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2月15日のデリフラは・・・?

バンクーバー・オリンピックか開幕して盛り上がっておりますが、デイリーフライヤーが注目したのは、同じく雪の上で行われるスポーツ競技「雪合戦」です。
  
雪合戦発祥の地は、日本でも有数の豪雪地である新潟県魚沼市と言われており、戦国時代に刀が折れた武士たちが、最後に雪玉を投げ合ったとの言い伝えが残っています。
   
スポーツとしての雪合戦は、1987年にチーム対抗のニュー・スポーツとしてアレンジされ、1988年に北海道壮瞥町で公式ルールが国際ルールとして制定されました。
1989年には、第1回昭和新山国際雪合戦が開催され、1993年には日本雪合戦連盟が結成しました。
先日行われた国民体育大会冬季大会「くしろサッポロ氷雪国体」では、デモンストレーションとしてのスポーツ行事として、雪合戦大会が開かれ、国体競技として初めて位置付けられました。
  
国際ルールについて簡単にご紹介。
時間内により多く、相手に雪玉を当てるこの競技、1セット3分間の3セットマッチで、2セット先取したチームが勝利です。
チーム構成は10名。試合出場選手が7名、補欠選手が2名、監督1名です。
コートには、シェルターやシャトーがあって、双方にチームフラッグを立てます。
競技者1人を1ポイントで計算し、雪玉が体の一部に当たるとアウト、その選手はコートから出なければなりません。
相手競技者全員をアウトにするとセットが終了、雪玉に当たることなく相手チームのフラッグを抜くとセットが終了です。
また、3分経過しても競技が続いている場合は、時間終了し、その場合は、コート内の人数でポイントを計算します。
  
さらに面白いポイントは、「雪玉は途中で作ってはいけない」ということです。
あらかじめ作った90個の雪玉が各チームに与えられ、これをいかにうまく使うかが戦いのカギです。
また、雪玉は自分たちの陣地の後ろの方に置かれているため、
前線までどうやって雪玉を運び、フォワードに供給するかが、
なかなか戦術的に面白いところです。
  
この雪合戦、実際にやってみると、「武器、つまり雪の補給」や「選手の役割分担」など、かなり知的な面もあり、それだけにスポーツとして、広まりをみせているんですね。
  
さらに、スポーツとして公平にするため、さまざまな工夫がこらされています。
面白いのが、雪玉の作り方。
雪合戦連盟が考えたのが、「雪玉製造器」です。
タコ焼き器型の機械にを雪を詰めて作られる雪玉。
直径はほぼ7センチに統一され、重さもほとんど変わりがありません。
このおかげで、スポーツとしての公平さが保証されるんですね。
   
また、安全にも気を配ります。
アイスホッケーの選手がかぶるような、前が透明なスクリーンになっているヘルメットを採用。
耳の部分まで覆っているため、横からの雪玉が直撃しても大丈夫です。
   
このスポーツの魅力あふれる雪合戦は、将来はオリンピック種目を目指す可能性もあるようです。
日本生まれのこのユニークなスポーツがオリンピック種目になることを想像するだけでもワクワクしますね。
   
M1:WE ARE THE WORLD 25 FOR HAITI/ARTISTS FOR HAITI
M2:WILD THING/THE TROGGS  
M3:HEART AND SOUL/HUEY LEWIS & THE NEWS