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9月8日(木)のデリフラは…

食欲の秋、読書の秋。そんなおともに「紅茶」、いかがでしょうか。
  
まず番組前半では、最新紅茶事情をお伝えしました。試飲した缶紅茶はこちら!

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★ドトール 贅沢ミルクティー(JT)
こちらは、9月12日に発売される新商品。
開けたときの香りから、もう違いますよ。普通のミルクティーよりも、味が濃厚で本格的です!コクのある味わい、芳醇な香り…とっても美味しかったです!
  
そして後半では、「紅茶の貴公子」、ティーブレンダーの熊崎俊太郎さんに、正しい紅茶のいれ方などを伺いました。
  
●「正しい紅茶のいれ方」のポイントを教えてください!
  
A:まず「十分に沸騰させた熱湯を使う」ということです。
そして「保温しながら」、「茶葉を静かに蒸らす」ことができれば大丈夫。
   
そもそも“紅茶は、葉を食べるわけではなく、(美味しくて身体によい)エキスをお湯で取り出し、そっちの方を飲む”わけですよね? そこで、エキスをしっかり取り出すために、紅茶の特性から考えて、できるだけ高い温度の湯に、葉に強い力を加えずに漬ける、ということが重要なのです。
    
加えて、熊崎のオススメポイントは、好みの濃さや香りが出たところで、茶葉を漉してしまう、というもの。日本の軟水では、本来の美味しさより、行き過ぎた雑味まで早く出てしまうので、ほどほどで抽出をストップすることも大切だと思っています。
    
そこで熊崎は、フタつきの鍋(または保温性の高い別のポット)で蒸らし、茶殻を漉してから提供用のポットに移す、というやり方を基本にしています。
     
●ティーバッグでいれる場合、できるだけ上手にいれるコツはありますか。
      
A:いまお話ししたポイントと、基本的な流れは同じです。が…
最大の注意点は「振らない」こと! それから、二度漬けしない、強く絞らない、ということですね。振ってしまうと、(エキスより早く出る)色を見て、出来上がりと錯覚しやすいですし、味が雑になります。ちょっとお行儀悪いですが、そんな人をみたら、取り出したティーバッグの方を吸ってみると…抜群に美味しくて、逆にカップの中は色のついたお湯だ、ということが良くわかりますよ(笑)。
    
いれかたのコツは、お湯が先、ティーバッグが後の順序。出来ればカップには小皿などでフタを。事前に温めたり、下にタオルなど敷くのもよいでしょう。ティーバッグも、軽く引っ張って振り、容積を広げて茶葉が踊りやすくしてやると効果的(だから三角ティーバッグがオススメなのです)。
   
ティーバッグをつかう場所は、仕事場など、湯沸しポットの環境が主だと思いますので、少し水を足して再沸騰させ、沸騰直後のお湯を使うだけでも、香り立ちとコクが断然よくなりますよ。
   
●この秋、ティー・ブレンダーでいらっしゃる熊崎さんのオススメの紅茶をぜひ、教えてください!
  
A:実りの季節ですから、フルーツコンポートを入れた紅茶など、いかがでしょう。
イチジクや洋ナシ、リンゴなどのシロップ漬けですね。ワインと料理のように、果物と茶葉にも相性がありますので、好みの組み合わせを探してみては?
   
●また、最近の紅茶のトレンドなんて、あるのでしょうか。
    
コンビニなどに行くとよくわかりますが、単純に「アップルティー」といったものではなくて、複数のフルーツやフレーバーを組み合わせた、新しい味を追求した商品が、当たり前になりつつありますよね。茶葉のブレンドでも、同様の流れがあります。
私のブレンドでも、アプリコットとマンゴー、バニラとスミレなどは人気があります。
    
それとは逆に「紅茶版エスプレッソ」とか「茶葉何倍使用」といった商品も目立ちますよね。これだけ多彩な味の商品や情報が広まってきたなか、「そもそも、紅茶本来の味って何だろう?」という素材本来の風味に対する追求も始まっているからだ、とみています。
   
これらは食の世界、全般にもいえることですね。

  
●最後に、紅茶への思いをおきかせください。
   
説明すると長くなってしまうのですが、「絶対に幸せになれる飲み物」だというところ。
味はもちろんですし、紅茶のある風景がつくりだす雰囲気や、ひとをもてなすときに大活躍してくれるところなど、人生に欠かせないアイテムだと実感しています。
   
  
皆さんも秋の夜長にぜひ、紅茶でもいかがでしょうか。
  
♪SONG LIST♪
M1:チョコレート / 木村カエラ
M2:Spice Of Life / THE MANHATTAN TRANSER
M3:ミルクティー / 植村花菜