しめる路線】

●ループ線は山を登るためにぐるっと一
 周回って距離をかせぎながら高度をかせぐという方式。
 群馬と新潟の上越国境、上越線の上り列車、
 越後湯沢から水上の方へ向かう列車の進行方向右側に座っていると、
 いくつかトンネルを越えたあとに、自分が今これから行く駅が真下に見える。
 周りも紅葉とか、そのうち雪景色になるけど、非常に面白い景色が見られる。
●海は車窓の一つのポイント。
 特に有名な五能線あたりは、これから季節が進むと、
 本当に荒海の日本海、その波打ち際を走るという感じでオススメ。
 もちろん夏もいいけど、冬こそ東北の海岸の厳しさが見える。
●瀬戸大橋にもトロッコ列車が走っていて、
 真下は海で、海風を受けながら、高い鉄橋を渡っていくスリルが味わえます。

 
【特に、この秋だからこそぜひ体験をオススメしたいとっておき情報】

●絶対にオススメなのが、新幹線0系。
 11月いっぱいで無くなります。
 親御さんの世代だとビジネスに旅行にずいぶん使った車両だと思う。
 この初代の0系が11月で消えるので、体験乗車しておくのもいいかなと思います。

【お得な切符情報】

お子様連れで出かけやすいようにと、
この秋からJR東日本では、リーズナブルな価格設定をした、
「3連休フリーパス」を発売。
他にも、いろいろなタイプが発売されていますので、
HPや時刻表でぜひチェックしてみて下さい。

JR東日本  http://www.jreast.co.jp/railway/index.html
JR西日本  http://www.jr-odekake.net/
JR九州   http://www.jrkyushu.co.jp/train/
JR四国   http://www.jr-shikoku.co.jp/

「JTBパブリッシング」からは、「時刻表」「るるぶ」をはじめ、
旅行や鉄道に関したいろいろな本が出ていますが、
最近、列車のことなどが書かれた絵本シリーズも発売されています。
こういうのって、列車の中で小さな子供さんが退屈した時のために、いいですよね。
小さいから荷物にもならないし、
「今、乗っているのが、この列車だよ」なんて親子の会話もできるし、
そうこうするうちに寝てくれるかもしれないから、
1冊持っていればいいかも……というのが木村さんからのアドバイスでした。

詳細はこちら→http://www.rurubu.com/book/index.asp