森田正光と井坂綾が、専門家の視点で国内外の歴史的な気象災害を振り返ります。歴史に残る、大きな台風災害、ハリケーン災害、竜巻、集中豪雨、異常気象等を取り上げ、なぜ起きたのか?実際、どんな規模の災害だったのか?・・・などを探り、今後の災害への備えにも役に立つ知識も盛り込みます。
2007.11.18
江戸時代後半に起きた3つの大飢饉・・・享保、天明、天保の大飢饉 について。 「天明の大飢饉」は気象に深い関係がありました。
1783年の浅間山の大噴火により、日傘効果が起き、この打撃によって、夏なのに、あったかい格好をしなければ過ごせなかったそう。
日傘効果・・・火山灰が空高く舞い上がり、空を覆い、太陽の光を遮ってしまうこと。人々はこれによる過酷な食料不足を強いられたそう。
実際に、農民一揆も起き、商人が力を持ちすぎたりしてしまいます。
これが引き金になり、次の飢饉も起き、幕府の壊滅に導いてしまったとも言われています。これがなければ、幕府は壊滅せず、日本の歴史も変わっていたかもしれません。 天気が江戸幕府の崩落を早めてしまった…というお話でした!