栗原はるみさんの 英語で書かれたクッキング本
「EVERYDAY HARUMI」
そのプロモーションのためにニューヨークに来ていた、
はるみさんのインタビューそのパート2です。
先週、はるみさん自身も言ってたように、
日本食ってどう作ればいいのか、ほとんどのアメリカ人にはさっぱりわからない。
しかも食材も全然違う。
たとえばお肉は日本のように、もも肉が一口大に切ってあったりしませんし、
すき焼きように薄切りになっていたりしません。鶏肉は骨付き、ビーフは塊。。
大きくて堅いキュウリの話しも出ましたが。。。どれだけ大きいか、
写真をとってみました。いっしょに写っているのは30センチの定規です!
そんなキュウリやナスでも、はるみさんのレシピで作れば、
ちゃんと日本のオカズになる!
しかもとにかくおしょうゆさえあれば作れるレシピを考えたと言っていましたね。
そして、外国で作る日本食は、本当の日本料理でなくてもそれでいい。
ともおっしゃっていました。
そうですよね、実際日本人が日本で作っている中華もイタリアンも、
日本人の舌や食材にあうようにアレンジされているわけですから。
それにしても、おしょうゆとお酢、ショウガだけでつけたという
キュウリのつけもの、本当においしかったです、はるみさん。
「私は、キュウカンバーとお醤油で、頑張りたいと思いますね。世界各国。」
<世界各国?キュウリとお醤油と生姜持って・・・>
「はい、キュウリとお醤油と生姜で。簡単だよ、近い所居ますよってことをね。
伝えて行くというようなこと。」
<そこまでして、日本食を世界に伝える。。。
それはもちろんはるみさんしかいないと思うんですけど。>
「私はね、それをこうお仕事にしようとは思ってなくて、
楽しんで伝えられたらね。皆が「難しい、難しい。」って皆さん言うので、
「そんな事ないよ。」って言うのを伝えて、だって外国の人は
日本食のレストランに凄く行くじゃないですか。」
<行きますね。>
「でも、そう安くないし、彼らにとってハードルが高い所にいますから。
そうじゃないよってことを最初のステップで伝えられたら、
もっともっと日本食の良さが解って、楽しい暮らしが彼らにも訪れるじゃないかと思いますけど。」
<健康にもいいですよね。>
「そうですよね。油を何も使わないものがいっぱいありますよね。」
<結構みんな、驚くんですよね。
“日本人は何であんなに色々な物を食べているのにあんなに痩せている”って。>
「胡麻和えだって、ちょっとオイリーな感じがあるもんね。
そうすると何だか、ヘルシーって言われてもなんだか解らないですよね。
ただ、ピーナツバターは甘いので、たくさんのお野菜に、
たっぷりかけなくても良いんですよ。それからね、
ほうれん草を茹でる時に、こちらのほうれん草は、
とってもアクが有りますよね。それからアッという間に、柔らかくなるじゃない。」
<そうですよね。アっと思うともう溶けてますよね。>
「沸騰したら入れてすg出さないと・・・もうスルーさせないと。」
<なるほどねー。>
「よーく水を何回もやってアクを取らないと。そしたら凄く美味しいお浸し出来ますよ。」
<私も先ほどから、ちゃんと作らなきゃ、って自分に言い聞かせながら
話聞いてるんですけども。。。>
お料理苦手!と白状した私に、アメリカの食材でも
おいしく作れるコツたくさん教えてくださいました!
本当にやさしくて素敵な女性、そんな彼女の
仕事や家事の息抜きは、好きな音楽を聴く事だそうです。
ところではるみさんは、この本の前書きの中で、
「外国に出てみないと、外から見てみないと、日本の事はわからない」と書いています。
では外に出てみて、いったいどんな事がわかったのか、
その体験から、日本のリスナーに伝えたい事って何でしょう?
「“日本って凄いよ。”ってことですよね。
やっぱり気配りができるし、丁寧だし、やさしいしっていうこと。
日本料理も含めて日本の四季、暮らしぶり。
それから主婦が真面目なこと。うん、私は日本人は誇りに思っています。」
<主婦は真面目ですか?>
「真面目主婦は大好きです」
<ちゃんとご飯作って待っていて…>
「えぇ、凄いですよね。各国の料理作って。
日本人の主婦だけじゃないですかこんなに作るの。
どんな国に行っても、私はいつも褒めます。」
<忙しくてもがんばって・・・>
「頑張ってやってますよね。」
<そういうのを誇りに思っていますか?>
「えぇ、私は、凄く思っているし、やっぱり家庭を大事にする人達が多いなーと思いますよね。」
日本のお母さんは、朝からちゃんとお味噌汁作って栄養のバランス考えている。
アメリカでは、働いている人が多いせいもあるけれど、シリアルだけとか。。。
やっぱり日本人の方が、豊かな食生活をしている気がする。
それはやっぱり、主婦から始まっているんです!
佐藤めぐみ ジャーナリスト、プロデューサー ニューヨーク在住、J-POPからベースボールまで、 日本文化がアメリカでどう受けいられているかを中心にレポートするジャーナリスト、 アメリカのJ-POPファンのためのイベント 「SAMURAI BEAT RADIO(サムライビートレイディオ)」をプロデュース。 BLOG:http://ameblo.jp/meguminy