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11月11日(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポータ、佐藤めぐみさんからの報告です!


ニューヨークは今週から冬時間になりました。
週のはじめには、郊外で雪もちらついて、
ホント冬! という感じ

日曜日のNYCマラソンも、風はつめたいけれど日差しは暖かい、
マラソン日和になりました。(日本から来たみなさんも帰国された頃ですね?)
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NYCマラソン素晴らしかったです!
何が楽しいって、応援です。
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たとえばヤンキースの試合でも何でも、応援すると言っても球場の中だけ。
でもNYCマラソンの場合、街中のあらゆるストリートで、
市民が思いっきり応援するんです。
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あるランナーは、「疲れてもうやめたいと思っても、やめられなかった。」

また他のランナーはこのNYCマラソン、
「ずーっとレッドカーペットの上を走ってるみたいだった。」

応援もすごいし、ボランティアもものすごくがんばるから、
ランナー一人一人がVIP待遇なんです。
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その応援が一番すごい!と言われているのが、
このフラワーズアップタウンスタジオのある、ハーレムです。
ハーレムというのはご存知、ニューヨーク、
アメリカ最大のブラックコミュニティ。
ファンキーな街のファンキーな応援も、今日はみなさんに初公開。

第41回ニューヨークマラソン
世界100カ国以上 4万人以上のランナーが
ニューヨークの街をダウンタウンからアップタウンまで走り抜け、
途中、摩天楼の下や、ファンキーな移民の街を通って、
最後は紅葉の輝くセントラルパークにゴール!
という、走りながらニューヨークを堪能できるゴージャスなマラソン。

今年の勝者は、男子はエチオピアの ゲブレグジャベル・ゲブレマリアム
女子はケニアの エドナ・キプラガト。
そして先週お伝えした、チリの炭鉱事故のサバイバー、エジソン・ペニャさん、
69日間地中に閉じ込められている間、毎日6マイルもジョギングしていたという
ペニャさん
5時間40分51秒で見事完走しました!

ペニャさんはもちろんVIP待遇
他にも俳優のエドワード・ノートンなどが走りましたが、

何と言ってもNYCマラソンの素晴らしさは、普通の市民が主役というところ。

そのスピリットは東京シティマラソンにも受け継がれていると聞きました。

とにかく走った人がみんな口々にいうのは、 市民の応援が素晴らしく、
ランナーひとりひとりがVIP待遇、ということ。

こんな例があります。
何年か前に、完走をめざしたひとりのランナー、
その日の夜になっても、次の朝になってもまだ走っている。
その間、ボランティアが帰らないでずっとゴールで待っていました。
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そのボランティアはトータル6000人
途中の給水所で水やバナナを手渡したり、
ランナーが落としていく大量の紙コップを掃除したり、
ボランティアなしでマラソンは成り立ちません。

そして、ひとりひとりの市民の応援もです。
それぞれのコミュニティが、ご近所のプライドをかけて応援。

その応援のしかたも、場所ごとに特色があります。

たとえばマンハッタンに入って来る時に渡る橋、クイーンズボロブリッジ
ここはちょうどマラソンの半分で、
かなり苦しくなってくるところ、といわれていますが、
橋の下でDJがロッキーのテーマをガンガンにかけていたりします。
ダウンタウンではロックバンドが演奏していたり、
とにかく大声援が走っている間にずーっと続くから、
疲れても、最後まで走れてしまう、とランナーは口々に言っていました。

特に、フラワーズアップタウンスタジオがある、アップタウン、ハーレム

ここの応援は特別ファンキーです!

NYCマラソンのコースが35キロをすぎて、ゴールのセントラルパークに向かう直前、
かなり疲れてくる頃通過するのが、ハーレム。

フラワーズ、アップタウンスタジオのすぐ近所でもあります。

ここにさしかかると、いきなりレゲエがガンガンに流れてきます。

給水ポイントなんですが、
その隣にはDJブースがあって、レゲエとかファンクをずーっとかけています。
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そしてランナーのすぐ横で、ファンキーなMCが、
「ハーレムのコミュニティの誇りをかけて、応援しようぜ!
ほら、ジェフ!がんばれよ、ジュリー、行け行けゴーゴーゴー」と名指しで応援、

そして、ボランティアと地元の小学生が水やバナナを手渡しています。
5才くらいの男の子もバナナを持って一生懸命です。
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そして、マラソンなんてしたことないようなおじさん、おばさんも、
「ほら、もうちょっとだがんばれ! あと一息だ」と一人一人に声をかけている。

もうコミュニティのパワー全開なんです。

かと思うと、
突然どファンキーなファンクバンドの演奏が始りました!
ランナーも疲れているところで目が覚めたとことでしょう!
もうこうなると、応援も腰を振りながら。。。

こういう応援もマラソンのうち。
ニューヨーカーはこれをとても楽しみに、そして誇りにしています。

世界には色々なマラソンがあって、
応援の仕方も地域によって違うと思いますが、
世界中からのランナーとコミュニティがつながるマラソン!
NYCマラソン世界一!と自慢できます。

みなさんにもぜひ、走ってみてほしいです!
私プラカード持って応援しますよ!
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佐藤めぐみ   ジャーナリスト、プロデューサー ニューヨーク在住、J-POPからベースボールまで、 日本文化がアメリカでどう受けいられているかを中心にレポートするジャーナリスト、 アメリカのJ-POPファンのためのイベント 「SAMURAI BEAT RADIO(サムライビートレイディオ)」をプロデュース。 BLOG:http://ameblo.jp/meguminyFlowers