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12月8日(火)のフラワーレポーターはイギリスに住んで15年小川美穂子さんです!

■もうすぐクリスマス。
ロンドンもクリスマスに向けて、生活に変化はあるのでしょうか?


1年で一番大変な民族大移動の時期。
日本人の方には理解しがたいかと思いますが、
イギリスを始めとするヨーロッパの大部分の人々が12月18日が仕事納め。
(新年1月4日頃が始業日)なので、
それを前後に交通機関は空・陸を含め超大混雑が予想されます。
その為、全てを18日迄に済ませようと街中は大混雑+ケオスになる訳です。

今頃からが、クリスマスに向けてのラストスパートでしょうか。
飛行機や電車のチケットもだんだん売り切れ枠が増え始め、
みなさん焦る時期に入ってきました。


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▲regent st ©TF


■仕事をされている女性のクリスマスの過ごし方。


ビジネス・ウーマンの方々は2つに別れると思います。
クリスマス海外脱出組みは、かなり焦ってきていると思います。
クリスマスプレゼントの買い物(+ラッピング作業)や
クリスマスカードの発送等に追われ、ランチタイムごとに暇を見ては
ショッピングに出掛けている人は多いと思います
(夕方以降はクリスマス・パーティー・ドリンクが真っ盛りで、
ショッピングする時間がない訳です)。


クリスマス国内組みは、それでも国内のどこにいるか(クリスマス中)で
変わってきます。遠い実家に帰る方は、海外脱出組みと変わらない急がしさですが、
自宅や近郊で過ごされる方はまだまだ精神的にも時間的にも余裕があるようです。
ただ、どちらのタイプにしろ、今はきっとオフィス内のクリスマスパーティー、
友人達とのクリスマス・ドリンクで皆さん大忙しなのは同じだと思います。


■クリスマスの準備で、大変なこととは…?


クリスマスプレゼントを買うのは勿論のこと、
それよりも大変なのがクリスマス用の食品を買うこと。
何せ季節商品なので、しっかり時期を見計らってネットで予約したりでもう大変。
オンエアの頃には、貴重な「お取り寄せ」商品はすでに完売状態でしょう。


■イギリスのクリスマスの食事というと、どんなもの?


イギリスならではのクリスマスメニューは、七面鳥のロースト、クランべリーソース、
温野菜いろいろ(ニンジン、芽キャベツ、パースニップ、ジャガイモ等々)。
だた各家庭によって七面鳥の焼き方が違うので(どんなハーブを使うとか、
どんなスタッフィングを使うとか)、そこで味・風味に違いが出てくるようです。
デザートはクリスマス・プディングで、この時期にしか食べられない何種類もの
ドライフルーツとナッツ、スパイス(シナモンやナツメグ等)、そして少々ブランディーの入った
長期保存の出来るドライケーキです。


■クリスマスのお取り寄せ


お取り寄せは、何と言ってもいかに質の良い七面鳥を確保できるかです。
やはりオーガニックであったり、地鶏的なものであればあるほど人気は高く、
競争率も高いわけです。我が家はよく使っているお肉屋さんにすでに11月の時点で
オーダーを入れ、12月22日~24日の間に取りに行くことになっています。
1年でお肉屋さんが一番忙しい時期でもあります。
我が家のもう1つのお取り寄せは、クリスマスプディング。
自宅で作られる方もいらっしゃいますが、我が家はとある老舗のティールームから
購入します。家族経営で、全て手作りなので生産数に限界がありますが、
味はもうぴか一です!
11月下旬に予約を入れ、12月中旬に取りに行きます。


そしてもう1つ有名なのがこのティールームのクリスマス・ランチメニューです。
たった5日間しかメニューに載りませんが、このランチメニューは全て予約制で、
テーブルをゲットするのは至難の業です。
11月中旬にクリスマス・ランチのスケジュールが発表され、
あっという間に予約席はなくなります。


■クリスマスが近くなると・・・


「クリスマスが近いなー」と実感するのは、
夜になってから子供たちが家々を訪れ
クリスマスキャロルを歌い始める頃でしょうか。
幼稚園や小学校のグループが保護者の方々と一緒に家々を訪れ、
衣装を身をまといクリスマスキャロルを歌い、
その家の人たちは何らか(大体がお金)を寄付するのが習慣となっています。


■家族で過ごすクリスマス、どんな風にクリスマスを楽しんでるんでしょうか?


小さなお子さんがいらっしゃるご家族の場合は、12月24日の夕方に
近所の教会でクリスマス・イブのミサに参加します。
そこでは礼拝や、子供たちによるクリスマス劇(キリスト誕生物語)の発表、
賛美歌のコーラスなのどがあり、最後に参加者全員でクリスマスを祝うメッセージを交歓します。
小さな子供たちにでも、オレンジ(果物の)をシナモンやナツメグで可愛く
デコレーションして作ったキャンドルホルダーが手渡され、
教会の中は柔らかいろうそくの炎で包まれてとても綺麗です。


そして当日の25日は、朝からプレゼントの交換に始まり、
教会に行かれる方は教会のクリスマス・ミサに。
その他のお宅は、クリスマス・ランチに向けて女性陣は大忙しです。
因みに男性陣は、テーブルセッテングや、野菜の皮むき、ドリンクのアレンジなどで
活躍してくれます。
特に、七面鳥のサイズが大きくなればなるほど、オーブンへの出し入れなので
力仕事が必要になってきますので、男性陣の活躍の場は増えるわけですね。
その辺りはイギリスの男性は”紳士的”だと思います。
そしてランチ後の午後3時には、家族全員でテレビで放映されるエリザベス女王の
クリスマス・メッセージを観るというのがイギリスのクリスマスの習慣です。


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▲Oxford Circus ©TF
オックスフォードストリートは、渋谷のスクランブル交差点を真似して最近改装されました。


☆ロンドンに行った時、会話に花が咲くような「役に立つ一言」!


『Lovely!』
→可愛いというだけでなく、美味しい、素敵、とても良いなどかなりマルチな
意味合いがあります。


とてもイギリス人的な単語で、他の英語圏の人はあまり使わないと思います。
例えば…Have a lovely weekend! Have a lovely Christmas! 等々。