« 9月10日(木)はアメリカ・ニューヨーク在住のフラワーレポーター、佐藤めぐみさんからの報告です! | メイン | 【Webラジオ】9月14日(月)スペイン・バルセロナ »

9/14(月)は、スペイン・バルセロナ在住のフラワーレポーター、川内イオさんの報告です!

川内イオさんは、スペイン在住3年で、ライターをされています。
  
*FCバルセロナについて
バルサVSレアルの試合はやはり盛り上がるの?このカードはいつ行われるの?

→ホームは11月28 or 29日 アウェイは4月10日 or 11日に行われます。
1シーズンに1、2度、10万人入るバルセロナのスタジアム、カンプノウが満員になるのですが、
その1回は、毎年必ず“クラシコ”と呼ばれるレアル・マドリーとの試合です。
試合の1週間前から、スポーツ紙やスポーツ番組は延々と試合関連の報道を続けるなど、 
スペインリーグで最大の盛り上がりを見せる試合と言って間違いありません。
試合前のレアルの選手紹介のときなどは、ブーイングで隣の人の話が聞こえなくなるほどです。

  
中村選手へのファンやメディアの評価はどうか?

→スポーツ紙が発行する選手名鑑には、エスパニョールの注目選手として中村選手が大きく取り上げられています。
プレシーズンの親善試合で良いプレーを見せたので、ファンの期待度も高く、開幕前の時点で、エスパニョールのユニフォームの売り上げは中村選手が一番でした。セルティック時代の活躍も、よく知れ渡っています。
  
スペインのサッカーに中村選手のプレースタイルは合っている?

→スペインではテクニックや華麗なプレーが求められます。また、FCバルセロナに代表されるように、細かくパスをつなぐ美しいサッカーが賞賛されます。
中村選手にはスペインリーグに適応できる高いテクニックがあり、中村選手が求めていたサッカーこそ、スペインのサッカーだと思います。
  
中村選手が加入したことで、スペインと日本との接点も増えていくのでは?
→スペインでは「キャプテン翼」や「クレヨンしんちゃん」など日本の漫画が大人気です。
中村選手の存在は現地でクローズアップされているので、
それをきっかけにさらに日本に興味を持つスペイン人が増えるかもしれません。
また、エスパニョールは来夏、日本での親善試合を予定しているようです。
    

ここまでの試合ぶりに対して、ファンやメディアの反応は?銀河系軍団は機能している?

→昨シーズン、スペイン史上初の3冠を成し遂げたバルセロナは、今シーズンも相変わらず好調です。
イブラヒモビッチという世界最高クラスのFWが加わったことで、バルセロナ贔屓のメディアは、早くも「3冠再び!」と盛り上がっています。
一方のレアル・マドリーは、メンバーは豪勢ですが、選手が大幅に入れ替わったので、まだ機能しているとは言えません。
しかし、世界選抜のようなチームなので、圧倒的な個人能力で試合に勝っています。
    
スペインにおいて、レアル・マドリードというチームはどういう存在なの?

→圧倒的に人気ナンバーワンのチームです。
スペインは地元意識が強いのですが、一番好きなのは地元チーム、二番目はレアル・マドリーというファンが各地に大勢います。
     
世界的な不況でヨーロッパのサッカーチームも資金難に陥っているところが少なくない中、レアルはどうしてこんな巨額のお金を出せるの?本当に採算が取れるものなの?

→スターを連れてくることで、メディアへの露出が増え、テレビ放映権料が高騰します。メディアの露出が増えることで、スポンサーがつき、世界でグッズが売れる。そういうサイクルで、レアル・マドリーは年間500億円を超える収入を得ています。この金額はサッカークラブのなかでは世界一です。
また、大手マーケティング会社は、C・ロナウド、カカの二人だけで、1億7500万ドル(約170億円)の追加収入をもたらすと試算しています。この追加収入分だけで、2人の獲得費用はほぼまかなえてしまいます。
ただし、基本的に収入増を見込んでの自転車操業なので、採算がとれるかどうかは人気のバロメーターでもある成績次第。例えば、今シーズン、無冠に終わるとクラブの魅力=価値が下がり、収入が減って赤字が増大する可能性もあります。
     
    
*最後に、現地の言葉で役に立つ「一言」
「Que le vaya bien!」=「元気で良い1日を!」
スーパーやバルなどで、別れ際に気軽に使うフレーズです。