本来バレンタインデーは、269年にローマ皇帝の迫害下で殉教した聖ヴァレンティヌス(テルニのバレンタイン)に由来する記念日であり、世界各地で男女の愛の誓いの日ということで今日一日目はイタリアのローマから バレンタイン事情をお届けします。
イタリアには365日カレンダーに聖人の名前がついています。
2月14日はVALENTINOの生まれた日とされていまして実際には二人の同時期の聖人の名前が挙がっています。一人はTERNIというウンブリア州の町にいたVALENTINO司教さんでそこでは彼の遺体もあり、町の守護聖人になっているので町中2月いっぱい(14日だけでなく)いろいろなイベントが行なわれます。
アルジエンティーナ神域
もう一人はローマにいたVALENTINO司祭さんで同じくローマに遺体があるとされています。
どちらも同じ3世紀頃に首を切られ殉教したといわれていますしどちらも例えば目の見えなかった2歳の女の子の目を見えるようにしたりとか腰が曲がってしまう病気の男の子を治したりとかそういう奇跡の行為が記録されています。
ローマコロッセオの写真です。
それがなぜ恋に落ちた人や恋人同士のお祭りに替わったかわからないそうですが、すでに紀元後496年にかつてあった多神教の豊穣際に替わってVALENTINOの日と当時の法王様によって決められたことがわかっています。
2月の半ばからヨーロッパ、特にイタリアなど地中海地方は太陽の光線が暖かくなって地面を照らすので花につぼみをもたらせるのでスミレとかアーモンド、ハシバミの花などが後に咲いてきます。
聖ヴァレンタインと共に春が近いことを表しますし、イギリス、フランスなどではこの日に鳥がカップルになるといわれているのでここから若いカップルに捧げる習慣ができたのでしょう。
実際、イタリアでは”すべてのVALENTINOがVALENTINAを探す”ということばがあるので。ただ実際、この”バレンタインデー”は愛の告白の日とはあまり考えていないようで、愛する人たちであれば老夫婦でも熟年夫婦でももしくは息子から母親に娘から父親にプレゼントされることも多々あります。
息子からお母さんにはよく使っている香水ですとか娘から父親には本とか、この本はよくイタリアではプレゼントの対象になるのでクリスマスのときのプレゼントににもなります。
チョコレートにはあまりこだわっていませんし、日本のようなたくさんの種類のチョコレートが
ないのであえて言えばKISチョコと呼ばれている愛のメッセージが中に入っているチョコが伝統的に渡されているようです。物ではなく愛している気持ちを表すので、どんなに小さいものでもたった一つのチョコでもいいようです。
もちろん記念に指輪などアクセサリーをプレゼントする人もいます。
そのほかローマでも各イベントは行なわれますがこれはどこの町でも行なわれます。
ローマに有名なミルヴィオ橋という古代の橋があるのですが(テヴェレ川)その橋の上の柱に
鎖が巻いてあって恋人達がたくさんの鍵をそれにつけその鍵を開ける鍵を川に捨てます。
離れないという意味なんですね・・そこは当然、当日たくさんのカップルが訪れると思います。
ということで基本的には男性から女性にという習慣で日本とは逆ですね!
最後にイタリアで役に立つ一言を伺いました。
In bocca al lupo !
これはがんばれ!って言う意味です。特に試験に向かうような人たちや何かに挑戦、
使用としている人たちに向けて送る言葉です。狼の口の中に飛び込め!って言う意味です。
追記、イタリアの写真
パンテオン
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