2011年11月 アーカイブ

2011年11月29日

【Webラジオ】11月29日(火)『ののこめし』

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11/29(TUE)のFFFは…

11/29(TUE)のオンエアでは・・・
FFF料理長の村上有子先生と一緒にスタジオでお送りしました。

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今日は、鳥取県西部地域、特に、弓浜半島近辺に伝わる
郷土料理「ののこめし」をご紹介しました。


お話しは、鳥取県米子市にあります、
「ののこめし」を広める活動をされていらっしゃる、
「米子いただきがいな隊」の会長、松原毅さんに伺いました。


「ののこめし」は、お稲荷さんのような形をしています。
由来は、綿が入った半纏「布子〈ぬのこ〉」が変化したもの。
「ののこめし」のふっくらした格好が、その布子と似ていることから、
「ぬのこ」がなまって「ののこ」、「ののこめし」となったとか。
地元では「ののこめし」のことを「いただき」とも呼ばれています。
これは、「ののこめし」が、特別な行事があると各家庭で作り、
近所に振る舞った風習に由来しています。お米が貴重だった時代、
大変なご馳走だったこともあり、近所の方に「もらう」ではなく、
「頂く」という感謝の気持ちから、「いただき」となったそうです。


「ののこめし」の中身の基本は、野菜やこんにゃくですが、
そのほかにも、山菜を入れたり、牛肉を入れたりとレパートリーも様々。
地元には、三角形の形をした油揚げが売られているそうです。
各家庭で、代々受け継がれる「おふくろの味」=「ののこめし(いただき)」
ぜひ、後生に残して言って欲しい、そんな1品です。
【鳥取県米子市・米子いただきがいな隊】


今日は、FFF料理長の村上有子先生流
『ののこめし』作り方を紹介します!
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◎◎◎ 材料(2人分) ◎◎◎
油揚げ 4枚(260g)
米(研いでザルにあげておく) 1合(180㏄)
ごぼう(笹がきにしておく) 20cmぐらい(40g)
にんじん(小さな短冊切り) 1/4本分(30g)
椎茸(半分に切って薄切り) 2個(35g)
鶏もも肉  1/2枚(125g)
(→皮をはいでから小さなそぎ切りにし、塩をしておく)


こんにゃく(小さな短冊切り) 60g

煮干し(頭と内臓は取っておく) 15g
昆布(布巾で表面をふく) 10cm

酒 大さじ2
みりん 大さじ2
砂糖 大さじ1
醤油 大さじ3


◎◎◎ つくりかた ◎◎◎

(1)油揚げを準備する。小鍋にお湯を沸かし、
  油揚げを加えてサッと茹でて油抜きをしておく。
  その油揚げを半分に切って、中を袋状にあけておく。
(2)ご飯を油揚げに詰める。ボールに研いだ米、ごぼう、
  にんじん、椎茸、塩をした鶏モモ肉、こんにゃくを入れて、
  良く混ぜておく。それを袋状にあけた油揚げの中に詰めて、
  三角形の形になるように成形して爪楊枝で縫い込むように
  蓋をしておく。
(3)煮ていきます。鍋に昆布、煮干しを入れて、
  (2)の油揚げにつめたご飯を重ならないようにしながら入れる。
  そこに水をひたひたに入れたら、調味料を加えて沸騰させ、
  弱火にして落とし蓋をして、約30~35分、水分がほぼなくなるまで煮る。
  煮上がったら5分ほど蓋をして蒸らしたら、出来上がり☆


★油揚げを1度、湯に通すことで、味が染み込みやすくなります。
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★油揚げの中身は、たっぷり入れて、三角形の形にしてあげてください。
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◎工程2「油揚げに具を詰める」方法は、動画でチェック!


★ご飯を詰めた油揚げが重ならないように、入れてください。
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重なるとご飯の固さにムラが出てしまうことがあります。


*温かくても、冷めても、美味しい「ののこめし」
 お弁当に詰めても、GOOD!


*一緒に煮た煮干しにも、味が染み込んで美味しいです。
 カリシウムがたっぷりなので、捨てずに召し上がってみてください。
 お酒のアテにも、最高です♪


来週のFFFも、お楽しみに!

2011年11月22日

【Webラジオ】11月22日(火)『小松菜としらすの焦がしネギ風焼きうどん』

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11/22(TUE)のFFFは…

11/22(TUE)では・・・「小松菜」をピックアップしました。


小松菜発祥の地!東京都江戸川区にあります、
小松菜専門の農家さん「平野農園」の代表、
平野靖和さんに伺いました。


年中食べらる「小松菜」ですが、旬は寒い冬。
甘みが増し、葉も肉厚になり、美味しくなるそうです。
また、見た目はほうれん草に似ていますが、
カルシウムはほうれん草の約3倍以上、ビタミンA、B2、Cと
ビタミン類も豊富!野菜不足の現代人には、ぴったりの野菜です。
小松菜といえば、おひたし、味噌汁の具・・・となりがちですが、
生の小松菜にオリーブオイルをかけて食べても美味しいし、
塩っ気の強い韓国海苔と合わせて食べる食べ方もオススメ!
と、平野さんは教えてくれました。気になった方は、ぜひ、お試しあれ☆
【東京都江戸川区・平野農園】
遠方からもお客様が来る、平野さんの小松菜。
ホームページから、商品の購入も可能です!


FFF料理長の村上有子先生が、
「小松菜」を使って開発したお料理は・・・
『小松菜としらすの焦がしネギ風焼きうどん』
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小松菜をうどんと一緒に炒め焼きうどんに。
上からしらす、焦がしネギ油をかければ、
香り豊かな中華風焼きうどんの完成!


◎◎◎ 材料(2人分)◎◎◎
小松菜(根を取り、2cm幅に切る) 1/2束(120g)
サラダ油 大さじ1
塩 小さじ1/4強
にんにく(みじん切り) 1/2片
酒 大さじ2

うどん(レンジで温めておく) 2玉(200g)
醤油 大さじ1

しらす干し 40g
きざみのり(飾り用) 適量

【焦がしネギ油】
万能ねぎ(小口切り) 4本
ゴマ油 大さじ3


◎◎◎ つくりかた ◎◎◎
(1)小松菜を炒める。フライパンに油、塩を入れて熱して、
  そこに小松菜を入れて炒める。小松菜がしんなりしたら、
  にんにくを加えて香りが出たら酒を加える。
(2)うどんを炒める。(1)に温めたうどんを入れて炒めて、
  うどんが全体になじんだら醤油を加えて混ぜてお皿に盛り、
  その上にしらす干しをのせておく。
(3)フライパンを綺麗にしたら、
  そこにゴマ油と万能ねぎを加えて火にかけ、
  万能ネギが少し色づいてくるまで炒める。
  お皿に盛った焼きうどんの上から、
  ジューとアツアツネギ油をまわしかけ出来上がり。
  きざみのりをのせて召し上がれ☆


★最初に油と塩を混ぜてから野菜を加えることで、
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塩が全体にゆきわたり、色鮮やかな青菜炒めを作ることが出来ます。


★うどんは、「茹でうどん」の場合はレンジで温め、
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「冷凍うどん」の場合は一度さっと茹でて、温かいうちに加えましょう。


★ネギ油のネギは焦がさないように注意しましょう。
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やけどにも注意!


来週のFFFも、お楽しみに!

2011年11月15日

【Webラジオ】11月15日(火)『ちくわの鶏マヨ焼き』

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11/15(TUE)のFFFは…

11/15(TUE)では・・・「ちくわ」をピックアップしました。


徳島県小松島市にあります、明治から代々続く竹ちくわの老舗
「谷ちくわ商店」の代表、谷 秀夫さんにお話しを伺いました。


小松島に昔から伝わる「竹ちくわ」は、
源義経の軍勢が小松島に上陸した時に食べたという逸話が残っているそうです。
その時から、伝統を受け継いでいるのだとか。
魚の甘みなどがしっかり付いていて、身に弾力があるのが特長。
地元では、竹ちくわをそのまま、わさび醤油などで食べるのが一般的。
調理せず、そのままの味わいを楽しむのが、小松島流!
天然の竹に巻き付けて焼き上げているので、ほのかに、竹の香りもするそうです。
お土産にも大人気の一品です☆
【徳島県小松島市・有限会社谷ちくわ商店】
農林水産大臣賞を受賞したこともあるほど、美味しい竹ちくわ。
ホームページから、商品の購入も可能です♪


FFF料理長の村上有子先生が、
「ちくわ」を使って開発したお料理は・・・『ちくわの鶏マヨ焼き』
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ちくわの中に、味噌風味の鶏そぼろをマヨネーズで和えた具を入れて、
グリルで焼きました。お父さんの晩酌にも合うレシピです!


◎◎◎ 材料(2人分)◎◎◎
ちくわ    4本(100g)

鶏ひき肉  100g

味噌    小さじ1
酒      大さじ2
       →味噌と酒はあわせておく。


ゴマ油 適量
万能ねぎ(小口切り) 4本
マヨネーズ 大さじ2

飾り用マヨネーズ 適量
七味唐辛子 適量


◎◎◎ つくりかた ◎◎◎
(1)ちくわを開く。ちくわに縦に切り込みを入れたら、
  広げて、一度裏返してクルクルと巻いて、
  中に具が入るように広げておく。
(2)中の具を作る。フライパンに、ごま油、
  味噌と酒を合わせた鶏ひき肉を入れて火にかける。
  そのままポロポロのそぼろ状になるように炒めたら、
  ボールに取り出しておく。そぼろの荒熱が取れたら、
  小口に切った万能ねぎ、マヨネーズを加えて混ぜておく。
(3)(1)のちくわをアルミホイルを敷いたバットに入れて、
  その中に、4等分にした(2)の具をそれぞれちくわの中に詰める。
  その上に飾り用のマヨネーズをかけたら、魚焼きグリルに入れて、
  およそ3~4分、美味しそうな焼き色がついたら出来上がり!
  お皿に盛って七味とうがらしをかけて召し上がれ☆


◎ちくわの開き方は、動画でチェック!


★鶏そぼろは、水分と合わせてから炒めることで、
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ポロポロのそぼろ状になります!


★鶏ひき肉を炒める時は、鶏ひき肉を入れてから、
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火にかけると、フライパンにくっつきにくくなります。


★ちくわに火が入りやすいので、焦がさないように注意をして焼きましょう。
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きつね色に焼ければOKです!


来週のFFFも、お楽しみに!

2011年11月08日

【Webラジオ】11月8日(火)『さつまいもと豚肉のチーズ入り春巻き』

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11/8(TUE)のFFFは…

11/8(TUE)では・・・「さつまいも」をピックアップしました。


東京都新島村に伝わる、白いさつまいも「あめりか芋」を紹介。
「新島村ふれあい農園」の小林恭介にお話しを伺いました。


アメリカから伝わったから・・・「あめりか芋」
これは新島で伝わる通称で、本来の品種名は「七福」
しかし新島では「あめりか芋」と呼ばれ、昔から愛され続けています。
「あめりか芋」は、全国的にも珍しい、真っ白いさつまいも。
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貯蔵することで糖度が増す「密芋」タイプで、とにかく甘いのが特徴です。
初めて食べた人は、その美味しさに驚くはず、と小林さん。
掘り立てはホクホク♪長期保存で、ねっとりとした芋の甘みを楽しむことが出来ます。
今まで、外に出荷して来なかった、あめりか芋を「特産」にしようと、
様々なイベントや加工商品などを製造・販売されていらっしゃいます。
システムが整ったら、お芋自体出荷もスタートさせるそうです。
お店に並ぶ日も近いかもしれません☆
【東京都新島村・新島村ふれあい農園】
新島村ふれあい農園、又は、JA新島店では、
あめりか芋の購入も出来るそうです。
気になった方は、ぜひ、アクセスしてみてくださいね。
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FFF料理長の村上有子先生が、
「さつまいも」を使って開発したお料理は・・・
『さつまいもと豚肉のチーズ入り春巻き』
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甘いさつまいもを豚肉と一緒に炒め、オイスターソースで味付け。
チーズと一緒に春巻きに包みました♪
溶け出るチーズがさつまいもの甘みと良く合って、
とても美味しい一品に仕上がりました!


◎◎◎ 材料(2人分)◎◎◎
さつまいも(5cmの棒状に切る) 中1/2本(150g)
豚肉:生姜焼用(5cmの長さの細切り) 100g


【豚肉の下味】
生姜汁 5g分
酒 大さじ1
醤油 大さじ1/2
長ネギ(斜め薄切り) 1/2本(40g)
スライスチーズ 2枚(40g)


【合わせ調味料】
醤油 小さじ2
オイスターソース 小さじ1
砂糖 小さじ1/2
酒 大さじ2

春巻きの皮 5枚
小麦粉:水(1:1で合わせておく) 適量

サラダ油 適量


◎◎◎ つくりかた ◎◎◎
(1)春巻きの具を作る。
  豚肉に生姜汁、酒、醤油をいれて良く揉み込んでおく。
  フライパンにサラダ油を熱して、さつまいもを入れて炒める。
  油が全体に回ったら、水50㏄(分量外)ほど入れて、
  蓋をして蒸し焼きにする。水分が飛んだら豚肉を入れて炒め、
  さらに長ネギを加える。合わせ調味料を回しかけ、
  水分がなくなるまで炒める。
(2)具材包む。(1)の具の荒熱が取れたら、5等分して春巻きの上にのせる。
  上にちぎったチーズをのせてそのままクルクルと巻いて、
  最後に小麦粉水を塗ってとめる。これを5つ作る。
(3)春巻きを揚げる。180℃に熱した油に(2)で包んだ春巻きを入れる。
  こんがりきつね色になるまで揚げたら出来上がり☆


★さつまいもは、蒸し焼きにして、しっかり火を入れましょう!
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★中身の具が出ないように、しっかりと小麦粉水でとめましょう♪
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★中の具は火が入っているので、周りがこんがりなればOK!
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◎春巻きの巻き方は、動画でポイントをチェック!



*ご飯のおかずはもちろん、お子さんのおやつにもピッタリです♪


来週のFFFも、お楽しみに!

2011年11月01日

【Webラジオ】11月1日(火)『ホタテと椎茸のエスカルゴバター焼き』

★本日の放送内容を音声にてお聴きいただけます。下のボタンをクリック!
 

11/1(TUE)のFFFは…

11/1(TUE)では・・・「仙台麩」をピックアップしました。


宮城県登米市にある、仙台麩専門店
「株式会社山形屋商店」専務の山形伸也さんに伺いました。


油で揚げたお麩「油麩」は、宮城県登米市の特産品の1つ。
「仙台麩」とは、油麩専門店「山形屋商店」が油麩を
全国の人に知ってもらいたいという思いから、
宮城県で最も有名な「仙台」の名を取って「仙台麩」と名付け、
商品化したものです。油麩・仙台麩は、日本でも登米市でしか
製造工程などが受け継がれていません。
煮崩れしない油麩・仙台麩は、味噌汁の具、煮物など
色んな料理に重宝します。油で揚げているので、味にコクが出て、
とても美味しくなるそうです。味が染みこむと、トロトロ、フワフワ♪
何とも言えない食感が楽しめます☆
【宮城県登米市・株式会社山形屋商店】
11月12・13日、姫路で開催される「B-1グランプリ」に、
宮城県は「油麩丼」で参戦。
「仙台麩」も提供しているそうですよ。お近くの方は、ぜひ!


FFF料理長の村上有子先生が、
「仙台麩」を使って開発したお料理は・・・
『ホタテと椎茸のエスカルゴバター焼き』
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ホタテと椎茸など具をにんにくの香ばしい香りがする
「エスカルゴバター」で和えて、オーブンで焼きました。
仙台麩が、まるでパンのような食感に!


◎◎◎ 材料(2人分)◎◎◎
ホタテ(4等分に切る) 6個(約100g)
椎茸(石づきを取り4等分に切る) 4個
仙台麩(1口大に切る) 2個


【エスカルゴバター】
にんにく(みじん切り) 1/2片
玉ねぎ(みじん切り) 大さじ2
有塩バター(室温にもどしておく) 50g
塩  小さじ1/4
パセリ(みじん切り) 大さじ2杯分

パン粉 適量
塩・こしょう 適量


◎◎◎ つくりかた ◎◎◎
(1)エスカルゴバターを作る。
  ボールに室温に戻したバターを入れて、
  にんにく・玉ねぎのみじん切り、塩、
  パセリのみじん切りを入れて、良く和えておく。
(2)具材を和える。
  ボールにホタテ、椎茸を入れて軽く塩・こしょうをする。
  そこに(1)のエスカルゴバターを加えて良く全体を合わせておく。
(3)グラタン皿に一口大に切った仙台麩を敷きつめたら、
  そこに(2)のエスカルゴバターで和えたホタテと椎茸を入れる。
  その上にパン粉を適量振ったら、180℃のオーブンで
  約20~30分香ばしい炊き色がついたら出来上がり☆


★具材にバターが全体に行きわたるように・・・
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よく混ぜ合わせてください!


★麩の上にバターをまぶした具材をのせることで・・・
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麩が味を吸い込んでくれます。凝縮したうま味が美味♪


*工程1で作った、エスカルゴバターは、
 その他のお料理にも応用出来ます。
 パンに塗ったり、蒸したジャガイモにのせたりと、様々♪
 多めに作って冷凍保存すると、便利ですよ♪


来週のFFFも、お楽しみに!