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4月6日(月)は南フランス・プロヴァンス在住のフラワーレポーター、橋本恵美子さんからの報告です!

春の到来はもう3月中旬から始まっていて、さくらんぼやアーモンド、あんず、洋ナシの花が花リレーをしているように次々と畑や山を華やかにし、いまはちょうど新緑が輝き、若葉が目に刺すほどとっても眩しいです。
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★春がやってきて、楽しみはグルメ! 地元マルシェの情報 パリとの違いとは
    
昨日(4月5日)から、クストレという街で農夫達のマルシェがはじまりました。ピーター・メイルの『プロヴァンスの12か月』という本にもでてくる有名なマルシェなんです。 クリスマスから3月まではお休みで、みんなこのマルシェが始まると収穫が始まったという感じです。
パリのマルシェと違い、生産者から直接、朝もぎたての朝露のついた野菜や果物が買え、値段も安いです。
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★マルシェの魅力 プロバンスっ子の楽しみ方
    
魅力は新鮮さと価格はもちろん、生産者の人との会話だったり、作っている人と物をみてすっごく似てるのがおもしろかったり、農家の子供が新鮮な野菜の横で、段ボールに入った産まれたての猫を ”もらってください”って書いて飼い主を探していたり…マルシェには、活気はもちろん、のどかな時間が流れているんです。
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私たちの日曜日は このマルシェで買い物をし、帰りの山道で、今の季節は野生のアスパラ狩りをして楽しんでいます。
昔 小さい頃のつくし狩りみたいなもので まずアスパラの木を見つけてその近くにニョキと生えている新芽を摘むんです。
一般的に売っているアスパラよりはるかに細いですが、味は濃く、ほろ苦くまさに春の味がします。
こちらの家庭では、そのままフライパンで炒めて、オムレツにして食べています。
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★春の味覚 具体的に アスパラといちご
    
ここの地方では旬の時期以外の野菜や果物は手にはいらないので、1年間の食べ収めをするがごとく、いまの季節、みんな飛びつくように買い求めるのがアスパラとイチゴです。アスパラはいろんな太さ・長さがあり、いかにも手でもぎ取ったような切り口。味は、スイートコーンを食べたようなやさしさと、深緑色がよぎる味の濃さがあります。
    
イチゴは、白い花びらが凛とした状態でついているほど新鮮。遠くからでもイチゴの甘ーい匂いが漂うほど、小さくても香りが強く、何もつけずそのまま口に入れるのが最高の食べ方です。一口でイチゴ畑に行った気分を味わえます。
      
★橋本さんはだんなさまも料理関係(パティシエ)のお方。旬の食材を使ったおすすめのメニュー!
     
うちの旦那はパティシエですが 毎食の食事の用意は彼が担当するほど料理好き。今の時期、茹でたアスパラにトリュフ入りのオイルと塩を一つまみかけるだけで、すごくご馳走になります。鼻から抜ける トリュフの香りは、緑の力強いアスパラを魅惑的な味にしてくれるんです。素材が良すぎると余計な味付けが一切いらないんです。
   
あと、旬の果物はケースでまとめ買いしてジャムにし、食べられない季節をしのぎます。この地方ではたくさんの家庭で、ジャムを作っているようです。
   
★プロバンス風 お花見について! 春の風景・・・
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パリに住んでいた時は、公園に行けばお花見ができたのですが、こちらには公園がほとんどなく、その代り自然の山と畑に囲まれていますから、お花見は大自然の中に咲く野生のアーモンドの木の下で2人っきりのピクニックだったり、ドライブ途中、あちこちにあるサクランボやあんず、りんごなどの畑の花だったり。こんなすばらしい景色、日本だったら長蛇の列をなすだろうというところが、だれもいないので、最高のぜいたくをいつもしてるなぁーって思いますよ。
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