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10月27日(火)のフラワーレポーターはデンマーク・コペンハーゲンに住んで18年、月井由紀子(つきい ゆきこ)さんです!

■デンマークの環境問題に取対する取り組み


世界中で環境問題に取り組んでいますが、デンマークは、
70年代の初めにヒッピーと呼ばれる自然愛好家たちが、便利になった電化製品に頼る
生活に警告を上げ、自然エネルギーの生産を提唱したことが現在の環境問題への
取り組みに、大きな影響を与えたと言われています。


冷蔵庫や冷凍庫、食器洗浄機、洗濯機や乾燥機、オーブンは、日本のものよりも大型で、
電気エネルギーを多く消費します。これらはいわゆる主婦、の仕事を軽減するものですが、
夫婦共働きが当たり前で、家事は男性も女性も担当しますが、
家事に時間を多く使うことができないため、小型化や省エネ化は進んでも、
限界があることがジレンマになってました。
地球温暖化が問題になり始めてからは、デンマークには原子力発電所がなく、
石炭を燃やす火力発電なので、これはなんとかしなくてはいけない!
と、さらに環境問題への関心が高まり、取り組みが積極的に行われました。
原子力発電所は建てない、と法律で定められています。
地球に優しい電気エネルギーの生産は、
リサイクルや持続可能なエネルギーなどもあるんですが、
大気を汚さない自然エネルギーを使って電気を生産することには敵わないのです。


■自然のエネルギーの利用についての取り組み


デンマークは、「風車が作るエネルギーで、環境に優しい!」を目指している。


自然エネルギーは、波の力を利用する波発電、ダムに水を貯めてから流す
水力発電などがありますが、デンマークは波発電ができるだけの
荒れる海に囲まれていないこと、山が無いので水力発電は出来ないのですが、
強い風が吹く国なのです。
それで、風力発電ならばできるだろう、と国の予算を使って開発や研究がはじまりました。
でも、大量のエネルギーを生産するための優れた技術や耐久性のある風車の開発には
時間がかかりました。また、設置する場所も問題で、環境にやさしいと分かっていても、
誰も自分の家の前には建てて欲しくないのです。
それで、広大な農地の真ん中や海に建てられるようになりました。


コペンハーゲンの港には、アンデルセン童話の人魚の像がありますが、
この港にも風車が建てられています。海の青さと白い空にくるくると回る風車の羽が、
首都コペンハーゲンへいらっしゃるお客様や観光客のみなさんの目を楽しませています。


■具体的には、どれくらいの風力を風車発電でまかなえている?


昨年は、国全体の電気の消費の20%を風車でまかなうことができるところまでになりました。
これはデンマークが世界に誇れることのできる数字です。
このままもっと風車の数を増やして、これを50%、
国の電気の半分は風車でまかなおうという目標を立てたのです。
オリンピックの開催地がブラジルに決まったIOC会議も10月に開かれたばかりですが、
12月には、COP15という環境問題を話し合う国際会議がコペンハーゲンで開かれます。
ここでも、デンマークの環境問題に取り組む姿を世界の国々へ紹介することでしょう。


☆デンマークに行った時、会話に花が咲くような「役に立つ一言」。


「タック」 


日本で日常よく使う、、どーも、、に値します。
どのシーンでも英語が通じるほどデンマーク人は英語が上手ですけど、
外国人が、この小さな国の言葉を話してくれることをとても喜びます。
デンマーク語は発音が難しいので、長い文章を覚えてもなかなか通じませんが、
タックは通じます。日本からいらした方にお教えすると、タック!って言いながら
軽くお辞儀をされる方が多いんです。
このコンビネーションは、日本人ですよぉ、ってデンマーク人に伝わるんです。
デンマーク人は保守的だって言われますけど、この一言で、デンマーク人の笑顔、
ゲットできます。