« 【webラジオ】6月9日(水)パラオ共和国 | メイン | 6月10日(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポータ、佐藤めぐみさんからの報告です! »

6月9日のフラワーレポーターは、パラオ共和国から村谷明子さんです。

村谷明子さんは、パラオ在住4年。リゾートホテルに勤務されています。

FLOWER2%20%282%29.JPG

◆パラオのあれこれ

パラオは日本から南へ約3千キロ、日本と時差のない、数少ない南国リゾートです。
年間平均気温は27~28度。高温多湿。
乾季と雨季があって、今は雨季のはじまりの季節ですが、近年、世界的な異常気象などの影響かあまりはっきりした区別がつかなくなってきています。
信号がひとつもなく、道路も街中のメインストリート以外はみんな1車線のみ。
だれかのおうちから電話を受けたら必ずと言っていいくらい後ろでニワトリの鳴き声が聞こえるようなのどかなところです。
第一次世界大戦後約31年間日本の統治化にあったので、日本の習慣や言葉などがたくさん残っています。
よく使う言葉はベンジョ(便所)、シャシン(写真)、ダイジョーブ(大丈夫)など。
ブラを乳バンド、ボトムスをサルマタなんて古めかしい言い方も一般的に使われてます。


◆リゾート情報

パラオにはロックアイランドという、マッシュルームの形をした小さな無人島が何百とあり、ランチを無人島でとったり、島々の間をボートでクルージングしたり、シュノーリリングを楽しんだりする日帰りの海のツアーが人気です。
観光客のツアーでは ミルキーウェイという美白効果のある石灰質の泥が海底にたまったところで泥パック遊 びをしたり、毒をもたないクラゲの湖でクラゲとただよったり、カ
ヤックをしたり、とめいいっぱい1日いろいろなことをして遊びますが、地元の人は無人島ビーチでランチをとってのんびりおしゃべり、ゆったり過ごします。
IMG_2585.JPG
これらの島々には形からニックネームがついているものがたくさんあります。
たとえばビール腹の人が横たわっているように見える「オジサン島」とか「クジラ島」とか。
そういえば、去年、パラオを揺るがす大事件が。
スリーココナッツアイランドまたはオバQアイランドと呼ばれていたヤシの木が3本生えている小さな無人島があったのですが、そのうちの1本のヤシが倒れてしまいました。
ヤシの木の寿命か、天候によるものか、はっきりした理由はわからないのですが大きなニュースとなりました。
その後、残った2本のうち1本のヤシも倒れてしまい、今では全く違う様相となっています。(小さな国なので、こういうのが大事件なんです。)


◆その他御勧めスポット

パラオが世界有数のダイビングスポットの宝庫だということはご存知の方も多いはず。
もちろん、流れの速い上級者コースもありますが、比較的初心者でも楽しめる魚群の濃いスポットや、マンタに遭遇できるポイントなどもあります。
私もパラオで働きはじめて、ここでライセンスを取りました。
何度潜っても飽きません。
その他、ボートでジャングルを川くだりしたり、イルカと遊んだり、
ヘリコプターやセスナで空から絶景を鑑賞したり、
ハイキングを兼ねて滝へ出かけたり、思う存分釣りを楽しんだり、
戦争時に激戦区となった島を訪れたり、様々な過ごし方ができます。

SUNSET%20BEACH%20%282%29.JPG

でも、一番のおすすめは
何にもしないでリゾートホテルのビーチでのんびり一日過ごすこと。
お天気に恵まれれば毎日違う美しい夕日が幸せな日々を締めくくります。


◆お勧めの食事

釣ったばかりの魚を上手にさばいて刺身にし、ショーユとワサビにパラワンレモンという酢だちのようなものをかけて食べるのがみんな大好き。
街の魚屋ではたいていの魚は種類を問わず、目方で値段が決まるというアバウトさ。
他には南国特有、タロイモやタピオカを蒸したもの、陸ガニをココナッツミルクで蒸したものなど。
豪華なところではマングローブ蟹やシャコ貝、珍しいものとしてはフルーツバットというコウモリを使った料理など。
街のスーパーでは日本食の食材なども手に入るので、食事には困らないはず
です。ご安心を。


◆関心ごと

パラオにはまだまだ課題が多くあります。
こんなに雨が多いのに設備がきちんとしていないので、すぐ水不足になって街中が断水したりします。(ホテルなどのサービス業は自前のタンクがあるので大丈夫です。)
嵐のたびに停電なども。(これもホテルなどは自家発電があるので大丈夫。)
また、ゴミの分別がなくすべて埋め立ててたり、道路もやっと舗装道路が島を1周したばかり、横断歩道も設置されたばかりなど。
しかし、最近、太陽光発電のパネルをいろんなところにつけたり、パラオの海をサメの保護区としたり、サンゴの養殖をツアーに組み込んだりと環境を守る働きを少しずつ始めています。
今までは手つかずの自然を楽しむところでしたら、これからはそれをどう維持、保護していくか、考えていかないといけませんね。

NO%20TRAFIC%20LIGHT%20%282%29.JPG

◆役に立つ一言

現地の人に何か頼んだりしたときには、今でも残っている日本語で
「ダイジョーブ(大丈夫)? モンダイナイ(問題無い)? カルイ(軽い)??」と聞いてみてください。
「ダーイジョーブ。モンダイナーイ。カルーイ!」と胸を張って応えてくれるはず。
最後に「メスラン」とパラオ語の「ありがとう」を添えればカンペキです。
パラオの人は時に誇り高いと言われますが、相手を尊重すれば同じように返してくれます。