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11/4(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポータ、佐藤めぐみさんからの報告です!

ニューヨーク、気がついたらもう落ち葉が散っています。

そして昨日のアメリカ中間選挙、共和党の大勝で終わりました。
民主党、オバマ政権の特に景気対策に、ノーが出てしまったんですね。
でも勝った共和党も、これまではオバマを攻撃していればよかったわけですが、
ねじれ状態になった議会で、
これからは民主党も共和党も両方がいっしょになって、
真剣に景気対策を進めないと、今度は両方にノーが出てしまう。
そういう意味では、国民にとってはいい結果だったんじゃないか、
いや、そうなってほしいと祈ります。
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それにしても、この9.6%という失業率を、景気を何とかしてほしい、というのは
このグローバル経済の世界では、世界中の私たちの願いでもあるわけですね。

そんな中で、働くニューヨーカーが、景気のテコ入れとして当てにしているが、
この季節を彩るさまざまなイベント、というのが今日のお話
先日お伝えしたハロウィーンも終わり。。。。
ワールドシリーズも終わり。。
休む間もなく、今週末はNYCマラソンです。

ニューヨーカー遊びまくっているように見えますが、
こういうイベントがちゃんと街の、そして世界の経済に貢献してるんです! 
というのが今日のレポートです。

アメリカも長い不況に苦しんでいますが、
世界の富とビジネスが集中するニューヨークは、
アメリカの中ではずっとましな状況と言っていいでしょう。
実はこの街の経済を支えているものに、数々のイベントがあります。
世界の人とお金が集まる大イベントは、この街にはなくてはならないもの。

たとえばハロウィーン。
ニューヨークでは夜のパレード、ハロウィーンパレードに200万人!!が集まり、
子供達は近所の家をまわってお菓子を大量にもらい、
街は、お化けから魔女、セクシー婦人警官からバナナから
マイケル・ジャクソンまで、ありとあらゆる仮装であふれ返りました。

ハロウィーンの夜に街を歩くと、
前を歩いている人が急に振り返ったら、その人の顔がゾンビだったり、
暗い道にドラキュラが立っていたり、
わかっていても、びっくりします。
サブウェイも、車両もホームもお化けだらけのモンスタートレイン。
自分はなんにもしなくても、いるだけで楽しめちゃう。

そしてハロウィーンは経済にも貢献してるんです。
つい昨日、ハロウィーン関連グッズ、衣装やキャンディなどを売る
大手リテイルチェーンは10月の売り上げアップ、という報道がありました。
この不景気に、ハロウィーンがあってよかった!

でもドキっとした事がもうひとつあります。

そんな大手リテイルチェーンに、ハロウィーンの夜に入ったら、
既にキャンディやコスチュームは一切消えていました。
かわりにもうショップ内がクリスマスになっていました。。。!!
いくらニューヨークでも早すぎる?。。。景気がなかなか回復しない今、
少しでも売り上げを! と、
クリスマス商戦もますます前倒しになっています。

このクリスマス商戦というのが、お店の多くは1年の3分の1を
1ヶ月で売ってしまうというすごさ。
クリスマスプレゼントに世界中のモノが入ってきますし、
ニューヨークにはクリスマスめざして
世界中からものすごい数の観光客もやってきます。
アメリカのビジネスは、クリスマスを中心にまわっていると言っても
言い過ぎではありません。

さあ、そのクリスマスの前に重要なイベントが、ニューヨークシティ・マラソン。
東京マラソンのモデルにもなった、世界最大規模の市民マラソンです。
今年は4万3千人が走る予定。
世界中からランナーや200万人もの見物客が集まるこのマラソンが
もたらす経済効果は、200億円以上と言われています。($250M)


ニューヨークのビジネスはウォールストリートだけじゃない、
メインストリートでも、世界中から集まった人たちが一生懸命働いて
アメリカの、そして世界の経済に貢献している、それがニューヨークなんです。

さあ、このマラソンの今年の意外な注目ポイントがあります。
しかも、ちょっといい話だったりします。
後半はそれをお伝えします。


ニューヨークシティマラソン、
ニューヨークの街をダウンタウンからアップタウンまで走り抜けます。
途中、摩天楼の下や、ファンキーな移民の街を通って、
最後は紅葉の輝くセントラルパークにゴール!
という、走りながらニューヨークを堪能できるゴージャスなマラソン。

このニューヨークシティマラソンを、今回意外なランナーが走ります。
まだ記憶に新しいチリの炭鉱事故、
69日間地中に閉じ込められている間、毎日6マイルもジョギングしていたという
エジソン・ペニャさんの事、覚えていますか?
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ニューヨークマラソンの主催者がこの事を知って、
ペニャさんをぜひ主賓として招待したい、とラブコールを送ったところ、
だったらゲストではなく、ランナーとして走りたい! とお返事があり、
4万3千人にまじって42.195キロを走ることになりました。

ペニャさんは地中にいる間、エルビスの曲や太陽の写真なんかを
リクエストして話題になった、キャラが立った面白い人。
明日ニューヨーク入りして、テレビ番組にもゲスト出演する予定。
今度のマラソンはペニャさんの話題でも盛り上がりそうです。

そうは言っても一般市民が主役のこのマラソン。
実はこのフラワーズ・アップタウンスタジオのすぐ近所も、
マラソンのコースです。
来週はそんなマラソン話題もお伝えできるかも。


佐藤めぐみ   ジャーナリスト、プロデューサー ニューヨーク在住、J-POPからベースボールまで、 日本文化がアメリカでどう受けいられているかを中心にレポートするジャーナリスト、 アメリカのJ-POPファンのためのイベント 「SAMURAI BEAT RADIO(サムライビートレイディオ)」をプロデュース。 BLOG:http://ameblo.jp/meguminyFlowers