歴史的な事件や出来事、例えば226事件や3億円強奪事件、第二次世界大戦が始まってしまった日、日本は、世界は、いったいどんなお天気だったのか?・・・と、歴史的な出来事があった日、どんなお天気だったのか?そんなことを調べていくうちに見えてくる、[気象状況と歴史的出来事]の繋がりまで分かってきてしまうかもしれません!!
2011.9.4
きょうの話題は…「平安時代の温暖化について」です。
日本生気象学会の雑誌によると、平安時代の温暖期にもヒートアイランド現象が発生していたという研究結果が発表になりました。

<平安時代はどのくらい温暖化だったの?>
過去2000年の平均気温の偏差を表したグラフによると、中世温暖期(奈良時代〜平安時代)の温度偏差は+2℃以上。現在の温暖化といい線いっています。 (屋久杉の安定炭素同位体比より導いた結果)

<平安時代にもヒートアイランド現象はあったの?>
・たくさんの人が住んでいた平城京付近(推定人口10〜20万人)、人が多く集まる場所(宴が開かれた場所や大学付近)などでは、1〜2℃くらい高かったと推定。
・この影響で、マラリアや天然痘などの疫病が増えて、人口増加に歯止めがかかったとも。

<ヒートアイランドとは?>
人間活動が原因で都市の気温が上昇すること。Heat Island:熱の島

<平安時代の温暖化対策は?>
旱魃対策として、平城京や平安京の内外にため池が作られていたそう。古墳を作る技術の応用としてため池を作る技術は持っていた、と考えられている。

昔の人の知恵も借りつつ、現代にあった温暖化対策や暑さ対策が必要になってきそうですね。