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8/23(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポータ、シェリーめぐみさんからの報告です!

ニューヨークはセミが泣き始め、もう夏の終わりの気配が。。。

そんな中で街は夏物セールが終わって、
新たなセールが大変な盛り上がり!

Back to School Sale!!

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Back To Schoolは新学期。

日本も9月が新学期ですが、
アメリカの場合さらに、9月が新学年、入学シーズン

しかも長—い夏休みの後でもありますから(6月〜)Back to Schoolは大イベント

学用品から服、家具まで、
スーパーからドラッグストア、ファッションリテイルまで、
ありとあらゆるショップ、そしてオンラインショップがBack To School Sale

その規模はクリスマス商戦に続く規模と言われています。

さて、今日はニューヨーカーが子供たちのためにいったいどんなものを買っているのか?
いくらぐらい買っているのか?

2012年のBack To Schoolのトレンド…その中に実はクールジャパンなトレンドもあるんです。

ニューヨークの新学期を見ると、アメリカのたった今が見えてくる、
Back to Schoolレポートお届けします。

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まずはマンハッタン、ミッドタウンで出会ったお母さんに、
アメリカ人にとってバック・トゥ・スクールとは何か聞いてみました。

「バック・トゥ・スクールはすべての始まりよ。
夏が終わって秋が始まり、新たなステップを踏み出す時ね。」

と答えてくれたお母さんと手をつないだ小学生の女の子にも聞いてみました。
「新学期楽しみ?」という質問に返ってきた答えは、

「ぜんぜん、だって宿題が多すぎるんだもん。もし宿題がなければ学校は楽しいわ。」

さてBack to School =新学期、
アメリカ小売り連盟の調べによれば、

このBack To Schoolセールの売り上げ予想は
小学生から大学生まで入れて過去最高の$83.8 Billion およそ8兆円!

そして小学校から高校生までの子供がいる家庭のBack to Schoolショッピングの予算は
一世帯あたり$688 およそ6万円!

この数字は去年から14%の伸びということです。
すごい! もしかして景気が回復? という見方もありますが
実はどちらかというと、物価の上昇と就学児童の数が増えたのが理由だそうです。
アメリカはここ数年ずっとベビーブームなんですね。
アメリカの家庭の3割に、就学児童がいるというデータもあります。

ではこの6万円で何を買っているのでしょう?

さきほどのお母さんにちょっと聞いてみました。

「買い物リストを作ったわ。
文房具が中心だけど、実はまだ何も買ってないの。
本、鉛筆、クレヨン、バックパック、学校指定のスカート、靴も入ってるわ」

けっこうお金がかかりますね?と聞いたら、そうなのよ、と答えてくれました。

今大手文房具チェーンやスーパーには、Back to schoolの広いコーナーが出来て、
学校指定のノートやバインダーなどが安く大量に売られています。

そして、
長い夏休みの後にすっかり成長した子供たちは、秋ものの服が必需品
ニューヨークはほとんどの公立は制服がないため、
通学用の服を揃えるのも大仕事。

もちろん、Back To Schoolファッションにもトレンドがあります。

- オレンジ、明るいブルー、ピンク、パープルなど、カラフルな服やアクセサリー
- スキニージーンズまたはデニム・レギンズ
- 対照的にオーバーサイズのボーイフレンド・ジーンズ、
- プリント! Tシャツからレインブーツまでプリントでおしゃれ!
- たっぷりしたセーター
- パジャマスタイルのらくちんな服
- ブーツ!とにかくブーツ!
- お花のついたカチューシャ、ニット帽、グリッター
- 大きなバングル、ブローチ


テレビには今、こういうファッションでおしゃれした子供たちが、
新学期に登校するイメージのコマーシャルがいっぱい。

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次にバックパック

日本では小学生はランドセル、
アメリカはバックパック。

小学生のバックパックはアニメやスーパーヒーローの柄入り、
中学以上になると、スポーティなバックパックが主流。


実はもっとスケールが大きいのが大学生のBack To School
アメリカではこの秋、実に大学生の4人に一人が親元を離れ、
大学の寮などで生活する予定。

シーツから電子レンジ、コンピューター、新しい携帯。。。かなりのお金がかかります。


とはいえまだまだ厳しい経済状況、
ほとんどのアメリカ人がかなり考えてやりくりしています。
クーポンを使ったり、8月に入ってすぐスタートしたアーリーバードというセールで安く買ったり。

ショップもがんばっています。

リテイルチェーンのJCペニーでは、ストア内のヘアサロンで子供のヘアカット無料
アバクロではジーンズ50%オフ
マイクロソフトではコンピューターを買うと、Xboxを無料でプレゼント
買う方も売る方もWINWINになってアメリカの景気が少しでもよくなるよう、
アメリカ人は期待しています。

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ここで気分を変えて、高校生のロナルド君に登場してもらいましょう。

「学校が始まって友達に会えるのは嬉しいけれど、勉強しなければいけないから
あまりうれしくないね。
新学期の準備?
まず今のうちに出来るだけ遊んで、寝られるうちによく寝て、後は買い物かな。
文房具とか服、あとは髪も切らなくちゃだね。」

日本の高校生とあまり変わらないですね!

さてさて、アメリカならではのBack To Schoolアイテムといえば、ランチボックス

日本でいうお弁当箱ですが、
アメリカンスタイルは持ち手がついたバッグの中に、
サンドイッチやフルーツを入れるのが普通。

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かつてはブリキでできたものが主流でしたら、今はバラエティも豊富。

おしゃれな布製の保温ランチバッグ
そのまま電子レンジに入れてOKのランチボックス、
ミルクやフルーツが冷たいまま持ち運べるアイスボックス機能がついたもの。
ステンレスチール製のもの

こういうランチボックスが今街にあふれていますが、

一部で人気上昇中なのが、ジャパニーズスタイルのランチボックス
お弁当箱です。
アメリカではBENTO BOXと呼ばれています。

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実はアメリカのキッズのランチは、食パン2枚の間にハムとチーズや
ピーナツバター&ジェリーをはさんだサンドイッチ一個と、リンゴ1個、
みたいなシンプルなものが普通。
日本のように色々なおかずを入れる習慣はないから、
中が区分けされたランチボックスも売ってません。

でも日本のお弁当のように、彩り豊かで栄養のバランスもいい、
BENTO BOXランチを作ろう! という動きが少しずつ広がっています。

日本もそろそろ新学期、

アメリカと日本、事情は違っても、子供たちに元気に楽しく通学してほしいという親の気持ちは同じ。
そして、日本もアメリカも、世界の未来を作っていくのはこうした子供たちです!
HAPPY BACK TO SCHOOL!!


シェリーめぐみ  
ニューヨーク在住、フリージャーナリスト&プロデューサー。
アメリカを日本に伝え、日本をアメリカに伝える相互プロジェクトを数多く手がける。
J-POPファンのための英語サイトSAMURAIBEATRADIO.com(サムライビートレイディオ)」
ブラックコミュニティと日本をつなぐメディアHARLEM2NIPPON.comをプロデュース。
BLOG:http://megumiradio.com