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12月9日(水)は、ベルギー ブリュッセル在住のフラワーレポーター、ヨーコ キクチさんからの報告です!

ヨーコ キクチさんは、ベルギー在住15年!音楽家でいらっしゃいます。

★クリスマス直前のベルギー
   
クリスマスの4週間前からカトリック教で言う「待降節」に入ります。敬虔な信者を両親や祖父母にもつ子供達の家では、クリスマスカレンダーが登場します。
宗教的意味もさることながら、寒い暗い季節を乗り切るためにもクリスマスの楽しい準備として、12月上旬から、マーケットや、ツリーの販売が始まります。
街の中心のグランプラスのクレッシュやツリー(毎年ツリーを違う国から運んできます)の飾り付け、プレゼント等の話題も楽しいです。
↓12月1日から毎日小さな窓(日付が書いてあるところが開くようになっています)を開け、クリスマスを待ち望むADVENTカレンダーです。
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★クリスマスマーケット:マルシュ・ド・ノエル 
   
・場所:街の中心(旧市街地)に世界的に有名なブラッセル、グランプラスがあります。
そこから700~800メートル歩くと、すぐの運河沿いに魚市(マルシュ・ド・ポワソン)があり、その当たり一角にマルシュ・ド・ノエル がたちます。
↓このような小さな山小屋店舗が240軒並んでいます。
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・アイテム:主にアルティザンのもの。アルティザンは日本語で職人。ですから手職によるかわいいグッズ、ということになります。食べ物では:もちろんチョコ。(日本の方が知っているのはいわゆる大手の製品で、もうとにかくたくさんの人が個性を求めてチョコを作ります。)、ビスケット、はちみつなど
↓生いちご(季節ではありませんが)にホワイトチョコレートやブラックチョコレートがかかっています。かわいくておもわず口に放り込みそう。
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・グッズ:ツリーに飾るもの、バッグ、帽子、デコレーショングッズ、セーターなど
↓手作り帽子:色が綺麗で温かそう。素材はもちろんウール。みんなコートは黒やグレーですが、帽子や手袋で色を添えています。シンプルです。
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↓手編みセーター。これは南米はコロンビア産。かわいい。
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・マーケッとグルメ:ホットチョコレート、立ち食いクレープ、Vin chaud(ホットワイン),生牡蠣、エスカルゴなんかもあります。
↓象さんマークのコートドールがホットチョコレートを売っていました。チョコレートの壺。
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↓ムール、生牡蠣、シャンペン:ちなみに1皿8ユーロ(1000円ちょっと)シャンペンは1グラス5ユーロくらいです。
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↓240の店舗の1軒:アルザス地方(フランス)の店舗で、もちろんザワークラウト(キャベツの酢漬け)とソーセージ類。
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↓これはスイスからの山小屋テンポ。ホットワインがありました。飲むと、本当に温まります。
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・ツリー: 12月サンニコラが終わったあたりから、スーパーの駐車場とか、お花屋さんとかの前に並びます。家庭用はだいたい手ごろなサイズなので、女の人でも車にのせて運べるかな。でも基本的にパパ、男性のお役目です。
  
・イルミネーション: ルイーズ通り周辺、とサブロン広場あたりがとてもきれいです。看板がないので、本当にシンプルですが、きれいで夜が長いから楽しいです。前記のグランプラスでもイルミネーションサービスをしています。
  
・プレゼント:サンニコラは子供達が欲しいものを手紙に書いてお願いするものなのですが、それに反して、ノエルは何か解らない、お楽しみ、というのが一般的らしいです。本当に2~3ユーロの品物でもそれぞれ、家族全員に買っているようです。子供の人気はやはり任天堂DSや、携帯のグレードUP,大人はアクセサリーや本、などでしょうか。
  
↓観覧車のカフェと回転木馬。これでバッチリイベントです。メリーポピンズのワンシーンを思い出す回転木馬です。暗い夜に華やかで楽しい!思わず乗りたくなりましたがいかんせん止めました。
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★ベルギーだけの子供達の行事。12月6日に祝う、もう一人のサンタクロース=サンニコラの日
  
ベルギーの子供達は幸せものです。
↓サン・ニコラ(右)と鞭打ちフエターです。チョコレートです、これ。
2人ともチョコレートなので茶色ですが、登場人物としての鞭打ちフエターは肌の色が黒いんですよ。サン・ニコラは白人。
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↓5日の夜、サン・ニコラ御一行さまのために子供達はロバににんじん、サン・ニコラにはピールとか、ワインとか飲み物を用意して(暖炉がある家はそこの、ない家庭はどうするのかわかりませんが)寝ます。そして翌6日の朝、頼んでおいたプレゼントとみかん、スペキュロース(写真のようなビスケット)とお菓子の詰まった袋を発見するのです。
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★クリスマスイブと当日の街の雰囲気、ベルギー人たちの過ごし方
  
イブはベルギー人達はとても忙しいです。日本の大晦日みたい!
仕事がある人は基本的に働いて、なぜ基本的かというと、もちろん早々に切り上げて、3時くらいから帰り体制になってしまいます。
そして、お母さん達はひたすらノエルのディナーの準備です。
ノエルは家族で過ごす日なので、大半はおじいちゃん、おばあちゃんの家にみんなが(兄弟、従兄弟、孫)が集まります。家の行事ですが、ちょっといつもよりみんなおしゃれしていますね。洋服は黒が多いけど、デザインが結構よそ行きですよ。若い人はディナーの後、街にくりだしたりしているようです。そして、勿論敬虔なカトリック信者は夜中のクリスマスのミサにいくわけです。
  
・メニュー:ベルギー特有のものは、ブダン(豚肉の腸詰め:白と黒があって、白は普通ですが、黒は血が入っているために黒いです)とリンゴのコンポート,あるいは 生牡蠣、フォアグラ、オマール(伊勢エビ)、スモークサーモン、あたりを前菜に食べ、ターキーを焼いたり、鴨を焼いたり、それこそさまざまです。デザートはチーズ、そしてビュッシュ・ド・ノエルですね。
↓ノエルに食べる”ブダン”。白「ブロン」と黒「ノワール」があります。写真では赤茶ですが、これは血の色です。
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★役に立つ一言
「サバ!」
とても便利なことばです。魚の「鯖」とはちょっとだけ発音が違うんですけれどね。